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14話 誘惑に負けました
しおりを挟む事件があった日、僕は部屋で勉強をしていた
「今日の分終わったぁ……最近忙しかったから癒されたい、、」←(独り言やばい)
僕が勉強が終わり休憩してると、急に窓が開いた
「!?」
「戻ったぞ」
「なんだ、、レグルスか…って急に入って来たから怖かった」
散歩に行ってたレグルスが戻ってきた
「すまない。次は静かに入ってくる」
「それもそれで気づかないから怖いけどなぁ…」
「それよりも今日は街が騒がしかったぞ」
「なんかあるの??」
「新しい店ができたそうだ。なんでも王都で有名なケーキ屋がこの街にも店を開いたそうだ」
「え、ほんと!?」
僕は昔から甘いものが大好きだ
特にイチゴのショートケーキが大好きで5切れは余裕で食べれたんだけど、その度翔兄が変な目で見てきたんだよなぁ
「行きたいなぁ………」
「行けばいいだろう?」
「外に出たら怒られちゃうから無理だよ」
「けど、今日は父達はいない」
「あ、そっか!」
父様と母様は領地の視察でいなく帰ってくるのは明日で、兄様はもうすぐ卒業なのだが生徒会に入っていたためその引き継ぎで忙しく遅くなるらしい
「だ、大丈夫だよね、、、ちょっとくらい…」
「行くなら早く行った方がいいんじゃないか?」
「よし!早く行こ!」
素早く準備し僕は窓から出て行った
この時僕はもっと躊躇うべきだった
家にいれば何も起こらなかったのに
「うわぁ…!!外って凄いね、、あ!あの店なんだろ!」
ガシッ
レグルスのしっぽが僕の足に巻かれて止められた
「少しは落ち着け…目的はケーキだろう??」
「そうだけどさぁ……初めてだから気になっちゃうじゃん!」
「分からんでもないが万が一変装が取れたらどうする?それに早くしないともしかしたら兄が帰ってくるかもしれないだろう?」
僕は念の為髪の色と目の色を魔法で茶色に変えて、顔全体が隠れるフードが着いているローブを着てる
「確かに…急がないと!」
数分歩いて目的地に着いた
「ここかぁ、、甘い香りがするなぁ…」
「ぼーっとしてないで並ばないと食べれないぞ」
「わ!ほんとだ!結構並んでる……」
「諦めるか??」
「ここまで来たら並ぶでしょ!」
30分経ってやっと僕は席に着いた
「んーやっぱこっちか、、いや…こっちもいいかもなぁ、、」
「どっちも変わらん」
「変わるに決まってるじゃん!!!」
つい、大声で叫んでしまった
視線が僕に集まってくる……
(そうだ、レグルスは見えないから周りから見たら僕はただ1人で叫んでるやばいやつだ…!早く決めよう………)
「や、やっぱ定番のイチゴのショートケーキにしようかな…」
「さっきまで迷ってたのにどうしたんだ?もっとゆっくり考えてもいいんだぞ?」
レグルスがニヤニヤしながら言ってきた
(こいつのせいで目立ったから早く決めたのに……!それに、あの顔ムカつく!契約破棄したろうかな……)
そんなこんなしてるうちにケーキがきた
「す、凄い……!見てこれ!イチゴが輝いているよ、、!」
「ほーすごいな」
(めっちゃ棒読みじゃん…まぁケーキがきて気分がいいから許してやろう)
「いただきます!」
モグモグ
「ま………」
「ま??」
「まじでおいしいっ!」
「よかったな」
「レグルスの情報のおかげだよー!ありがとう!」
「そうか、、ただのケーキだがな…」
「ふーっ、美味しかった……」
ケーキを7個も食べてしまった
「食べ過ぎじゃないか、、?」
「え?そう?なんなら僕まだいけるくらいだよ??」
「さすがサフィリスだな……」
「ありがとう?ってかもう帰らないと!」
「そうだな…我は今日は森に帰るから家まで送ろう」
グレウスは月に1回森に帰ってみんなの様子を見に行ってるらしい
「んーそんな距離もないし急いで帰るからここで大丈夫だよ」
「しかし、、、」
「もー!大丈夫だって!僕結構強くなったよ!」
「はぁ、、分かった。くれぐれも魔力は使いすぎす、寄り道をしないで帰るんだぞ」
「分かってるって、じゃあまた明日ね!」
「あぁ」
僕とレグルスは一旦別れた
いつの間にかもう夕方になっていた
(急がないと兄様が帰ってきちゃう……)
スピードを上げて帰ったらそんなに時間はかからなかった
(よし、兄様の部屋には電気ついてない…間に合った!)
僕は安心しきって窓から部屋に入った
「ふぅ、さすがに疲れた……」
「おかえりサフィ。ずいぶん急いできたようだね」
「え…?」
声がした方に向くとそこには黒いオーラを放った兄様がいた
「結構前に帰ってきたんだけど何故かサフィが居なくてね……」
「さて、、、詳しく教えてもらおうか………」
(オ、オワタ………)
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