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第二章【能力者狩り編】
サタコの蟻さん
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■■■■
某日の夜。
「フハハハハハハッ! 貴様はもう逃げられない! この小さな空間の中で永遠に私に飼われるのだ! フハハハハハハッ!」
帰宅した俺の目に飛び込んできたのは、薄らと月明かりを浴び、硝子を手で覆いながら不敵な笑を浮かべるサタコが居た。
──お前……
「何やってんだ? 電気位つけろよ」
俺は部屋の明かりを点けながらサタコに話しかける。サタコさんは夢中になっていたご様子で、ようやく俺の存在に気づくと、テーブルに置いてあった硝子を持って駆け寄ってきた。
「見ろ恭。私の新しい下僕達だ」
何かと思いその硝子を見てみるが、ただの『瓶』。
しかし、よーく見てみると中に何か入っている。これは……『蟻』だ。その瓶には蟻が三匹入れられており、しっかりと蓋がされている。
蟻達は所狭しと這いずり周り、出口は無いかと言わんばかりに走り回っている。
「おいサタコ。動物に勝てないからって虫を虐めるな、虫だって生きているんだ。早く逃がしてやれよ」
「ダメだ。これは私の下僕だ。要はしっかりと面倒を見れば良いのだろ?」
サタコが言う事を聞かない。こうなったら言い聞かせるのは難しい。それに、生き物を飼う事は教育的にいいと聞いたことがある。ここは試しに蟻の面倒をどこまで見れるか見届けてやろう。
「しょうがねーな。しっかり面倒を見るんだぞ?」
「わかっておる」
サタコは瓶に入った蟻達を眺めながらウットリとした表情を浮かべる。
何これ、気持ち悪いんだけど……
それからと言うもの、サタコは瓶を見詰めてはウットリとし、顔に手を当て深いため息をついている。そして、その行動は徐々にエスカレートしていき、蟻を瓶から出しては戯れるといった日々を送っていた。
そんなある日の朝。
いつもの如く『ラックドレイン』を受けた俺は、早起きしたこともあり、珍しく朝食を取っていた。大吉の差し入れてくれたジャムをパンに塗りそれを口に運ぶ。お金が無いから朝食と言ってもこれだけだ。
もうお分かりだと思うが、案の定まだ一口しか食べていないパンを床に落としてしまう。しかも運の悪い事に、家の床は畳張りになっていて、そのイグサの溝にジャムがベットリ……隣ではサタコがオレンジジュースをぶちまけている始末。
「はぁ……最悪。朝食を食べていただけだというのに、この仕打ち……」
俺は文句を垂れながらも慣れたように床を掃除する。畳ということもあり、ジャムはしつこかったが、取り敢えず綺麗にして家を出た。
学校に向かう途中でシルシルとユキちゃんにバッタリ会ったので、一緒に登校することに。
両手に華とはこの事だ。たまにはいい事が無ければ人生やってられない。
「あ、凶さん」
「ん?どうしたシルシル?」
──ペちょ。
「鳥糞が頭に落ちました」
「お願いだからもっと早く言ってくんない!!?」
「す、すみません。今後気をつけます」
事後報告の『未来視』に何の価値があろうか……
ユキちゃんが苦笑いしているのが横目に見える。
……辛い……辛すぎるぜ。
学校に着く頃には普段の生活に戻り、授業を終えて、皆と楽しく談笑したあと家に帰る。
■■■■
家の前に帰ってきた俺はボソリと呟く。
「サタコの奴、大人しくしてるかなぁ……」
これがここ最近の俺の口癖だ。玄関の扉を開ける度に、毎日サタコがトラブルを抱えてやって来るのだ。扉を開ける時はそれなりの覚悟が必要なのである。
どうせ開けなければならないのだ、俺は意を決して玄関を開ける。
──がちゃ。
「恭ぉぉぉぉぉ!!!」
予想通り過ぎる。今日はいったい何があったと言うんだ……
しかしどうやらサタコの様子がいつもと違う。なんだか涙目になって訴えかけてくる。もしや余程の事なのだろうか。
「ど。どうしたよ。そんなに慌てて」
「私の下僕がぁぁぁ! 私の下僕がぁぁぁぁぁぁぁ!!」
サタコが空っぽの瓶を見せながら迫ってくる。
なる程な……
「だからホイホイ外に出すなって言ったんだ! 踏み潰されてたらどうするんだよ?」
「え……? 踏み潰……え? ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
しまった、言いすぎたか? しかしこれで悪魔と言えども、命の尊さがわかっただろう。
「蟻蔵ぉぉ! 蟻助ぇぇ! フランソワーズ・ボブ・アリーーー!!!!」
一匹だけ明らかに特別扱いしてんじゃねーか!! そもそも見分けついてねぇだろぉぉ!!
サタコはその後も必死になって部屋中を探し回ったが、結局三匹の蟻は見つからなかった……
「もう諦めろサタコ。きっと蟻さん達は元の世界に帰ったんだよ。良かったじゃねぇか」
「うっぐ……」
酷く傷心中のサタコだったが、この日は諦めて寝るように説得した。
■■■■
──翌朝。
「恭ぉぉぉぉぉぉ!! 恭ぉ!! 恭!恭!!」
サタコの絶叫で目が覚める。時間は朝の六時半。
「んだよ……五月蝿いぞサタコ……」
「恭ぉぉぉ!! 早く……ひぃ」
「ああ? んだよ朝から……え……? なんだよ、これ……」
俺は寝ぼけていて、目が霞みハッキリと分からないが、床が動いている……!?
──え?
目を擦ると、次第に視力が戻ってくる。床一面が真っ黒だ。他にも部屋の至るところに黒い塊がある。が、ある一部分は特に黒い。
「どうなってんだよこれぇ!?」
蟻の大軍だった!! 百や二百では無い。千単位で家に押しかけてきたのだ。
「もうしません! もうしません! もうしません! もうしません!」
サタコが蟻達に向かって謝っている。捕まえて下僕にした事に対する報復だと思っているのか。
だが俺は気づいていた。
実はこの蟻達は昨日の朝に零したジャムと、オレンジジュースに集まっていたのだ。大方、サタコの下僕達が伝達役にでもなったのだろう。
そうとは知らずに必死で謝り続けるサタコさん。
ちょっと可愛い。
「もう仲間を傷つけません! もう仲間を傷つけません! もう仲間を傷つけません!!」
とうとう虫にまで敗北したサタコさん。この世界のカーストの一番下はサタコさんに決まりました。
俺は蟻達を掃除機で吸い込み、一網打尽にすると、外で掃除機の中身を出して、蟻達を逃がしてやる。
「もう命を粗末にしたらダメだぞ?」
と言うと、流石に懲りたのか、コクコクと頷き床を掃除するのを手伝ってくれた。
某日の夜。
「フハハハハハハッ! 貴様はもう逃げられない! この小さな空間の中で永遠に私に飼われるのだ! フハハハハハハッ!」
帰宅した俺の目に飛び込んできたのは、薄らと月明かりを浴び、硝子を手で覆いながら不敵な笑を浮かべるサタコが居た。
──お前……
「何やってんだ? 電気位つけろよ」
俺は部屋の明かりを点けながらサタコに話しかける。サタコさんは夢中になっていたご様子で、ようやく俺の存在に気づくと、テーブルに置いてあった硝子を持って駆け寄ってきた。
「見ろ恭。私の新しい下僕達だ」
何かと思いその硝子を見てみるが、ただの『瓶』。
しかし、よーく見てみると中に何か入っている。これは……『蟻』だ。その瓶には蟻が三匹入れられており、しっかりと蓋がされている。
蟻達は所狭しと這いずり周り、出口は無いかと言わんばかりに走り回っている。
「おいサタコ。動物に勝てないからって虫を虐めるな、虫だって生きているんだ。早く逃がしてやれよ」
「ダメだ。これは私の下僕だ。要はしっかりと面倒を見れば良いのだろ?」
サタコが言う事を聞かない。こうなったら言い聞かせるのは難しい。それに、生き物を飼う事は教育的にいいと聞いたことがある。ここは試しに蟻の面倒をどこまで見れるか見届けてやろう。
「しょうがねーな。しっかり面倒を見るんだぞ?」
「わかっておる」
サタコは瓶に入った蟻達を眺めながらウットリとした表情を浮かべる。
何これ、気持ち悪いんだけど……
それからと言うもの、サタコは瓶を見詰めてはウットリとし、顔に手を当て深いため息をついている。そして、その行動は徐々にエスカレートしていき、蟻を瓶から出しては戯れるといった日々を送っていた。
そんなある日の朝。
いつもの如く『ラックドレイン』を受けた俺は、早起きしたこともあり、珍しく朝食を取っていた。大吉の差し入れてくれたジャムをパンに塗りそれを口に運ぶ。お金が無いから朝食と言ってもこれだけだ。
もうお分かりだと思うが、案の定まだ一口しか食べていないパンを床に落としてしまう。しかも運の悪い事に、家の床は畳張りになっていて、そのイグサの溝にジャムがベットリ……隣ではサタコがオレンジジュースをぶちまけている始末。
「はぁ……最悪。朝食を食べていただけだというのに、この仕打ち……」
俺は文句を垂れながらも慣れたように床を掃除する。畳ということもあり、ジャムはしつこかったが、取り敢えず綺麗にして家を出た。
学校に向かう途中でシルシルとユキちゃんにバッタリ会ったので、一緒に登校することに。
両手に華とはこの事だ。たまにはいい事が無ければ人生やってられない。
「あ、凶さん」
「ん?どうしたシルシル?」
──ペちょ。
「鳥糞が頭に落ちました」
「お願いだからもっと早く言ってくんない!!?」
「す、すみません。今後気をつけます」
事後報告の『未来視』に何の価値があろうか……
ユキちゃんが苦笑いしているのが横目に見える。
……辛い……辛すぎるぜ。
学校に着く頃には普段の生活に戻り、授業を終えて、皆と楽しく談笑したあと家に帰る。
■■■■
家の前に帰ってきた俺はボソリと呟く。
「サタコの奴、大人しくしてるかなぁ……」
これがここ最近の俺の口癖だ。玄関の扉を開ける度に、毎日サタコがトラブルを抱えてやって来るのだ。扉を開ける時はそれなりの覚悟が必要なのである。
どうせ開けなければならないのだ、俺は意を決して玄関を開ける。
──がちゃ。
「恭ぉぉぉぉぉ!!!」
予想通り過ぎる。今日はいったい何があったと言うんだ……
しかしどうやらサタコの様子がいつもと違う。なんだか涙目になって訴えかけてくる。もしや余程の事なのだろうか。
「ど。どうしたよ。そんなに慌てて」
「私の下僕がぁぁぁ! 私の下僕がぁぁぁぁぁぁぁ!!」
サタコが空っぽの瓶を見せながら迫ってくる。
なる程な……
「だからホイホイ外に出すなって言ったんだ! 踏み潰されてたらどうするんだよ?」
「え……? 踏み潰……え? ……うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
しまった、言いすぎたか? しかしこれで悪魔と言えども、命の尊さがわかっただろう。
「蟻蔵ぉぉ! 蟻助ぇぇ! フランソワーズ・ボブ・アリーーー!!!!」
一匹だけ明らかに特別扱いしてんじゃねーか!! そもそも見分けついてねぇだろぉぉ!!
サタコはその後も必死になって部屋中を探し回ったが、結局三匹の蟻は見つからなかった……
「もう諦めろサタコ。きっと蟻さん達は元の世界に帰ったんだよ。良かったじゃねぇか」
「うっぐ……」
酷く傷心中のサタコだったが、この日は諦めて寝るように説得した。
■■■■
──翌朝。
「恭ぉぉぉぉぉぉ!! 恭ぉ!! 恭!恭!!」
サタコの絶叫で目が覚める。時間は朝の六時半。
「んだよ……五月蝿いぞサタコ……」
「恭ぉぉぉ!! 早く……ひぃ」
「ああ? んだよ朝から……え……? なんだよ、これ……」
俺は寝ぼけていて、目が霞みハッキリと分からないが、床が動いている……!?
──え?
目を擦ると、次第に視力が戻ってくる。床一面が真っ黒だ。他にも部屋の至るところに黒い塊がある。が、ある一部分は特に黒い。
「どうなってんだよこれぇ!?」
蟻の大軍だった!! 百や二百では無い。千単位で家に押しかけてきたのだ。
「もうしません! もうしません! もうしません! もうしません!」
サタコが蟻達に向かって謝っている。捕まえて下僕にした事に対する報復だと思っているのか。
だが俺は気づいていた。
実はこの蟻達は昨日の朝に零したジャムと、オレンジジュースに集まっていたのだ。大方、サタコの下僕達が伝達役にでもなったのだろう。
そうとは知らずに必死で謝り続けるサタコさん。
ちょっと可愛い。
「もう仲間を傷つけません! もう仲間を傷つけません! もう仲間を傷つけません!!」
とうとう虫にまで敗北したサタコさん。この世界のカーストの一番下はサタコさんに決まりました。
俺は蟻達を掃除機で吸い込み、一網打尽にすると、外で掃除機の中身を出して、蟻達を逃がしてやる。
「もう命を粗末にしたらダメだぞ?」
と言うと、流石に懲りたのか、コクコクと頷き床を掃除するのを手伝ってくれた。
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