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6話 友達ではなく下僕宣言
しおりを挟む「サフィ、俺を下僕にしてくれ!」
…何故こうなった……?
数日前
僕は父様に部屋に呼び出された
コンコン
「サフィリスです。入ってもよろしいですか?」
「いいぞ」
「失礼します、お呼びですか?父様」
「あぁ、座りなさい」
僕は父様に言われ父様がいた向かい側に座った
「隣でも良かったんだかな…。今回の要件はサフィがこの前言っていた友達についてだ」
「本当ですか?!」
「そうだ。メイドのリルダがいるだろう?リルダには息子がいるんだが、会ってくれないかと頼んだところ、快く引き受けてくれた。2日後に会えることになったから予定を開けておきなさい」
(予定も何も暇だからいつでも大丈夫なんだけどなぁ)
「はい!分かりました!」
僕は満開の笑顔で答えた
「可愛いすぎる…やっぱり心配だ…」
「父様!僕は大丈夫ですから!」
「いや、サフィは危なっかしいからな。いくらリルダの息子だからと言って油断しすぎはダメだぞ」
「分かってます!では僕は帰りますね!」
「あぁ……………」
何か言いたそうな父様を残し僕は部屋に戻った
(リルダの息子かぁどんな子かなぁ…楽しみだなぁ!)
そして訪れた2日後
僕は自分の部屋ではなく客間で待っていた
最初自分の部屋にしようと思っていたがみんなに反対されて客間になった
(なんで部屋はダメなんだろう?てか、その時の兄様なんだか凄く怖かったような…………)
コンコン
考え事をしてるうちに部屋がノックされた
「リルダです。息子を連れてきました」
「はい!どうぞ!」
「失礼します」
「し、失礼します」
リルダと一緒に入ってきたのは濃い茶髪に翡翠色の瞳をした7歳にしては身長が高めの男の子だった
「息子のフィルです。フィル自己紹介を」
「は、初めまして、サフィリス様。フィルと申します。よろしくお願いします」
「フィルは将来従者としてもサフィリス様に仕える予定なので仲良くしてあげてください。私は仕事があるので戻りますね。何かあったらお呼びください」
「うん!リルダありがとうね!」
「いいえ。では、失礼します」
と言って部屋から出ていった
(まずは、僕も自己紹介した方がいいよね…)
「僕はサフィリスだよ!サフィって呼んでね!僕もフィルって呼ぶから!よろしくね!」
「よ、よろしく!あ…じゃなくて、よろしくお願いいたします」
(んーなんか従者になるらしいけど、友達として仲良くしたいし、敬語はやだな…)
「敬語じゃなくて普通話して大丈夫だよ!」
「い、いえ。母に敬語で接するよう言われてますので……」
(んーどうしようかな…よし、こうなったらあの必殺技だ!)
「フィルは…僕と友達だよね………???」
僕は前に父様に使ったあれを使ってフィルを攻撃してみた
「うぐっっっ!」
フィルにも効果は抜群らしい
「だ、だけど、僕は平民なので………」
(後ひと押しくらいかな?最後にトドメをさすか……)
「フィル……だめなの……??」
「っっつ!」
「はぁ、、、これでいいかサフィ様…?」
「うん!」
「2人の時はこうするけど、周りに誰かいる時はやめておくな」
「十分だよ!」
僕はとても笑顔で話した
ボソッ「可愛すぎだろ…これじゃ危ないな…」
フィルがなんか喋ったが聞こえなかった
「なぁ……ちょっとお願いしたいことがあるんだかいいか??」
「ん?なになに??」
「サフィ、俺を下僕にしてくれ!」
僕が許可する前にフィルが話し出した
しかも片膝をつきながらだった
(……はぁ?!何言ってんの?!まだ出会って数分だよね?!)
「フィル、どうしたの?!」
「サフィの笑顔を見て守りたいと思ったんだ…ダメか…??」
「守りたいって…僕そんな守られる様な存在じゃないと思うけど…」
「いや、サフィは神の子かというくらい可愛い」
真面目な顔で言われた
(この世界の基準おかしすぎだな…よし、スルーしよう)
「守りたいとしてもなんで下僕なの??」
「サフィの特別になりたいからな」
(いや、だからどうして下僕になったの……少なくとも下僕よりいいのあるでしょ…)
「友達はだめなの??」
「友達は特別じゃないだろ」
「特別だよ!だって僕にとって、フィルが友達1号なんだもん!」
「! !! 」
「そうか、俺はもう特別なのか!」
「そうだよ!」
「なら、下僕じゃなくていいか。友達としてサフィを守るよ」
(よ、よかった、、、下僕宣言止められた)
「改めてよろしくね!」
「こちらこそよろしくな!」
僕とフィルは握手をし、フィルは今日はもう帰るといい帰った
(やっとできた友達だ!これから楽しみだなぁ)
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ありがとうございます!
今日更新遅れてすいません…
なんとか今日あと1個あげれるようにがんばります
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