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第二巻
★処女はプレミアだが、童貞はゴミ以下?
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「だって、男の初めてって、女の人嫌がるしか聞いたことないもん、聞いたことあります?初めてで嬉しいって」
確かに。女性の初めては今でも神秘性があって大事な物として、男たちはありがたがったり、丁重に扱うべきものだという気持ちがあったり、自分に捧げてくれたことを誇りに思うこととかがある。
またよく小説や物語で、生贄や神々に奉納を捧げるものは処女でなければならないとかいう設定はあるあるだ。
でもそれもこないだの記事で書かれていたように変遷しつつあるようだ。
周囲の友達がどうかによって女子たちも処女を捨てる時期が決まってくるらしい。
確かに女子の世界ってそう考えると、シゲ君が言ったように男子の世界以上に横見て「右に倣え」だって分かる。
男の童貞が重宝されることは聞いたことがない。
「えー?めんどくさ」とか「あら、もう出たの?早いわね」とか、凄く粗末な扱いばかりだ。
ということは、童貞のありがたさって女には何も価値がない、ということだな。
価値がないどころか童貞であるというだけでゴミ以下な扱いを受けそうな気がしてきた。
ということで、男が初めてで一文の得もないということは証明された。
ただ風俗に行って童貞を捨てても、「風俗童貞」というまた次のレッテルを貼られるので、やはり彼女は早めに作らないといけないらしい。
なんでこういうことを学校や親や社会は教えないのだろうか。
はっきり言って性教育とともに必要なことじゃないのか?こういうの、十二歳ぐらいまでには教えておいてほしかった。
少子化少子化言っている割には予算の話と賃金の話、子育て支援の話ばかりしている気がする。それ以前が人任せなら、その先になんて行くはずがない。
なぜ大人たちはしっかりとこういう教育をしないで、「あーそのうちモテるようになるって」とか「あんまり早くに子供こさえんといてな」とか、そっちの話ばかりするのか。
で、適齢期過ぎても一人でいると今度は「どっかに相手おらんの?」「はよ見つけやー」と言い出すようだ。全く持って勝手だ。
漢字ドリルで一緒に勉強してくれてもないのに、漢字検定受けて来いって言ってるようなものだ。
そして政治家たちは漢字ドリルの合格者に対してだけ手厚い保証をしようとしている。その前に漢字検定受からないっつうの。
あるいはまったく逆で、経済活動に独占禁止法や会計監査法などがあり、ルールに則った上でしか活動できないように、恋愛にも恋愛法なるもので、ルールに則った活動しかできなくて、色んな罰則、懲役刑まで作りあげて法で縛ってしまえばいいのになあ。
そこだけ極端な個人任せの自由主義だからおかしくなるんだよ、はーあ、気分悪い。
▽▼▽▼
用を足している最中、そんなことを考えた。お酒が回っているのでトイレが長くなっていた。
特急のトイレは揺られてさらに出しにくい。なんとか姿勢を保ち、ギリギリの踏ん張りで頑張る…てか座ればいいのか。
紳士用お手洗いから出てきて、男どもの魔窟に戻るべく、車内の通路を進行方向に歩く。
やっぱりそこまで乗車人数は多くない。ホントにパラパラだ。
僕が男子トイレから出てすぐのところ右側に一人の男性の老人が居て、他家族連れが二組と、中年のちょっと不倫旅行臭いカップルが一人と、あとは・・・・
「わっ」
いきなり、椅子からスッと手が「止まれ」を言わんばかりに出てくる。
一人の女子が僕に振り返る。
・・・・結衣さんだ。
確かに。女性の初めては今でも神秘性があって大事な物として、男たちはありがたがったり、丁重に扱うべきものだという気持ちがあったり、自分に捧げてくれたことを誇りに思うこととかがある。
またよく小説や物語で、生贄や神々に奉納を捧げるものは処女でなければならないとかいう設定はあるあるだ。
でもそれもこないだの記事で書かれていたように変遷しつつあるようだ。
周囲の友達がどうかによって女子たちも処女を捨てる時期が決まってくるらしい。
確かに女子の世界ってそう考えると、シゲ君が言ったように男子の世界以上に横見て「右に倣え」だって分かる。
男の童貞が重宝されることは聞いたことがない。
「えー?めんどくさ」とか「あら、もう出たの?早いわね」とか、凄く粗末な扱いばかりだ。
ということは、童貞のありがたさって女には何も価値がない、ということだな。
価値がないどころか童貞であるというだけでゴミ以下な扱いを受けそうな気がしてきた。
ということで、男が初めてで一文の得もないということは証明された。
ただ風俗に行って童貞を捨てても、「風俗童貞」というまた次のレッテルを貼られるので、やはり彼女は早めに作らないといけないらしい。
なんでこういうことを学校や親や社会は教えないのだろうか。
はっきり言って性教育とともに必要なことじゃないのか?こういうの、十二歳ぐらいまでには教えておいてほしかった。
少子化少子化言っている割には予算の話と賃金の話、子育て支援の話ばかりしている気がする。それ以前が人任せなら、その先になんて行くはずがない。
なぜ大人たちはしっかりとこういう教育をしないで、「あーそのうちモテるようになるって」とか「あんまり早くに子供こさえんといてな」とか、そっちの話ばかりするのか。
で、適齢期過ぎても一人でいると今度は「どっかに相手おらんの?」「はよ見つけやー」と言い出すようだ。全く持って勝手だ。
漢字ドリルで一緒に勉強してくれてもないのに、漢字検定受けて来いって言ってるようなものだ。
そして政治家たちは漢字ドリルの合格者に対してだけ手厚い保証をしようとしている。その前に漢字検定受からないっつうの。
あるいはまったく逆で、経済活動に独占禁止法や会計監査法などがあり、ルールに則った上でしか活動できないように、恋愛にも恋愛法なるもので、ルールに則った活動しかできなくて、色んな罰則、懲役刑まで作りあげて法で縛ってしまえばいいのになあ。
そこだけ極端な個人任せの自由主義だからおかしくなるんだよ、はーあ、気分悪い。
▽▼▽▼
用を足している最中、そんなことを考えた。お酒が回っているのでトイレが長くなっていた。
特急のトイレは揺られてさらに出しにくい。なんとか姿勢を保ち、ギリギリの踏ん張りで頑張る…てか座ればいいのか。
紳士用お手洗いから出てきて、男どもの魔窟に戻るべく、車内の通路を進行方向に歩く。
やっぱりそこまで乗車人数は多くない。ホントにパラパラだ。
僕が男子トイレから出てすぐのところ右側に一人の男性の老人が居て、他家族連れが二組と、中年のちょっと不倫旅行臭いカップルが一人と、あとは・・・・
「わっ」
いきなり、椅子からスッと手が「止まれ」を言わんばかりに出てくる。
一人の女子が僕に振り返る。
・・・・結衣さんだ。
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