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救世主とは SIDE ???
しおりを挟む「咲…1年ぶりだな。最近忙しくてあんま来れなくて悪いな、、、」
咲の墓の前に手を合わせ数分間目を閉じる
「あれから10年経つのか……」
「俺な…仕事辞めたんだ。お前がいなくなって心に穴が空いた感じで、、それを埋めるためにどんどん仕事を入れてもらったんだ。映画にも出たぜ??まぁどれも楽しかったんだ。けどなやっぱりお前がいないとダメなんだ」
「…まだ俺は30だ、、時間は沢山ある。お前のとこに行くのは結構後になるけど、待っててくれるか??」
それからも俺はずっと話していて気づけば1時間は経っていた
「じゃあ俺は帰るな。また時間が会ったら来る」
この場所は家から歩いて約20分の所なので歩いてきていた
歩いてると急に声が聞こえてきた
「…あなたは………きゅう……しゅ……どうか……たす…け……………」
「なんだ??」
俺は一旦止まって、後ろを振り返ってみるが誰もいない
前にも誰もいないし、横も当たり前だがいない
「…気のせいか………?」
再び歩き出した
そのとき足元が光った
「な、なんだこれ、、、!?」
「貴方様をシュバルツ様の元へ御案内します」
「いや、誰だよ!?」
けど、その問いには答えてくれず
俺は光の中に消えていった
「なんだここ??」
着いた先は白い空間、そして目の前に綺麗な男性
「無事に着いたようで良かったよ」
「誰だ??」
「僕はシュバルツ。まず、急に呼び出した事を謝らせて欲しい」
頭を深く下げられた
「いやそれは別に良いけどよ、、」
「そう。なら良かった、」
「説明してくれないか??」
「そう、だね。まず君を呼び出したのはとある世界を救って欲しいんだ」
「は?どうゆうこと?」
「まぁ、普通はそう思うよね。異世界って言ったら分かるかな?」
「異世界……は知ってるな」
「その異世界に行って悪いやつを倒すだけ。簡単でしょ??」
「いや、簡単なわけあるか!もっと詳しく!」
「じゃあここから真剣に話すね。今から話す内容は断ってくれても構わないから落ち着いて聞いてね」
「あぁ、」
「まず僕らが住んでいる天界という所の地下に邪神を封印していたんだけど、邪神の封印が解かれ天界から逃走してしまった。邪神はとても強く普通の人には何も出来ない。邪神は今は力を使いすぎて眠ってはいるけど、、目覚めたら大変な事になる。だから僕達は邪神が眠ってる間に邪神に対抗できる人間……救世主を探すことになった。それが君だったんだ、、、海野 翔くん」
「俺……?けど自分で言うのもあれだけどなかなかのおっさんだぞ?」
「それは大丈夫。向こうの世界に渡る時に魔力をいっぱい浴びるから若返るよ」
「そうなのか…なら引き受ける」
「え、それだけで君は引き受けてくれるのかい?」
「だって困ってるんだろ?なら俺は助ける」
「さすが…あの子のお兄ちゃんだ、、」
「ん?なんか言ったか?」
「なんでもないよ、、本当に良いのかい??もう君の住んでいた場所には戻れないよ??」
「あぁ、大丈夫だ。けど、1つ願いを聞いてくれないか?」
「僕にできることならね」
「……俺の事を知っているやつらから記憶を消して欲しい」
「理由は…?」
「急にいなくなったらあれだろ?それに俺の両親最近元気になってきたんだ。それなのに俺までいなくなったら立ち直れないと思う」
「…いいよ。君はそれで悲しくない?」
「…悲しくないと言ったら嘘になるが、、、俺よりも親や友達の方が心配だ、俺は大丈夫だから」
「君は本当に優しいね」
「よく言われる」
「クスクス。君達は僕を笑わせるのが得意なのかな?」
「?」
「じゃあ最後にこれからの説明をするね。多分邪神が目覚めるのは10年以内だと思う。それまで君は学園というところに行って学ぶんだ。その方が手っ取り早いからね。ただ君は向こうに関する知識は全くないから数年は基礎を学んで高等部ぐらいから入学するのをおすすめするよ」
「分かった。それから俺はどこで暮らすんだ?」
「君は王宮で暮らすんだよ。救世主は大切に扱われる存在。さっき救世主を送ることをシスターに神のお告げとして伝えたから今は大騒ぎじゃないかな?」
「なんか恥ずかしいな」
「まぁすぐ慣れるよ。君なら大丈夫な気がするからね。、、、さぁ…時間だよ」
「あぁ、説明ありがとう」
「ふふ。僕がお礼を言う立場だから気にしないで。それじゃあよろしくね」
だんだんと意識が遠のいていく
「あぁ、言い忘れてた。向こうに君に協力してくれる人もいる。それに---」
ここで俺の意識は途絶えた
「咲くんもいるよ」
なんて言ってるのも知らずに
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