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なんやかんや言ってもね

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「師匠~、おはようございまーす!」

「あぁ、おはよう………なんだその荷物は。」

「これでだいたい運び込めましたよ、師匠ー、今日からお世話になりますー。」

「答えになってないんだが。」

「日々、ちょっとずつ荷物を運んでたんですよ、師匠に気付かれないようにね!」

「確信犯。」

「大丈夫です!お祝いにほら、お酒まで持たせてくれましたよー。」

「何が大丈夫なのかな?でもって、何のお祝いなのかな?」

「もちろん!私たちの結婚ですよ~、キャーやだ師匠ったら!」

「いろいろ初耳なんだが。」

「両親も大喜びですからね、よかったですね~。」

「いや、俺の承諾は?」

「もう!言ってくれたじゃないですか。私が結婚して下さい!って言ったら…。」

「いつの話?」

「十年経ったらな、って!」

「まさかの十年前。それって有効なの?」

「…でも、師匠…一つだけ謝らなくてはいけないことが……。」

「一つだけなのかな?」

「無事、ここまで成長したのですが…。」

「無視かな?」

「おっぱいだけはほれ、この通り!あんまり成長しませんでした!」

「……………………。」

「でも、師匠!安心して下さい!母に解決策を聞いてきましたので!」

「なんか、イヤな予感が……」

「おっぱいはこれから師匠に育ててもらいます!」

「え、決定なの?それ。」

「今は立派な母のおっぱいも、父が育てたそうです!」

「…聞きたくなかったかな、その情報…。」

「私のおっぱいは師匠にゆだねられましたよ!楽しみですね!」

「いや、お前のおっぱいだからね。」

「………それとも、イヤ…ですか?ししょー…私では…ご不満でしょうか……。」

……十年前、お金がないからと弟のケガに効く薬草を必死に探していたこいつに生薬を渡して以来の付き合いだったが、ここまで想われていたとは思わなかった。……ったく。

「はー、しょうがねぇなぁ、お祝いは酒だけなのか?つまみは?」

「!もちろん食材も持ってきましたよ!」

「俺が作るのかよ。」

「がっちり師匠に胃袋掴まれてますからね!」

「いや、そこはお前も掴みにこいよ。」

「検討します!」

一緒に手を繋いで小さな家に向かう。もちろん恋人繋ぎで。





「ところで今日から育てていいのか?そのちっぱい。」

「ちっぱい言うな!……もちろんです!」


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