128 / 133
エピソード3
フェイタルフェイト26/31
しおりを挟む
俺は走る。ただただ必死に。
現実は残酷だ、この現状では俺は何もできない。
オーバード・ブーステッドヒューマンは少なくとも4体いる。
マードックさんとしても想定外だったのだろう。
犯した罪の重さや、倫理的な価値観からしてありえないと思っていたのだ。
マクシミリアンとて同じブーステッドヒューマン。
そこまでの外道とは思わなかったのだろう。
だが、一度道を外れた人間は行き着くところまで行く。
要は俺達は敵の悪意の大きさを見誤っていたのだ。
「くそっ! 冗談じゃないぞ! あいつ、冷静ぶってて、とんでもない奴だった!
人の命を弄んで何にも感じないサイコパス野郎だ!」
だが、俺は後ろを振り返らず走る。
逃げろって言われたんだ、逃げるさ。ためらう事すら無理。
……そう言えば、こういう時、映画とかのフィクションだと『貴方を置いて逃げるんなんて無理よ』とか、グズグズしているシーンがあるけど。
その、どうでもいい問答をしてる間に、殺されるっての!
正解は、すぐに行動すべきなんだよ!
敵は空気なんて読んでくれないんだ!
走る、走る。
後からはドシドシと恐ろしい足音が聞こえる。
その巨体の為か、時折、鍾乳石か何かにぶつかる音が聞こえ、その度に足音は止まる。
そしてすぐに、雄たけびと鍾乳石を破壊したのか爆発音が響く。
パワーはこれまで遭遇した恐竜の比じゃない。
だが、敵の頭が悪いのが幸いしたのか、洞窟内での走りは遅い。
俺の全速力でも案外逃げれるものだ。
だけど、いつまで逃げられるだろうか……。
くそっ!
前から恐竜が襲ってくる。
まだ居たのか、2メートルほどのラプトルっぽい奴が俺めがけて飛び掛かってくる。
「なめるなよ! 俺だって戦えるんだ!」
拳銃を構える。
狙いは頭だ!
パンッ! パンッ! パンッ!
マリーさんの言うとおり頭に命中させると、恐竜は白目を向きそのまま絶命した。
「おっと!」
勢いのまま飛び掛かってきたラプトルを横にかわす。
危なかった。また抱き着かれて動きを止められるところだった。
「ぶおおおおおおお!」
一息つく間もなく脅威は後から迫る。
走れ! 走れ!
「ぐおおおお!」
ブシュル! ブシュル!
どうやら、さっきのラプトルを俺と勘違いしたのか。
肉を引きちぎる音が聞こえてきた。
逃げろ! 足を止めるな。走れ!
やがてラプトルが俺ではないと気付いたのか再び、巨人の足音が聞こえてきた。
足音から察するに追いかけてくる巨人は二体。
俺に二体だと? 大げさすぎだっての!
いや、ということはマードックさん達と戦っているのも二体ということになる。
マードックさんとマリーさん、二対二。勝算はあるだろう。
だけど、俺は……。いや、余計なことを考えるな。走れ! 走れ!
……だが、さすがに肉体の限界だ。
休憩したい。
……あいつらは俺の言う事を聞いてはくれないだろうな。
多分首をもがれて……いや、その前におもちゃにされて手足を順番に引っこ抜かれるんだろうな。
子供の残酷さは良く知っている。
好奇心で、生きてる昆虫の羽や脚をむしったりと、そんな感覚なんだろうな。
「はぁはぁ、くっそー、はぁ。もう、無理だ。くそっ! もっと、トレーニングをしとくべきだった……。
俺は、虫の気持ちにはなりたくない。虫、虫は俺は苦手なんだ……」
もう、一歩も動けない。
意識が朦朧としてきた。
「グヘヘへッ! 俺っちがやってきたからには、虫けら共は全て掃除してやるっすよ!」
そう、たしかサンバ君が言ってたな。
惑星に降りると必ず現地の虫が進入するとかで、掃除が大変だと言ってたっけ。
虫が苦手な俺の為に色々と頑張ってくれてたんだ。
サンバ君には色々と助けられたな……。
「船長さん! 大丈夫っすか?」
「あ、ああ。大丈夫だ。問題ない……。いや、問題大ありだ。サンバ君の幻聴が聞こえてきた……俺はもう終わりなんだろう」
幻聴が聞こえるってことは、いよいよ死神が俺を迎えに来たって事だ。
現に、死神は俺のすぐ目の前に立っている。
俺は疲労困憊で四つん這いになっていた。
顔を上げることも出来ない……。
目に映るのは黒いローファーが右と左で一つずつ。
どうやら死神にも両足があるようだ……。
それに女性っぽい、華奢な足だ。
ふふ、俺らしい。俺を迎えにきた死神は女性のようだ。
息を整え、俺は何とか顔を上げると黒いローファーから、紺色のハイソックスに繋がる。
美しい脚線美からの絶対領域だ。
そして見えそうで見えないプリーツスカートがふわりと風になびく。
パンツが見えた。
白いスポーツショーツだ、あのブランドは見覚えがある。
……ああ、俺は本当に死んでしまったのか?
この映像はまさに天国そのものに見えるのだ。
「グヘヘッ! 船長さん! 俺っちの股間をガン見してもしょうがないっすよ。そういった機能はないっすから」
「あ、ああ、ごめん。…………っていうか、その喋り方……お前、サンバ君か!」
驚いた。
驚きのあまり今度は後ろに仰け反り、尻もちをついてしまった。
目の前には見覚えのあるセーラー服姿のアンドロイドが立っていたのだ。
それは、俺が宇宙ステーション・クロノスで買ったカスタムアンドロイド『ファイアフライ』だった。
「おやおや、船長さん、やっと気付いてくれたっす。ほら、船長さんが居なくなったら焼却処分とか言ってたっすが……。それじゃ、もったいないっすよ」
俺は、成層圏に放り出され、燃えながら落下するサンバ君を見ていた。
どうやら、彼が抱えていたコンテナには、このアンドロイドが入っていたのだろう。
「はは、そうか、もったいないか。たしかにな、でも、サンバ君が生きてくれてほんと良かった!」
詳しくは分からないが、おそらくはサンバ君の霊子フラクタルがアンドロイドに転送されたという事だろう。
だが、今はそんな理屈はどうでもいい。
俺は思わずサンバ君に抱き着く。
本当に良かった。これほど嬉しいことはない。
現実は残酷だ、この現状では俺は何もできない。
オーバード・ブーステッドヒューマンは少なくとも4体いる。
マードックさんとしても想定外だったのだろう。
犯した罪の重さや、倫理的な価値観からしてありえないと思っていたのだ。
マクシミリアンとて同じブーステッドヒューマン。
そこまでの外道とは思わなかったのだろう。
だが、一度道を外れた人間は行き着くところまで行く。
要は俺達は敵の悪意の大きさを見誤っていたのだ。
「くそっ! 冗談じゃないぞ! あいつ、冷静ぶってて、とんでもない奴だった!
人の命を弄んで何にも感じないサイコパス野郎だ!」
だが、俺は後ろを振り返らず走る。
逃げろって言われたんだ、逃げるさ。ためらう事すら無理。
……そう言えば、こういう時、映画とかのフィクションだと『貴方を置いて逃げるんなんて無理よ』とか、グズグズしているシーンがあるけど。
その、どうでもいい問答をしてる間に、殺されるっての!
正解は、すぐに行動すべきなんだよ!
敵は空気なんて読んでくれないんだ!
走る、走る。
後からはドシドシと恐ろしい足音が聞こえる。
その巨体の為か、時折、鍾乳石か何かにぶつかる音が聞こえ、その度に足音は止まる。
そしてすぐに、雄たけびと鍾乳石を破壊したのか爆発音が響く。
パワーはこれまで遭遇した恐竜の比じゃない。
だが、敵の頭が悪いのが幸いしたのか、洞窟内での走りは遅い。
俺の全速力でも案外逃げれるものだ。
だけど、いつまで逃げられるだろうか……。
くそっ!
前から恐竜が襲ってくる。
まだ居たのか、2メートルほどのラプトルっぽい奴が俺めがけて飛び掛かってくる。
「なめるなよ! 俺だって戦えるんだ!」
拳銃を構える。
狙いは頭だ!
パンッ! パンッ! パンッ!
マリーさんの言うとおり頭に命中させると、恐竜は白目を向きそのまま絶命した。
「おっと!」
勢いのまま飛び掛かってきたラプトルを横にかわす。
危なかった。また抱き着かれて動きを止められるところだった。
「ぶおおおおおおお!」
一息つく間もなく脅威は後から迫る。
走れ! 走れ!
「ぐおおおお!」
ブシュル! ブシュル!
どうやら、さっきのラプトルを俺と勘違いしたのか。
肉を引きちぎる音が聞こえてきた。
逃げろ! 足を止めるな。走れ!
やがてラプトルが俺ではないと気付いたのか再び、巨人の足音が聞こえてきた。
足音から察するに追いかけてくる巨人は二体。
俺に二体だと? 大げさすぎだっての!
いや、ということはマードックさん達と戦っているのも二体ということになる。
マードックさんとマリーさん、二対二。勝算はあるだろう。
だけど、俺は……。いや、余計なことを考えるな。走れ! 走れ!
……だが、さすがに肉体の限界だ。
休憩したい。
……あいつらは俺の言う事を聞いてはくれないだろうな。
多分首をもがれて……いや、その前におもちゃにされて手足を順番に引っこ抜かれるんだろうな。
子供の残酷さは良く知っている。
好奇心で、生きてる昆虫の羽や脚をむしったりと、そんな感覚なんだろうな。
「はぁはぁ、くっそー、はぁ。もう、無理だ。くそっ! もっと、トレーニングをしとくべきだった……。
俺は、虫の気持ちにはなりたくない。虫、虫は俺は苦手なんだ……」
もう、一歩も動けない。
意識が朦朧としてきた。
「グヘヘへッ! 俺っちがやってきたからには、虫けら共は全て掃除してやるっすよ!」
そう、たしかサンバ君が言ってたな。
惑星に降りると必ず現地の虫が進入するとかで、掃除が大変だと言ってたっけ。
虫が苦手な俺の為に色々と頑張ってくれてたんだ。
サンバ君には色々と助けられたな……。
「船長さん! 大丈夫っすか?」
「あ、ああ。大丈夫だ。問題ない……。いや、問題大ありだ。サンバ君の幻聴が聞こえてきた……俺はもう終わりなんだろう」
幻聴が聞こえるってことは、いよいよ死神が俺を迎えに来たって事だ。
現に、死神は俺のすぐ目の前に立っている。
俺は疲労困憊で四つん這いになっていた。
顔を上げることも出来ない……。
目に映るのは黒いローファーが右と左で一つずつ。
どうやら死神にも両足があるようだ……。
それに女性っぽい、華奢な足だ。
ふふ、俺らしい。俺を迎えにきた死神は女性のようだ。
息を整え、俺は何とか顔を上げると黒いローファーから、紺色のハイソックスに繋がる。
美しい脚線美からの絶対領域だ。
そして見えそうで見えないプリーツスカートがふわりと風になびく。
パンツが見えた。
白いスポーツショーツだ、あのブランドは見覚えがある。
……ああ、俺は本当に死んでしまったのか?
この映像はまさに天国そのものに見えるのだ。
「グヘヘッ! 船長さん! 俺っちの股間をガン見してもしょうがないっすよ。そういった機能はないっすから」
「あ、ああ、ごめん。…………っていうか、その喋り方……お前、サンバ君か!」
驚いた。
驚きのあまり今度は後ろに仰け反り、尻もちをついてしまった。
目の前には見覚えのあるセーラー服姿のアンドロイドが立っていたのだ。
それは、俺が宇宙ステーション・クロノスで買ったカスタムアンドロイド『ファイアフライ』だった。
「おやおや、船長さん、やっと気付いてくれたっす。ほら、船長さんが居なくなったら焼却処分とか言ってたっすが……。それじゃ、もったいないっすよ」
俺は、成層圏に放り出され、燃えながら落下するサンバ君を見ていた。
どうやら、彼が抱えていたコンテナには、このアンドロイドが入っていたのだろう。
「はは、そうか、もったいないか。たしかにな、でも、サンバ君が生きてくれてほんと良かった!」
詳しくは分からないが、おそらくはサンバ君の霊子フラクタルがアンドロイドに転送されたという事だろう。
だが、今はそんな理屈はどうでもいい。
俺は思わずサンバ君に抱き着く。
本当に良かった。これほど嬉しいことはない。
10
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる