1 / 1
なんやかんや言ってもね
しおりを挟む
「師匠~、おはようございまーす!」
「あぁ、おはよう………なんだその荷物は。」
「これでだいたい運び込めましたよ、師匠ー、今日からお世話になりますー。」
「答えになってないんだが。」
「日々、ちょっとずつ荷物を運んでたんですよ、師匠に気付かれないようにね!」
「確信犯。」
「大丈夫です!お祝いにほら、お酒まで持たせてくれましたよー。」
「何が大丈夫なのかな?でもって、何のお祝いなのかな?」
「もちろん!私たちの結婚ですよ~、キャーやだ師匠ったら!」
「いろいろ初耳なんだが。」
「両親も大喜びですからね、よかったですね~。」
「いや、俺の承諾は?」
「もう!言ってくれたじゃないですか。私が結婚して下さい!って言ったら…。」
「いつの話?」
「十年経ったらな、って!」
「まさかの十年前。それって有効なの?」
「…でも、師匠…一つだけ謝らなくてはいけないことが……。」
「一つだけなのかな?」
「無事、ここまで成長したのですが…。」
「無視かな?」
「おっぱいだけはほれ、この通り!あんまり成長しませんでした!」
「……………………。」
「でも、師匠!安心して下さい!母に解決策を聞いてきましたので!」
「なんか、イヤな予感が……」
「おっぱいはこれから師匠に育ててもらいます!」
「え、決定なの?それ。」
「今は立派な母のおっぱいも、父が育てたそうです!」
「…聞きたくなかったかな、その情報…。」
「私のおっぱいは師匠にゆだねられましたよ!楽しみですね!」
「いや、お前のおっぱいだからね。」
「………それとも、イヤ…ですか?ししょー…私では…ご不満でしょうか……。」
……十年前、お金がないからと弟のケガに効く薬草を必死に探していたこいつに生薬を渡して以来の付き合いだったが、ここまで想われていたとは思わなかった。……ったく。
「はー、しょうがねぇなぁ、お祝いは酒だけなのか?つまみは?」
「!もちろん食材も持ってきましたよ!」
「俺が作るのかよ。」
「がっちり師匠に胃袋掴まれてますからね!」
「いや、そこはお前も掴みにこいよ。」
「検討します!」
一緒に手を繋いで小さな家に向かう。もちろん恋人繋ぎで。
「ところで今日から育てていいのか?そのちっぱい。」
「ちっぱい言うな!……もちろんです!」
「あぁ、おはよう………なんだその荷物は。」
「これでだいたい運び込めましたよ、師匠ー、今日からお世話になりますー。」
「答えになってないんだが。」
「日々、ちょっとずつ荷物を運んでたんですよ、師匠に気付かれないようにね!」
「確信犯。」
「大丈夫です!お祝いにほら、お酒まで持たせてくれましたよー。」
「何が大丈夫なのかな?でもって、何のお祝いなのかな?」
「もちろん!私たちの結婚ですよ~、キャーやだ師匠ったら!」
「いろいろ初耳なんだが。」
「両親も大喜びですからね、よかったですね~。」
「いや、俺の承諾は?」
「もう!言ってくれたじゃないですか。私が結婚して下さい!って言ったら…。」
「いつの話?」
「十年経ったらな、って!」
「まさかの十年前。それって有効なの?」
「…でも、師匠…一つだけ謝らなくてはいけないことが……。」
「一つだけなのかな?」
「無事、ここまで成長したのですが…。」
「無視かな?」
「おっぱいだけはほれ、この通り!あんまり成長しませんでした!」
「……………………。」
「でも、師匠!安心して下さい!母に解決策を聞いてきましたので!」
「なんか、イヤな予感が……」
「おっぱいはこれから師匠に育ててもらいます!」
「え、決定なの?それ。」
「今は立派な母のおっぱいも、父が育てたそうです!」
「…聞きたくなかったかな、その情報…。」
「私のおっぱいは師匠にゆだねられましたよ!楽しみですね!」
「いや、お前のおっぱいだからね。」
「………それとも、イヤ…ですか?ししょー…私では…ご不満でしょうか……。」
……十年前、お金がないからと弟のケガに効く薬草を必死に探していたこいつに生薬を渡して以来の付き合いだったが、ここまで想われていたとは思わなかった。……ったく。
「はー、しょうがねぇなぁ、お祝いは酒だけなのか?つまみは?」
「!もちろん食材も持ってきましたよ!」
「俺が作るのかよ。」
「がっちり師匠に胃袋掴まれてますからね!」
「いや、そこはお前も掴みにこいよ。」
「検討します!」
一緒に手を繋いで小さな家に向かう。もちろん恋人繋ぎで。
「ところで今日から育てていいのか?そのちっぱい。」
「ちっぱい言うな!……もちろんです!」
0
お気に入りに追加
2
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
王女殿下の秘密の恋人である騎士と結婚することになりました
鳴哉
恋愛
王女殿下の侍女と
王女殿下の騎士 の話
短いので、サクッと読んでもらえると思います。
読みやすいように、3話に分けました。
毎日1回、予約投稿します。
貴方が選んだのは全てを捧げて貴方を愛した私ではありませんでした
ましゅぺちーの
恋愛
王国の名門公爵家の出身であるエレンは幼い頃から婚約者候補である第一王子殿下に全てを捧げて生きてきた。
彼を数々の悪意から守り、彼の敵を排除した。それも全ては愛する彼のため。
しかし、王太子となった彼が最終的には選んだのはエレンではない平民の女だった。
悲しみに暮れたエレンだったが、家族や幼馴染の公爵令息に支えられて元気を取り戻していく。
その一方エレンを捨てた王太子は着々と破滅への道を進んでいた・・・
【完結】王太子妃の初恋
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
カテリーナは王太子妃。しかし、政略のための結婚でアレクサンドル王太子からは嫌われている。
王太子が側妃を娶ったため、カテリーナはお役御免とばかりに王宮の外れにある森の中の宮殿に追いやられてしまう。
しかし、カテリーナはちょうど良かったと思っていた。婚約者時代からの激務で目が悪くなっていて、これ以上は公務も社交も難しいと考えていたからだ。
そんなカテリーナが湖畔で一人の男に出会い、恋をするまでとその後。
★ざまぁはありません。
全話予約投稿済。
携帯投稿のため誤字脱字多くて申し訳ありません。
報告ありがとうございます。
王太子殿下が好きすぎてつきまとっていたら嫌われてしまったようなので、聖女もいることだし悪役令嬢の私は退散することにしました。
みゅー
恋愛
王太子殿下が好きすぎるキャロライン。好きだけど嫌われたくはない。そんな彼女の日課は、王太子殿下を見つめること。
いつも王太子殿下の行く先々に出没して王太子殿下を見つめていたが、ついにそんな生活が終わるときが来る。
聖女が現れたのだ。そして、さらにショックなことに、自分が乙女ゲームの世界に転生していてそこで悪役令嬢だったことを思い出す。
王太子殿下に嫌われたくはないキャロラインは、王太子殿下の前から姿を消すことにした。そんなお話です。
ちょっと切ないお話です。
ゆるふわな可愛い系男子の旦那様は怒らせてはいけません
下菊みこと
恋愛
年下のゆるふわ可愛い系男子な旦那様と、そんな旦那様に愛されて心を癒した奥様のイチャイチャのお話。
旦那様はちょっとだけ裏表が激しいけど愛情は本物です。
ご都合主義の短いSSで、ちょっとだけざまぁもあるかも?
小説家になろう様でも投稿しています。
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
たとえこの想いが届かなくても
白雲八鈴
恋愛
恋に落ちるというのはこういう事なのでしょうか。ああ、でもそれは駄目なこと、目の前の人物は隣国の王で、私はこの国の王太子妃。報われぬ恋。たとえこの想いが届かなくても・・・。
王太子は愛妾を愛し、自分はお飾りの王太子妃。しかし、自分の立場ではこの思いを言葉にすることはできないと恋心を己の中に押し込めていく。そんな彼女の生き様とは。
*いつもどおり誤字脱字はほどほどにあります。
*主人公に少々問題があるかもしれません。(これもいつもどおり?)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる