57 / 90
第三章【陰陽師編】
水族館
しおりを挟む
入口でまさかの持ち込み禁止をされた俺だったが、寂しさの余り、シーを懐に忍ばせ水族館の中に入った。
※良いこの皆様は決して真似をしてはいけません。
懐にシーを忍ばせていると、ほんのり服の中が涼しい。忘れられがちだが、氷結系魔法は伊達じゃない。
「あぁ……柔らかさが足りねーよ。匂いも臭ーし」
「柔らかさは認めるけど、臭くはねぇだろうよ!? 読者に謝れよ! 数少ない恭ちゃんファンに謝れよぉぉ!!」
「はぁ? 何言ってんだよ恭」
俺は襟元から顔を出すシーの頭を中に押し込めた。見つかったらそれこそ大目玉だろうし、何よりカンに障るのだ。
せっかく来たのだから魚を見て回るか。実は俺は大の水族館好きなのだ。泳いでいる魚達を見ていると、自然と心が癒され、その幻想的な世界に全てを忘れる事が出来るからだ。
「綺麗だなぁ」
「美味そうだぜ」
「お、珍しい形の魚!」
「お、脂がのった魚!」
「ふふっ、コイツ可愛いなぁ」
「口の中で可愛がってやるぜ」
ダメだ、価値観が違いすぎて全然楽しめねぇ……正直五月蝿い。コイツは涼しいだけが取得だな。いや、涼しいというよりなんか冷たいな。
──、冷たい!?
見れば俺の胸元がビッショリと濡れていた。
「おぃぃぃ! ヨダレヨダレ! 何してくれてんだよぉ!!」
割とまともだと思われたシーとのペアだが、幸先の悪いスタートとなってしまった。
とりあえず魚コーナーはダメだ。ペンギンコーナーに向かおう。そう、ペンギンさん! それならシーも落ち着いて見てくれるはずだ。ナイス判断、良くやった佐藤恭!
■■■■
という考えの元、ペンギンコーナーに来たのはいいんだが──、
「サ、サタコちゃん! 早く逃げろって! こっちだこっち!!」
大吉がペンギンコーナーに身を乗り出しめいいっぱい手を伸ばしている。
まぁ、大体想像はつく。
大方、サタコがペンギンに追いかけられているのだろう。
大吉よ、日頃の俺の苦労をおもい知るがいい。
こんな事言いたくはないが、今日はお前が保護者だからな。どれどれ、サタコの様子でも見てやるか。
ペンギンコーナーの柵からひょっこりと顔を出し覗きみれば、サタコがペンギンたちに囲まれながら、頭を抱えてかがみ込んでいた。
お尻をつつき、パタパタと飛び跳ねてはサタコに蹴りをかますペンギンさん達。
「大吉、ペンギンさんって獰猛な生き物なんだな。俺知らなかったぜ」
「言ってる場合か! サタコちゃん! 早くこっちに逃げて来い!」
大体、どうやったらペンギンコーナーの中に入るんだよ。
サタコは最終手段とばかりに鎌を錬成し、大吉目掛けて振り抜いた。そして見事に命中、鎌の腕前は相変わらず精度が高い。
鎌の斬撃を受けた大吉は、掴まっていた柵がポキッと外れ、そのままペンギンコーナーの水槽に落下していった。
ドボーーン。
「もう一人落ちたぞー」という声が響いた所で、ようやく係員達による救出作戦が開始された。
「大吉よ。水族館はまだ始まったばかりだぜ。強く生きろ」
相手はペンギンさんだし、大事には至る事もあるまい。
無事を確信し、そんな二人を置いて俺達は先へと進んだ。
次はクラゲコーナーだ。
俺は水族館の中でもクラゲコーナーが一番好きだ。暗く部屋の明かりを落とされた室内で、クラゲの入った水槽に幻想的な光が当てられ、その姿を七色に変える。
ゆったりと泳ぐ神秘的なクラゲの姿に癒されない者など居ないだろう。
俺にとってクラゲコーナーは、水族館における聖地なのだ。
俺はクラゲコーナーを眺めながら歩を進める。美しさと可愛さを併せ持つクラゲ達は、正に極上の癒しだった。
そんな時──、暗がりから場違いな声が聞こえてくる。
「ちょ、あん……雪水さん、どこ触ってるんですか!?」
「福田さん、美しさと可愛さを併せ持つ君は正に極上の癒しだ」
「ちょ、ちょっと……あん、そこはダ、メ……」
「この暗がりだ、誰にも見えやしないさ」
何をやっているんだこの二人は……神聖な聖地で、しかもよりにもよって俺のユキちゃんに何してくれてんだよ!
「おい、涼! 何やってんだよ!」
名前を呼ばれ、一瞬ビクついた涼だったが、すぐにいつもの様にスカした態度を取り直した。
「あれ? 見えてた? おかしいな」
「見えてねぇけど、声がダダ漏れなんだよ! ユキちゃんになんて事してんだよぉ!?」
俺は怒りに任せ声を張った。
「ああ、そうか。別にいいじゃないか『女の子同士』なんだし」
くっ、コイツ。こんな時だけ女の子を持ち出しやがって。大体お前の魂胆は見えてるんだよ。丸見えなんだよ!
「あ、あの恭君? 雪水さんを許してあげて。ちょっと悪ふざけが過ぎただけなの。ごめんなさい」
「ユ、ユキちゃん──、だってコイツは……」
なんて優しいんだユキちゃん。正に天使!
それに比べて涼のゲスっぷりと来たら……女である事を理由にユキちゃんを触りまくるなんて。触りまくるなんて羨まけしからんだろう!
「恭、悪かった。もうしないし、福田さんもこう言ってるんだ。そろそろ許して、さっさと二人きりにしてくれないかな?」
ちょ、後半欲望ダダ漏れなんですけど!?
「わかったよ。ユキちゃんにあんまり変な事すんなよ?」
これ以上は無理と判断。不安は尽きないが、涼は正真正銘女の子。大事には至る事はないだろう。
無事を確信し俺達は先へと歩を進めた。
次はイルカショーだ。
水族館と言えば、欠かせないのがこのイルカショーだ。
俺は席に腰を下ろし、既に始まっているイルカショーを眺める。
しかし、前の席に見覚えのある二人組を発見し、気になってイルカ所ではない。
黒髪ツインテールと、紫坊主。
間違いなくサクとシルシルだ。
並んで座り、何やら相談しているようすだ。
暫くして話が纏まったのか、二人でイルカショーに目を向けた時、後ろからでもサクの目が光ったのがわかった。
まさかターゲットはイルカさん!?
俺の思った通り、突然一匹のイルカが操られるように、もう一匹のイルカに求愛行動を始めた。
何やってんだよぉ! イルカショーが台無しじゃねぇか。
しかし周りには他のお客さんも沢山いる訳で、目立つのは嫌なので俺は見守ることにした。
「イルカさん頑張って下さい!」
「いけ~!そこよ~ん♡」
なんかめっちゃ応援してる。
「絶対諦めちゃダメです!」
「押して押して押し倒すのよ~ん♡」
おいおい。
そして遂に──、
操られたイルカさんの熱烈なアピールにより、晴れて二匹はカップルとなり、観客席からは大きな拍手が巻き起こった。
「諦めなければ想いは届くんですね。勇気が出ました!」
「いや~ん。これぞ正しく愛よね~ん♡私もダーリンに猛アピールよ~!」
イルカの愛に感動した二人は、最前列で子気味のいいハイタッチを交わした。
それ偽りの愛だから!
ハリボテですからぁぁ!!
その後、泳ぎの得意な筈のイルカさん達は、愛に溺れ制御不能となり、イルカショーは中止となった。
ったく、どいつもこいつも。
呆れた俺は、早く水族館を出たい一心で他のアトラクションは見ず、急ぎめに出口へと向かった。
「おいおい恭、折角のご馳走を見ないで行っちまうのかよ?」
「お前の頭にはそれしかないのか!」
俺は出口に到着し、ゲートを潜った。
ふぅ、やっと出てこれた。
と思ったのも束の間──、
「あの、お客様。ペットの持ち込みは禁止と言いましたよね?」
ですよねえぇ!?
その後警備員さんにコッテリと絞られた俺は、身元引き取り人として来た大吉達に頭を下げるハメになった。
※良いこの皆様は決して真似をしてはいけません。
懐にシーを忍ばせていると、ほんのり服の中が涼しい。忘れられがちだが、氷結系魔法は伊達じゃない。
「あぁ……柔らかさが足りねーよ。匂いも臭ーし」
「柔らかさは認めるけど、臭くはねぇだろうよ!? 読者に謝れよ! 数少ない恭ちゃんファンに謝れよぉぉ!!」
「はぁ? 何言ってんだよ恭」
俺は襟元から顔を出すシーの頭を中に押し込めた。見つかったらそれこそ大目玉だろうし、何よりカンに障るのだ。
せっかく来たのだから魚を見て回るか。実は俺は大の水族館好きなのだ。泳いでいる魚達を見ていると、自然と心が癒され、その幻想的な世界に全てを忘れる事が出来るからだ。
「綺麗だなぁ」
「美味そうだぜ」
「お、珍しい形の魚!」
「お、脂がのった魚!」
「ふふっ、コイツ可愛いなぁ」
「口の中で可愛がってやるぜ」
ダメだ、価値観が違いすぎて全然楽しめねぇ……正直五月蝿い。コイツは涼しいだけが取得だな。いや、涼しいというよりなんか冷たいな。
──、冷たい!?
見れば俺の胸元がビッショリと濡れていた。
「おぃぃぃ! ヨダレヨダレ! 何してくれてんだよぉ!!」
割とまともだと思われたシーとのペアだが、幸先の悪いスタートとなってしまった。
とりあえず魚コーナーはダメだ。ペンギンコーナーに向かおう。そう、ペンギンさん! それならシーも落ち着いて見てくれるはずだ。ナイス判断、良くやった佐藤恭!
■■■■
という考えの元、ペンギンコーナーに来たのはいいんだが──、
「サ、サタコちゃん! 早く逃げろって! こっちだこっち!!」
大吉がペンギンコーナーに身を乗り出しめいいっぱい手を伸ばしている。
まぁ、大体想像はつく。
大方、サタコがペンギンに追いかけられているのだろう。
大吉よ、日頃の俺の苦労をおもい知るがいい。
こんな事言いたくはないが、今日はお前が保護者だからな。どれどれ、サタコの様子でも見てやるか。
ペンギンコーナーの柵からひょっこりと顔を出し覗きみれば、サタコがペンギンたちに囲まれながら、頭を抱えてかがみ込んでいた。
お尻をつつき、パタパタと飛び跳ねてはサタコに蹴りをかますペンギンさん達。
「大吉、ペンギンさんって獰猛な生き物なんだな。俺知らなかったぜ」
「言ってる場合か! サタコちゃん! 早くこっちに逃げて来い!」
大体、どうやったらペンギンコーナーの中に入るんだよ。
サタコは最終手段とばかりに鎌を錬成し、大吉目掛けて振り抜いた。そして見事に命中、鎌の腕前は相変わらず精度が高い。
鎌の斬撃を受けた大吉は、掴まっていた柵がポキッと外れ、そのままペンギンコーナーの水槽に落下していった。
ドボーーン。
「もう一人落ちたぞー」という声が響いた所で、ようやく係員達による救出作戦が開始された。
「大吉よ。水族館はまだ始まったばかりだぜ。強く生きろ」
相手はペンギンさんだし、大事には至る事もあるまい。
無事を確信し、そんな二人を置いて俺達は先へと進んだ。
次はクラゲコーナーだ。
俺は水族館の中でもクラゲコーナーが一番好きだ。暗く部屋の明かりを落とされた室内で、クラゲの入った水槽に幻想的な光が当てられ、その姿を七色に変える。
ゆったりと泳ぐ神秘的なクラゲの姿に癒されない者など居ないだろう。
俺にとってクラゲコーナーは、水族館における聖地なのだ。
俺はクラゲコーナーを眺めながら歩を進める。美しさと可愛さを併せ持つクラゲ達は、正に極上の癒しだった。
そんな時──、暗がりから場違いな声が聞こえてくる。
「ちょ、あん……雪水さん、どこ触ってるんですか!?」
「福田さん、美しさと可愛さを併せ持つ君は正に極上の癒しだ」
「ちょ、ちょっと……あん、そこはダ、メ……」
「この暗がりだ、誰にも見えやしないさ」
何をやっているんだこの二人は……神聖な聖地で、しかもよりにもよって俺のユキちゃんに何してくれてんだよ!
「おい、涼! 何やってんだよ!」
名前を呼ばれ、一瞬ビクついた涼だったが、すぐにいつもの様にスカした態度を取り直した。
「あれ? 見えてた? おかしいな」
「見えてねぇけど、声がダダ漏れなんだよ! ユキちゃんになんて事してんだよぉ!?」
俺は怒りに任せ声を張った。
「ああ、そうか。別にいいじゃないか『女の子同士』なんだし」
くっ、コイツ。こんな時だけ女の子を持ち出しやがって。大体お前の魂胆は見えてるんだよ。丸見えなんだよ!
「あ、あの恭君? 雪水さんを許してあげて。ちょっと悪ふざけが過ぎただけなの。ごめんなさい」
「ユ、ユキちゃん──、だってコイツは……」
なんて優しいんだユキちゃん。正に天使!
それに比べて涼のゲスっぷりと来たら……女である事を理由にユキちゃんを触りまくるなんて。触りまくるなんて羨まけしからんだろう!
「恭、悪かった。もうしないし、福田さんもこう言ってるんだ。そろそろ許して、さっさと二人きりにしてくれないかな?」
ちょ、後半欲望ダダ漏れなんですけど!?
「わかったよ。ユキちゃんにあんまり変な事すんなよ?」
これ以上は無理と判断。不安は尽きないが、涼は正真正銘女の子。大事には至る事はないだろう。
無事を確信し俺達は先へと歩を進めた。
次はイルカショーだ。
水族館と言えば、欠かせないのがこのイルカショーだ。
俺は席に腰を下ろし、既に始まっているイルカショーを眺める。
しかし、前の席に見覚えのある二人組を発見し、気になってイルカ所ではない。
黒髪ツインテールと、紫坊主。
間違いなくサクとシルシルだ。
並んで座り、何やら相談しているようすだ。
暫くして話が纏まったのか、二人でイルカショーに目を向けた時、後ろからでもサクの目が光ったのがわかった。
まさかターゲットはイルカさん!?
俺の思った通り、突然一匹のイルカが操られるように、もう一匹のイルカに求愛行動を始めた。
何やってんだよぉ! イルカショーが台無しじゃねぇか。
しかし周りには他のお客さんも沢山いる訳で、目立つのは嫌なので俺は見守ることにした。
「イルカさん頑張って下さい!」
「いけ~!そこよ~ん♡」
なんかめっちゃ応援してる。
「絶対諦めちゃダメです!」
「押して押して押し倒すのよ~ん♡」
おいおい。
そして遂に──、
操られたイルカさんの熱烈なアピールにより、晴れて二匹はカップルとなり、観客席からは大きな拍手が巻き起こった。
「諦めなければ想いは届くんですね。勇気が出ました!」
「いや~ん。これぞ正しく愛よね~ん♡私もダーリンに猛アピールよ~!」
イルカの愛に感動した二人は、最前列で子気味のいいハイタッチを交わした。
それ偽りの愛だから!
ハリボテですからぁぁ!!
その後、泳ぎの得意な筈のイルカさん達は、愛に溺れ制御不能となり、イルカショーは中止となった。
ったく、どいつもこいつも。
呆れた俺は、早く水族館を出たい一心で他のアトラクションは見ず、急ぎめに出口へと向かった。
「おいおい恭、折角のご馳走を見ないで行っちまうのかよ?」
「お前の頭にはそれしかないのか!」
俺は出口に到着し、ゲートを潜った。
ふぅ、やっと出てこれた。
と思ったのも束の間──、
「あの、お客様。ペットの持ち込みは禁止と言いましたよね?」
ですよねえぇ!?
その後警備員さんにコッテリと絞られた俺は、身元引き取り人として来た大吉達に頭を下げるハメになった。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる