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第二章【能力者狩り編】
籠の中の鳥
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広い敷地。
立ち並ぶ大きな建物。
気を許したら飲み込まれそうな静けさ。
俺達は辺りに気を使い、物陰に身を隠しながら進んでいく。
俺達が今目指しているのは、立ち並ぶ建物の中でも一番大きい建物だ。
しかし思った以上に人の気配が無い。
悪の組織であるならば、もっと見張りが居てもいい筈なのだが──、
違和感を覚えながらも、俺達は一番大きな工場の入口まで辿り着いた。
鉄の扉は閉まっていたが、鍵はかかっておらず、なんとか開けそうだ。
「よし。行くぞ」
俺は錆びて重くなった扉に力を込めて少しずつ開く。金属が擦れ、嫌な音と共に開かれていく扉──、
「おい。動くな」
背後からの声。
この声は誰の声でもない。
つまりは──、
振り向いた俺達は、銃口が向けられ、四人の男達に囲まれていた。
黒服が三人と、私服を着た中年男性が一人。それぞれが手に拳銃を持っている。
一際目を引く私服男は、無精髭を生やし、目の下には色濃くクマが出来ている。リーダーにしてはだらしない格好だが、どう見てもこいつがこのグループでは中心的存在だ。
俺は動かぬまま、目だけをサタコに向けた。サタコはピクリとも動かぬ様に鎌を作り出す。常人には見えない鎌。
こっちも命懸けで来ているのだ、四の五の言ってなど──、
パーーーンッッ!
乾いた音が響く。
鼓膜が破れそうだ。
そしてサタコと俺の間には弾痕が──、
「動くなと言った筈だ。俺だって出来れば手荒な真似はしたくないんだ」
サタコは動いてなどいなかった。勿論、サクと涼もそうだ。それ即ち──、
「お前は能力者だな? 生憎様、俺には見えてるものでね。俺も契約者だからな」
私服男は契約者だった。
能力者狩りグループの中にも能力者が居るのは想定内だが、これは厄介だ。
能力が見えるというのは、かなりのアドバンテージだし、何より相手に能力が備わっていた場合。これほど怖いことは無い。
サタコの鎌も早いが、この距離なら拳銃の方が断然早い。結局俺達は、扉の中に入る事すら出来ずに、捕らわれたという事だ。
「よし、いい子だ。抵抗するなよ」
私服男は拳銃で俺達を制しつつ、サク、涼と順番に肩に触れた。その次の瞬間──、
二人は糸が切れたように地面に崩れ落ちた。まるで魂を抜かれたかのような、一瞬の出来事だった。
「──ッ、何しやがった!」
「騒ぐな!」
俺の胸元に拳銃を突きつけられる。
周りの黒服達も何かあったらすぐにでも撃ちそうな程に緊張を保ったままだ。
私服男はそのままサタコの肩に触れ、そして俺の肩に──、
ここまでか──、
■■■■
ギュウイイイイン──ッ
なんだ……何かの機械音か。それにしても大きな音だな……ったく、うるせぇ。なんだってんだよ──、
俺はあまりの轟音に、閉じられた目を開いた。
「う、うわぁぁぁ! ちょ、な、わぁぁぁ!!」
俺の目の前には、けたたましく回転する金属の刃が迫っていた。分かりやすく言えばチェーンソー。しかし今はそんな悠長な事は言ってられない。
このままでは体がバラバラにされてしまう、が──、
俺の両手両足はテーブルの四隅にガッチリ固定され逃げるに逃げらる状況では無い。
「な、なんだよぉこれぇぇ! や、やめろぉぉぉ!」
「…………」
俺は叫んだ。必死に叫んだ。
何度も助けてくれと、チェーンソーを持つ黒服に頼んだ。
しかし黒服は何も答えない。
まるでなんの感情も持ってない人形の様に、ゆっくりとチェーンソーを俺の胴体部分に近づけてくる。
「お、おい……やめろってぇぇ! う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
そして遂に────、
───、
■■■■
「うわぁぁぁ!!」
俺は痛みのあまりに体を起こした。
「あ、あれ………俺の体……夢……か」
俺の体は──、無事だった。
これまでの事は夢だったようだ。
あまりの悪夢に俺の背中は汗でびしょびしょになっていた。
夢だった事に安堵するも、今の俺の状況は、夢とそう変わりは無い。
両手両足がガッチリとロープで縛られていたのだ。
そして同様に俺の周りには、涼、サク、サタコの三人が転がされている。取り敢えず三人の無事を確認しなければならない。俺は気絶していただけっぽいが、他の三人はどうだろうか。
俺はサタコの隣までズリより、声をかけてみる。
「お、おい。サ──、パンダさん! 大丈夫か、パンダさん!」
「う……うんにゃ、むにゃ……ふぁあぁ……」
寝言と共にサタコが目を覚ました。俺同様、気を失っていただけだった様だ。
その様子に俺はひと安心した。
「ふぇ……恭? あれ? 巨大バームクーヘンは?」
「おいぃ! 何幸せそうな夢見ちゃってんだよ!? 俺なんて体を真っ二つにされる夢を見たんだけど!? それと俺を名前で呼ぶなって! 今は馬さんでしょうが!」
俺はできるだけ小さい声で、できるだけサタコに対して訴えかけた。
サタコは大丈夫だ。あとは涼とサク──、
「むにゃむにゃ。かわい子ちゃん……次はどの娘が俺の……」
「むにゃむにゃ。ダ~リ~ン♡ やっと、やっと、イヤ~ン」
ああ良かった、無事で良かった。
でもなんだろう、この心のモヤモヤは。
「取り敢えず全員無事だったか。よく分からないけど、俺達は眠ってたっぽいな」
「ああ。実に良い夢だったな」
今の状況はこうだ。
全員両手を後ろで縛られ、両足も同様。
壁に括りつけられてはいない分自由に動けるが、俺達の周りは鉄格子で覆われており、まるででっかい鳥籠に入れられている鳥状態だ。
そして、能力を警戒してか一定距離を置き、黒服と私服男が拳銃片手に取り囲んでいる。
「目が覚めたか」
と、私服男が立ち上がり俺達の近くまでやって来た。ちょうどその頃、サクと涼も目が覚めた様子で、各々驚きの声をあげている。
「おい、俺達をどうしようってんだ!」
「まぁ待て。先に俺から質問させてもらう。この中で能力者は誰だ? 悪魔は何人居る?」
傍から見れば、能力者、悪魔の区別は付かない。
「パンダのお前は能力者だな」
「違う。私は能力者でもなければ悪魔でもない」
キッパリと違うと言い切るサタコさん。流石と言うべきか。
「嘘をついても何も良い事は無い。今こちらに、輸送グループが向かっている。時期にお前らは全員運ばれる事になる」
「は、運ばれるって何処にだよ!?」
「知るかよ。どこかに再び閉じ込められて、売り飛ばされるんだろうよ」
俺には、そう言い放った私服男が俯いたように見えた。
俺はその時、ある種の違和感を覚えた。一つや二つではない。そこらじゅうが違和感だらけだ。
複数台の車のブレーキ音。
車のドアを閉める音、話し声──、
「来たようだな」
「だ、誰だよ」
「運び屋さ」
立ち並ぶ大きな建物。
気を許したら飲み込まれそうな静けさ。
俺達は辺りに気を使い、物陰に身を隠しながら進んでいく。
俺達が今目指しているのは、立ち並ぶ建物の中でも一番大きい建物だ。
しかし思った以上に人の気配が無い。
悪の組織であるならば、もっと見張りが居てもいい筈なのだが──、
違和感を覚えながらも、俺達は一番大きな工場の入口まで辿り着いた。
鉄の扉は閉まっていたが、鍵はかかっておらず、なんとか開けそうだ。
「よし。行くぞ」
俺は錆びて重くなった扉に力を込めて少しずつ開く。金属が擦れ、嫌な音と共に開かれていく扉──、
「おい。動くな」
背後からの声。
この声は誰の声でもない。
つまりは──、
振り向いた俺達は、銃口が向けられ、四人の男達に囲まれていた。
黒服が三人と、私服を着た中年男性が一人。それぞれが手に拳銃を持っている。
一際目を引く私服男は、無精髭を生やし、目の下には色濃くクマが出来ている。リーダーにしてはだらしない格好だが、どう見てもこいつがこのグループでは中心的存在だ。
俺は動かぬまま、目だけをサタコに向けた。サタコはピクリとも動かぬ様に鎌を作り出す。常人には見えない鎌。
こっちも命懸けで来ているのだ、四の五の言ってなど──、
パーーーンッッ!
乾いた音が響く。
鼓膜が破れそうだ。
そしてサタコと俺の間には弾痕が──、
「動くなと言った筈だ。俺だって出来れば手荒な真似はしたくないんだ」
サタコは動いてなどいなかった。勿論、サクと涼もそうだ。それ即ち──、
「お前は能力者だな? 生憎様、俺には見えてるものでね。俺も契約者だからな」
私服男は契約者だった。
能力者狩りグループの中にも能力者が居るのは想定内だが、これは厄介だ。
能力が見えるというのは、かなりのアドバンテージだし、何より相手に能力が備わっていた場合。これほど怖いことは無い。
サタコの鎌も早いが、この距離なら拳銃の方が断然早い。結局俺達は、扉の中に入る事すら出来ずに、捕らわれたという事だ。
「よし、いい子だ。抵抗するなよ」
私服男は拳銃で俺達を制しつつ、サク、涼と順番に肩に触れた。その次の瞬間──、
二人は糸が切れたように地面に崩れ落ちた。まるで魂を抜かれたかのような、一瞬の出来事だった。
「──ッ、何しやがった!」
「騒ぐな!」
俺の胸元に拳銃を突きつけられる。
周りの黒服達も何かあったらすぐにでも撃ちそうな程に緊張を保ったままだ。
私服男はそのままサタコの肩に触れ、そして俺の肩に──、
ここまでか──、
■■■■
ギュウイイイイン──ッ
なんだ……何かの機械音か。それにしても大きな音だな……ったく、うるせぇ。なんだってんだよ──、
俺はあまりの轟音に、閉じられた目を開いた。
「う、うわぁぁぁ! ちょ、な、わぁぁぁ!!」
俺の目の前には、けたたましく回転する金属の刃が迫っていた。分かりやすく言えばチェーンソー。しかし今はそんな悠長な事は言ってられない。
このままでは体がバラバラにされてしまう、が──、
俺の両手両足はテーブルの四隅にガッチリ固定され逃げるに逃げらる状況では無い。
「な、なんだよぉこれぇぇ! や、やめろぉぉぉ!」
「…………」
俺は叫んだ。必死に叫んだ。
何度も助けてくれと、チェーンソーを持つ黒服に頼んだ。
しかし黒服は何も答えない。
まるでなんの感情も持ってない人形の様に、ゆっくりとチェーンソーを俺の胴体部分に近づけてくる。
「お、おい……やめろってぇぇ! う、うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
そして遂に────、
───、
■■■■
「うわぁぁぁ!!」
俺は痛みのあまりに体を起こした。
「あ、あれ………俺の体……夢……か」
俺の体は──、無事だった。
これまでの事は夢だったようだ。
あまりの悪夢に俺の背中は汗でびしょびしょになっていた。
夢だった事に安堵するも、今の俺の状況は、夢とそう変わりは無い。
両手両足がガッチリとロープで縛られていたのだ。
そして同様に俺の周りには、涼、サク、サタコの三人が転がされている。取り敢えず三人の無事を確認しなければならない。俺は気絶していただけっぽいが、他の三人はどうだろうか。
俺はサタコの隣までズリより、声をかけてみる。
「お、おい。サ──、パンダさん! 大丈夫か、パンダさん!」
「う……うんにゃ、むにゃ……ふぁあぁ……」
寝言と共にサタコが目を覚ました。俺同様、気を失っていただけだった様だ。
その様子に俺はひと安心した。
「ふぇ……恭? あれ? 巨大バームクーヘンは?」
「おいぃ! 何幸せそうな夢見ちゃってんだよ!? 俺なんて体を真っ二つにされる夢を見たんだけど!? それと俺を名前で呼ぶなって! 今は馬さんでしょうが!」
俺はできるだけ小さい声で、できるだけサタコに対して訴えかけた。
サタコは大丈夫だ。あとは涼とサク──、
「むにゃむにゃ。かわい子ちゃん……次はどの娘が俺の……」
「むにゃむにゃ。ダ~リ~ン♡ やっと、やっと、イヤ~ン」
ああ良かった、無事で良かった。
でもなんだろう、この心のモヤモヤは。
「取り敢えず全員無事だったか。よく分からないけど、俺達は眠ってたっぽいな」
「ああ。実に良い夢だったな」
今の状況はこうだ。
全員両手を後ろで縛られ、両足も同様。
壁に括りつけられてはいない分自由に動けるが、俺達の周りは鉄格子で覆われており、まるででっかい鳥籠に入れられている鳥状態だ。
そして、能力を警戒してか一定距離を置き、黒服と私服男が拳銃片手に取り囲んでいる。
「目が覚めたか」
と、私服男が立ち上がり俺達の近くまでやって来た。ちょうどその頃、サクと涼も目が覚めた様子で、各々驚きの声をあげている。
「おい、俺達をどうしようってんだ!」
「まぁ待て。先に俺から質問させてもらう。この中で能力者は誰だ? 悪魔は何人居る?」
傍から見れば、能力者、悪魔の区別は付かない。
「パンダのお前は能力者だな」
「違う。私は能力者でもなければ悪魔でもない」
キッパリと違うと言い切るサタコさん。流石と言うべきか。
「嘘をついても何も良い事は無い。今こちらに、輸送グループが向かっている。時期にお前らは全員運ばれる事になる」
「は、運ばれるって何処にだよ!?」
「知るかよ。どこかに再び閉じ込められて、売り飛ばされるんだろうよ」
俺には、そう言い放った私服男が俯いたように見えた。
俺はその時、ある種の違和感を覚えた。一つや二つではない。そこらじゅうが違和感だらけだ。
複数台の車のブレーキ音。
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