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★樹里のファーストキス
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「え、何?」
急に樹里が吹き出したぞ。何や何や??
「いやちょっと我ながら、キザでしかも恥ずかしいなあって。間ぁ空いたら余計に言いにくなった」
「何よ?」樹里が吹き出したことで油断していた。
「あにぃは大人のキスが上手い・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
え?
「そしてあにぃは、いや、、、雅樹は、私のファーストキスを奪った人。これでどう?」
「・・・あの?」
「自信もてるでしょ(笑)」
顔が赤面していく。血がカーッとなって一瞬で上った。
「い、いやいや、、あれは、、、小さい頃のやつでしょ」
「小さいころのチュッチュッしてた時の話もそうだけど、私が十一歳の時の方・・・忘れたなんて言わせないから」
腕を組み、ちょっと好戦的な顔をするが、樹里もその白い肌がいっきに赤く染まる。。。
「あ~あれ~あれかあ、、、あれね、そそそ、、、そうかな」
子供のころにした、実験のようなものだった。
当時、僕たちは添い寝していた。樹里の身体が大人になって行っててもあまり関係なく、そうしていた。チューもしていた。僕が、、、多分六歳ぐらいのことにお願いして、してもらったんだ。今度は血のめぐる熱さでボーッとしてきた。
「そうよ、あにぃ。いや雅樹君。私の大人のキスは、、、あなたにあげたんだから」
樹里も真っ赤になっているが、指先で僕の左胸あたりをツンツンとついてくる。
まさかここで、あの時のことを思い出させるとは。。。
今から考えれば子供のすることじゃなかった。テレビがよくなかった。僕たちのしているチューとは違うもっともっと凄い舌を絡ませ、服を乱しながらする情熱的なものだったから・・・あの頃はゴールデンでああいうのが流れていたんだよなあ。
「どう?自信ついた?」
これはもう、肯定するしか許してくれなさそうだ。
「はい」観念した。完全に。
「よろしい!あ、でも」
「はい!」ビビってしまう。
「自分がいっぱい良いところあるからって、他人に態度を横柄にするとか、イキるとかそういうのんとは違うからね。それをしたら田中と同じになる。よろしく。私もう一回風呂入るから沸かすわ」
「あ、僕後から入るわ、それとさ、もうひとつ気がかりなことがあるんだ」
「ちょっと待って、ダイニングでおって・・・あ、それと!」
「うん」
なにかまだ言い忘れたことがあるようだ。
「あんまり変な情報サイトばっかり見なや」
「・・・・・・・・・」
「あにぃは、あんなん見たらすぐに本気にするねんから。あんなんは極端は話か尾ひれ背びれ付けておもしろおかしくしているだけやで、アクセス数稼ぐために」
「そ・・・そうなの?」
「そうやで。あにぃはな、もっと心美しくなるようなものばっかり見ていたらいいの(笑)」
「というか・・・・何でそんなん見てるん知ってんの?」
「朝あにぃが出て行った後、PCの履歴見たから。前も言ったやろ?あにぃのPINコードなんて小学生でも分かるって(笑)」
――――色々やられた。。。おそらく樹里に少しだけ似たセクシー女優さんの動画も・・・
そのまま二人とも靴を脱いで、ダイニングに向かおうとするが、後ろからの僕は動揺しすぎて靴がちゃんと脱げずにたたらを踏んでしまった。その姿を見て樹里はいたずらっぽく微笑むのだった。
急に樹里が吹き出したぞ。何や何や??
「いやちょっと我ながら、キザでしかも恥ずかしいなあって。間ぁ空いたら余計に言いにくなった」
「何よ?」樹里が吹き出したことで油断していた。
「あにぃは大人のキスが上手い・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
え?
「そしてあにぃは、いや、、、雅樹は、私のファーストキスを奪った人。これでどう?」
「・・・あの?」
「自信もてるでしょ(笑)」
顔が赤面していく。血がカーッとなって一瞬で上った。
「い、いやいや、、あれは、、、小さい頃のやつでしょ」
「小さいころのチュッチュッしてた時の話もそうだけど、私が十一歳の時の方・・・忘れたなんて言わせないから」
腕を組み、ちょっと好戦的な顔をするが、樹里もその白い肌がいっきに赤く染まる。。。
「あ~あれ~あれかあ、、、あれね、そそそ、、、そうかな」
子供のころにした、実験のようなものだった。
当時、僕たちは添い寝していた。樹里の身体が大人になって行っててもあまり関係なく、そうしていた。チューもしていた。僕が、、、多分六歳ぐらいのことにお願いして、してもらったんだ。今度は血のめぐる熱さでボーッとしてきた。
「そうよ、あにぃ。いや雅樹君。私の大人のキスは、、、あなたにあげたんだから」
樹里も真っ赤になっているが、指先で僕の左胸あたりをツンツンとついてくる。
まさかここで、あの時のことを思い出させるとは。。。
今から考えれば子供のすることじゃなかった。テレビがよくなかった。僕たちのしているチューとは違うもっともっと凄い舌を絡ませ、服を乱しながらする情熱的なものだったから・・・あの頃はゴールデンでああいうのが流れていたんだよなあ。
「どう?自信ついた?」
これはもう、肯定するしか許してくれなさそうだ。
「はい」観念した。完全に。
「よろしい!あ、でも」
「はい!」ビビってしまう。
「自分がいっぱい良いところあるからって、他人に態度を横柄にするとか、イキるとかそういうのんとは違うからね。それをしたら田中と同じになる。よろしく。私もう一回風呂入るから沸かすわ」
「あ、僕後から入るわ、それとさ、もうひとつ気がかりなことがあるんだ」
「ちょっと待って、ダイニングでおって・・・あ、それと!」
「うん」
なにかまだ言い忘れたことがあるようだ。
「あんまり変な情報サイトばっかり見なや」
「・・・・・・・・・」
「あにぃは、あんなん見たらすぐに本気にするねんから。あんなんは極端は話か尾ひれ背びれ付けておもしろおかしくしているだけやで、アクセス数稼ぐために」
「そ・・・そうなの?」
「そうやで。あにぃはな、もっと心美しくなるようなものばっかり見ていたらいいの(笑)」
「というか・・・・何でそんなん見てるん知ってんの?」
「朝あにぃが出て行った後、PCの履歴見たから。前も言ったやろ?あにぃのPINコードなんて小学生でも分かるって(笑)」
――――色々やられた。。。おそらく樹里に少しだけ似たセクシー女優さんの動画も・・・
そのまま二人とも靴を脱いで、ダイニングに向かおうとするが、後ろからの僕は動揺しすぎて靴がちゃんと脱げずにたたらを踏んでしまった。その姿を見て樹里はいたずらっぽく微笑むのだった。
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