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第二章【能力者狩り編】
ぴよ吉
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■■■■
ある日の夜。
買い物から帰ってくると、サタコが部屋の真ん中でうずくまっていた。
「おーい、どした? お腹でも痛いのか? 大丈夫かよ」
いつもは走り回って出迎えてくれるのだが、今日は様子が違う。流石に少し心配になったので声を掛けてみたのだが、サタコからは思わぬ答えが返ってきた。
「おかえり。恭、悪いのだが私は今とても忙しいのだ。残念だが今日は構ってやれん」
「俺には忙しそうには見えねぇんだけど。それよりお前、お腹の下に何か隠してるだろ」
「ギクッ」
当てずっぽうで言ってみたものの、サタコのお手本のような反応に俺は確信した。今度は何をやらかしてくれたのかと、話を聞く前から憂鬱だ。
「早く出せ。今なら怒らねぇから」
「ほ、本当か?」
「ああ」
「本当に本当だろうな?」
「本当に本当だ。どっちにしろ俺も早い方がいいからな」
俺の方を伺いながら、サタコはお腹の下に手を突っ込み、ある物を取り出した。それは紛れも無く『生卵』だった。
「お前これをどこで手に入れたんだよ」
「そこの冷蔵庫からだ。沢山あったからな」
「……んで、なんでお腹の下に入れてるんだよ」
「恭、知らんのか? 卵を温めるとヒヨコという魔獣が産まれるのだぞ? 今日テレビで言ってた。間違いない」
俺は言葉を失った。うちの魔王様がこんなに世間知らずだったとは。
「あのなサタコ。この卵はいくら温めてもヒヨコにはならねぇんだ。残念だけど、今日の晩御飯に使うから返してくれるかな」
俺はサタコから卵を取り上げ、真実を告げた。サタコが声を上げ取り戻そうと飛びかかってくるのを手で制し、俺は台所へと向かう。
「恭! ぴよ吉を返せ!」
「ぴ、ぴよ吉って、この卵に名前を付けてるのか!? まだぴよぴよ言ってねぇのに!? お前、蟻さん事件を忘れたわけじゃねぇよな?」
「いいから返せ! 鎌で切り刻むぞ!」
俺はあまりのしつこさに、これだけは言いたくなかったが、最後の手段に出る。実はこの生卵、見れば既に少し割れているのだ。きっとサタコが温めている時に割れてしまったのだろう。仮にこれが本当にヒヨコが産まれる卵だったとしても、これでは可能性はゼロだ。それに割れた卵は痛みが早く、一刻も早く調理した方がいい。
「いいかサタコ、よく見ろ。ココ割れてるだろ? これじゃあどうやっても──、」
「お、おお……」
まるで子供の夢をぶち壊した気分になり、俺は少しバツが悪かった。
「おおぉ ! 恭、早くこっちに渡せ」
「え? しかしだな──、」
「もうすぐ生まれるぞ! 早く、早く渡すのだ!」
「でも、もう割れちゃってるし……」
「知らんのか恭。ヒヨコが生まれる時は、卵が割れるんだぞ。テレビでやってた」
「お前のテレビに対する信頼は絶大だな」
その時のサタコの顔は、あまりにも純真無垢で、俺は心が傷んだ。
俺という人間は、いつからこんなに現実的になってしまったのだろうか。
子供のやっている事を応援し、失敗したらフォローする。それでいいじゃないか。
ましてや、名前を付けるほど執着しているものを、サタコの前で食べるだなんて出来やしない。
だから俺は、サタコにこの卵をあげる事にした。例え産まれなくても、気の済むまで温めさせてあげようと。
「そうか、もうすぐ産まれるのか。じゃぁ大切に温めるんだぞ。取り上げて悪かったな」
「わかってくれたか。頑張って温めて、ぴよ吉が生まれたら恭にも抱っこさせてやるからな」
「それは楽しみだな」
それからサタコは再びお腹の下に卵を入れて、先程と同じ体勢で温め始めた。俺がご飯を食べている時も、お風呂から帰ってきた時も、俺が寝るまでずっと温めて続けた。
「おい、サタコ。そろそろ寝ねぇと明日起きれなくなるぞ」
寝る前にサタコに声をかけるも、サタコは目を擦りながら「良いのだ」と返し、尚も卵を温め続けた。まぁ、そのうち飽きるだろうと俺は明日の学校の為に眠りについた。
────。
───。
──。
─。
ドガーーンッ!!
突然の爆発音に目が覚めた。直後に響くサタコの絶叫!
「ぴよ吉ィィィィ!!」
俺は飛び起き、音のした方へと急いぐ。場所は台所だ。
そこで目にしたのは、無惨に飛び散ったぴよ吉の姿だった。
「お、おま、これ……」
「恭ぉ……ぴよ吉が、ぴよ吉がぁぁ」
ぴよ吉は、電子レンジを中心にバラバラに飛び散り、電子レンジ内はおろか、キッチンの壁にまで張り付いている。これを見たら大体の想像はつく。
「サタコさん」
「あのな恭。少し眠くなったので、もっと早く温める方法は無いかと思ってだな」
「だからってぴよ吉爆発させたらダメでしょうがぁ!!」
注・電子レンジに生卵を入れてはいけません
ったくしょうがねぇ。大切にしていた卵を自分の手で爆破させたんだ。落ち込んでねぇ筈ねぇからな。ここは保護者としてケアしてやるか。
「あのなサタコ。この卵は無精卵って言ってな、元々ヒヨコの産まれないタマゴなんだ。だからあんまり気にするな」
「ヒヨコの産まれない卵?」
「ん、あぁ。まあ、人間が食べる為に品種改良された卵だな。考えてみれば、俺達は色々な命の上に生きているんだ。だからサタコも食べ物を粗末にしたり、生き物を虐めたりしたらダメだぞ?」
「そうなのか」
サタコには少し早かったか。とはいえもう八百歳、これぐらい教えておかないと、流石にまずいだろう。
俺の言葉に俯くサタコさん。
「ならば──、ならば恭がぴよ吉を食べてやってくれ」
「お、俺がぁ!?」
「知っての通り、私が食べても栄養になることは無い。恭が食べてくれるならぴよ吉も本望だろう」
それはごもっともな意見なのだがと、ぴよ吉の残骸を見詰める俺。
「うっ……」
電子レンジの中は滅茶苦茶で、思わず喉の奥からこみ上げてきた。そんな俺を他所に壁に飛び散ったぴよ吉を掻き集めるサタコさん。
「それもですかぁぁ!?」
「当然だ。ぴよ吉の命を無駄にする事は私が許さん」
「元々おめぇが爆破したんだろうが!」
「ほら、出来たぞ。さぁ食べるのだ恭」
お皿に盛られたぴよ吉。命の大切さを説いた手前、食べませんとは言い出せない。俺は心を決めてぴよ吉をスプーンですくい上げた。
「本当に食べるの?」
「無論だ。ぴよ吉は恭の中で生き続けるのだ」
「く……そうだ。お酢かけてもいいですかね。ちょっと味が無いと食べづらくて」
確かお酢には殺菌作用があると聞いた事がある。焼け石に水かも知れないが、気持ち的にそっちの方が──、
「わがままなヤツめ。ほら」
自分でかけると言うよりはやくサタコさんがドバドバとお酢を投入してくれた。
「うわぁぁ! ちょと何してんのよぉぉ!! シャッバシャバじゃねぇか! なんて料理だよこれ!!」
「む、入れすぎたかな」
「入れすぎってレベルじゃねぇよ! 限界突破だよ! 最強のモンスター誕生しちゃったよ!」
絶望する俺の隣で、さあ食えと言わんばかりに見つめてくるサタコさん。
食えばいいんだろ食えば! 遅くなる程悪化していく気がするし、ここは一気に行く! 男、佐藤恭行きます!
「ズズズーー、ぶっはぁ!!」
大量のお酢を吸い込みむせ返る。これはちょっと無理──、
「ぴよ吉……」
「いや、サタコさん」
「ぴよ吉……」
「ちょっとこれ」
「ぴよ吉……」
俺は一時間かけて美味しくぴよ吉を平らげた。
良い子の皆、食べ物は粗末にしたらダメだからね。
ある日の夜。
買い物から帰ってくると、サタコが部屋の真ん中でうずくまっていた。
「おーい、どした? お腹でも痛いのか? 大丈夫かよ」
いつもは走り回って出迎えてくれるのだが、今日は様子が違う。流石に少し心配になったので声を掛けてみたのだが、サタコからは思わぬ答えが返ってきた。
「おかえり。恭、悪いのだが私は今とても忙しいのだ。残念だが今日は構ってやれん」
「俺には忙しそうには見えねぇんだけど。それよりお前、お腹の下に何か隠してるだろ」
「ギクッ」
当てずっぽうで言ってみたものの、サタコのお手本のような反応に俺は確信した。今度は何をやらかしてくれたのかと、話を聞く前から憂鬱だ。
「早く出せ。今なら怒らねぇから」
「ほ、本当か?」
「ああ」
「本当に本当だろうな?」
「本当に本当だ。どっちにしろ俺も早い方がいいからな」
俺の方を伺いながら、サタコはお腹の下に手を突っ込み、ある物を取り出した。それは紛れも無く『生卵』だった。
「お前これをどこで手に入れたんだよ」
「そこの冷蔵庫からだ。沢山あったからな」
「……んで、なんでお腹の下に入れてるんだよ」
「恭、知らんのか? 卵を温めるとヒヨコという魔獣が産まれるのだぞ? 今日テレビで言ってた。間違いない」
俺は言葉を失った。うちの魔王様がこんなに世間知らずだったとは。
「あのなサタコ。この卵はいくら温めてもヒヨコにはならねぇんだ。残念だけど、今日の晩御飯に使うから返してくれるかな」
俺はサタコから卵を取り上げ、真実を告げた。サタコが声を上げ取り戻そうと飛びかかってくるのを手で制し、俺は台所へと向かう。
「恭! ぴよ吉を返せ!」
「ぴ、ぴよ吉って、この卵に名前を付けてるのか!? まだぴよぴよ言ってねぇのに!? お前、蟻さん事件を忘れたわけじゃねぇよな?」
「いいから返せ! 鎌で切り刻むぞ!」
俺はあまりのしつこさに、これだけは言いたくなかったが、最後の手段に出る。実はこの生卵、見れば既に少し割れているのだ。きっとサタコが温めている時に割れてしまったのだろう。仮にこれが本当にヒヨコが産まれる卵だったとしても、これでは可能性はゼロだ。それに割れた卵は痛みが早く、一刻も早く調理した方がいい。
「いいかサタコ、よく見ろ。ココ割れてるだろ? これじゃあどうやっても──、」
「お、おお……」
まるで子供の夢をぶち壊した気分になり、俺は少しバツが悪かった。
「おおぉ ! 恭、早くこっちに渡せ」
「え? しかしだな──、」
「もうすぐ生まれるぞ! 早く、早く渡すのだ!」
「でも、もう割れちゃってるし……」
「知らんのか恭。ヒヨコが生まれる時は、卵が割れるんだぞ。テレビでやってた」
「お前のテレビに対する信頼は絶大だな」
その時のサタコの顔は、あまりにも純真無垢で、俺は心が傷んだ。
俺という人間は、いつからこんなに現実的になってしまったのだろうか。
子供のやっている事を応援し、失敗したらフォローする。それでいいじゃないか。
ましてや、名前を付けるほど執着しているものを、サタコの前で食べるだなんて出来やしない。
だから俺は、サタコにこの卵をあげる事にした。例え産まれなくても、気の済むまで温めさせてあげようと。
「そうか、もうすぐ産まれるのか。じゃぁ大切に温めるんだぞ。取り上げて悪かったな」
「わかってくれたか。頑張って温めて、ぴよ吉が生まれたら恭にも抱っこさせてやるからな」
「それは楽しみだな」
それからサタコは再びお腹の下に卵を入れて、先程と同じ体勢で温め始めた。俺がご飯を食べている時も、お風呂から帰ってきた時も、俺が寝るまでずっと温めて続けた。
「おい、サタコ。そろそろ寝ねぇと明日起きれなくなるぞ」
寝る前にサタコに声をかけるも、サタコは目を擦りながら「良いのだ」と返し、尚も卵を温め続けた。まぁ、そのうち飽きるだろうと俺は明日の学校の為に眠りについた。
────。
───。
──。
─。
ドガーーンッ!!
突然の爆発音に目が覚めた。直後に響くサタコの絶叫!
「ぴよ吉ィィィィ!!」
俺は飛び起き、音のした方へと急いぐ。場所は台所だ。
そこで目にしたのは、無惨に飛び散ったぴよ吉の姿だった。
「お、おま、これ……」
「恭ぉ……ぴよ吉が、ぴよ吉がぁぁ」
ぴよ吉は、電子レンジを中心にバラバラに飛び散り、電子レンジ内はおろか、キッチンの壁にまで張り付いている。これを見たら大体の想像はつく。
「サタコさん」
「あのな恭。少し眠くなったので、もっと早く温める方法は無いかと思ってだな」
「だからってぴよ吉爆発させたらダメでしょうがぁ!!」
注・電子レンジに生卵を入れてはいけません
ったくしょうがねぇ。大切にしていた卵を自分の手で爆破させたんだ。落ち込んでねぇ筈ねぇからな。ここは保護者としてケアしてやるか。
「あのなサタコ。この卵は無精卵って言ってな、元々ヒヨコの産まれないタマゴなんだ。だからあんまり気にするな」
「ヒヨコの産まれない卵?」
「ん、あぁ。まあ、人間が食べる為に品種改良された卵だな。考えてみれば、俺達は色々な命の上に生きているんだ。だからサタコも食べ物を粗末にしたり、生き物を虐めたりしたらダメだぞ?」
「そうなのか」
サタコには少し早かったか。とはいえもう八百歳、これぐらい教えておかないと、流石にまずいだろう。
俺の言葉に俯くサタコさん。
「ならば──、ならば恭がぴよ吉を食べてやってくれ」
「お、俺がぁ!?」
「知っての通り、私が食べても栄養になることは無い。恭が食べてくれるならぴよ吉も本望だろう」
それはごもっともな意見なのだがと、ぴよ吉の残骸を見詰める俺。
「うっ……」
電子レンジの中は滅茶苦茶で、思わず喉の奥からこみ上げてきた。そんな俺を他所に壁に飛び散ったぴよ吉を掻き集めるサタコさん。
「それもですかぁぁ!?」
「当然だ。ぴよ吉の命を無駄にする事は私が許さん」
「元々おめぇが爆破したんだろうが!」
「ほら、出来たぞ。さぁ食べるのだ恭」
お皿に盛られたぴよ吉。命の大切さを説いた手前、食べませんとは言い出せない。俺は心を決めてぴよ吉をスプーンですくい上げた。
「本当に食べるの?」
「無論だ。ぴよ吉は恭の中で生き続けるのだ」
「く……そうだ。お酢かけてもいいですかね。ちょっと味が無いと食べづらくて」
確かお酢には殺菌作用があると聞いた事がある。焼け石に水かも知れないが、気持ち的にそっちの方が──、
「わがままなヤツめ。ほら」
自分でかけると言うよりはやくサタコさんがドバドバとお酢を投入してくれた。
「うわぁぁ! ちょと何してんのよぉぉ!! シャッバシャバじゃねぇか! なんて料理だよこれ!!」
「む、入れすぎたかな」
「入れすぎってレベルじゃねぇよ! 限界突破だよ! 最強のモンスター誕生しちゃったよ!」
絶望する俺の隣で、さあ食えと言わんばかりに見つめてくるサタコさん。
食えばいいんだろ食えば! 遅くなる程悪化していく気がするし、ここは一気に行く! 男、佐藤恭行きます!
「ズズズーー、ぶっはぁ!!」
大量のお酢を吸い込みむせ返る。これはちょっと無理──、
「ぴよ吉……」
「いや、サタコさん」
「ぴよ吉……」
「ちょっとこれ」
「ぴよ吉……」
俺は一時間かけて美味しくぴよ吉を平らげた。
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