16 / 29
第十五夜 オアシスの謀
しおりを挟む
真昼の日差しを遮る天幕の下、涼やかな風がオアシスの水面を渡る。
王子は小さな茶器に手を伸ばし、優雅な仕草でミントティーの注がれた茶器を傾けた。
ルスラン王子は深い緑の眼差しを細めてハティーシャを見つめる。
「だが、本当に驚いた。きみがあれほどの胆力と、何より、素晴らしい歌声の持主であったとは」
「……お褒めに預かり光栄です、王子殿下」
「そういえばあの夜はうっかり名乗りそびれてしまい、失礼した。ここには君たちの他には私の気の置けない従者だけ……あぁ、それから鷹も! さぁどうぞ、私のことはルスランと。ハティーシャ姫」
「……ルスラン、王子……」
──グ、ルルゥゥゥウ……
(この男、距離の詰め方が完全に女たらしの其れではないか………いけすかない! 汚らわしい目でハティーシャを見るでない!)
「こら、ダリル!……やめなさい」
魔導師の罵倒は勿論誰にも通じない。だが牙の合間から漏れる恐ろしげな唸り声を、ハティーシャに窘められた。
唸り声を上げる大狼に、王子は一瞬可笑しそうに、目を細めた。
「おや、随分勇ましい犬を飼っているね、ハティーシャ姫」
──ガウッ!!!
(誰が犬だ!? この姿は誇り高き砂漠の狼ぞ! お前には犬と狼の違いも分からぬのか!?)
ハティーシャも魔導師を完全に犬扱いしていたが、それとこれとは話が別だ。
「もう、ダリルったら! やめて頂戴、いい子だから……申し訳ありません、ルスラン王子」
「いいさ、きっと君に近づく男に警戒しているんだろう。健気で愛らしいじゃないか。主人に忠実で、可愛い番犬だ」
(かっ、か、可愛い番犬、だと……? 偉大なる変幻自在の魔導師である我が、か、可愛い、番犬……)
魔導師はこんな恥辱は初めてだった。全く全然これっぽっちも相手にもされていない。どころか、ただの犬扱いだ。
実際、ただの狼だ。大差ない。
魔導師がショックから立ち直れずにいる間に、王子は尚も続ける。
「歌声といえば、我がシャムザにも優れた歌い手は数多い。特に夏の大祭の時期になると南はアダリア北はトバルチェリまで王国領全土は勿論、大陸諸国から優れた歌い手が王都イズファハーンに集う。ちょうど、ジャスミンの花の美しく咲く頃さ。きみは、イズファハーンを訪れたことは?」
ハティーシャは首を振った。大陸諸国に名だたる麗しき王都・イズファハーン。詩歌に称えられるその名は知っていても、ハティーシャには遠き異国の地であった。
「祭りの最中は、大通りの露店に朝摘みのジャスミンが並ぶ。男達は香り立つジャスミンの花を愛する人に贈り、女達は貰った花を髪に飾る。祭りの間中、王都は甘い花の香りに包まれるのさ」
「なんだか……まるで、御伽噺の物語のような、美しいお祭りですね……」
「あぁ、それにあちらでもこちらでも歌や舞の一座が芸を披露しているし、なにせ賑やかで華やかな祭りだよ。実は私も毎年お忍びで、こっそり見に出かけるんだ。王子殿下などと呼ばれながら従者を引き連れていては、祭りの人込みの中では窮屈だからね」
にや、と王子は軽口と共に悪戯っ子のように笑った。本来ならば人込みで窮屈どころか誰もが道を譲る立場にある人とも思えない、人懐っこい笑顔だった。
「だが、私も大祭で散々色んな公演を見てきたが、君ほどの歌い手はそうはいないよ。先日のあれは、初めて聞いた曲だったが、何という…………?」
「あれは、母が生前、私にウードで聞かせてくれた曲なのです」
「なるほど、ウードの名手であったという母上の?」
「はい……母は、あの曲をよく国王陛下の前でも披露していたと申していました。単純な旋律ですが、私にとっては大事な母との思い出の曲なのです」
だが、あの宴の夜は何とか乗り切れたが、王宮に身を置く以上は今後も落とし子であるせいで侮られるような出来事が続くに違いない。
悩まし気に俯くハティーシャの様子を一瞥し、王子は思い切ったように切り出した。
「ねぇ、どうだろう、ハティーシャ姫。もし良ければ、私と共に我が国へ来ないか? 」
「まぁ! それは……光栄なお申し出ですけれど……」
「それから、私から国王陛下にお願いしてみよう。きみが正式に王女の勅許を頂けるように」
「……えっ…………………っ!?」
思わぬ申し出にハティーシャが言葉に詰まった、その時だった。
──キィィィィィ!!!!バサッッッ!!!
据えられていた鷹が金切り声を上げ、翼を広げて飛び上がった。そしてそのまま、ハティーシャに向け襲い掛かったのだ。
野鳥を縊り殺したその強靭な前脚が、ハティーシャの喉元を引き裂かんと迫る。
──ガルォォォン!!!
(ハティーシャ!)
「きゃっ!?」
咄嗟に魔導師は地を蹴り、ハティーシャに飛び掛かった。柔らかい娘の体を絨毯の上に引き倒し、狼の大きな体で覆い被さり身を挺して守ろうとした。己の背を鷹の鋭い爪に引き裂かれることをさえ覚悟した。
だが、予想した痛みはない。
──ギャァッギャァァ!!!!
そればかりか、鷹の苦し気な悲鳴が聞こえる。
(……なに……?)
「あぁ、くそっ! 一体どうして、こら! 大人しくしろ! ………あぁ!大丈夫か!?」
魔導師が振り向くと、あの優男めいた第二王子が短剣の柄で大鷹を打ちすえ、腕を引っかかれながらバタバタと羽ばたく翼を鷲掴みにしている。そして血相を変えて駆け付けた鷹匠に暴れる鷹を預けると、ハティーシャのそばに膝をついた。
「ハティーシャ! 怪我はないか!?」
王子は覆い被さり固まったままの狼を押しのけると、倒れ伏すハティーシャの手を取った。ハティーシャに怪我がないのを見て、ほっと表情を和らげる。絵に描いたような色男ぶり。
「だ、大丈夫です……でも、あなたこそ、手にお怪我を……!」
確かにハティーシャの手を取る王子の手には鷹と揉み合って出来た小さな切り傷が幾つもあった。
「あぁ、このくらい何でもない。それよりきみに大事がなくて良かった……ハティーシャ」
「ありがとうございます……ルスラン……」
手を取り、じっと見つめ合う二人。熱っぽく絡む視線。まるで二人の世界だ。
──ワフッ………
(………は? え、待て待てッ……呼び捨て!? いや、なんだ!? この空気は……!)
ぞんざいに押しのけられた魔導師は、呆然とその様子を見守るしかなかった。
王子は小さな茶器に手を伸ばし、優雅な仕草でミントティーの注がれた茶器を傾けた。
ルスラン王子は深い緑の眼差しを細めてハティーシャを見つめる。
「だが、本当に驚いた。きみがあれほどの胆力と、何より、素晴らしい歌声の持主であったとは」
「……お褒めに預かり光栄です、王子殿下」
「そういえばあの夜はうっかり名乗りそびれてしまい、失礼した。ここには君たちの他には私の気の置けない従者だけ……あぁ、それから鷹も! さぁどうぞ、私のことはルスランと。ハティーシャ姫」
「……ルスラン、王子……」
──グ、ルルゥゥゥウ……
(この男、距離の詰め方が完全に女たらしの其れではないか………いけすかない! 汚らわしい目でハティーシャを見るでない!)
「こら、ダリル!……やめなさい」
魔導師の罵倒は勿論誰にも通じない。だが牙の合間から漏れる恐ろしげな唸り声を、ハティーシャに窘められた。
唸り声を上げる大狼に、王子は一瞬可笑しそうに、目を細めた。
「おや、随分勇ましい犬を飼っているね、ハティーシャ姫」
──ガウッ!!!
(誰が犬だ!? この姿は誇り高き砂漠の狼ぞ! お前には犬と狼の違いも分からぬのか!?)
ハティーシャも魔導師を完全に犬扱いしていたが、それとこれとは話が別だ。
「もう、ダリルったら! やめて頂戴、いい子だから……申し訳ありません、ルスラン王子」
「いいさ、きっと君に近づく男に警戒しているんだろう。健気で愛らしいじゃないか。主人に忠実で、可愛い番犬だ」
(かっ、か、可愛い番犬、だと……? 偉大なる変幻自在の魔導師である我が、か、可愛い、番犬……)
魔導師はこんな恥辱は初めてだった。全く全然これっぽっちも相手にもされていない。どころか、ただの犬扱いだ。
実際、ただの狼だ。大差ない。
魔導師がショックから立ち直れずにいる間に、王子は尚も続ける。
「歌声といえば、我がシャムザにも優れた歌い手は数多い。特に夏の大祭の時期になると南はアダリア北はトバルチェリまで王国領全土は勿論、大陸諸国から優れた歌い手が王都イズファハーンに集う。ちょうど、ジャスミンの花の美しく咲く頃さ。きみは、イズファハーンを訪れたことは?」
ハティーシャは首を振った。大陸諸国に名だたる麗しき王都・イズファハーン。詩歌に称えられるその名は知っていても、ハティーシャには遠き異国の地であった。
「祭りの最中は、大通りの露店に朝摘みのジャスミンが並ぶ。男達は香り立つジャスミンの花を愛する人に贈り、女達は貰った花を髪に飾る。祭りの間中、王都は甘い花の香りに包まれるのさ」
「なんだか……まるで、御伽噺の物語のような、美しいお祭りですね……」
「あぁ、それにあちらでもこちらでも歌や舞の一座が芸を披露しているし、なにせ賑やかで華やかな祭りだよ。実は私も毎年お忍びで、こっそり見に出かけるんだ。王子殿下などと呼ばれながら従者を引き連れていては、祭りの人込みの中では窮屈だからね」
にや、と王子は軽口と共に悪戯っ子のように笑った。本来ならば人込みで窮屈どころか誰もが道を譲る立場にある人とも思えない、人懐っこい笑顔だった。
「だが、私も大祭で散々色んな公演を見てきたが、君ほどの歌い手はそうはいないよ。先日のあれは、初めて聞いた曲だったが、何という…………?」
「あれは、母が生前、私にウードで聞かせてくれた曲なのです」
「なるほど、ウードの名手であったという母上の?」
「はい……母は、あの曲をよく国王陛下の前でも披露していたと申していました。単純な旋律ですが、私にとっては大事な母との思い出の曲なのです」
だが、あの宴の夜は何とか乗り切れたが、王宮に身を置く以上は今後も落とし子であるせいで侮られるような出来事が続くに違いない。
悩まし気に俯くハティーシャの様子を一瞥し、王子は思い切ったように切り出した。
「ねぇ、どうだろう、ハティーシャ姫。もし良ければ、私と共に我が国へ来ないか? 」
「まぁ! それは……光栄なお申し出ですけれど……」
「それから、私から国王陛下にお願いしてみよう。きみが正式に王女の勅許を頂けるように」
「……えっ…………………っ!?」
思わぬ申し出にハティーシャが言葉に詰まった、その時だった。
──キィィィィィ!!!!バサッッッ!!!
据えられていた鷹が金切り声を上げ、翼を広げて飛び上がった。そしてそのまま、ハティーシャに向け襲い掛かったのだ。
野鳥を縊り殺したその強靭な前脚が、ハティーシャの喉元を引き裂かんと迫る。
──ガルォォォン!!!
(ハティーシャ!)
「きゃっ!?」
咄嗟に魔導師は地を蹴り、ハティーシャに飛び掛かった。柔らかい娘の体を絨毯の上に引き倒し、狼の大きな体で覆い被さり身を挺して守ろうとした。己の背を鷹の鋭い爪に引き裂かれることをさえ覚悟した。
だが、予想した痛みはない。
──ギャァッギャァァ!!!!
そればかりか、鷹の苦し気な悲鳴が聞こえる。
(……なに……?)
「あぁ、くそっ! 一体どうして、こら! 大人しくしろ! ………あぁ!大丈夫か!?」
魔導師が振り向くと、あの優男めいた第二王子が短剣の柄で大鷹を打ちすえ、腕を引っかかれながらバタバタと羽ばたく翼を鷲掴みにしている。そして血相を変えて駆け付けた鷹匠に暴れる鷹を預けると、ハティーシャのそばに膝をついた。
「ハティーシャ! 怪我はないか!?」
王子は覆い被さり固まったままの狼を押しのけると、倒れ伏すハティーシャの手を取った。ハティーシャに怪我がないのを見て、ほっと表情を和らげる。絵に描いたような色男ぶり。
「だ、大丈夫です……でも、あなたこそ、手にお怪我を……!」
確かにハティーシャの手を取る王子の手には鷹と揉み合って出来た小さな切り傷が幾つもあった。
「あぁ、このくらい何でもない。それよりきみに大事がなくて良かった……ハティーシャ」
「ありがとうございます……ルスラン……」
手を取り、じっと見つめ合う二人。熱っぽく絡む視線。まるで二人の世界だ。
──ワフッ………
(………は? え、待て待てッ……呼び捨て!? いや、なんだ!? この空気は……!)
ぞんざいに押しのけられた魔導師は、呆然とその様子を見守るしかなかった。
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
崖っぷち令嬢は冷血皇帝のお世話係〜侍女のはずが皇帝妃になるみたいです〜
束原ミヤコ
恋愛
ティディス・クリスティスは、没落寸前の貧乏な伯爵家の令嬢である。
家のために王宮で働く侍女に仕官したは良いけれど、緊張のせいでまともに話せず、面接で落とされそうになってしまう。
「家族のため、なんでもするからどうか働かせてください」と泣きついて、手に入れた仕事は――冷血皇帝と巷で噂されている、冷酷冷血名前を呼んだだけで子供が泣くと言われているレイシールド・ガルディアス皇帝陛下のお世話係だった。
皇帝レイシールドは気難しく、人を傍に置きたがらない。
今まで何人もの侍女が、レイシールドが恐ろしくて泣きながら辞めていったのだという。
ティディスは決意する。なんとしてでも、お仕事をやりとげて、没落から家を救わなければ……!
心根の優しいお世話係の令嬢と、無口で不器用な皇帝陛下の話です。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
砂漠の国のハレム~絶対的君主と弱小国の姫~
扇 レンナ
恋愛
――援助を手に入れるために必要なのは、王の子を産むということ――
ナウファル国は広大な砂漠にある弱小国のひとつ。
第七皇女であるアルティングルは、《とある目的》のために、砂漠を支配する三大国のひとつであるイルハムにやってきた。
そこを治めているのは、絶対的な君主である王メルレイン。
彼にとある申し出をしたアルティングルだったが、その申し出は即座に却下された。
代わりとばかりに出された条件は――《王の子》を産むことで……。
++
イルハム国の絶対的な君主メルレインは疲弊していた。
それは、自身の母である先王の正妻が、《世継ぎ》を欲しているということ。
正直なところ、メルレインは自身の直系の子である必要はないと思っていた。
だが、母はそうではないらしく、メルレインのために後宮――ハレム――を作ってしまうほど。
その後宮さえ疎んでいたメルレインは、やってきた弱小国の姫にひとつの提案をした。
『俺をその気にさせて、子を産めばその提案、受け入れてやってもいい』
++
《後宮――ハレム――》、それは愛と憎しみの《毒壺》だ。
*hotランキング 最高81位ありがとうございます♡
▼掲載先→エブリスタ、カクヨム、アルファポリス
▼アラビアン風のファンタジーです。舞台は砂漠の国。なんちゃってアラビアンなので、深いことは考えずに楽しんでいただきたいです。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる