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エピソード3
サターン10/13
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「そろそろ式典が始まる頃だな。予定だと戦艦サターンの艦内を見学できるみたいだ」
『そうですね。我々は優先的に入場を許可されるようです。マスターは並ぶのがお嫌いですから良かったですね』
「おう、当然だ、俺は握手会以外で自分の意思で行列に並んだことがない!」
そう、例え行列のできるラーメン屋だって一度も並んで入ったことはない。
一時間待つくらいならチェーン店の無難なラーメンで満足なのだ。
俺達は宇宙ステーション『クロノス』から特別に設置されたゲートに案内される。
そこからはチューブ状に繋がった三次元エレベーターで戦艦サターンまであっという間であった。
全長20キロメートルの宇宙戦艦。
その広大な艦内の移動には電車の様な乗り物が使われていた。
ついた場所は大会議室。
ちなみに俺達はVIP専用の個室に案内された。
会場全体を俯瞰できる、所謂スタジアムなどにあるボックス席というやつだ。
「ちなみに、席は五人分だからな、もったいないからお前等も誘ってやったんだ。勘違いするなよ?」
「お! 古き良きツンデレですな、さすがイチロー殿。やはりこちら側の人間だったでござる」
「ちっ。たしかに俺はお前ら側だと言われれば何も言えんが……」
『ええ、そうですね。まったく、先程の怪しい電気屋で何を買ったのでしょう……』
「ふ、それは秘密さ。まあ納品まで少し時間が掛かるそうだから、それまでのお楽しみってことで」
「……最低です、やはりエッチな物を買ったんですね。シズカちゃんが言ってた通りです。見損ないました」
「ミシェル殿、それは違うでござる!」
「そうですよ、ちなみに、そういう物を買う場合は一人でこっそりと買うものです。
イチロー殿が買ったのは正真正銘の芸術作品です!」
サガ兄弟が一生懸命に弁護してくれる。……これほど心強くない弁護も初めてだ。
余計に疑惑の目で見られてしまうだろう。
「そ、そうだよ。ミシェルさん。決していかがわしいもんじゃないよ……」
……特注品の女性型アンドロイド。
いかがわしくはない……。だが、今はそれは言わないでおこう。
説明しても誤解を招くだけなのだから。
パーン、パパパパーン、パパパパーパーパーパパ、パパパパーン。
突如、大音量の管楽器の音が聞こえてきた。
ファンファーレのようだ。
やっと竣工式が始まる。
煌びやかな衣装を着たブラスバンドによるオープニングセレモニーから始まり。
艦隊司令官。上級将校、関連企業の社長、重役などがステージにずらっと並んでいる。
女性士官に挟まれる形でセーラー服の少女二人もその列に並んでいる。
彼女らは直立して微動だにしない。
「おっ。さすがのギャルもこれには緊張を隠せないか。ほら、ミシェルさん、あそこ! セーラー服の二人!」
ミシェルさんは先ほどから二人を探していたのだろう。
心配そうにキョロキョロしていたが、俺が指さす方向を見て笑顔にもどる。
「あっ! ほんとだ、うふふ。二人共、さっきまでの元気はどこに行ったのやら、すっかり固まっちゃって」
ミシェルさんはきっと親目線で彼女たちを心配しているのだろう。いや、ここは姉目線が正しいだろうか。
「いやー、ギャルとは不思議でござるなー、拙者たちには、あれやこれやと要求してきたと言うのに……」
「同感ですね。まあ、軍服を着た大人に囲まれるという状況に慣れていないのでしょう」
「おいおい、サガ兄弟よ、それは当たり前だろうが。
そう言うお前等こそどうなんだよ。
軍人に囲まれたら、そのござる口調も標準語に変わるんじゃないのか?」
「ふ、我らはオタクですよ。軍服を着た方とは必ず写真撮影をお願いしているので慣れたものです。
オタクのたしなみと言いますか。ちなみに私はござる口調など御免ですがね……」
キザなキャラの弟セイジは前髪を払いながらそう言い放った。オタクファッションのくせに……。
しかし、納得することもある。
たしかに俺の弟もそうだった。
毎年自衛隊のイベントには必ず参加して、記念写真を俺に自慢してたっけ。
一緒に写っていた自衛官のお兄さんや、ちょっと階級が高そうなおっちゃん自衛官も等しく皆ニコニコとしていた。
軍人だって、普通の人なんだと思ったものだった。
……おっと、ステージではブラスバンドによるファンファーレを終えて、いよいよ開催の挨拶が始まるようだ。
観客に向けて大きなお辞儀をしながら退場するブラスバンド。
その次に、胸にたくさんのギラギラと輝く勲章を付けた初老の軍人が出てきた。
帽子を脱ぐと、連合国旗に一礼。
そして、俺達観客に向けて一礼すると、マイクの前に立つ。
白髪交じりではあるが、短く切り揃えた清潔な髪型。
そして眼光は鋭く、いかにも司令官って感じだ。
『皆様、今日はようこそお越しくださいました。
私は連合宇宙軍のタチバナと申します。
このような盛大な竣工式は私の軍人生活において初めての経験です。
これも無事に戦艦サターンが完成したおかげですな。
……実は私が生きている間に完成などしないと思っておりました。
後輩にこの栄誉を奪われずに済みましたな。はっはっは!』
ジョークを交えながら挨拶をする、司令官らしい軍人。
だが、俺は長い話は嫌いだ。
『さて、皆様にはこの船が計画された経緯から説明せねばなりませんな、少し長い話になってしまいますが――』
ほら、はじまった。
「アイちゃん。緊急事態だ! 偉いおじさんの長話が始まるぞ!」
『はい、了解です。スケジュール的に一時間ほどお話をされるようですね』
ニコニコ笑顔のアイちゃんは当然の様に俺の警告に返す。
「……まじ? それって、だめだろ!」
『いいえ。タイムテーブルにはそう書かれています。司令官としても度重なる建造計画の遅延に思うことがあるのでしょう。いいじゃないですか。
最後の晴れ舞台かもしれませんし』
たしかに、それを言われると何も言えない。
これは毎週朝礼で聞かされる校長先生のどうでもいい話じゃないんだ。
彼にとっては軍人としての最後の晴れ舞台、ともいうべき大切なイベントなのだろう。
……だが、正直、俺にとってはどうでもいい。
校長先生の話は本当に長いのだから……。
『そうですね。我々は優先的に入場を許可されるようです。マスターは並ぶのがお嫌いですから良かったですね』
「おう、当然だ、俺は握手会以外で自分の意思で行列に並んだことがない!」
そう、例え行列のできるラーメン屋だって一度も並んで入ったことはない。
一時間待つくらいならチェーン店の無難なラーメンで満足なのだ。
俺達は宇宙ステーション『クロノス』から特別に設置されたゲートに案内される。
そこからはチューブ状に繋がった三次元エレベーターで戦艦サターンまであっという間であった。
全長20キロメートルの宇宙戦艦。
その広大な艦内の移動には電車の様な乗り物が使われていた。
ついた場所は大会議室。
ちなみに俺達はVIP専用の個室に案内された。
会場全体を俯瞰できる、所謂スタジアムなどにあるボックス席というやつだ。
「ちなみに、席は五人分だからな、もったいないからお前等も誘ってやったんだ。勘違いするなよ?」
「お! 古き良きツンデレですな、さすがイチロー殿。やはりこちら側の人間だったでござる」
「ちっ。たしかに俺はお前ら側だと言われれば何も言えんが……」
『ええ、そうですね。まったく、先程の怪しい電気屋で何を買ったのでしょう……』
「ふ、それは秘密さ。まあ納品まで少し時間が掛かるそうだから、それまでのお楽しみってことで」
「……最低です、やはりエッチな物を買ったんですね。シズカちゃんが言ってた通りです。見損ないました」
「ミシェル殿、それは違うでござる!」
「そうですよ、ちなみに、そういう物を買う場合は一人でこっそりと買うものです。
イチロー殿が買ったのは正真正銘の芸術作品です!」
サガ兄弟が一生懸命に弁護してくれる。……これほど心強くない弁護も初めてだ。
余計に疑惑の目で見られてしまうだろう。
「そ、そうだよ。ミシェルさん。決していかがわしいもんじゃないよ……」
……特注品の女性型アンドロイド。
いかがわしくはない……。だが、今はそれは言わないでおこう。
説明しても誤解を招くだけなのだから。
パーン、パパパパーン、パパパパーパーパーパパ、パパパパーン。
突如、大音量の管楽器の音が聞こえてきた。
ファンファーレのようだ。
やっと竣工式が始まる。
煌びやかな衣装を着たブラスバンドによるオープニングセレモニーから始まり。
艦隊司令官。上級将校、関連企業の社長、重役などがステージにずらっと並んでいる。
女性士官に挟まれる形でセーラー服の少女二人もその列に並んでいる。
彼女らは直立して微動だにしない。
「おっ。さすがのギャルもこれには緊張を隠せないか。ほら、ミシェルさん、あそこ! セーラー服の二人!」
ミシェルさんは先ほどから二人を探していたのだろう。
心配そうにキョロキョロしていたが、俺が指さす方向を見て笑顔にもどる。
「あっ! ほんとだ、うふふ。二人共、さっきまでの元気はどこに行ったのやら、すっかり固まっちゃって」
ミシェルさんはきっと親目線で彼女たちを心配しているのだろう。いや、ここは姉目線が正しいだろうか。
「いやー、ギャルとは不思議でござるなー、拙者たちには、あれやこれやと要求してきたと言うのに……」
「同感ですね。まあ、軍服を着た大人に囲まれるという状況に慣れていないのでしょう」
「おいおい、サガ兄弟よ、それは当たり前だろうが。
そう言うお前等こそどうなんだよ。
軍人に囲まれたら、そのござる口調も標準語に変わるんじゃないのか?」
「ふ、我らはオタクですよ。軍服を着た方とは必ず写真撮影をお願いしているので慣れたものです。
オタクのたしなみと言いますか。ちなみに私はござる口調など御免ですがね……」
キザなキャラの弟セイジは前髪を払いながらそう言い放った。オタクファッションのくせに……。
しかし、納得することもある。
たしかに俺の弟もそうだった。
毎年自衛隊のイベントには必ず参加して、記念写真を俺に自慢してたっけ。
一緒に写っていた自衛官のお兄さんや、ちょっと階級が高そうなおっちゃん自衛官も等しく皆ニコニコとしていた。
軍人だって、普通の人なんだと思ったものだった。
……おっと、ステージではブラスバンドによるファンファーレを終えて、いよいよ開催の挨拶が始まるようだ。
観客に向けて大きなお辞儀をしながら退場するブラスバンド。
その次に、胸にたくさんのギラギラと輝く勲章を付けた初老の軍人が出てきた。
帽子を脱ぐと、連合国旗に一礼。
そして、俺達観客に向けて一礼すると、マイクの前に立つ。
白髪交じりではあるが、短く切り揃えた清潔な髪型。
そして眼光は鋭く、いかにも司令官って感じだ。
『皆様、今日はようこそお越しくださいました。
私は連合宇宙軍のタチバナと申します。
このような盛大な竣工式は私の軍人生活において初めての経験です。
これも無事に戦艦サターンが完成したおかげですな。
……実は私が生きている間に完成などしないと思っておりました。
後輩にこの栄誉を奪われずに済みましたな。はっはっは!』
ジョークを交えながら挨拶をする、司令官らしい軍人。
だが、俺は長い話は嫌いだ。
『さて、皆様にはこの船が計画された経緯から説明せねばなりませんな、少し長い話になってしまいますが――』
ほら、はじまった。
「アイちゃん。緊急事態だ! 偉いおじさんの長話が始まるぞ!」
『はい、了解です。スケジュール的に一時間ほどお話をされるようですね』
ニコニコ笑顔のアイちゃんは当然の様に俺の警告に返す。
「……まじ? それって、だめだろ!」
『いいえ。タイムテーブルにはそう書かれています。司令官としても度重なる建造計画の遅延に思うことがあるのでしょう。いいじゃないですか。
最後の晴れ舞台かもしれませんし』
たしかに、それを言われると何も言えない。
これは毎週朝礼で聞かされる校長先生のどうでもいい話じゃないんだ。
彼にとっては軍人としての最後の晴れ舞台、ともいうべき大切なイベントなのだろう。
……だが、正直、俺にとってはどうでもいい。
校長先生の話は本当に長いのだから……。
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