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第二章 逃避行
第24話 二人旅③
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景色は変らず、俺達はずっと草原を歩いている。
変ったことと言えば、この辺まで来ると放牧されている家畜はいなかった。
野生動物が住むエリアということだ。
俺は、キッチンカーにしまっておいたクロスボウを取り出す。
「カイル、ついにこの時がきたわね!」
「ああ、街を出て一週間以上経つ。そろそろ肉が食べたい!」
まだ日が高いが、ここで少し道から外れ、小川の近くにテントを張った。
「ねえ、狩猟って魔法で出来ないのかしら?」
「ああ、それは俺も考えてたけど。初級魔法では殺傷力が低く、役に立たない。逆に中級魔法は殺傷力がありすぎて獲物を駄目にしてしまう。
そもそも発動による魔力の変化を感じ取って動物は逃げてしまうだろう。逃げることを前提としている動物は周囲の魔力の変化に敏感なんだ」
「じゃあ、土魔法はどうかしら。ほら、これなんか良くない? あんたとの決闘で何度か使った、土と水魔法を組み合わせた私のオリジナル。ぬかるみの魔法よ、あんたは引っかかってくれたわ」
シャルロットは草原に向かって魔法を放つ。草が生えている地面に、両手を広げたくらいの範囲で円形に魔法陣が展開される。
その魔法陣の範囲内で土が掘り返され、さらに水魔法によって土と水が混ぜ合わされて泥沼のような状態になっていた。
なるほど、この魔法のせいで俺は彼女に負け続けていたのか。
納得だが、それは俺だけに効く魔法だろう。
動物は最初から戦う気はない。逃げることを優先する。相手の懐に入ることを優先している俺とは真逆だ。
「うーん、罠にするには良いと思うけど。俺みたいにわざわざ正面から踏み込む動物はいるだろか。
追い詰めたらあるいは。……うーん、いい線行ってる気がするんだけど。そうだね、狩猟の本に書いてある罠猟のマニュアルを読めば応用方法も思いつくかもしれない」
「狩猟って難しいのね。いっそ火炎魔法で丸焼きにしてしまえば速いんじゃないかしら」
「おいおい、血抜きしてない、内臓も取ってない肉なんて食べれたもんじゃないし、むしろ毒だぞ? それに火炎魔法なんて草原地帯で使ったら俺達が丸焼けになっちまうだろうが」
「ああ、それはそうね。ふふ、それにしても火炎魔法って、魔法学院だと一番人気の属性魔法なのに、現実では全く役に立たないのね。笑っちゃうわ。
じゃあ、今日も分担作業しましょう。私は川で洗濯でもしてるわ。服を調達したのはいいけど洗濯物はたまるのよね。これはジレンマだわ。じゃあね、おいしいお肉、期待してるわ」
「まかされた、でも素っ裸で洗濯はしないでくれよ。道から離れてるとはいえ。商人たちが給水のために川に来ないとも限らないからな」
「分かってるわよ。だからこの服を選んだんだから。私って賢いでしょ?」
ああ、なるほど、それでショートパンツにノースリーブだったのか。
たしかに賢い、それに思わぬ恩恵もあった。この格好のシャルロットは余計に子供っぽく見える。
だからだろう、出会った商人のおじさんたちは必ず商品であるはずの貴重な果物をくれるのだ。
なら、俺も頑張って恩返ししないとな。
クロスボウを組み立て。矢をセットする。
そして草原を見渡す。本に書いてあった通りに動物の居そうな場所をさがす。
居た、鹿だろうか、角の生えた四足の動物が遠くに見えた。
俺はゆっくりと風下から近づく。射程距離に近づきクロスボウを構える。
だが、その僅かな物音で感づかれてしまったのか勢いよく逃げ出してしまった。
ふ、まあこんなもんか。奴だって必死で生きてるんだ。こんな初心者に易々と狩られるはずもない。
俺は次の獲物を探して草原を徘徊した。
日が傾いてきた。この草原は結構動物がいるようだ。探せばすぐに次を見つけることができた。
だが、まだ一匹も獲れてない。
どうしても逃げられてしまう。ならばと、試しに遠くからクロスボウを撃ってみたが、矢は狙いから外れてしまう。
なるほど、奴ら俺の武器の特性を理解しているという事か。
やるじゃないか。
…………。
くそ、もう夕方だ。そろそろテントに戻らないと。
帰り道で見つけたら、それが最後のチャンスだろう。
シャルロットに何て言い訳しよう。
肉と聞いたときの満面の笑顔が一瞬で俺を蔑む顔に変ってしまうのだろうか。
それとも優しく慰めてくれるのだろうか。
……どちらも悔しいな。
帰り道にまた鹿がいるのを発見した。
俺はクロスボウを構えてゆっくりと近づく。
しかし鹿はその場でもぞもぞとして逃げる気配がない。
ぬかるみに足を取られて抜け出せないようだ。これはチャンスだ。
クロスボウを構え、狙いをつける。
上手くいった。二人ならこれ一匹でも多いくらいだ。
俺は仕留めた獲物に近づくと、あることに気付いた。
この不自然な泥沼はここに来た時にシャルロットが魔法で作ったものだ。
なるほど、このあたりの地形に泥沼なんてなかった。だから引っかかったのだろう。
これはひょっとして使えるかもしれない。
俺は獲物を抱えて帰路につく。
…………。
「すっごーい! お肉の塊、これ何人分なのかしら!」
「さあな、それは人によるさ。俺達ならあっという間に無くなってしまうだろうな」
ここで俺はあえて俺達と言った。連帯責任だ。
今まであえて言わなかったが彼女は大食いだ。
彼女は俺よりも食う。まあ育ちざかりだ、大いに食べてもらいたい。それは幸せなことだから。
俺は、日が暮れる前に川岸で獲物の解体を行った。
解体くらいなら経験がある。魔法学院のレンジャー教育を真面目に受けた甲斐があったというものだ。
進級には関係ない科目だが、修了の暁には冒険者として推薦状をもらえるのだ。
そしてテントに戻るとシャルロットは薪を集めて待っていた。
「よし、暗くなる前に間に合ったな。さっそく焼こうじゃないか」
シャルロットは既にいくつかの香辛料をつぶして、それぞれを小分けにしていた。
準備万端だな。だが、もし獲物がとれなかったらどういう反応をしたのだろうか。
まあ、それは考えるだけ無駄だ。
今は、肉を焼く。そして警備兵のおっちゃんに聞いたとおりのレシピでいくつかの香辛料と塩を調合したもので肉に味付けをする。
思い出した。なるほど。あの街で食べた串焼きの味付けだ。
俺達は無言で肉を食べる。
周囲からは川の音と焚火の音だけが聞こえる。
…………。
腹が満たされてくると自然と会話が増えていった。
「シャルロット。そういえば、なんだっけ、泥沼を作る魔法。あれのおかげで獲物を取ることが出来たんだ」
「ふぇ? もぐもぐ、ん……へぇー。ぬかるみの魔法が役に立ったって、昼間に使ったあれが?」
俺は、あの罠の有効性をシャルロットに話した。
「なるほどね、じゃあ次はアレをたくさん作っておいて追い込めば簡単ってことね」
「ああ、まあ、今回が偶然だったとしても試してみる価値は充分ある。獲りすぎても逃がせばいいんだし。無駄に殺さないで済む。いい魔法だよ」
「ふふ、カイル対策で作った魔法が動物用の罠になるなんて、うふふ、おかしな話ね」
「おいおい、俺は動物だったのかよ」
「似たようなもんでしょ。あえていえば猪かしら。あ、今度は猪を捕まえましょうよ。美味しいって聞いたことがあるわ」
「まったく、調子の良い事を……そういえばシャルロットは着替えたんだな」
俺は彼女が長ズボンを履いているのに気付いた。
「そりゃあね、夜になれば寒いし。それに焚火をやるならあぶないでしょ。……ははーん。私の生足が見れなくて残念だったのかしら?」
「いや、別にそういう訳じゃなくて。俺はただ、その、似合ってたなと思って……」
「え? ……そ、そう、ありがとう……」
少しの間沈黙が流れた。
食事を済ませると俺達は、これまでの道程と、これからの事について話し合った。
俺達はまだエフタル王国の領土内にいる。
しかし、この辺にはもう大都市は無く地方領主が治める小さな農村しかない。
このまま進めば。完全な無人地帯になる。
もっとも俺達は小さな農村には行く予定はないので関係は無い。
むしろ農村に行けば一瞬で噂が立ち地方領主の目に止まってしまう。
都会よりも田舎の方が隠れるのには不向きなのだ。
無人地帯を抜けさらに南に行くと、山脈にぶつかる。
俺達はこのまま道なりに進み、比較的標高の低い山道を通る。
山を越えれば港町グプタまでは目と鼻の先だ。
変ったことと言えば、この辺まで来ると放牧されている家畜はいなかった。
野生動物が住むエリアということだ。
俺は、キッチンカーにしまっておいたクロスボウを取り出す。
「カイル、ついにこの時がきたわね!」
「ああ、街を出て一週間以上経つ。そろそろ肉が食べたい!」
まだ日が高いが、ここで少し道から外れ、小川の近くにテントを張った。
「ねえ、狩猟って魔法で出来ないのかしら?」
「ああ、それは俺も考えてたけど。初級魔法では殺傷力が低く、役に立たない。逆に中級魔法は殺傷力がありすぎて獲物を駄目にしてしまう。
そもそも発動による魔力の変化を感じ取って動物は逃げてしまうだろう。逃げることを前提としている動物は周囲の魔力の変化に敏感なんだ」
「じゃあ、土魔法はどうかしら。ほら、これなんか良くない? あんたとの決闘で何度か使った、土と水魔法を組み合わせた私のオリジナル。ぬかるみの魔法よ、あんたは引っかかってくれたわ」
シャルロットは草原に向かって魔法を放つ。草が生えている地面に、両手を広げたくらいの範囲で円形に魔法陣が展開される。
その魔法陣の範囲内で土が掘り返され、さらに水魔法によって土と水が混ぜ合わされて泥沼のような状態になっていた。
なるほど、この魔法のせいで俺は彼女に負け続けていたのか。
納得だが、それは俺だけに効く魔法だろう。
動物は最初から戦う気はない。逃げることを優先する。相手の懐に入ることを優先している俺とは真逆だ。
「うーん、罠にするには良いと思うけど。俺みたいにわざわざ正面から踏み込む動物はいるだろか。
追い詰めたらあるいは。……うーん、いい線行ってる気がするんだけど。そうだね、狩猟の本に書いてある罠猟のマニュアルを読めば応用方法も思いつくかもしれない」
「狩猟って難しいのね。いっそ火炎魔法で丸焼きにしてしまえば速いんじゃないかしら」
「おいおい、血抜きしてない、内臓も取ってない肉なんて食べれたもんじゃないし、むしろ毒だぞ? それに火炎魔法なんて草原地帯で使ったら俺達が丸焼けになっちまうだろうが」
「ああ、それはそうね。ふふ、それにしても火炎魔法って、魔法学院だと一番人気の属性魔法なのに、現実では全く役に立たないのね。笑っちゃうわ。
じゃあ、今日も分担作業しましょう。私は川で洗濯でもしてるわ。服を調達したのはいいけど洗濯物はたまるのよね。これはジレンマだわ。じゃあね、おいしいお肉、期待してるわ」
「まかされた、でも素っ裸で洗濯はしないでくれよ。道から離れてるとはいえ。商人たちが給水のために川に来ないとも限らないからな」
「分かってるわよ。だからこの服を選んだんだから。私って賢いでしょ?」
ああ、なるほど、それでショートパンツにノースリーブだったのか。
たしかに賢い、それに思わぬ恩恵もあった。この格好のシャルロットは余計に子供っぽく見える。
だからだろう、出会った商人のおじさんたちは必ず商品であるはずの貴重な果物をくれるのだ。
なら、俺も頑張って恩返ししないとな。
クロスボウを組み立て。矢をセットする。
そして草原を見渡す。本に書いてあった通りに動物の居そうな場所をさがす。
居た、鹿だろうか、角の生えた四足の動物が遠くに見えた。
俺はゆっくりと風下から近づく。射程距離に近づきクロスボウを構える。
だが、その僅かな物音で感づかれてしまったのか勢いよく逃げ出してしまった。
ふ、まあこんなもんか。奴だって必死で生きてるんだ。こんな初心者に易々と狩られるはずもない。
俺は次の獲物を探して草原を徘徊した。
日が傾いてきた。この草原は結構動物がいるようだ。探せばすぐに次を見つけることができた。
だが、まだ一匹も獲れてない。
どうしても逃げられてしまう。ならばと、試しに遠くからクロスボウを撃ってみたが、矢は狙いから外れてしまう。
なるほど、奴ら俺の武器の特性を理解しているという事か。
やるじゃないか。
…………。
くそ、もう夕方だ。そろそろテントに戻らないと。
帰り道で見つけたら、それが最後のチャンスだろう。
シャルロットに何て言い訳しよう。
肉と聞いたときの満面の笑顔が一瞬で俺を蔑む顔に変ってしまうのだろうか。
それとも優しく慰めてくれるのだろうか。
……どちらも悔しいな。
帰り道にまた鹿がいるのを発見した。
俺はクロスボウを構えてゆっくりと近づく。
しかし鹿はその場でもぞもぞとして逃げる気配がない。
ぬかるみに足を取られて抜け出せないようだ。これはチャンスだ。
クロスボウを構え、狙いをつける。
上手くいった。二人ならこれ一匹でも多いくらいだ。
俺は仕留めた獲物に近づくと、あることに気付いた。
この不自然な泥沼はここに来た時にシャルロットが魔法で作ったものだ。
なるほど、このあたりの地形に泥沼なんてなかった。だから引っかかったのだろう。
これはひょっとして使えるかもしれない。
俺は獲物を抱えて帰路につく。
…………。
「すっごーい! お肉の塊、これ何人分なのかしら!」
「さあな、それは人によるさ。俺達ならあっという間に無くなってしまうだろうな」
ここで俺はあえて俺達と言った。連帯責任だ。
今まであえて言わなかったが彼女は大食いだ。
彼女は俺よりも食う。まあ育ちざかりだ、大いに食べてもらいたい。それは幸せなことだから。
俺は、日が暮れる前に川岸で獲物の解体を行った。
解体くらいなら経験がある。魔法学院のレンジャー教育を真面目に受けた甲斐があったというものだ。
進級には関係ない科目だが、修了の暁には冒険者として推薦状をもらえるのだ。
そしてテントに戻るとシャルロットは薪を集めて待っていた。
「よし、暗くなる前に間に合ったな。さっそく焼こうじゃないか」
シャルロットは既にいくつかの香辛料をつぶして、それぞれを小分けにしていた。
準備万端だな。だが、もし獲物がとれなかったらどういう反応をしたのだろうか。
まあ、それは考えるだけ無駄だ。
今は、肉を焼く。そして警備兵のおっちゃんに聞いたとおりのレシピでいくつかの香辛料と塩を調合したもので肉に味付けをする。
思い出した。なるほど。あの街で食べた串焼きの味付けだ。
俺達は無言で肉を食べる。
周囲からは川の音と焚火の音だけが聞こえる。
…………。
腹が満たされてくると自然と会話が増えていった。
「シャルロット。そういえば、なんだっけ、泥沼を作る魔法。あれのおかげで獲物を取ることが出来たんだ」
「ふぇ? もぐもぐ、ん……へぇー。ぬかるみの魔法が役に立ったって、昼間に使ったあれが?」
俺は、あの罠の有効性をシャルロットに話した。
「なるほどね、じゃあ次はアレをたくさん作っておいて追い込めば簡単ってことね」
「ああ、まあ、今回が偶然だったとしても試してみる価値は充分ある。獲りすぎても逃がせばいいんだし。無駄に殺さないで済む。いい魔法だよ」
「ふふ、カイル対策で作った魔法が動物用の罠になるなんて、うふふ、おかしな話ね」
「おいおい、俺は動物だったのかよ」
「似たようなもんでしょ。あえていえば猪かしら。あ、今度は猪を捕まえましょうよ。美味しいって聞いたことがあるわ」
「まったく、調子の良い事を……そういえばシャルロットは着替えたんだな」
俺は彼女が長ズボンを履いているのに気付いた。
「そりゃあね、夜になれば寒いし。それに焚火をやるならあぶないでしょ。……ははーん。私の生足が見れなくて残念だったのかしら?」
「いや、別にそういう訳じゃなくて。俺はただ、その、似合ってたなと思って……」
「え? ……そ、そう、ありがとう……」
少しの間沈黙が流れた。
食事を済ませると俺達は、これまでの道程と、これからの事について話し合った。
俺達はまだエフタル王国の領土内にいる。
しかし、この辺にはもう大都市は無く地方領主が治める小さな農村しかない。
このまま進めば。完全な無人地帯になる。
もっとも俺達は小さな農村には行く予定はないので関係は無い。
むしろ農村に行けば一瞬で噂が立ち地方領主の目に止まってしまう。
都会よりも田舎の方が隠れるのには不向きなのだ。
無人地帯を抜けさらに南に行くと、山脈にぶつかる。
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