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第1章 突入! エベレストダンジョン!
第27話 塔への闖入者。
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第27話 塔への闖入者。
******グンダリデ隊
「おい! グンガルガからの状況報告は来たか?」
「いいえ、相変わらず届いておりません」
ちっ! 何してるんだグンガルガは……
あの子ったら先に進み過ぎなのよ。
「最後の報告では、“馬鹿デカイ塔”があるとの事であったが、間もなくか?」
「はい、そのようです」
あの子は報告をしろと言ったら必ず出来る子なはず……伝令が塔から落ちたりしてこちらに来ていないだけかも知れないわ。
まあ大丈夫よ。何かあったら私があの子のフォローをしてあげればいいだけよ。
オツムが弱いのが難点だけど、そこも含めて私の可愛い弟なんだもの。
部下から副官に報告が入ったようね。やっとグンガルガの連絡が来たのかしら?
「グンダリデ様。本日中に我が部隊の先陣が、塔のある階層に到達、進軍いたします」
「……そうか、分かった。我々はいつ頃到達予定だ?」
「明日には」
「相分かった。下がって良い」
「ハァーッ、グンガルガ……どこまで行ってるんだ」
******ユウト
アニカとアニタが順調にフォグコンドルを狩り終え、こちらに戻ってきた。
アニカは床が崩れだしても動揺はしなくなった。
「ねぇねぇ、アニタ達にもケーキちょうだ~い?」
ギクッ!
バレてる? ……ト、トボケてみよう。
「ん? ケーキ?」
「もう! ユウトさん、とぼけても無駄ですよ。見てましたもん」
ほ~、戦いつつ俺達の事を見る余裕もあったんだ。
「それにね~、ミケちゃんの口にクリームが付いてるもん!」
「むっ? そんなはずは……あ、ったのじゃ~」
……ミケも脇が甘い! ……まあ、不公平はイカンな。
「いやぁ、2人が来るのを待ってただけだぞ? べ、別に隠してた訳じゃない……」
「「ふ~ん?」」
当然信じてもらえないよな……。まあ、まだ敵が出てきてないし、いいか。
「立って食べるのも行儀悪いが、……はい、どうぞ」
俺がケーキを差し出し、2人が受け取ろうとしたその瞬間、床があるはずの足元から強風が吹き上げてケーキが飛んで行った。
「「あ~~~~~!!」」
「な、何だ一体?」
訳も分からずにいると、ミケとアニタが気付いた。
「上じゃ、はるか上!」
「あそこ~!」
アニタの指さす方向を見上げると、ヒトの女性の顔をした鳥が時折ケケケケッと嘲りながらケーキを貪り食っている。
「ハーピーだ。鋭い鉤爪での攻撃と、風を操ってくるモンスターだ」
ケーキを奪われた形のアニカはキッ! とハーピーを睨み上げ、アニタは地団駄を踏んで悔しがっている。
だが俺はピンと閃いた。閃いてしまった……
「ミケ、ちょっと耳を貸して。ごにょごにょ……」
「ほう! それは良い考えじゃな。ユウトは頭が良いのぉ~!」
数分後にはハーピーはとっ捕まえられ、ふん縛られ、猿轡をかませられ、床に転がされている。
「ムーッ、ムー!」
風を操るといっても、念じて出来るものではなく、翼を使って操るのだとニアに教えてもらい対処出来た。
「ニアのおかげで殺さずに捕らえる事が出来た。と、いうわけで、昼食ターイム! いただきまーす!」
「「「「いただきま~す!」」」」
と言っても、完全に安心は出来ないのでカップ麺なんだけど……
「ムーッ、ムームー!」
「ハーピーよ、食べ物の恨みは怖いのじゃ! 覚えておくがよい」
いや、このモンスター、後で魔石になるんだけど……
もちろんアニカとアニタは、食後に無事ケーキを食べた。
ミケも2個目のケーキをゲットしてご満悦の様子だ。
食事を済ませ、ハーピーには魔石になってもらって下りる。
「さあ! 何が来る?」
皆で上を見上げていると……
バサバサと翼を羽ばたかせ、ケケケケッ、ククククと声を発しながらハーピーの大群が押し寄せてくる。
ギャー! ハーピーの恨み~怖い~!
冗談はさておき、空間を埋めるほどの大群だ。
「大群の弱点を突こうか。俺の闇属性魔法で、てんやわんやしてもらおう」
まず、《ブラインド》で視界を奪ってから《コンフュージョン》で混乱させ、あわよくば同士打ちを狙う。
ある程度の隊列を保って迫ってきていたハーピー共が、互いにぶつかったり、混乱によって意図せぬ風を発生させ錐揉み状に落下する奴もいる。
アニカとアニタ、ミケには浮いた状態で待機してもらって、《ファイアアロー》をありったけ打ち上げる。
「討ち洩らして地面に落ちていく奴は放っといていいから、バンバン片を付けていってくれ」
「はい!」
「いってきま~す」
「我はまた魔石でもキャッチしておこう」
槍術も短剣術もなかなか範囲攻撃できる技が少ない中、2人とも順調に倒していっている。傷を受けてもアニカの魔法で回復している。
俺とミケは、それぞれ塔の外側半分を受け持って、落下してくる討ち洩らしを処理したり、降ってくる魔石をキャッチしている。
「薙ぎ払い! ダブルスラッシュ!」
「れんげき~! らんぎり~!」
2人で20分ほどかかって殲滅できたし、《フライ》の制動も全く問題ないレベルだ。
次に行く途中で下を覗くと、ようやく地面が見えて来た。
よく見るとブラックウルフやオーガの死体が数体あり、魔人族の死体もいくつか転がっている。
「登って行く途中で落ちたのか? ……アニタが飛ばされた辺りからも落ちてるかもな」
――ん?
「よくよく考えたら、俺達が来た事で、塔が崩れているんだから、魔王軍はどうやって登るんだ? ニア、分かるか?」
「う~ん、恐らく《フライ》の様な魔法を使える魔人がいるんじゃないでしょうか?」
そうこうしている内に下の階に着いた。
すると、バサッバサッと、前足と同化した全幅3mはあろうかという翼を開き、ワイバーンが1体滑空してきた。
俺達に突っ込んで来るわけでなく、上空を旋回し、こちらの様子を窺っている。
「ワイバーンだ。翼の突端と後ろ脚の爪、噛みつき、要注意は尻尾の攻撃だ。見えない角度、思っても無いタイミングで来ることがあるぞ」
アニカとアニタには、必ず挟みこむような位置関係で戦うように言い聞かせる。
「ハーピーや鳥型モンスターよりも耐久力があると思うから、攻撃は単発では無く、連続攻撃か連携攻撃をした方がいいぞ」
「「はい!」」
アニカ・アニタ対ワイバーンの戦いが始まってしばらくすると、ドスンドスンと地響きのような音が聞こえて来た。
下の地面を覗くと、巨大なサイ型のモンスター――ライノ――が扉を押し開いて数体入ってきている。 5m以上の体躯に1m近くはある1本の角、間違いなく魔王軍の使役するモンスターだ。
「おいおい、二正面の戦闘になるじゃないか」
******グンダリデ隊
「おい! グンガルガからの状況報告は来たか?」
「いいえ、相変わらず届いておりません」
ちっ! 何してるんだグンガルガは……
あの子ったら先に進み過ぎなのよ。
「最後の報告では、“馬鹿デカイ塔”があるとの事であったが、間もなくか?」
「はい、そのようです」
あの子は報告をしろと言ったら必ず出来る子なはず……伝令が塔から落ちたりしてこちらに来ていないだけかも知れないわ。
まあ大丈夫よ。何かあったら私があの子のフォローをしてあげればいいだけよ。
オツムが弱いのが難点だけど、そこも含めて私の可愛い弟なんだもの。
部下から副官に報告が入ったようね。やっとグンガルガの連絡が来たのかしら?
「グンダリデ様。本日中に我が部隊の先陣が、塔のある階層に到達、進軍いたします」
「……そうか、分かった。我々はいつ頃到達予定だ?」
「明日には」
「相分かった。下がって良い」
「ハァーッ、グンガルガ……どこまで行ってるんだ」
******ユウト
アニカとアニタが順調にフォグコンドルを狩り終え、こちらに戻ってきた。
アニカは床が崩れだしても動揺はしなくなった。
「ねぇねぇ、アニタ達にもケーキちょうだ~い?」
ギクッ!
バレてる? ……ト、トボケてみよう。
「ん? ケーキ?」
「もう! ユウトさん、とぼけても無駄ですよ。見てましたもん」
ほ~、戦いつつ俺達の事を見る余裕もあったんだ。
「それにね~、ミケちゃんの口にクリームが付いてるもん!」
「むっ? そんなはずは……あ、ったのじゃ~」
……ミケも脇が甘い! ……まあ、不公平はイカンな。
「いやぁ、2人が来るのを待ってただけだぞ? べ、別に隠してた訳じゃない……」
「「ふ~ん?」」
当然信じてもらえないよな……。まあ、まだ敵が出てきてないし、いいか。
「立って食べるのも行儀悪いが、……はい、どうぞ」
俺がケーキを差し出し、2人が受け取ろうとしたその瞬間、床があるはずの足元から強風が吹き上げてケーキが飛んで行った。
「「あ~~~~~!!」」
「な、何だ一体?」
訳も分からずにいると、ミケとアニタが気付いた。
「上じゃ、はるか上!」
「あそこ~!」
アニタの指さす方向を見上げると、ヒトの女性の顔をした鳥が時折ケケケケッと嘲りながらケーキを貪り食っている。
「ハーピーだ。鋭い鉤爪での攻撃と、風を操ってくるモンスターだ」
ケーキを奪われた形のアニカはキッ! とハーピーを睨み上げ、アニタは地団駄を踏んで悔しがっている。
だが俺はピンと閃いた。閃いてしまった……
「ミケ、ちょっと耳を貸して。ごにょごにょ……」
「ほう! それは良い考えじゃな。ユウトは頭が良いのぉ~!」
数分後にはハーピーはとっ捕まえられ、ふん縛られ、猿轡をかませられ、床に転がされている。
「ムーッ、ムー!」
風を操るといっても、念じて出来るものではなく、翼を使って操るのだとニアに教えてもらい対処出来た。
「ニアのおかげで殺さずに捕らえる事が出来た。と、いうわけで、昼食ターイム! いただきまーす!」
「「「「いただきま~す!」」」」
と言っても、完全に安心は出来ないのでカップ麺なんだけど……
「ムーッ、ムームー!」
「ハーピーよ、食べ物の恨みは怖いのじゃ! 覚えておくがよい」
いや、このモンスター、後で魔石になるんだけど……
もちろんアニカとアニタは、食後に無事ケーキを食べた。
ミケも2個目のケーキをゲットしてご満悦の様子だ。
食事を済ませ、ハーピーには魔石になってもらって下りる。
「さあ! 何が来る?」
皆で上を見上げていると……
バサバサと翼を羽ばたかせ、ケケケケッ、ククククと声を発しながらハーピーの大群が押し寄せてくる。
ギャー! ハーピーの恨み~怖い~!
冗談はさておき、空間を埋めるほどの大群だ。
「大群の弱点を突こうか。俺の闇属性魔法で、てんやわんやしてもらおう」
まず、《ブラインド》で視界を奪ってから《コンフュージョン》で混乱させ、あわよくば同士打ちを狙う。
ある程度の隊列を保って迫ってきていたハーピー共が、互いにぶつかったり、混乱によって意図せぬ風を発生させ錐揉み状に落下する奴もいる。
アニカとアニタ、ミケには浮いた状態で待機してもらって、《ファイアアロー》をありったけ打ち上げる。
「討ち洩らして地面に落ちていく奴は放っといていいから、バンバン片を付けていってくれ」
「はい!」
「いってきま~す」
「我はまた魔石でもキャッチしておこう」
槍術も短剣術もなかなか範囲攻撃できる技が少ない中、2人とも順調に倒していっている。傷を受けてもアニカの魔法で回復している。
俺とミケは、それぞれ塔の外側半分を受け持って、落下してくる討ち洩らしを処理したり、降ってくる魔石をキャッチしている。
「薙ぎ払い! ダブルスラッシュ!」
「れんげき~! らんぎり~!」
2人で20分ほどかかって殲滅できたし、《フライ》の制動も全く問題ないレベルだ。
次に行く途中で下を覗くと、ようやく地面が見えて来た。
よく見るとブラックウルフやオーガの死体が数体あり、魔人族の死体もいくつか転がっている。
「登って行く途中で落ちたのか? ……アニタが飛ばされた辺りからも落ちてるかもな」
――ん?
「よくよく考えたら、俺達が来た事で、塔が崩れているんだから、魔王軍はどうやって登るんだ? ニア、分かるか?」
「う~ん、恐らく《フライ》の様な魔法を使える魔人がいるんじゃないでしょうか?」
そうこうしている内に下の階に着いた。
すると、バサッバサッと、前足と同化した全幅3mはあろうかという翼を開き、ワイバーンが1体滑空してきた。
俺達に突っ込んで来るわけでなく、上空を旋回し、こちらの様子を窺っている。
「ワイバーンだ。翼の突端と後ろ脚の爪、噛みつき、要注意は尻尾の攻撃だ。見えない角度、思っても無いタイミングで来ることがあるぞ」
アニカとアニタには、必ず挟みこむような位置関係で戦うように言い聞かせる。
「ハーピーや鳥型モンスターよりも耐久力があると思うから、攻撃は単発では無く、連続攻撃か連携攻撃をした方がいいぞ」
「「はい!」」
アニカ・アニタ対ワイバーンの戦いが始まってしばらくすると、ドスンドスンと地響きのような音が聞こえて来た。
下の地面を覗くと、巨大なサイ型のモンスター――ライノ――が扉を押し開いて数体入ってきている。 5m以上の体躯に1m近くはある1本の角、間違いなく魔王軍の使役するモンスターだ。
「おいおい、二正面の戦闘になるじゃないか」
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