上 下
16 / 41

11話 5年振りですね

しおりを挟む


「咲くん、いや今はサフィリスくんか…とにかく久しぶりだね」

「え、あ?!シュバルツさん!?」

「そうだよ。君の精神だけここに呼んだんだよ……5年も経ったから忘れてると思ったけど、良かった」

「もちろん、ちゃんと覚えてましたよ」


「あの時は本当にごめんね」


「いえ、全然気にしてませんから!それよりなんかあったんですか??」

「特には無いんだけど、初めて来たから呼んだくらいかな?サフィリスくんの新しい家族はとても過保護だったから今まで教会に来れなかったしね……ボソッ まぁ僕もあんな見た目なら外に出したくないな…」


「すいません、最後の方が聞こえにくかったんでもう一度言ってもらってもいいですか??」


「ううん。大した話じゃないから忘れてもらっても平気だよ」

「そうですか……?あ、あと気になったんですけどこの世界の人達って弱すぎません??」


「んーこの世界の人達は昔は強かったんだけど時が過ぎると共に弱体化して行ったんだよ」


「へぇ……じゃあ、僕みたいなのは稀ですか??」


「稀と言うより、君しかいないんじゃないかな?今、この世界の転生者はサフィくんだけだからね」


「えぇ!?僕だけしかいないんですか!?」


「そうだよ。君は久しぶりの転生者だったんだ。まぁ、転生者がいなかったせいでこの世界は弱体化していったんだけどね」


「どういう事ですか??」


「異世界人はこちらに転生するとき膨大な力を持って来くるんだ。そして、その力を受けついだ子孫を残して行く……けど、転生者が少なくなっていくとどうなると思う??」


「子孫が少なくなっていく…?」

「正解。昔はどんな者でも異世界に転生してたんだよ。だけど、そのせいで問題が起こり少なくなってしまった」

「…問題ですか??」

「うん、転生者が暴れだしたんだ。強ければ強いほど、いい職に就けるだろう?だからその権力を振り回してたんだ。そのため元々この世界に住んでる人は怯え続けながら暮らしていた」

「………」


「僕達は人間の世界にはあまり干渉してはならないんだけど、さすがにこのままはダメだと思い行動を起こした。そして、権力者となった者達から力を奪っていったんだ…この出来事があってから、転生する人は心の清い人だけと限られたんだよ」


「…色々あったんですね、、、ちなみに僕はいいんですか??」


「君なら大丈夫だと思って選ばせてあげたんだ」


「なるほど…」

「ごめんね、少し重い話をしちゃって」

「いいえ、逆に知れてよかったです。その話を聞いてなければ僕も力を使いまくってかも知れません…」


「…君は相変わらず面白いね…そんなことは普通思わないよ…」


「そうですかね??あ!てか、僕戻らなくて大丈夫ですか!?」


 「向こうの世界では時が流れるのが遅いから大丈夫だけど、これ以上は君の身体に負担がかかるかもしれないからそろそろ時間切れかな……最後に聞きたいことでもあるかい??」


「…あの、僕の元の世界の家族はどうしてますか?」

「…2、3年はサフィくんの事を気にしてて、仕事を休んでたけど、、、少しずつ立ち直って来ているからまた、仕事を始めたよ」


「なら、良かったです……」

「さぁ、もう帰らないと大変だ。また来れたらおいで」

「はい、また会いましょう!」










「サフィリス様手を離しても大丈夫ですよ」


「あ、はい!分かりました」


「では、サフィリス様の能力は……え??」


「どうした?何かあったのか??」


「こ、こちらに来て、み、見てください」

「「「「????」」」」

みんな状況が理解出来ず、リアンさんに言われるままこちらへ来た


覗きこんだ瞬間


「「「「!?」」」」
とても驚いた反応をした

「な、なんだこれは……?」

「サ、サフィちゃんは本当に神の子……?」

「……これは危ないね」

「サフィ…あなた凄すぎですわ…」





----------------------------------------------

    名前 サフィリス・ミリナス

    体力 1000

    魔力 ∞

スキル アイテムボックス  召喚魔法  (鑑定)  
                 (シュバルツの加護)  (隠蔽) (創造魔法)

    称号 ミリナス家に愛されしもの  (転生者)
               (神の愛子) (無自覚)



※()は隠蔽中
----------------------------------------------



(一応やばそうなやつは隠したけど…僕またなんかやったパターン???)
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

傾国の伯爵子息に転生しました-嵌められた悪女♂は毎日が貞操の危機-

ハヤイもち
BL
”だからお前のことを手に入れることにする” 高校三年生卒業間際の誰もいない教室で親友に告白された主人公。 しかし、気づいたら悪役子息:シャルル伯爵子息に転生していた。 元の世界に戻るためにはシャルルを演じ切らないといけない。 しかし、その物語のシャルルは王子を陥れ、兄弟たちで殺し合わせた末に、 隣国の王子をたぶらかし亡命→その後気まぐれで自国に戻った際に 騎士団長に捕らわれて処刑されるというすさまじい悪役だった。 それでも元の世界に戻るために主人公は悪役を演じ切ると誓うが…。 ※主人公は関西弁で本心隠す系男子。 2chスレ描写あります。 親友→→主人公(ヤンデレ) 隣国王子→→主人公 など主人公愛され描写あり。

悪役の俺だけど性的な目で見られています…(震)

彩ノ華
BL
悪役に転生した主人公が周りから性的な(エロい)目で見られる話 *ゆるゆる更新 *素人作品 *頭空っぽにして楽しんでください ⚠︎︎エロにもちょいエロでも→*をつけます!

王道学園なのに、王道じゃない!!

主食は、blです。
BL
今作品の主人公、レイは6歳の時に自身の前世が、陰キャの腐男子だったことを思い出す。 レイは、自身のいる世界が前世、ハマりにハマっていた『転校生は愛され優等生.ᐟ‪‪.ᐟ』の世界だと気付き、腐男子として、美形×転校生のBのLを見て楽しもうと思っていたが…

転生したので異世界でショタコンライフを堪能します

のりたまご飯
BL
30歳ショタコンだった俺は、駅のホームで気を失い、そのまま電車に撥ねられあっけなく死んだ。 けど、目が覚めるとそこは知らない天井...、どこかで見たことのある転生系アニメのようなシチュエーション。 どうやら俺は転生してしまったようだ。 元の世界で極度のショタコンだった俺は、ショタとして異世界で新たな人生を歩む!!! ショタ最高!ショタは世界を救う!!! ショタコンによるショタコンのためのBLコメディ小説であーる!!!

主人公の兄になったなんて知らない

さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を レインは知らない自分が神に愛されている事を 表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

ヒロイン不在の異世界ハーレム

藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。 神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。 飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。 ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?

その男、有能につき……

大和撫子
BL
 俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか? 「君、どうかしたのかい?」  その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。  黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。  彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。  だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。  大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?  更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!

処理中です...