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エピソード2
シンドローム4/27
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「よーし、なら早速レベル上げだ! そういえばマシーンはレベル固定なんだっけ、どうしたものか」
「はい、ですのでとりあえず装備をそろえないといけませんね。
お金に関しては全て経費で落ちますので、現状買える最強装備を購入してマスターを強くすれば、レベリングは楽になるでしょう。
当面はサンバとミシェルンのレベルを上げながら、マスターはゲームになれることを目標としましょうか」
ふむ、であるなら早速買い物だ。
買い物は店ではなく街中央にあるポータルという端末で行うことができる。
各街にあるポータルにアクセスすれば次回からテレポートが可能なうえに、ユーザー同士のトレードやパーティー募集にも使われている。
とりあえずは俺専用の装備を買うことにした。
マシーンの種族特製として、痛覚無効以外にも銃火器装備のダメージ向上とステータス上昇の効果がある。
すなわちレベルアップしないが装備をアップグレードすることで戦闘力が上がるという物だ。
なかなか独創的なゲームシステムだなと思った。
俺は経験者であるアイちゃんに言われるがままに装備を購入。
マシーンには右手左手に一つずつ武器を装備できる。加えて背中にもう一つ専用の大型武器が装備できるようだ。
まったくの素人の俺がアイちゃんのコーディネートに口出しなどできない。
あっという間に装備が決まる。まるで着せ替え人形のようだ。
……デパートでこういうシチュエーションなら大歓迎なんだが……。
そうだな、例えば俺が私服のセンスが無いからって、アイちゃんがコーディネートしてくれるっていう展開?
でも、俺の衣服は保護者であるクリステルさんから全て貰ってるし……クリステルさんの服があるのに。新しい服を買うとなると失礼ってもんだしな。
まあ、クリステルさんの服のセンスは……いや。やめておこう。
チェックのシャツとジーパンは伝統的なアメリカンカジュアルなんだし……。たまたまオタファッションと被っただけし、実際着心地は良いのだ。
おっと、また現実逃避してしまった。
どれどれ、俺の装備はどうなったのか。
右手装備:AK-B48汎用機関銃。
東側諸国の標準規格である7.62x39mm弾をばらまく雑魚敵掃討用に便利な武器。マシーンと言えば必ず装備するほどの人気装備である。弾丸が安いので序盤のローグなどの人間職にもお勧めの装備らしい。
左手装備:NGZ-46グレネードランチャー。
これも序盤のマシーンの最適装備の一つ、広範囲の敵を倒すのに有効の汎用グレネードランチャー。
基本的な榴弾から火炎弾、毒ガス弾、硫酸弾などの様々な属性弾を撃てるのが魅力で、ソーサラーのいないパーティーでは属性攻撃をカバーする意味でモンスターを除く全ての職業がサブ武器として所持するほどの人気の装備。
背面装備:アロンダイト30ミリチェーンガン。
マシーン専用装備。徹甲弾と焼夷榴弾の二種類を選択可能。
『ヘルゲートアヴァロン』のゲームタイトルの通り、アーサー王伝説に登場する聖剣アロンダイトにちなんだネームド装備の一つ、初期バージョンではマシーンが使える最強装備である。マシーンの基礎ステータスを大幅に上げるため、装備するだけでも充分機能する。
野良でパーティーを組む場合には、これを装備しているか、していないかでそのプレイヤーの評価が変わるとまで言われる。
装備完了。
俺のステータスはどうだろうか。
ステータスオープン!
名前:レイザー・スズキ
職業:マシーン
レベル:0
HP:1145
力:315
素早さ:514
防御:1156
魔力:0
「お、一気にステータスがアップしたぞ! よし、では今日はレベルアップとゲームに慣れるために皆で一狩りしようか」
「はいですー。船長さん。モンスターの職業は敵を倒して食べれば能力が上がるそうですー。ですのでバトル系クエストをドンドン受けてほしいです―」
ミシェルンはワーウルフの格好でよだれを垂らしながら俺に懇願してきた。
ワーウルフはよだれを垂らすスキルでもあるのか……。
いや、これはキャラデザインの問題だな。正直キモイ。もうちょっとマシなデザインにはならなかったのだろうか。
だが、ワーウルフはしょせん初期モンスター。どうせ進化するのだから雑なデザインでもしょうがない。
しかし二足歩行をするオオカミか……。改めて見ると、不細工だなと思う。
攻撃スキルも「引っ掻く」と「噛みつく」しかないし。
でも、思えばミシェルンは調理ロボットながらも自身は食事をしたことがないのだ。バーチャル空間とはいえ食事する経験があるのは良いと思う。
それもあって俺は前衛としては最適解のテンプラーではなくモンスターを選んだのだ。
ちなみに、サンバはお掃除ロボットで色んな危険物にも詳しい。当然ローグ一択だ。
わりと理にかなっているパーティー構成だと自画自賛する。
「よーし、では皆の物、一狩り行きますか!」
俺はゲームのオープニングムービを途中でスキップしたので世界観はさほど理解できていないし、理解するつもりもない。
ミイラ取りがミイラになるって昔の人は言った。
まあ、結局は敵を倒してレベルを上げるのがMMORPGってね。狩りゲーとして楽しめれば俺はそれでいいのだ。
早速パーティークエストを受けて。狩場へゴーだ。
「はい、ですのでとりあえず装備をそろえないといけませんね。
お金に関しては全て経費で落ちますので、現状買える最強装備を購入してマスターを強くすれば、レベリングは楽になるでしょう。
当面はサンバとミシェルンのレベルを上げながら、マスターはゲームになれることを目標としましょうか」
ふむ、であるなら早速買い物だ。
買い物は店ではなく街中央にあるポータルという端末で行うことができる。
各街にあるポータルにアクセスすれば次回からテレポートが可能なうえに、ユーザー同士のトレードやパーティー募集にも使われている。
とりあえずは俺専用の装備を買うことにした。
マシーンの種族特製として、痛覚無効以外にも銃火器装備のダメージ向上とステータス上昇の効果がある。
すなわちレベルアップしないが装備をアップグレードすることで戦闘力が上がるという物だ。
なかなか独創的なゲームシステムだなと思った。
俺は経験者であるアイちゃんに言われるがままに装備を購入。
マシーンには右手左手に一つずつ武器を装備できる。加えて背中にもう一つ専用の大型武器が装備できるようだ。
まったくの素人の俺がアイちゃんのコーディネートに口出しなどできない。
あっという間に装備が決まる。まるで着せ替え人形のようだ。
……デパートでこういうシチュエーションなら大歓迎なんだが……。
そうだな、例えば俺が私服のセンスが無いからって、アイちゃんがコーディネートしてくれるっていう展開?
でも、俺の衣服は保護者であるクリステルさんから全て貰ってるし……クリステルさんの服があるのに。新しい服を買うとなると失礼ってもんだしな。
まあ、クリステルさんの服のセンスは……いや。やめておこう。
チェックのシャツとジーパンは伝統的なアメリカンカジュアルなんだし……。たまたまオタファッションと被っただけし、実際着心地は良いのだ。
おっと、また現実逃避してしまった。
どれどれ、俺の装備はどうなったのか。
右手装備:AK-B48汎用機関銃。
東側諸国の標準規格である7.62x39mm弾をばらまく雑魚敵掃討用に便利な武器。マシーンと言えば必ず装備するほどの人気装備である。弾丸が安いので序盤のローグなどの人間職にもお勧めの装備らしい。
左手装備:NGZ-46グレネードランチャー。
これも序盤のマシーンの最適装備の一つ、広範囲の敵を倒すのに有効の汎用グレネードランチャー。
基本的な榴弾から火炎弾、毒ガス弾、硫酸弾などの様々な属性弾を撃てるのが魅力で、ソーサラーのいないパーティーでは属性攻撃をカバーする意味でモンスターを除く全ての職業がサブ武器として所持するほどの人気の装備。
背面装備:アロンダイト30ミリチェーンガン。
マシーン専用装備。徹甲弾と焼夷榴弾の二種類を選択可能。
『ヘルゲートアヴァロン』のゲームタイトルの通り、アーサー王伝説に登場する聖剣アロンダイトにちなんだネームド装備の一つ、初期バージョンではマシーンが使える最強装備である。マシーンの基礎ステータスを大幅に上げるため、装備するだけでも充分機能する。
野良でパーティーを組む場合には、これを装備しているか、していないかでそのプレイヤーの評価が変わるとまで言われる。
装備完了。
俺のステータスはどうだろうか。
ステータスオープン!
名前:レイザー・スズキ
職業:マシーン
レベル:0
HP:1145
力:315
素早さ:514
防御:1156
魔力:0
「お、一気にステータスがアップしたぞ! よし、では今日はレベルアップとゲームに慣れるために皆で一狩りしようか」
「はいですー。船長さん。モンスターの職業は敵を倒して食べれば能力が上がるそうですー。ですのでバトル系クエストをドンドン受けてほしいです―」
ミシェルンはワーウルフの格好でよだれを垂らしながら俺に懇願してきた。
ワーウルフはよだれを垂らすスキルでもあるのか……。
いや、これはキャラデザインの問題だな。正直キモイ。もうちょっとマシなデザインにはならなかったのだろうか。
だが、ワーウルフはしょせん初期モンスター。どうせ進化するのだから雑なデザインでもしょうがない。
しかし二足歩行をするオオカミか……。改めて見ると、不細工だなと思う。
攻撃スキルも「引っ掻く」と「噛みつく」しかないし。
でも、思えばミシェルンは調理ロボットながらも自身は食事をしたことがないのだ。バーチャル空間とはいえ食事する経験があるのは良いと思う。
それもあって俺は前衛としては最適解のテンプラーではなくモンスターを選んだのだ。
ちなみに、サンバはお掃除ロボットで色んな危険物にも詳しい。当然ローグ一択だ。
わりと理にかなっているパーティー構成だと自画自賛する。
「よーし、では皆の物、一狩り行きますか!」
俺はゲームのオープニングムービを途中でスキップしたので世界観はさほど理解できていないし、理解するつもりもない。
ミイラ取りがミイラになるって昔の人は言った。
まあ、結局は敵を倒してレベルを上げるのがMMORPGってね。狩りゲーとして楽しめれば俺はそれでいいのだ。
早速パーティークエストを受けて。狩場へゴーだ。
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