私の虐待との戦い

クゥ‪ஐ‬

文字の大きさ
上 下
3 / 8

「自分から出たものなんだから食べれるでしょ」

しおりを挟む
「自分から出たものなんだから食べれるでしょ」そう言った母の目はまるで感情のない人間が操られているようだった。私は戸惑った,うんちとおしっこをみてまた母を見て,でも母は本気だった,「早くしてよ」今でもその言葉が耳に残る。私はうんちを食べた。今では自分でも信じられないが確かに食べた味も残っている。でも母は数口食べた私を見て言った「もういい片付けなさい」きっとこんな私を見て吐き気がさしたんだろう,でも私はそれ以上食べなくて良かったことだけがとても嬉しかった。日に日に食べなきゃいけないご飯の量も増えていった主に夜ご飯だ。朝から夜まで私は児童館や外に行ってなるべく家にはいないようにしていた。今でも覚えているが児童館から家への帰り道が一番嫌だった,まるでこれから地獄に行くような気分だった。 ある日私は食べ物をベランダから捨てるようになった,残したものはベランダの外に投げて食べ終わったふりをしていた,そうすれば吐くことも無くなるし,漏らすこともなくなるから変な物を食べずにすんだからだ.でもある日母にバレてしまった.バレた理由は簡単だ.私の住んでいたマンションは一番上(5階)だった,運が悪くその遥か下はマンションの庭だった,だから捨てた食べ物はそこに落ちると言うことだ,投げたらどっか飛んでいけばいいのにと今でも思う。そしてバレた理由はもう一つある私の部屋の下にももちろん違う人がいた,その違う人の窓に私の投げたスープや食べ物がべったりついてしまってそれで,母へ届いてしまったんだ。その夜はフライパンで殴られまくった記憶がある,泣き叫んで,泣き叫んで,でも痛いとは言わずただひたすら「うわぁあうわぁぁあ」と,大声で,その頃兄弟は普通にテレビを見ていたが,なんて思ったのかな?妹がフライパンで思いっきり頭を叩かれてるのに普通にテレビを見れるのは恐ろしいと思う。しばらくして母が満足すると,少しやりすぎたと思ったらしく私の髪を引っ張って冷蔵庫の前へ持っていった。最初は何かよくわからなかったけど,冷凍庫から氷枕を引っ張り出すと私の顔にひたすら当ててきた,きっと次の日学校で私の顔が腫れていたら嫌だからだろう。冷やし終わった後母は私に一言言った「別に私あなたの事嫌いじゃないから」今でも覚えている,母はすました顔をしてこっちも見てくれなかったけど,好きと言われたこともないし母からの愛情表現を覚えていなかった私はそれをはじめての愛情表現だと思いとても嬉しかったのを覚えている。

続く,
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

感染した世界で~Second of Life's~

霧雨羽加賀
ホラー
世界は半ば終わりをつげ、希望という言葉がこの世からなくなりつつある世界で、いまだ希望を持ち続け戦っている人間たちがいた。 物資は底をつき、感染者のはびこる世の中、しかし抵抗はやめない。 それの彼、彼女らによる、感染した世界で~終わりの始まり~から一年がたった物語......

【完結済】僕の部屋

野花マリオ
ホラー
僕の部屋で起きるギャグホラー小説。 1話から8話まで移植作品ですが9話以降からはオリジナルリメイクホラー作話として展開されます。

怖い話 が好きなヤマダさん

RERA
ホラー
怖い話集です。上から順番通りに読むのがオススメです。

枝変わりの実

七倉イルカ
ホラー
歪な形をした甘夏の実に隠された秘密……

本当にあった怖い話

邪神 白猫
ホラー
リスナーさんや読者の方から聞いた体験談【本当にあった怖い話】を基にして書いたオムニバスになります。 完結としますが、体験談が追加され次第更新します。 LINEオプチャにて、体験談募集中✨ あなたの体験談、投稿してみませんか? 投稿された体験談は、YouTubeにて朗読させて頂く場合があります。 【邪神白猫】で検索してみてね🐱 ↓YouTubeにて、朗読中(コピペで飛んでください) https://youtube.com/@yuachanRio ※登場する施設名や人物名などは全て架空です。

無名の電話

愛原有子
ホラー
このお話は意味がわかると怖い話です。

紺青の鬼

砂詠 飛来
ホラー
専門学校の卒業制作として執筆したものです。 千葉県のとある地域に言い伝えられている民話・伝承を砂詠イズムで書きました。 全3編、連作になっています。 江戸時代から現代までを大まかに書いていて、ちょっとややこしいのですがみなさん頑張ってついて来てください。 幾年も前の作品をほぼそのまま載せるので「なにこれ稚拙な文め」となると思いますが、砂詠もそう思ったのでその感覚は正しいです。 この作品を執筆していたとある秋の夜、原因不明の高熱にうなされ胃液を吐きまくるという現象に苛まれました。しぬかと思いましたが、いまではもう笑い話です。よかったいのちがあって。 其のいち・青鬼の井戸、生き肝の眼薬  ──慕い合う気持ちは、歪み、いつしか井戸のなかへ消える。  その村には一軒の豪農と古い井戸があった。目の見えない老婆を救うためには、子どもの生き肝を喰わねばならぬという。怪しげな僧と女の童の思惑とは‥‥。 其のに・青鬼の面、鬼堂の大杉  ──許されぬ欲望に身を任せた者は、孤独に苛まれ後悔さえ無駄になる。  その年頃の娘と青年は、決して結ばれてはならない。しかし、互いの懸想に気がついたときには、すでにすべてが遅かった。娘に宿った新たな命によって狂わされた運命に‥‥。 其のさん・青鬼の眼、耳切りの坂  ──抗うことのできぬ輪廻は、ただ空回りしただけにすぎなかった。  その眼科医のもとをふいに訪れた患者が、思わぬ過去を携えてきた。自身の出生の秘密が解き明かされる。残酷さを刻み続けてきただけの時が、いまここでつながろうとは‥‥。

合宿先での恐怖体験

紫苑
ホラー
本当にあった怖い話です…

処理中です...