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第2章.父と子と“処分したはずのモノ”
52.再発!? 【性欲常態化】
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☆
「濡れちゃったね……」
「そうだな。風邪ひくといけねえから、少しでも乾かしとこうぜ」
依頼の最中に、強烈な雷雨に見舞われた俺とマリアは、小さな洞窟で身を寄せ合って雨風をしのいでいる。
マリアは濡れたハーフマントを、俺は肌着なしで直に着ていたプルオーバーシャツを脱いで、急ごしらえの焚火にあてるけど、マリアはシャツまでびしょ濡れだ……。
“帝国”から解放されて食い物に困ることもなくなった俺らは、栄養状態ってのがかなり良くなってるそうで……。
俺は身長が伸びてきて、鍛練もあって筋肉がついてきた。
マリアは……お、女の子らしく、出るところが出てきていて……それが濡れたシャツを通してハッキリ分かるくらいだ。
見ちゃいけないって思ってるのに、どうしてもそこ――シャツが張り付いている二つの“ふくらみ”に目がいってしまう。
けど、そこまでだ、俺。紳士でいろ、俺!
「シャツまで濡れちゃった……」
「お、おう」
「……これも乾かしたいな」
マリアが上半身裸の俺をチラチラ見ながら話しかけてくる。
焚火が反射してるのか、彼女の顔も赤らんでいた。
「マリアに、ね……熱でも出たら大変だから、シャツも乾かした方がいいな! う、後ろを向いてるから、乾かしてくれ」
「う、うん。ありがと、レオ」
マリアに背を向けた俺の耳に、彼女がシャツを脱ぐ衣擦れの音が入ってくる。
マリアのシャツから透けて見えた“ふくらみ”と赤く染まった表情、潤んだ青い瞳に柔らかそうなくちびる……。
それを見てしまった俺の心臓は、物見櫓の警鐘よりも速く脈を打つ。
今すぐに振り返って、マリアのことを抱きしめたい。マリアとキ、キ、キスを! そして……。
――駄目だ!
し、紳士だ! 紳士でいろっ、俺!
そして、平和的に……マリアにとって理想的に……。
その瞬間!
男の欲望を耐える俺の中に電撃が走った。
いつだったか……ずっと抵抗してきた猛烈な衝動が一気に湧き上がってくる。
身体の奥が熱くなって、押さえつけていた何かが弾ける。
マリアを自分の物にしてやる! 今、この瞬間に!!
俺は立ち上がって振り返り、上半身に何も身につけていない無防備なマリアに手を伸ばす。
彼女は驚いた表情で咄嗟に胸のふくらみを自分の腕で守ろうとした。
でも、俺――獣のように興奮する俺の方が早く、俺はマリアの手首を乱暴に掴んで、そのままの勢いで彼女を押し倒す。
「――ッ、レオ?!」
「――!!」
マリアの悲鳴に近い呼びかけが、衝動に突き動かされている俺に、微かに刺さる。
――はっ! 駄目だ! 何やってんだ、俺っ!?
紳士でいろって、俺!
「レオッ、やめ――」
でも、抑えが利かない!
俺はマリアの腕を地面に押しつけ、馬乗りになってしまう。
やめろー! マリアを傷付けるな、俺ぇ!
彼女を……マリアを守るって誓ったろ!
身体を止めたい俺と、欲望のままにマリアを手に入れたい俺がせめぎ合う。
止めたい俺が懸命に抵抗するけど、膨らみ続ける衝動が俺を呑み込んでいく。
やめろー! やめろやめろやめろぉ止まれ止まれ止まれぇーっ!!
「うおおおおおおーっ!」
☆
「ぶふぉおおおおーっ!」
俺は、自分のくぐもった叫び声と埃っぽさと汗臭さで、枕に顔を埋めていることに気が付いた。
うつ伏せだったらしく、顔だけを起こして辺りを見回す。暗いけど、ここはいつもの宿の部屋だ。
そうだ、俺は晩飯を食い終わってから部屋に戻って、服も脱がずにそのまま頭から寝台に突っ込んで寝ちまったようだ……。
なんか夢をみてた気がするけど、なんだっけ?!
――いやいやいやっ!
今はそれどころじゃないっ!
アレが来やがった!!
その猛烈さにさんざん苦労させられて、やっとこさ解放されたあの衝動がっ!
うつ伏せの俺の“俺”が寝台に押しつけられてる……。
「な、なんでだよっ! アレは収納してあるはずっ」
結晶入れの壺とは別に、布で覆って収納してたよな?!
――まさかっ!?
俺は久し振りの超衝動を堪えつつ寝台から飛び起きて、そこに体内収納に入れてあるやつを全部ブチ撒ける。
そして、震える手で蝋燭に火を付けて明かりを灯して、アレを探す。
「替えの服に剣に新しい盾だろぉ……これは謁見の為に新調した二人の服とか一式だろぉ。褒美の木箱に、水袋に……これは? なんだよ、昨日のゴミかよ! それよりアレだアレ! えーっとぉ……どれだどれだ」
無い?! 無い!? 無いっ!
【性欲常態化】が無い!! 結晶が無くなってる?
「なんで無えんだよっ! くそぉ!」
何回探しても見つけられなかった俺は、今が何時か知らないけど寝台を思いっきり叩きつけて、ゴスンとデカイ音が響く。
心の内で「くそ、糞、クソッ」って毒づき続けるけど、それで俺の気が晴れるわけでも、衝動が収まるわけでもない……。
「とりあえずやるしかねえ。前みたいに……」
俺は、服の皺も気にせず――って言うかそんな余裕は無えし! 寝台に転がっている剣だけを持って部屋を飛び出す。
「――ヤベッ! 今、真夜中だった。静かにしねえと他の客にバレちまう……」
他の客にバレちまうと、巡り巡ってマリアに伝わっちまう。
今さら遅いかもしれねえけど、俺は【隠匿】を使って宿の階段を下る。
キューズの宿は、宿場村と違って入り口を閉ざしたりはしない。受付には夜番がいるからだ。
忍び足で階段を下りて受付を覗くと、その夜番は居眠りをしていたんで、素早く暗い外に出る。
「まだ活きてっかな、あの抜け穴……」
でも、街の外に行く門は夜間は閉ざされているから、久し振りに貧民窟に向かう。
慣れが薄れていた汚物のニオイに耐えながら、記憶を頼りに抜け穴をくぐって町を出た。
「いた! アイツでいいや」
抜け穴を隠してから辺りを見回したら、すぐに外壁に張り付いているスライムを見つけたので、有無を言わさずアレを移す。
「【性欲常態化】を【スキル譲渡】っ!!」
前回のゴブリンの反省を活かして剣を突き立てる態勢をとりながら、ちょうど目の高さで壁に張り付いていたスライムに触れて【性欲常態化】を移す!
譲渡した途端、スライムが身震いのようにブルンって一回震えた。
どうせこいつも変化するんだろうよ。
けど、今回は俺が先だ! ゼロ距離からの――。
【刺突】ぅ!!
――ぶわぁラララララララららららららら…………!!
「なっ?! うぉえ……」
俺が【刺突】を放った瞬間、小盾くらいの大きさのスライムの“全体”から、湧き出てきた。
ちっちゃなスライムがっ!!
ぶわらぶわらぶわらって!
なんつーか、汗が噴き出るように? いや、例えらんねえな。
とにかく旅芸人の奇術みたいに、スライムが一体しかいなかったのに凄い勢いで小さいスライムが湧き続けて、元のスライムを埋め尽くしてる感じだ。
「くっ! 剣が届かねえっ」
折角の刺突が、湧き出してくる子スライムに刺さって、湧き出し続ける他の子スライムを刺し貫いて……ドンドン勢いが死んで元のスライムに届かないっ!
一瞬の隙もないくらい、素早く刺したつもりなのに……。
それに――。
「俺が移したのは【性欲常態化】だぞ?! なんで、こうなるんだよっ!?」
あのスライムがオスかメスか知らねえけど、お相手を探すんじゃねえのかよ?!
スライムってこうやって増えんのかよ……。
とにかく、ボケっとしてられねえ。子スライムはぶわらぶわらと湧き続けてんだ。
そして、四方八方に――元のスライムが張り付いていた壁側にも湧いてて、元のスライムが子スライムを噴き出しながら地面に落ちた。
あっという間に辺り一面がスライムで埋まる。
俺の足下にも、ズボンにもシャツの裾にも、剣にまで子スライムが纏わり付いて、どんどん浸食してきてもいる。
「ヤベえ……」
「濡れちゃったね……」
「そうだな。風邪ひくといけねえから、少しでも乾かしとこうぜ」
依頼の最中に、強烈な雷雨に見舞われた俺とマリアは、小さな洞窟で身を寄せ合って雨風をしのいでいる。
マリアは濡れたハーフマントを、俺は肌着なしで直に着ていたプルオーバーシャツを脱いで、急ごしらえの焚火にあてるけど、マリアはシャツまでびしょ濡れだ……。
“帝国”から解放されて食い物に困ることもなくなった俺らは、栄養状態ってのがかなり良くなってるそうで……。
俺は身長が伸びてきて、鍛練もあって筋肉がついてきた。
マリアは……お、女の子らしく、出るところが出てきていて……それが濡れたシャツを通してハッキリ分かるくらいだ。
見ちゃいけないって思ってるのに、どうしてもそこ――シャツが張り付いている二つの“ふくらみ”に目がいってしまう。
けど、そこまでだ、俺。紳士でいろ、俺!
「シャツまで濡れちゃった……」
「お、おう」
「……これも乾かしたいな」
マリアが上半身裸の俺をチラチラ見ながら話しかけてくる。
焚火が反射してるのか、彼女の顔も赤らんでいた。
「マリアに、ね……熱でも出たら大変だから、シャツも乾かした方がいいな! う、後ろを向いてるから、乾かしてくれ」
「う、うん。ありがと、レオ」
マリアに背を向けた俺の耳に、彼女がシャツを脱ぐ衣擦れの音が入ってくる。
マリアのシャツから透けて見えた“ふくらみ”と赤く染まった表情、潤んだ青い瞳に柔らかそうなくちびる……。
それを見てしまった俺の心臓は、物見櫓の警鐘よりも速く脈を打つ。
今すぐに振り返って、マリアのことを抱きしめたい。マリアとキ、キ、キスを! そして……。
――駄目だ!
し、紳士だ! 紳士でいろっ、俺!
そして、平和的に……マリアにとって理想的に……。
その瞬間!
男の欲望を耐える俺の中に電撃が走った。
いつだったか……ずっと抵抗してきた猛烈な衝動が一気に湧き上がってくる。
身体の奥が熱くなって、押さえつけていた何かが弾ける。
マリアを自分の物にしてやる! 今、この瞬間に!!
俺は立ち上がって振り返り、上半身に何も身につけていない無防備なマリアに手を伸ばす。
彼女は驚いた表情で咄嗟に胸のふくらみを自分の腕で守ろうとした。
でも、俺――獣のように興奮する俺の方が早く、俺はマリアの手首を乱暴に掴んで、そのままの勢いで彼女を押し倒す。
「――ッ、レオ?!」
「――!!」
マリアの悲鳴に近い呼びかけが、衝動に突き動かされている俺に、微かに刺さる。
――はっ! 駄目だ! 何やってんだ、俺っ!?
紳士でいろって、俺!
「レオッ、やめ――」
でも、抑えが利かない!
俺はマリアの腕を地面に押しつけ、馬乗りになってしまう。
やめろー! マリアを傷付けるな、俺ぇ!
彼女を……マリアを守るって誓ったろ!
身体を止めたい俺と、欲望のままにマリアを手に入れたい俺がせめぎ合う。
止めたい俺が懸命に抵抗するけど、膨らみ続ける衝動が俺を呑み込んでいく。
やめろー! やめろやめろやめろぉ止まれ止まれ止まれぇーっ!!
「うおおおおおおーっ!」
☆
「ぶふぉおおおおーっ!」
俺は、自分のくぐもった叫び声と埃っぽさと汗臭さで、枕に顔を埋めていることに気が付いた。
うつ伏せだったらしく、顔だけを起こして辺りを見回す。暗いけど、ここはいつもの宿の部屋だ。
そうだ、俺は晩飯を食い終わってから部屋に戻って、服も脱がずにそのまま頭から寝台に突っ込んで寝ちまったようだ……。
なんか夢をみてた気がするけど、なんだっけ?!
――いやいやいやっ!
今はそれどころじゃないっ!
アレが来やがった!!
その猛烈さにさんざん苦労させられて、やっとこさ解放されたあの衝動がっ!
うつ伏せの俺の“俺”が寝台に押しつけられてる……。
「な、なんでだよっ! アレは収納してあるはずっ」
結晶入れの壺とは別に、布で覆って収納してたよな?!
――まさかっ!?
俺は久し振りの超衝動を堪えつつ寝台から飛び起きて、そこに体内収納に入れてあるやつを全部ブチ撒ける。
そして、震える手で蝋燭に火を付けて明かりを灯して、アレを探す。
「替えの服に剣に新しい盾だろぉ……これは謁見の為に新調した二人の服とか一式だろぉ。褒美の木箱に、水袋に……これは? なんだよ、昨日のゴミかよ! それよりアレだアレ! えーっとぉ……どれだどれだ」
無い?! 無い!? 無いっ!
【性欲常態化】が無い!! 結晶が無くなってる?
「なんで無えんだよっ! くそぉ!」
何回探しても見つけられなかった俺は、今が何時か知らないけど寝台を思いっきり叩きつけて、ゴスンとデカイ音が響く。
心の内で「くそ、糞、クソッ」って毒づき続けるけど、それで俺の気が晴れるわけでも、衝動が収まるわけでもない……。
「とりあえずやるしかねえ。前みたいに……」
俺は、服の皺も気にせず――って言うかそんな余裕は無えし! 寝台に転がっている剣だけを持って部屋を飛び出す。
「――ヤベッ! 今、真夜中だった。静かにしねえと他の客にバレちまう……」
他の客にバレちまうと、巡り巡ってマリアに伝わっちまう。
今さら遅いかもしれねえけど、俺は【隠匿】を使って宿の階段を下る。
キューズの宿は、宿場村と違って入り口を閉ざしたりはしない。受付には夜番がいるからだ。
忍び足で階段を下りて受付を覗くと、その夜番は居眠りをしていたんで、素早く暗い外に出る。
「まだ活きてっかな、あの抜け穴……」
でも、街の外に行く門は夜間は閉ざされているから、久し振りに貧民窟に向かう。
慣れが薄れていた汚物のニオイに耐えながら、記憶を頼りに抜け穴をくぐって町を出た。
「いた! アイツでいいや」
抜け穴を隠してから辺りを見回したら、すぐに外壁に張り付いているスライムを見つけたので、有無を言わさずアレを移す。
「【性欲常態化】を【スキル譲渡】っ!!」
前回のゴブリンの反省を活かして剣を突き立てる態勢をとりながら、ちょうど目の高さで壁に張り付いていたスライムに触れて【性欲常態化】を移す!
譲渡した途端、スライムが身震いのようにブルンって一回震えた。
どうせこいつも変化するんだろうよ。
けど、今回は俺が先だ! ゼロ距離からの――。
【刺突】ぅ!!
――ぶわぁラララララララららららららら…………!!
「なっ?! うぉえ……」
俺が【刺突】を放った瞬間、小盾くらいの大きさのスライムの“全体”から、湧き出てきた。
ちっちゃなスライムがっ!!
ぶわらぶわらぶわらって!
なんつーか、汗が噴き出るように? いや、例えらんねえな。
とにかく旅芸人の奇術みたいに、スライムが一体しかいなかったのに凄い勢いで小さいスライムが湧き続けて、元のスライムを埋め尽くしてる感じだ。
「くっ! 剣が届かねえっ」
折角の刺突が、湧き出してくる子スライムに刺さって、湧き出し続ける他の子スライムを刺し貫いて……ドンドン勢いが死んで元のスライムに届かないっ!
一瞬の隙もないくらい、素早く刺したつもりなのに……。
それに――。
「俺が移したのは【性欲常態化】だぞ?! なんで、こうなるんだよっ!?」
あのスライムがオスかメスか知らねえけど、お相手を探すんじゃねえのかよ?!
スライムってこうやって増えんのかよ……。
とにかく、ボケっとしてられねえ。子スライムはぶわらぶわらと湧き続けてんだ。
そして、四方八方に――元のスライムが張り付いていた壁側にも湧いてて、元のスライムが子スライムを噴き出しながら地面に落ちた。
あっという間に辺り一面がスライムで埋まる。
俺の足下にも、ズボンにもシャツの裾にも、剣にまで子スライムが纏わり付いて、どんどん浸食してきてもいる。
「ヤベえ……」
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