日本で死んだ無自覚美少年が異世界に転生してまったり?生きる話

りお

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17話 逃げていたけど捕まりました

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(はぁ、、どうしよう…)

僕は勝手に家を出た日以来兄様には会ってない
正確には僕が避けている

あの日から1週間経つ

(逃げるのはダメだってわかってるけど、、告白されてから意識しちゃうし、顔を見ると恥ずかしいし……)


気を紛らわそうと本を読みに図書室にいこうとした時


コンコン

「サフィちゃんいるかしらー??」


「母様?今開けますね」

ガチャ


「急にごめんなさいねぇ」


「どうかしたんですか?」


「さっきお客様がいらっしゃってケーキを貰ったの!サフィちゃんも一緒に食べましょ!」


「ケ、ケーキ!?」


「いっぱいあるからいくらでも食べれるわよ!」


「食べます!」


「じゃあ、リビングに用意してあるから行きましょう!」


僕と母様はリビングに向かった


これが罠だと知らずに……
















ガチャ


「さぁ、サフィちゃん入ってー!」


僕は母様にドアを開けてもらい、先に入った


「え??」


僕の目の前には優雅にお茶を飲んでいる兄様が居た


ガチャ

音がして振り返ると、ドアが閉まってて鍵が掛けられてた


「許してサフィちゃん!」


「か、母様!?」


「アルフォードが仕事を手伝ってくれるって言うから、、ごめんなさいね!」


「嘘でしょ!!」


「嘘じゃないよ」


「さあ、サフィ座って。ケーキを食べよっか」

黒いオーラを放った兄様に言われた


「は、はい」







「はい、紅茶だよ。砂糖はいる?」


「オネガイシマス」


「ケーキもいっぱいあるよ」


「アリガトウゴザイマス」


「ふふ、なんでそんなにカタコトなの?まるで、自分がいけない事をした自覚がある感じだね……」

「ソ、ソンナコトハナイデスヨ」


「そう。じゃあ本題に入ろうか」


「ハ、ハイ」


「なんで避けてたのかな?」


「たまたまですよ!」


「それにしてはおかしいなぁ。ご飯も部屋で食べるし、廊下で見かけたと思ったらすぐに来た道を戻っていくし、一緒に訓練しよって誘っても断られるし……」


「たまたまかな?」





「ごめんなさい…避けてました、、」

観念して謝った


「だよね。流石の僕でも傷ついたよ」

悲しそうな顔で言われてしまった


「僕のこと、嫌いになった…?」


(僕はこんな悲しそうな兄様を見たかったわけじゃないのに、、、、、本当のことを伝えよう…)



「そうでは無いんです…」


「理由はなんだい?」


「ただ……恥ずかしいんです」


「恥ずかしい??」


「告白されてから意識するし、顔見るだけでドキドキしちゃって……だから、、嫌いになったとかでは無いんです」


「サフィそれって……」


「?」


ボソッ「いや、自分で気付いてもらおう。」


「なんですか??」


「いや、なんでもないよ」


「そうですか…」


「ねぇ、サフィ。僕はサフィに避けられると苦しいんだ。だから僕のことを避けないでくれ……」


「兄様…ごめんなさい。ちゃんと思ったことを言います、、」


「あぁ、そうして欲しいな」

「はい……」


「じゃあ今からケーキ食べようか。紅茶も冷めちゃったし、新しくいれるよ」


「…ありがとうございます!」








こうして兄様とは和解し、普段通りの生活になったけど、僕は兄様に対する気持ちには気づいてなかった






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