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陽 yo-heave-ho

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□海篇 The Pirates and Secret Treasure.

2.05.4 大海賊と女海賊

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 明け方──キースは頭痛に苛まれながら目を覚まし、気怠げに起き上がった。
「おはよう、下戸さん。いい夢見たか?」
「……ぉれ……また?」
「そう。また貸しだぞ」
「…っ…」
 まだ薄暗い室内を蝋燭の灯りが照らし、その傍らで眼鏡を掛け何やら書き物をするスタンが口を開く。
 ガンガンと痛む頭を押さえながら辺りを見回して、キースは漸く昨夜のことを思い出した。なんかアホみたく騒いじまってた…今日は朝が非番でよかったと、心の底から思ってしまう。
「ったく、予定が狂っちまったぞ」
「悪かったよ…ッ、ぃ…」
「たった一杯で、マジですげぇなお前。特技だよそれ」
「ぅるせ…やんぞ」
「今から?」
「起きてたくせに、よく言う」
 わざとらしく眉を寄せたスタンだったが、フラフラと隣にやって来たキースに顔を綻ばせると書いていたものを見せた。
 いつも情報を書き留めている紙端が何枚か糊で繋げられ、大判となったそれには、ラッカム一味の者達の名が記されていて、
「…あんたの分、全員か?」
「あぁ、グレーなのもいるが」
「どいつもこいつもグレーだよ…」
 紙に記された名は、これまでスタンが怪しいと思った者で、つまりは裏切り者の残党と思わしき人物…二人はアジトに来てからずっと一味を探り、裏切り者探しをしていたのだ。
 キースもペンを取り書き足していく。スタンが書いたものより多く、殆どが砲弾作りに携わっていた者の名で、最後に躊躇いながらもレスターとリンの名を書き足した。
「どう思う?」
「怪しいのは確かだな。手紙の一件、本当にあいつらの仕業かもしれねぇ」
「……」
「解せねぇって顔だなぁ」
「リンが怪しいなら、フランツもだろ」
「あいつねぇ、あいつは、」
「あんたと仲良しだから違ぇと?」
「そうじゃねぇけど」
「西の言葉で相談してんじゃねぇの?」
「大っぴらにか?俺にゃ丸わかりだぞ、一味の連中は通じる奴も多いし」
「…だよな」
 二人で紙を睨みながら溜息を吐く。スタンは火を点けたままのキースの煙草を取り勝手に味わってしまう…普段煙たがる彼にしては珍しいことだが、頭を悩ませているとこうして吸う時があった。
「鳩のほうは?なんかいいネタ来たか?」
 何気なく振った話にスタンは眉間の皺を深くして、
「ちっと…気づいちまったかも」
「なに?」
「返事、横取りされた可能性・大」
 キースも思わず眉を寄せ、あり得ないとばかりに首を振ってしまう。
「横取りって、いつ戻って来るかもわかんねぇのに?ずっと見張って捕まえてんのか??」
「仕組みはわかんねぇが…人数いるなら出来なくはねぇ、かも?つーか戻って来たのもスカばっかってのがなぁ…」
「……あんたの伝にしちゃ、おかしいな」
 溜息をもらしたスタンの言葉にキースも頭を巡らせる。三歩進んで、歩いた分寄り道するような男だが、目の前の情報屋の腕は誰よりも知ってるつもりだ。
「おかしいよなぁ…戻って来たのは38羽。スカ返事だったりイマイチ確証がないのが内25、ラブレター付きもあったん、」
「おい、止めろ」
「…残り13は、何も持ってねぇ。最初は気になんなかったが、やけに多い。でもって戻ってねぇのが10羽。暗号にあったティラマスもそうだ。返事に肝心なことでも書いてあって…もしかしたら…」
「……」
「ったくよぉ、クソ!マリーとカーリーの島だぜ?!あの双子チョー美じ、」
「知らねぇからッ、やめろッ」
 前言撤回。三歩進んで四歩寄り道…その程度だ。
 スタンの言う通り、確かにスカや返事無しが多過ぎる。彼は何も持っていなかった鳩の数でこの疑念を抱いていた。仕組みはわからないし、確証もない。だがロムが命を賭して伝えたのは鳩のことで、裏切りの鍵を握っている気がしてならなかった──
 キースから軽蔑の眼差しで睨まれるが、スタンは相手にせず眼鏡を頭に掛け、並んだ名前を眺めた。キースも気を取り直し一緒に眺め、頭に叩き込んでいく。
「結局、何もわかんねぇままだけど…こいつら全員がクロだとして、だ…船に乗るのは?」
「10…いや、14人」
「多いわ」
「シロの連中のが多いさ。いざとなりゃ大丈夫だ」
「二隻に別れるってのも、」
「そこは上手くやろうぜ、相棒」
「相棒って呼ぶな…」
 楽観的なスタンにキースはまた溜息を吐き、チラりと時計を見る。古めかしい時計の針は4時半を少し過ぎたところで、彼は立ち上がり何やら身支度を始めて、
「……お前、マジでやんの?」
「当たり前だ。このまま陸帰れってか?」
「けどなぁ、」
「あのクソジジィは、何か隠してる…スカでもいい。全部調べてやる」
「……穏便にな」
 折り畳んだ紙を渡されしまい込む。不安げに窺ってくるスタンを無視し、キースは革袋や飛び道具を身体に付けていく。この時間は早朝仕事の者達の起床間際で、彼らよりも早起きなラッカムが決まって家を空ける時間でもあった。
 キースは<虎の眼の盗賊>の時のように準備万端になると、ラッカムの家に忍び込むため一人出て行った。


 ビアンカは寝静まった部屋をそっと抜け出し、朝の爽やかな風の中で腕や脚を伸ばした。今日は畑仕事。出航の為の収穫が多く忙しい予定だ。
 水場まで行き顔を洗っているとヴァンが駆け寄って来て、
「ビアンカ、大頭が呼んでる」
「!…親父が?なんだろ?」
 朝の挨拶も省き告げる少年に、ビアンカは目を丸くし首を傾げた。何かやらかしてしまったかな?とも思う。
「わかんねぇけど…なんか、怖かった」
「ヴァンはいつも怖がってるだろ」
「んなことねぇ…畑は後でいいから、行ってくれ」
「わかったよ。すぐ戻る」
 目付きの怖いラッカムにヴァンは未だビビっているので、ビアンカはつい苦笑いしてしまう。少年に手を振りながら、彼女はラッカムのもとへ向かった…
 少しおかしいと思ったのは、呼ばれた場所が家ではなく、特に何も無い森の中だということだ。

 同刻、居住区近くの空き家にて。
 そこは昔から空き家で、牢房代わりに使っている部屋だった。レスターは入れられてからというもの大人しくしていたが、姿を現したオーウェンとリンに眉を寄せ、壁と繋がった鎖を引っ張り近寄った。
「なぁ、いい加減出してくれ!」
「ダメだ…朝飯、食え」
「信じてくれよ!なぁッ」
「信じられる証拠があるならな…」
 一日一回の飯には目もくれず、レスターはオーウェンの腕を捕まえ縋り付いた。彼は一瞬眉を寄せたが乱暴したりはせず、宥めながらレスターの手を退かさせた。
 リンは遠目でレスターを睨み見ていた。彼は未だに信じられずにいた。いい歳のレスターが書いた手紙は、離れて随分と経つ奥さんと息子達へ宛てた他愛もない内容で、それでも鳩を飛ばす時でさえ照れていたのを思い出し、頭が混乱する…あれが本当に暗号なのか…?
「リンッ、おい!」
「!」
「俺はあんな数字の紙、知らねぇ!嵌められたんだ!」
「……」
「お前もだリン!俺らが鳩飛ばしたのを知ってる奴だッ、俺らは嵌められてる!」
「コラ、やめろ」
 レスターの言葉にはっとする。必死で主張する彼と目が合うが、オーウェンが鎖を引いて部屋の奥へ連れて行ってしまう。
「行こう、話になんねぇ」
「待ってくれ!なぁッ…リン!リン!」
「……」
 オーウェンが先に部屋を出るが、リンは動けずにいた。
「…リン?」
「…ごめん、行くよ」
 名前を呼ばれ重い足取りで部屋を出る。扉に鍵をかけても声が聞こえ、悶々と考え込む。
「大丈夫か?」
「……ホントに、レスターの言う通りなら、」
「そうかもな。けど、嘘吐いてたら?」
「……」
「あいつの言うことを信じられる物がねぇ…嘘かどうかもわかんねぇが」
「…そう、だな…」
 躊躇いながら呟くリンにオーウェンは冷静に答え、頭を撫でてやる。青色のバンダナがズレて、困惑で揺れ動く赤い目を隠してしまう。
(鳩を飛ばしたの、知ってる奴…スタン、レイチェル?あとは……)
 リンは先行くオーウェンの背を見つめながら、記憶を遡っていた。


 同刻、ラッカムの家にて。
 今は無人のはずのそこにはキースがいて、彼は黙々と机や棚や、部屋中を物色していた。
 扉の鍵は閉めたまま。解錠なんてことはキースには造作もないことだったが、あのクソジジィ相手にはバレてしまいそうなので、面倒だったが屋根を伝い飛び道具を用いて、開けっ放しの窓から侵入した。
 物色もいつもとは異なり、かなり慎重に進めていた。物の置き方一つでバレる。そんな気がして、触れたり弄ったりした物は全て元通りに戻している。お陰で全然進まない…
(…なんもねぇな…)
 特に紙や本を探ってみたが目ぼしい物はなく、海図や日誌ばかり。気になるといえば、日誌によくビアンカが登場している。それと、おかしな木箱。箱なのかも怪しい、木の塊。格子の模様が入った綺麗な物だが開きやしない。意味不明。
 あとは……本当に何も無い。
「…………くッそ」
 思わず呟いてしまうが、何か出てくるわけでもなし。ドウェインの店のように隠し戸があるわけでもない。
 先日の地図の一件を振り返る。ラッカムは明らかに固執していた。自身が書いたからと単に取り戻したかったわけでもないだろう。だがそれが何故なのか、一向にわからない…あれ以来ずっと肌身離さず持っている地図を服ごと弄っていると、
「!」
 不意に声が聞こえ、それが近づいて来ているのがわかり、急いで物を片す。手を動かしながらも聞こえる声はラッカムとビアンカで、ビアンカは何やら喚いていた。
「待ってよ親父ッ!」
「うるせぇ、しつこい」
 キースが窓から飛び出した途端、勢いよく扉が開き二人が入って来る。
 ラッカムは不機嫌そうだったが足を止め、ゆっくりと部屋を見回した。勘が鋭過ぎる大海賊は早々に違和感に気がついたようだが、
「ちゃんと説明して!!なんで!?」
「……」
 道を塞ぐようにビアンカが前に出て、また声を上げた。ラッカムは眉を寄せ彼女を押し退けてしまう。
「何度でも言ってやる…お前は未熟者だから、作戦には行くな」
「未熟なんかじゃない!陸修行も行った!」
「あの二人に助けてもらってな」
「そんなの関係ないだろ?!」
「関係ある。戻って来るのも、助けてもらったんだろうが」
「だから!それは、」
「ヘタすりゃお前ら三人、海で干からびてたろ」
「ッ…」
「だから未熟者なんだ。未熟者のお前は、足手纏いになる。明日は行かせねぇ」
 ラッカムは冷静な口調で言い続け、ビアンカが黙り込むと椅子に腰掛けじっと机を見つめた…正確には、机の先の窓を。
 キースは窓のすぐ上の軒にいた。足場は数センチほどしかない木の板。そこで微動だにせず耳をそばだてている。当然ラッカムが間近まで来たのもわかっているのだが、今動くとヤバい…もうとっくにバレてる気もする。
 屋根に引っ掛かった飛び道具をチラ見し、塵の一つも落としてくれるなと祈った。
「…過保護、頑固もん」
「…あ?」
 俯いていたビアンカがぼやき、ラッカムの視線が動く。恨めしげに睨む彼女の目は潤んでいた。
「陸修行の時もだ…テオディア行けって、しつこくて…」
「…聞かなかったろ」
「明日もそうだッ、聞かない!あたしは行く!」
「ダメだ」
「行く!絶対行く!皆の仇を取るッ!それでまたここに戻る!!」
「お前…聞けじゃじゃ馬、」
「はいはい言うと思ったか!?いつまでも、ッ、言うこと聞くと思うなよ!!あたしは海賊だ!!」
「ッ…ビアンカ、」
「うるさいッ、バカオヤジ!!」
 最後は涙混じりに怒鳴って、ビアンカは出て行ってしまった。捕まえようと立ち上がったラッカムの背後、窓の外で、一瞬木屑らしきものが落ちる。
 静かになった部屋を風が通り、風鈴が綺麗な音色を奏でた。

 ラッカムはまた椅子に腰掛け、頬杖を付き窓の外を睨んだ。苛立ちが収まらない。一度に二つも来るとは歳老いてからは珍しい…
「……出て来い。取って食やしねぇ」
「……」
 大きめの声で言ってやれば、ネズミ(猫みてぇな奴だが)は素直に姿を現した。
 ネズミことキースは外の橋へ続く階段に潜んでいたようで、手摺りから顔だけ出してラッカムを睨み見た。
「今の、どういうことっすか?」
「その前にお前は何しに来た?」
「あんたの秘密を探りに」
「いけしゃあしゃあと、まぁ」
「俺は答えました、大頭の番ですよ」
 ドカッと階段に座り、口調とは裏腹に目つきを鋭くする。殺気まで向けてくるキースにラッカムは喉を鳴らし笑い、答えてやった。
「聞いてた通りだ。あの未熟者は、明日の船には乗せん」
「……」
「今の内にお別れでもしておけ。お前らには世話になった、あいつも、」
じゃなきゃ、いつだ?」
 遮り問いかけたキースに、ラッカムは笑みを引っ込め黙り込む──おっとこれは、アタリかな?今のは言い間違いとかじゃねぇらしい。
 キースはパールの時から気になっていたのだ、ビアンカが狙われていることに。だから今のことも関係があるのではと思った。
「ビアンカは報復作戦に行かない…それで、此処でずっと留守番か?」
「…そうだ」
「ホントに?さっきといい今といい、あんたの言い方おかしいよな?」
「なに勘繰ってやがる、クソガキ」
「単純な話だ。パールでわかったんだけどさ、ビアンカは狙われてる。で、あんたも気づいてる…ロムの手紙を見た。ロムはあんたの遣いで、ビアンカを迎えに行ったんだ」
「……」
「だから作戦には行かせない、乗せない。明日じゃなくて、別の日?出航しても、此処には船残るもんなぁ…これは俺の勘だけど、あいつは留守番じゃなくて、」
「黙れッ!」
 今度はラッカムが遮った。珍しく怒鳴り声を上げ、また銃を向けて。キースは一瞬身体を強張らせるが逃げたりはせず、必死にラッカムを睨み返した。
 大海賊は銃越しに、忌々しげにキースを睨みつけていたが、引き鉄を引くことはなく。暫くすると銃も下ろしてしまう。未だ警戒するキースだったが…
「…クソガキ、妄想は宝探しだけにしとけ」
「…あぁ?」
「お伽話の宝物が目当てなんだろう?夢見る盗賊よ。あのじゃじゃ馬が、聞かせてくれたぞ」
 不意に笑ったラッカムの言葉に神経を逆撫でされる。言葉の通りビアンカがバラしたのかと思うが、目の前のクソジジィが仕組んだのではとも思い、怒りが込み上げる。
「妄想なんかじゃねぇ…実在する。見たって人を知ってんだ」
「なら、そいつも妄想癖があるな」
 笑い混じりに言った途端、手の間近にナイフが突き刺さり、眉を寄せる。瞬く間にナイフを投げ刺したのは勿論キースだ。
「俺のことは、好きなだけ笑っていいがなッ…何も知らねぇくせに、ざけんなよ老いぼれがッ!」
 キースの気配が変わり、ラッカムは口を引き結び睨み返した。今の彼は殺気を通り越し憎悪を纏っていて、一瞬でも気を抜けば襲いかかって来そうなほど獰猛なものに見えた。
 暫し睨み合いが続く──緊迫した中で場違いな風鈴の音が鳴り、ラッカムが短く息を吐く。
「出て行け、盗人…今のであいこだろ」
「…なにがあいこだ、クソ野郎」
 呟き程度の言葉に苛立ちが増すが、キースも舌打ちをもらすと隠し持っていた二本目のナイフを腰に戻した。
「あいつには何も言うな。他の連中にも…言ったら殺す」
「…船のこと、否定しねぇんだ?」
「言ったら殺す。出て行け」
「…ッ…」
 またラッカムの殺気が強まり、キースは言われるままに階段を上り外へ出て、足早に立ち去って行った。
 思えばこの老人を怒らせたのはこれが初めてだ。自身や周りの者達とは明らかに違う、殺意の濃さ…侮れば言葉の通り殺されるのだと直感で解り、キースは奥歯を噛み締めた。


 本当に一人になり、ラッカムは天井を仰ぎ溜息をもらした。風鈴の音と遠くの潮騒だけが耳に届く。
 先ほどのビアンカの顔が脳裏に蘇る。泣き虫ビアンカ。子供の頃からこういう時は、毎度泣かせてしまっていた。今でもこうとは…親父なんて呼ばれる資格は無いと、つい思ってしまう。
「扱いづらくなったもんだ…」
 誰に似たんだろうな、まったく──
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