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エピソード3
フェイタルフェイト17/31
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深緑のジャングルの上空をゆっくりと旋回するシースパイダー。
「やはり地上は良く見えないな。このジャングルの下では何かが起きているというのに……」
「あの、ミシェルンちゃん。このまま滑空するのは良いけど着陸はどうするの?」
「えーそうですねー。とりあえず大きな木にしがみつくですー。ここからゲーマーのインフィさんの出番ですー」
うん? ミシェルンのやつ、さては考えなしだったな? いや、俺だけが知らないのか……。
この二人の仲の良さなら納得できるが、ノープランでスカイダイビングをしたのではと思うと、再び下腹部がひゅんとする。
「ええ、分かったわ。ではフルダイブモードに移行します。イチローさん、しばらくシースパイダーをお預かりします!」
「おーけー。あのインフィさんなら間違いない。よろしく頼むぜ!」
【警告! 全ての操縦システムがマニュアルモードに移行しようとしています。
警告! シースパイダーは現在、攻撃用の武器を多数搭載しています。
企業倫理規定に基づき以下の条文が遵守されているか再度の確認を――】
「いちいちうるさいですー。まったく、融通が効かないのがシースパイダーの欠点ですー」
ミシェルンは、助手席からマニピュレーターを伸ばすと、シースパイダーの端子にハーネスを差し込んだ。それと同時にシースパイダーの警告音声は消えた。
「ミシェルン、お前、そこにいたのか……」
助手席、かつてはそうであったが魔改造の結果、座席は撤去され、代わりに何かピンクの機材が埋まっていると思ったが。
なるほど、蜘蛛型ロボットは足をたたむと結構コンパクトになるものだな。
ちなみに、現在のシースパイダーの内装は。海底調査用の機器は全て取り外されており結構広い。
後部座席の広さは、例えるならミニバン位はあるんじゃないだろうか。
【フルダイブモード起動、全システムマニュアル操作に移行しました】
『イチローさん。地上に降りますよ! ちゃんとユニクロは着てくださいね。クローズはしましたか? してないと万が一の衝撃に堪えられませんから』
そう言うミシェルさんはヘッドデバイスの他に、なにやらプロテクターの様な物で全身を囲まれている。
シースパイダーの操縦席にのみ搭載された機能だろうか。
「うふふ、船長さん。シースパイダーのパイロットは特別に保護されるですー。
全身プロテクターに見えるのが、フルダイブモード専用の操縦席なのですー。
あらゆる衝撃に堪え、かつ五感全てを持ってシースパイダーと同期する、最強で完璧な操縦システムですー! やはりコジマ重工の技術は――」
『世界一ですね! では行きますよ! 目の前の大木に捕まります。イチローさんはユニクロをちゃんと着ましたか?
ヘルメットを後にずらすとか絶対だめですよ? 前髪が気になるからヘルメットを被らない人とか居ますが、もし失敗したら、むち打ちではすみませんから』
「オッケーだ。俺はそこまで馬鹿じゃない! ヘルメットを後頭部に乗っけて前髪が崩れないようにするとかマジで意味不明だからな」
そう、原チャを転がすヤンキー姉ちゃんとか、命は惜しくないのかと何度も突っ込みたくなったものだ。
前髪は命よりも大事なのかと、台風の時のテレビ局の女子アナさんならまだ理解できるが。
あれはそもそもスタジオで防災服を着る意味が無いからな。
それに、ばっちりメイクしたのにヘルメットを被るのは可哀そうってものだ。
おっと、現実逃避している場合ではない。
「ミシェルさん、ちなみにやり方は分かるの?」
『はい、もちろん分かりませんけど……感覚で何とかやってみます。ようは高機動ブースター展開時のマシーンの様な挙動をすればいいんですよね?』
「いや、ですよねって、ゲームの感覚で言われても俺には分からないよ。
……だが、もちろん信頼はしている」
滑空とはいえど、その速度は結構早い。
地面に近づくにつれ、それははっきりとわかった。
やがて、シースパイダーは周りの木々よりもひと際大きな大木にぶつかった。
同時にシースパイダーの八本の足は器用に大木に抱き着く。
ギシギシと木が揺れる。
折れた枝葉が何本か地上に向けて落下していく。
だが、そのおかげで衝撃は幾分か緩和されたようだ。
「着地成功ですー。さすがはインフィさんですー」
『ふぅ。さすがに緊張しました。さてイチローさん。このまま地上に降りますが。良いですか?』
「うん、そうだな。そうだ! 脳波パッシブセンサーはどうなってる?」
『そうですね。私は操縦に専念しますので、ミシェルンちゃんお願いできる?』
「はいですー。今のシースパイダーはインフィさんの身体と完全に同期してるですー。細かいことは全て私にお任せですー」
『では、ミシェルンちゃんセンサー起動お願い。ここまで近ければ精度は高いと思うけどどうかな?』
「うーん、数は10ですー。ここから約三キロメートル先に一か所に集まってるですー。船長さんどうするですー?」
10……。さっきよりも数が減ってる。急がないと……。
「行こう。……ミシェルさん、俺達はもしかしたら見たくないものを見るかもしれない」
『……ええ、覚悟しています。と、言いたいところですけど、正直怖いですね』
「ああ、俺だって怖い。初めてソレを見たのはアンプラグド事件の時で、あの時は何とかモザイクで……。
そうだ! ミシェルン。画像処理でそう言う場面はモザイク処理とか可能かな?」
「もちろんですー。残虐な画像は全てフィルターをかけるようにするですー。船長さんのユニバーサルクロークの設定は私からだと変更は出来ませんけどー」
そういえばそうだ、ユニバーサルクロークの製造元はスターナイツ社だ。
シースパイダーがやたらご都合主義なのはコジマ製品同士だからというのもある。
同一規格のソフトフェアとかそんなところなんだろう。
あの時のユニクロのフィルター設定はアマテラスから直接設定してもらったっけ。
今からでもできるだろうか……。
だがやり方は分からない。そしてアマテラスとの霊子通信は現状できない。
思えば俺はアイちゃんに頼りっぱなしだったな。
そろそろ一人前にならないとだ。
「……俺はいいよ。そろそろ、そういう事も経験しないといけないだろ?
レスキュー隊の人達は日々こういった仕事をしているんだ。俺だって福祉事業を生業としている以上避けては通れないだろう」
「船長さん、カッコいいですー。でも無理だと思ったら、直ぐにアマテラスへ連絡してくださいですー」
「もちろんだとも。現場を確認して、やはりそうだったら。
すぐに霊子通信をアマテラスに繋ぐさ。緊急事態に自然保護や動物愛護もへったくれも無い! 責任はアマテラス船長の俺が取るさ。……クリステルさんに土下座してでもな!」
『イチローさん。最後の一言が無ければ最高に格好良かったんですけど……』
「ナイスツッコミ! 俺達はいつも通り、リラックスして現場に向かうぞ! 俺達はプロだ、皆で頑張れば何とかなるさ!」
「やはり地上は良く見えないな。このジャングルの下では何かが起きているというのに……」
「あの、ミシェルンちゃん。このまま滑空するのは良いけど着陸はどうするの?」
「えーそうですねー。とりあえず大きな木にしがみつくですー。ここからゲーマーのインフィさんの出番ですー」
うん? ミシェルンのやつ、さては考えなしだったな? いや、俺だけが知らないのか……。
この二人の仲の良さなら納得できるが、ノープランでスカイダイビングをしたのではと思うと、再び下腹部がひゅんとする。
「ええ、分かったわ。ではフルダイブモードに移行します。イチローさん、しばらくシースパイダーをお預かりします!」
「おーけー。あのインフィさんなら間違いない。よろしく頼むぜ!」
【警告! 全ての操縦システムがマニュアルモードに移行しようとしています。
警告! シースパイダーは現在、攻撃用の武器を多数搭載しています。
企業倫理規定に基づき以下の条文が遵守されているか再度の確認を――】
「いちいちうるさいですー。まったく、融通が効かないのがシースパイダーの欠点ですー」
ミシェルンは、助手席からマニピュレーターを伸ばすと、シースパイダーの端子にハーネスを差し込んだ。それと同時にシースパイダーの警告音声は消えた。
「ミシェルン、お前、そこにいたのか……」
助手席、かつてはそうであったが魔改造の結果、座席は撤去され、代わりに何かピンクの機材が埋まっていると思ったが。
なるほど、蜘蛛型ロボットは足をたたむと結構コンパクトになるものだな。
ちなみに、現在のシースパイダーの内装は。海底調査用の機器は全て取り外されており結構広い。
後部座席の広さは、例えるならミニバン位はあるんじゃないだろうか。
【フルダイブモード起動、全システムマニュアル操作に移行しました】
『イチローさん。地上に降りますよ! ちゃんとユニクロは着てくださいね。クローズはしましたか? してないと万が一の衝撃に堪えられませんから』
そう言うミシェルさんはヘッドデバイスの他に、なにやらプロテクターの様な物で全身を囲まれている。
シースパイダーの操縦席にのみ搭載された機能だろうか。
「うふふ、船長さん。シースパイダーのパイロットは特別に保護されるですー。
全身プロテクターに見えるのが、フルダイブモード専用の操縦席なのですー。
あらゆる衝撃に堪え、かつ五感全てを持ってシースパイダーと同期する、最強で完璧な操縦システムですー! やはりコジマ重工の技術は――」
『世界一ですね! では行きますよ! 目の前の大木に捕まります。イチローさんはユニクロをちゃんと着ましたか?
ヘルメットを後にずらすとか絶対だめですよ? 前髪が気になるからヘルメットを被らない人とか居ますが、もし失敗したら、むち打ちではすみませんから』
「オッケーだ。俺はそこまで馬鹿じゃない! ヘルメットを後頭部に乗っけて前髪が崩れないようにするとかマジで意味不明だからな」
そう、原チャを転がすヤンキー姉ちゃんとか、命は惜しくないのかと何度も突っ込みたくなったものだ。
前髪は命よりも大事なのかと、台風の時のテレビ局の女子アナさんならまだ理解できるが。
あれはそもそもスタジオで防災服を着る意味が無いからな。
それに、ばっちりメイクしたのにヘルメットを被るのは可哀そうってものだ。
おっと、現実逃避している場合ではない。
「ミシェルさん、ちなみにやり方は分かるの?」
『はい、もちろん分かりませんけど……感覚で何とかやってみます。ようは高機動ブースター展開時のマシーンの様な挙動をすればいいんですよね?』
「いや、ですよねって、ゲームの感覚で言われても俺には分からないよ。
……だが、もちろん信頼はしている」
滑空とはいえど、その速度は結構早い。
地面に近づくにつれ、それははっきりとわかった。
やがて、シースパイダーは周りの木々よりもひと際大きな大木にぶつかった。
同時にシースパイダーの八本の足は器用に大木に抱き着く。
ギシギシと木が揺れる。
折れた枝葉が何本か地上に向けて落下していく。
だが、そのおかげで衝撃は幾分か緩和されたようだ。
「着地成功ですー。さすがはインフィさんですー」
『ふぅ。さすがに緊張しました。さてイチローさん。このまま地上に降りますが。良いですか?』
「うん、そうだな。そうだ! 脳波パッシブセンサーはどうなってる?」
『そうですね。私は操縦に専念しますので、ミシェルンちゃんお願いできる?』
「はいですー。今のシースパイダーはインフィさんの身体と完全に同期してるですー。細かいことは全て私にお任せですー」
『では、ミシェルンちゃんセンサー起動お願い。ここまで近ければ精度は高いと思うけどどうかな?』
「うーん、数は10ですー。ここから約三キロメートル先に一か所に集まってるですー。船長さんどうするですー?」
10……。さっきよりも数が減ってる。急がないと……。
「行こう。……ミシェルさん、俺達はもしかしたら見たくないものを見るかもしれない」
『……ええ、覚悟しています。と、言いたいところですけど、正直怖いですね』
「ああ、俺だって怖い。初めてソレを見たのはアンプラグド事件の時で、あの時は何とかモザイクで……。
そうだ! ミシェルン。画像処理でそう言う場面はモザイク処理とか可能かな?」
「もちろんですー。残虐な画像は全てフィルターをかけるようにするですー。船長さんのユニバーサルクロークの設定は私からだと変更は出来ませんけどー」
そういえばそうだ、ユニバーサルクロークの製造元はスターナイツ社だ。
シースパイダーがやたらご都合主義なのはコジマ製品同士だからというのもある。
同一規格のソフトフェアとかそんなところなんだろう。
あの時のユニクロのフィルター設定はアマテラスから直接設定してもらったっけ。
今からでもできるだろうか……。
だがやり方は分からない。そしてアマテラスとの霊子通信は現状できない。
思えば俺はアイちゃんに頼りっぱなしだったな。
そろそろ一人前にならないとだ。
「……俺はいいよ。そろそろ、そういう事も経験しないといけないだろ?
レスキュー隊の人達は日々こういった仕事をしているんだ。俺だって福祉事業を生業としている以上避けては通れないだろう」
「船長さん、カッコいいですー。でも無理だと思ったら、直ぐにアマテラスへ連絡してくださいですー」
「もちろんだとも。現場を確認して、やはりそうだったら。
すぐに霊子通信をアマテラスに繋ぐさ。緊急事態に自然保護や動物愛護もへったくれも無い! 責任はアマテラス船長の俺が取るさ。……クリステルさんに土下座してでもな!」
『イチローさん。最後の一言が無ければ最高に格好良かったんですけど……』
「ナイスツッコミ! 俺達はいつも通り、リラックスして現場に向かうぞ! 俺達はプロだ、皆で頑張れば何とかなるさ!」
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