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第三章【陰陽師編】
イケメンコンテスト
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■■■■
俺達は模擬店を見つけて、お好み焼きを食べながら一息ついていた。
お好み焼きに乗った鰹節がウネウネと動くのを見て、サタコはビクッとしている。虫だとでも思っているのだろうか。
「サタコちゃんもお好み焼き食べますか?」
気を使ってシルシルがサタコに勧めてみるが、首をフルフルと横に振り拒否している。余程鰹節が怖いのだろう。
──お集まりの皆様にお知らせです。これより、『イケメン、美少女コンテスト』を開催致します。エントリーを受け付けますので、参加者の方は学園入口までお集まり下さい。尚、優勝者には『図書券五万円分』を進呈致しますので、皆様奮ってご参加お願い致します。──
「恭。図書券とはなんだ?優勝したら貰えるのか?」
「あぁ。図書券ってのは、本を買う時に使うお金みたいなもんだな。五万円分貰えるみたいだな。結構な金額だぜ」
俺の説明を聞いたサタコは、よいしょと椅子を降り、学園の入口の方へトコトコと歩き出す。
「おいサタコ、まさか出るつもりなのか? 無謀だからやめとけって」
「む? 結構見た目には自信があるのだがな?」
サタコは振り向き、自信満々の顔で言い放ち、ワンピースの裾を摘みクルリと回ってみせた。
「確かに可愛らしい見た目をしているけど、お前の守備範囲は狭すぎる。敗北は目に見えているぜ」
「くっ、ならばシルシルならどうなのだ? 私が言うのもなんだが、なかなか可愛いぞ?」
サタコの視線に釣られて俺もシルシルを見る。確かに可愛い……
「え、え? やめてくださいよ、私なんて無理ですって」
「シルシル出るのだ。そして私に漫画を山ほど買うのだ。私も一緒に出てやるから。な?な?」
サタコに手を掴まれ、グイグイと引っ張られて行くシルシル。ま、俺もちょっと見てみたいから止めはしないのだが。
■■■■
皆で学園の入口に戻り、受付のテーブルにて係の人に受付番号の書かれたプレートを貰った。
サタコが四番、シルシルが五番らしい。ちょっと楽しみになってきた。
「凶さん、やるからには頑張るのですが、代わりに凶さんもイケメンコンテストに出てください」
「え? いやいや、俺なんて無理だよ。そもそも俺はイケメンじゃないし……」
「私だって自分が美少女だなんて思ってません。でも凶さんなら、もしかしたら優勝できるかもしれませんよ」
「で、でもよ……」
更に言い訳を重ね回避しようとしていた俺だったのだが、突然腕を掴まれた。
「え?」
驚き見てみれば、大吉だった。
「恭~、丁度いい所にいるじゃねーか。よし行くぞ!」
「行くって何処にだよ?」
「決まってんだろ?『イケメンコンテスト』だよ! 俺達が出ねーでどうするんだよ? なっはっはっは」
行ってらっしゃいと手を振るサタコとシルシル。大吉に連れられて俺は少し離れた受付のテーブルに強引に連れて行かれてしまった。
そして、流れるように受付にて番号の書かれたプレートを貰う。俺が八番で、大吉が九番。
あははは……大吉はともかく俺なんかじゃ無理だ。精々恥を晒して終わりだぜ……
■■■■
『これより、イケメンコンテストを行います!!』
エントリー者は全部で十人。一番から順番に、観客の前で簡単な自己紹介をするようだ。それを見て、観客が投票し、その上位四名が決勝に進む。決勝では特技を披露して自己アピール。その後に決選投票が行われ優勝者が決まるらしい。
出場者は暗幕で仕切られた場所で待機し、一番から順に呼ばれてステージに立つ。そして今は各々出番を待っている所だ。
それはいいんだけど……
「なんでお前がここに居るんだよ!?」
「ん? 俺は七番だ。この位置で間違いない。お互い頑張ろう」
俺の一つ前に居たのは金髪をワックスで立てた男(女)涼だ。
「いや、そういう事じゃなくて……」
「知らないのか?恭。このコンテストは、この大学に通っていなくても出場出来るんだよ」
「いや、そういう事でもなくてだな……」
『次の方どうぞー』
誘導員の声に従い、涼が暗幕から出て会場に姿を現す。
「キャ~涼様~!」
「涼ちゃーん」
「涼くんカッコイイ!」
「イケメーン!」
こっちからは見えないが、黄色い声が飛び交っているな。すげぇ人気だな……うわぁ……緊張してきたぁ。
程なくして涼が戻ってくると、すれ違いざまに俺の肩をポンと叩き「決勝で待ってる」と一言。
なんのバトルマンガですかぁ!?
『次の方どうぞー』
「あ、ハイッ!」
俺は誘導員に従い暗幕を潜る。くぐった先は小さな舞台になっていて、観衆が周りを取り囲んでいた。俺はあまりの迫力についビビってしまう。
「は、は、初めまして! 佐藤恭です、エントリーナンバー八番です! よ、宜しくお願いします!」
心臓が口から出そうだぜ……早く終わってくれぇぇ……
「恭くーん!」
「可愛いー!」
「新人類!」
「ブラ男~」
「応援してるわよー」
なんか俺の時だけ変な声も混ざってるんですけどぉぉぉ!!!
自己紹介を終え、俺はなんとか幕の中に戻って来れた。
待っていた大吉の肩をポンと叩き「あとは任せた」と言う。大吉はバトルマンガの様に、親指を立て「おう!」と言って出て行った。
「わははは」
「大吉~!!」
「あははっおっかしい~」
なんか笑い声が凄いな……
■■■■
こうしてイケメンコンテストを終えたのだったが、残念ながら俺は予選落ちしてしまった。しかし、涼と大吉は決勝に進む事に。なんとか優勝して欲しいものだ。
「っと、美少女コンテストはどうなったかな?見に行かねぇと」
俺は美少女コンテストが行われている会場に向かった。
すぐ近くで同時進行で行われていた美少女コンテストの会場に着くと、丁度決勝進出者の発表が行われていた所だった。
『それでは決勝に進む美少女四名を発表します!!!』
ドルルルルルルルというドラムロールが響き、なり止むと同時に発表される。
『エントリーナンバー二番、モブ子ちゃん!』
え?名前からして脇役感が凄い……
『エントリーナンバー四番、小悪魔サタコちゃーん!』
マジかよ、日本の未来が心配だぜ……
『エントリーナンバー五番、可愛すぎる巫女、天神 瑞ちゃーん!』
ほっ。流石シルシル! 絶対決勝に
残ると信じてたぜ!
『そして最後は、エントリーナンバー十番! 謎の美少女、間場 凛ちゃーん!!』
──ッッッ!!!
え……!?
まじょう……りん……
俺達は模擬店を見つけて、お好み焼きを食べながら一息ついていた。
お好み焼きに乗った鰹節がウネウネと動くのを見て、サタコはビクッとしている。虫だとでも思っているのだろうか。
「サタコちゃんもお好み焼き食べますか?」
気を使ってシルシルがサタコに勧めてみるが、首をフルフルと横に振り拒否している。余程鰹節が怖いのだろう。
──お集まりの皆様にお知らせです。これより、『イケメン、美少女コンテスト』を開催致します。エントリーを受け付けますので、参加者の方は学園入口までお集まり下さい。尚、優勝者には『図書券五万円分』を進呈致しますので、皆様奮ってご参加お願い致します。──
「恭。図書券とはなんだ?優勝したら貰えるのか?」
「あぁ。図書券ってのは、本を買う時に使うお金みたいなもんだな。五万円分貰えるみたいだな。結構な金額だぜ」
俺の説明を聞いたサタコは、よいしょと椅子を降り、学園の入口の方へトコトコと歩き出す。
「おいサタコ、まさか出るつもりなのか? 無謀だからやめとけって」
「む? 結構見た目には自信があるのだがな?」
サタコは振り向き、自信満々の顔で言い放ち、ワンピースの裾を摘みクルリと回ってみせた。
「確かに可愛らしい見た目をしているけど、お前の守備範囲は狭すぎる。敗北は目に見えているぜ」
「くっ、ならばシルシルならどうなのだ? 私が言うのもなんだが、なかなか可愛いぞ?」
サタコの視線に釣られて俺もシルシルを見る。確かに可愛い……
「え、え? やめてくださいよ、私なんて無理ですって」
「シルシル出るのだ。そして私に漫画を山ほど買うのだ。私も一緒に出てやるから。な?な?」
サタコに手を掴まれ、グイグイと引っ張られて行くシルシル。ま、俺もちょっと見てみたいから止めはしないのだが。
■■■■
皆で学園の入口に戻り、受付のテーブルにて係の人に受付番号の書かれたプレートを貰った。
サタコが四番、シルシルが五番らしい。ちょっと楽しみになってきた。
「凶さん、やるからには頑張るのですが、代わりに凶さんもイケメンコンテストに出てください」
「え? いやいや、俺なんて無理だよ。そもそも俺はイケメンじゃないし……」
「私だって自分が美少女だなんて思ってません。でも凶さんなら、もしかしたら優勝できるかもしれませんよ」
「で、でもよ……」
更に言い訳を重ね回避しようとしていた俺だったのだが、突然腕を掴まれた。
「え?」
驚き見てみれば、大吉だった。
「恭~、丁度いい所にいるじゃねーか。よし行くぞ!」
「行くって何処にだよ?」
「決まってんだろ?『イケメンコンテスト』だよ! 俺達が出ねーでどうするんだよ? なっはっはっは」
行ってらっしゃいと手を振るサタコとシルシル。大吉に連れられて俺は少し離れた受付のテーブルに強引に連れて行かれてしまった。
そして、流れるように受付にて番号の書かれたプレートを貰う。俺が八番で、大吉が九番。
あははは……大吉はともかく俺なんかじゃ無理だ。精々恥を晒して終わりだぜ……
■■■■
『これより、イケメンコンテストを行います!!』
エントリー者は全部で十人。一番から順番に、観客の前で簡単な自己紹介をするようだ。それを見て、観客が投票し、その上位四名が決勝に進む。決勝では特技を披露して自己アピール。その後に決選投票が行われ優勝者が決まるらしい。
出場者は暗幕で仕切られた場所で待機し、一番から順に呼ばれてステージに立つ。そして今は各々出番を待っている所だ。
それはいいんだけど……
「なんでお前がここに居るんだよ!?」
「ん? 俺は七番だ。この位置で間違いない。お互い頑張ろう」
俺の一つ前に居たのは金髪をワックスで立てた男(女)涼だ。
「いや、そういう事じゃなくて……」
「知らないのか?恭。このコンテストは、この大学に通っていなくても出場出来るんだよ」
「いや、そういう事でもなくてだな……」
『次の方どうぞー』
誘導員の声に従い、涼が暗幕から出て会場に姿を現す。
「キャ~涼様~!」
「涼ちゃーん」
「涼くんカッコイイ!」
「イケメーン!」
こっちからは見えないが、黄色い声が飛び交っているな。すげぇ人気だな……うわぁ……緊張してきたぁ。
程なくして涼が戻ってくると、すれ違いざまに俺の肩をポンと叩き「決勝で待ってる」と一言。
なんのバトルマンガですかぁ!?
『次の方どうぞー』
「あ、ハイッ!」
俺は誘導員に従い暗幕を潜る。くぐった先は小さな舞台になっていて、観衆が周りを取り囲んでいた。俺はあまりの迫力についビビってしまう。
「は、は、初めまして! 佐藤恭です、エントリーナンバー八番です! よ、宜しくお願いします!」
心臓が口から出そうだぜ……早く終わってくれぇぇ……
「恭くーん!」
「可愛いー!」
「新人類!」
「ブラ男~」
「応援してるわよー」
なんか俺の時だけ変な声も混ざってるんですけどぉぉぉ!!!
自己紹介を終え、俺はなんとか幕の中に戻って来れた。
待っていた大吉の肩をポンと叩き「あとは任せた」と言う。大吉はバトルマンガの様に、親指を立て「おう!」と言って出て行った。
「わははは」
「大吉~!!」
「あははっおっかしい~」
なんか笑い声が凄いな……
■■■■
こうしてイケメンコンテストを終えたのだったが、残念ながら俺は予選落ちしてしまった。しかし、涼と大吉は決勝に進む事に。なんとか優勝して欲しいものだ。
「っと、美少女コンテストはどうなったかな?見に行かねぇと」
俺は美少女コンテストが行われている会場に向かった。
すぐ近くで同時進行で行われていた美少女コンテストの会場に着くと、丁度決勝進出者の発表が行われていた所だった。
『それでは決勝に進む美少女四名を発表します!!!』
ドルルルルルルルというドラムロールが響き、なり止むと同時に発表される。
『エントリーナンバー二番、モブ子ちゃん!』
え?名前からして脇役感が凄い……
『エントリーナンバー四番、小悪魔サタコちゃーん!』
マジかよ、日本の未来が心配だぜ……
『エントリーナンバー五番、可愛すぎる巫女、天神 瑞ちゃーん!』
ほっ。流石シルシル! 絶対決勝に
残ると信じてたぜ!
『そして最後は、エントリーナンバー十番! 謎の美少女、間場 凛ちゃーん!!』
──ッッッ!!!
え……!?
まじょう……りん……
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