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行方不明の弟 SIDE アルフォード
しおりを挟むこの日は家に帰ってくるなり騒がしかった
何かあったのだろうと思い、近くにいたメイドに聞いた
「なにかあったのかい?」
「…実はサフィリス様の姿が見当たらなく、当主様も含め、みんなで探しておられます…」
(サフィがいない…?どういう事だ…)
「居なくなってどのくらい経っている??」
「5時間は経過しています…」
「?!」
「そんな経っているのならもっと早く居ないことに気付いたんじゃないのかい??」
「それが……」
メイドの話によるとサフィは今日フィルと遊んでいたらしい。隠れんぼをして遊んでおり2時間経ってもサフィを見つけれなかった。フィルも最初はさすがに数時間経てば自分で出てくると思ったらしく、わざと報告しなかったんだと…
だが、どれだけ経ってもサフィは出てこず父上に状況を報告した
そしてフィルは父上に今日は帰るように言われ帰った
父上は仕事を切り上げ、サフィを見つけるため家中を探し回ってる
(サフィ……まさか出ていった訳では無いよね…?)
僕も急いでサフィを探し回った
キッチン、リビング、図書室やトイレの隅々までも探したがどこにもいなかった
(何故どこにもいないんだ…!…いや、でもまだサフィの部屋は探してない…部屋に行ってみる可能性がある………)
僕は不安な気持ちを抱えつつサフィの部屋へ急いで向かった
ドアを開けるとそこには、父上と母上がいた
「アルフォードか……サフィはいたか??」
「いいえ、色んなところの隅々まで探しましたがどこにもいませんでした」
「やっぱり出ていったのかしら……?」
「そんなはずは無いだろう!」
「けど、こんなに探しても見当たらないのはおかいわよね??もし出ていったなら、探し出すのが大変な事になる前に、早く依頼をださないと手遅れになるわ……」
母上のその話を聞いて部屋が静まり返った
その時
スゥー、スゥーと音が聞こえた
(なんの音??………寝息??)
父上と母上を見ると2人ともその音が聞こえたらしく不思議そうな顔をしていた
もう一度聞いてみようと思い耳をすませてみた
スゥー、スゥー
その音はやっぱり寝息らしい
(ベットの下から……?なんでこんな所から…??
まさか…………………!?)
僕は急いでベットの下を覗いた
その光景を見て驚いた…
…サフィがベットの下で寝ていたのだ
父上達と協力し合いなんとかベットの下からサフィを出すことが出来た
サフィは全身が埃っぽくなっており、綺麗な銀髪が濁った色になってた
「まさか、こんな所にいたのか…」
「ええ…!サフィちゃんが出て行ってなくてよかったわ!」
サフィが隠れてた場所は普段は掃除をしていないベットの下でもちろん埃っぽい
しかもベット隙間は狭くサフィがギリギリ入れるくらいだ
だから見つけ出すのに時間がかかったのだろう
絶対に入らないと思っていた場所にサフィがいたのだから
「とにかくまずは身体を拭かせて、念の為医者を呼びましょう」
「あぁ、そうしよう」
検査した結果、
サフィの身体には異常はなく、髪色も元の綺麗な色になった
「サフィが起きたらまた話を聞くとしよう」
僕達はサフィが起きるのを待つことにした
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