透明な君が

にゅるにゅる

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色葉まま

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あの騒動から半年が経ち。色葉さんも、2、3人ではあるけれど、話しかけられるようになってきました。ただ僕はあれ以来色葉さんが少し怖いです。ちなみにクラス替えでは4人同じクラスでした。神山先生も同じです。
~ホームルーム~
あれ?色葉さん今日来ないのかなぁ。
「今日欠席してる神無だが、熱で休んでるらしい。お前らも気ぃつけろよ。あとは…」
なるほど、風邪を引いてしまったらしい。今日みんなでお見舞いにでも行こうかな。

~休憩中~
「陽菜さん、紫音さん、今日帰りに色葉さんの家にお見舞いに行こうよ!」
「いいですね。是非行きましょう!」
「そーだねぇ。せっかくだし、なにか持っていってあげようよ。」
「そうだね、じゃあ帰りに買いに行こうか。」

~神無家の朝~
[ごめんなさい、心の整理に時間がかかってしまって。もう一度聞くね。あなたの友達に蒼って子がいるのね?]
母からメッセージが来ていた。
[そうだよ?それでどうしたの?]
[名字は和崎?]
[うん]
[色葉、二度とその子に近づかないように]
[どうして?]
[なんででも。とにかく距離を置くように。私も仕事を終わらせたらそっちに行くから]
[どういうこと?]
それから母からのメッセージはなかった。なにかあったのか。とても気になるが聞くすべはない。
(蒼くんに直接聞くのも悪い気がするし。まぁ起きたときから気分が悪かったし、学校休もうかな?)
それから学校に連絡を入れ、学校を休んだ。

~帰り道~
「何か買っていこうか。」
「そうですね。何を買いましょうか?」
「お粥の材料が良いんじゃない?」
「たしかに!陽菜さんナイスアイディア!」
「まぁ私にかかればこれくらいの発想、朝飯前よ!エッヘン」
こうして買い物を済ませ、色葉さんの家に向かった。

~???~
私は今、日本に向かっている。我が子に過去を教えるために。
「あの子には可愛そうだけど、受け止めさせなければ。」
そうして私は、飛行機で日本に向かった。

~スーパーを出て~
スーパーから買い物を終えて出てきた。そうしたら色葉さんの家の方向に速歩きで進んでいく人が見えた。それだけなら気にならない。だけどその人はどこかで出会った気がするし、なにより僕達を見てより早く歩を進めていった。
「さっきの人なんなんだろう。ちょっと感じ悪いよね。」
「えぇ…ですが気にしても仕方ありませんよ。」
「そーだよほっといていこう。」
「そうだね。」
そんな会話をしつつ、色葉さんの家に向かった。

~神無家~
玄関のドアが開く音がした。母が来たようだ。部屋のドアを開けられる。
「あなた、彼らを家に呼んだのね!?」
「呼ぶわけないじゃん。風邪移しても悪いし。」
「そう…ならいいけど。」
「何があったの?」
「実はね…」
それから私の過去が語られた。
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