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24話 会長さんと話します
しおりを挟むハァハァ、、、
…今僕は鬼ごっこをしています
僕は逃げる人、
鬼は……
「待て!逃がさねぇぞ、サフィリス!」
この学園の会長さんです
「嫌です!それに生徒会には入りません!!」
「お前に拒否権はない!!」
、、なんでこうなったんだろ…
生徒会を断った日のお昼に事件は起きた
「サフィ!食堂行こうぜ!」
「いいよ!」
僕はいつものメンバーで食事をする事になり、食堂へ行った
「僕はこれかな」
「んー、俺もそれにする!」
「えぇ、じゃあ僕も羨ましくなっちゃうからそうする!」
無事にメニューを決めて、席に座り料理を待っている所だった
急に食堂の入口が騒がしくなった
騒がしくなった方を見ると、先輩らしき人がいた
かっこいい人だなと思って見ていたら向こうも僕を見ていた気がした
(まぁ、食堂には人がいっぱいいるし僕ではないか…)
僕はスルーしてカイル達との話に戻った
けど、どんどん周りがうるさくなってきた
「食堂ってこんなに騒がしいの??」
「いや、普段はこんな酷くないよ。多分あの人が原因だね」
「あの人??」
「そうそう!何故か生徒会長様が今日は食堂にいるからな!」
「へぇ、、そうなんだ…今日に限っているのは何かあったのかな??」
「そうじゃないかな?多分僕達にはかんけ、、、」
「ルーカス??」
ルーカスが話してる途中で急に固まってしまった
カイルの方も見てみると固まっていた
「え、、2人ともどうしたの!?」
「う、、うしろ」
「へ…?うしろ??」
言われて振り返ると誰かの胴体があった
誰かわからなくて上を向いて顔を見た
「…え、、??」
「よぉ、サフィリス」
そこにはさっきまで話していた会長がいた
(てか、なんで呼び捨て??)
「えっと、初めまして??」
「この状況で挨拶か、、面白いな」
「はぁ、どうも…。僕に何か御用でしょうか??」
「あぁ、そうだった。サフィリス、お前生徒会に入らないか??」
(え、またその話!?だから僕は目立ちたくないんだって!)
「残念ですが、お「ボソッ…お前力隠してるだろう??」…え?」
お断りしますと言おうとした時、僕にしか聞こえない程度に会長が囁いた
「…どうゆうことですか??」
「まぁ、そのまんまだ。詳しく知りたければ授業が終わってから生徒会室に来い。待ってるぞ」
それだけ言って会長は去っていった
(力を隠してる??確かにこの学園では隠そうとはしてるけど、まだ何もやってないのに…)
「…サフィ?大丈夫??」
「あ、うん!大丈夫だよ」
「何か変な事でも言われたのか??」
「ううん、本当に平気!それよりご飯食べよ!」
僕が会長と話してる間に料理が届いてた
「そうだね。食べよっか」
「うわぁ!美味しそう!!」
(とにかく会長に話を聞きに行こう…それで絶対断るんだ…!!)
それからの授業はあまり集中できず、ずっと会長のことを考えてた
キーンコーンカーンコーン
最後の授業の終わりのチャイムが鳴った
「やっと終わった…!後は先生の話だけ…、、」
先生の話は数分で終わり急いで帰る支度をした
「よし、カイル、ルーカス!また明日ね!!」
「はやっ!!」
「う、うん。また明日…」
僕は生徒会室に向かっていたがとあることに気がついた
「あ、僕場所わかんないや…」
どうしようかと迷ってる時に誰かが近づいてきた
「いたいた、サフィリス君」
「え?あ、あの時の書記さん!」
「良かったー、すれ違わなくて…会長がサフィリス君は必ず来るから迎えに行って来いって言われてね、、教室に行ったんだけど、もうどっか行っちゃったって言われちゃったし多分ここら辺かなと思って来たんだ」
「そうだったんですか…ありがとうございます!」
「ううん、このくらい平気だよ。それじゃあ行こっか」
「はい」
書記さんに案内されて生徒会室に着いた
「僕はここまでだから頑張ってね」
「僕一人で入るんですか!?」
「そうだよ。僕は案内だけだからね」
(いや無理無理!!会長と2人っきりは無理!)
「やっぱり僕帰ります!!」
あの会長と2人っきりになるなら帰ろうとしたが、書記さんに手を掴まれてしまった
「ごめんね、逃げようとしたら捕まえろとも言われちゃったから…。けど、大丈夫!会長も優しいよ!」
(…優しいかはわかんないけど、、僕を見る目が怖いんだよなぁ、、)
「うぅ…頑張ります、、」
僕は豪華な扉にノックをした
コンコン
「入れ」
ガチャ
「し、失礼します」
中は広く、高級そうなソファまで置いてあった
「そこに座って待ってろ」
「は、はい」
会長は忙しいのか仕事をしている
なんか意外だなと思ってしまった
俺様だと思ったからてっきり他の人に仕事を任してると思ってたが、彼は真剣に書類に向き合って作業していた
(人は見た目によらないか、、)
数十分後、会長は終わったのか僕の向かい側に座ってきた
「悪いな、遅れた」
「いえ、大丈夫です…」
「そうか。それで?俺に聞きたいことがあるんじゃないのか??」
「…僕が力を隠してるとはどうゆうことですか??」
「理由は簡単だ。まずお前のつけている腕輪だ。俺の記憶が正しければ、その腕輪は魔力を抑えてくれるやつだろう??」
「…」
「俺の家は魔道具を扱ってるからな」
「あ、そう言えば…名前知りませんでした」
「言い忘れてたわ。俺はジェード・アスランだ」
「ジェードさんですね、、」
「で?その腕輪については結局どうなんだ??」
(わざと話変えたのに…無理だったか)
「それは…本当です」
魔道具について詳しい人を騙すのは無理だろうと思い認めた
「ほぉー。認めたか、、」
「けど、会長さんはこれだけで判断したのではないでしょう??だって僕は入学したばっかで何もしてないんですよ?それだけで気づくのはおかしいですよね??」
「そうだな。それは俺だから気づいたとも言える」
「と言うと??」
「俺は視えるんだよ。その人の属性、魔力量がな」
「…視える、、」
「初めてサフィリスを見た時はこいつは人か?と思ったな、、普通人は多く持って3属性だ。なのにお前は何色にも光ってるんだ。魔力量も頭の上に出てくるんだが、、、お前には限界が無かった」
(そこまで視えるんだ、、)
「なのに、お前は目立とうとはしていなかった。あと、お前無意識だと思うが、足音が全く聞こえない」
「あ…」
(忘れてた!!全然気づかなかった…)
「余計面白くなって生徒会に欲しくなった」
長くなってしまったので、また明日更新します!
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