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第一巻
★ヘドロが止まらない
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途中コーンスープのホットを樹里が発見して買ってくれた。胃の中に暖かいものを入れれば少し痛みが緩和して、貧血もマシになり、吹き出す冷汗も納まる。夏の外でなると一番ややこしい。ホットの飲み物など売ってないから。ぎりぎりコーンスープだけは残ってくれていた。
ついさっき、僕たちはようやく神宮東公園のベンチについた。十分から十五分で歩けるところ三十分以上もかかった。僕がPTSDからくる胃痙攣でへたりこみそうになっているのを樹里にささえられながらの到着だった。今二人はそのベンチに少し離れて腰かけている。
付いた頃から僕は痛みが徐々にひきつつあった。今もまだ少し痛いが貧血や冷汗のほうは止んでいる。
痛みの方はマシになっていく。
しかしそれと反して、悪化していくものがある、、、もう我慢できないでいる。
「樹里?」
「うん?」ボーッと地面を見つめていた樹里がこちらを向く。
「祭りに戻ってくれ」
「・・・もうええって。興覚めした」
興覚め・・・・
その言葉が僕の芯を捉えた。僕のことを思って助けてくれた樹里に因縁が沸く。
僕のせいで、興覚め?ハハハハ・・・
堤防が徐々に決壊する。
もうどうしようもない僕になりそうだ。
「僕の方が興覚めで・・・済まないんだよ」
「・・・・・・あ、そんな意味で言っ・・・」
「そうだよな、つまんねえよなあ、僕なんかといて・・・・」
僕は、樹里に祭に戻ってくれ、といったのは、こんな自分を見てもらいたくなかったからだった。一人でなんとかすればきっとまた封印ができると思ってたのに、こんな時に樹里が親切心から傍に居てくれた。そんなことは分かっていた。
「まだ治りきってないし、また痛くなったら・・・大変だし。別にお祭りなんてどうでもいいし」
だけど、僕はもう堪えきれなかったんだ。
まだ腹の痛みは残っていた。けどそれ以上に、、、、ヘドロだ。心から声になり、ヘドロが飛び出す。。。
「なあ、樹里は、田中見てどう思った?」
「どうって・・・・」
声はそんなに大きくないが、僕の気がいつもと変わったことは察知したように思った。即答してこない。
「完全武装のアンドロイドみたいなもんだよな、顔面塗りたくってさ。戦いの前のインディアンかな」
「・・・・・・・・」
「あんな奴になるって分かってたのか?」
「・・・分からんかった。最初は大人し目な子かなって。ええ友達見つけたなあって思ってた」溜息をひとつついた。
「釣りに行ったときに、どうもちょっと・・・あまり賢い子とは思えないなあと思った。目先のことにこだわり過ぎてて遠くの未来が考えられているようで考えられていない、ように思えた・・・あの地点で関わるの、やめておけばよかった」
いつになく声が小さく、後悔を口にしている。さっきまで顔をこちらに向けていたが今は顔もこちらを見ずに対岸の斜め下辺りを見ながら話している。表情は長い髪で分からないが、夜の暗がりとか別に暗い影を落としていることには違いがない。
「樹里が出した宿題さ、僕分かったよ。解けたで」
「そう」
「僕は樹里が言ってた『そんな扱いを受ける』側の男だってことだよな」
「・・・・・・・・・・」
無言で一段背中を丸める・・・・何も答えず俯き、地面を見ている。
「樹里さ、いっぱい男たちにそんな扱いしてきたんだろ?自分を守るためかなんだか知らないけど。だからよく分かるんだよな、けどそんな扱いされた男がどんな気持ちかって分かんねえよなあ?」
「・・・・・・・・・・・」
「神様さ、それを僕に伝えるんじゃなくて、樹里自身や田中に伝えてくれや。僕は関係ないだろ?」
ますます背中を丸める樹里。小さくすら見える。
「・・・・そうね」
「別に俺もな、最初からそんな扱い受けたくってやってんじゃねえや。他に手がないしそれが優しさだって思ってっからやってるだけだ!やりたかねーよ!!大事なお金と時間使ってな」
腹から爆発したように声が出た。周りの人が一瞬振り返る。僕という一人称が怒りで俺に変わる。
きっと痴話げんかだろうと僕たちの前をまた人々が通り過ぎる。
「・・・・・・・うん、そうやね」
樹里に助けてもらったのに、今日もいっぱい世話になったのに・・・
「俺はファミレスの軽食も奢り、DVDが見たいなら即取りに帰りレンタル、お昼のおかず作り、それが気に入らないなら宿題見せろ、テーマパークのデートは全部支払い。そうだよ、田中は望んでないわそんなこと。俺はそれが俺がやってあげれることだって思ったからやったんだ」
「・・・・・・・・・・」
「好きになってもらいたいから。けどなんだありゃ?でもあれだろ、あのチンピラ崩れみたいな連中だったらタダで乗っかれるんだろ?田中に?楽しそうだったじゃないか、辻本君も超えたわけだ。あのチンピラ風情が。あれがいいんだろおまえも?なあ、そうだろ?夜な夜な出歩いて、あんな奴ら数人まとめて遊んで楽しんでんだろうがよ?」
言い方したくなかった。八つ当たりだ。けど猜疑心はあった。
「そんなことしたことないし・・・人それぞれの好みよ」
言葉の最初だけは強い否定を感じたが、語尾は消え入りそうだった。弱い樹里。それに反応して僕はどんどん増上していく。
「好みかい、ああそうね。俺がどんだけその好みとやらを超えて好かれようとして、やることは召使か奴隷の所業で、良かれと思ってやってきた宿題の工夫も罵倒されたんだ。人前でだぞ。しかも亜子さんが助けてくれるってどんだけショボいんだよ俺」
「・・・・・・・・・・」
「そしてあんなの見せられてショックでPTSDを再発して、胃痙攣で妹に助けられながら、泣きながら抱えられながら歩いている兄の俺、負け組のどうしようもないやつだよな。あいつらはこんなことにはならねー電光石火の早業でいい女次から次へと抱くんだよな」
「・・・そうとは限らないよ」
「なんで優しくしちゃだめなんだ?なんでお金使って好かれようとしたらダメなんだ?そこには温度がある?両者の温度を考えて?そんなの学校でもテレビでもどこでも習ってないぞこっちは。日本の教育なにしてんだよ、こんなに男なら女といることがステータスみたいに描いてるくせにそのやり方正しいのを教えないっておかしいだろ」
「・・・・・・・・・・」
「ふざけんなって、だいたい女って何様なんだよ?なんでそこまで合わせにゃならんのだ。なんでそんな受け身で審判みたいな権利だけあるんだよ」
「・・・・・・・・・・」
「女は俺に合わせてくれたことあんのか?こっちは黙っていたら誰も振り向いてくれないから精一杯頑張っているんだろうが」
「・・・・・・・うん」
「田中なんだあれ?」
「・・・・・・・・・」
「元オッペケペーだろ」
言いたくなかった。ただの負け惜しみだ。ヘドロの中から色んなものが溢れて、止まらないんだ。
ついさっき、僕たちはようやく神宮東公園のベンチについた。十分から十五分で歩けるところ三十分以上もかかった。僕がPTSDからくる胃痙攣でへたりこみそうになっているのを樹里にささえられながらの到着だった。今二人はそのベンチに少し離れて腰かけている。
付いた頃から僕は痛みが徐々にひきつつあった。今もまだ少し痛いが貧血や冷汗のほうは止んでいる。
痛みの方はマシになっていく。
しかしそれと反して、悪化していくものがある、、、もう我慢できないでいる。
「樹里?」
「うん?」ボーッと地面を見つめていた樹里がこちらを向く。
「祭りに戻ってくれ」
「・・・もうええって。興覚めした」
興覚め・・・・
その言葉が僕の芯を捉えた。僕のことを思って助けてくれた樹里に因縁が沸く。
僕のせいで、興覚め?ハハハハ・・・
堤防が徐々に決壊する。
もうどうしようもない僕になりそうだ。
「僕の方が興覚めで・・・済まないんだよ」
「・・・・・・あ、そんな意味で言っ・・・」
「そうだよな、つまんねえよなあ、僕なんかといて・・・・」
僕は、樹里に祭に戻ってくれ、といったのは、こんな自分を見てもらいたくなかったからだった。一人でなんとかすればきっとまた封印ができると思ってたのに、こんな時に樹里が親切心から傍に居てくれた。そんなことは分かっていた。
「まだ治りきってないし、また痛くなったら・・・大変だし。別にお祭りなんてどうでもいいし」
だけど、僕はもう堪えきれなかったんだ。
まだ腹の痛みは残っていた。けどそれ以上に、、、、ヘドロだ。心から声になり、ヘドロが飛び出す。。。
「なあ、樹里は、田中見てどう思った?」
「どうって・・・・」
声はそんなに大きくないが、僕の気がいつもと変わったことは察知したように思った。即答してこない。
「完全武装のアンドロイドみたいなもんだよな、顔面塗りたくってさ。戦いの前のインディアンかな」
「・・・・・・・・」
「あんな奴になるって分かってたのか?」
「・・・分からんかった。最初は大人し目な子かなって。ええ友達見つけたなあって思ってた」溜息をひとつついた。
「釣りに行ったときに、どうもちょっと・・・あまり賢い子とは思えないなあと思った。目先のことにこだわり過ぎてて遠くの未来が考えられているようで考えられていない、ように思えた・・・あの地点で関わるの、やめておけばよかった」
いつになく声が小さく、後悔を口にしている。さっきまで顔をこちらに向けていたが今は顔もこちらを見ずに対岸の斜め下辺りを見ながら話している。表情は長い髪で分からないが、夜の暗がりとか別に暗い影を落としていることには違いがない。
「樹里が出した宿題さ、僕分かったよ。解けたで」
「そう」
「僕は樹里が言ってた『そんな扱いを受ける』側の男だってことだよな」
「・・・・・・・・・・」
無言で一段背中を丸める・・・・何も答えず俯き、地面を見ている。
「樹里さ、いっぱい男たちにそんな扱いしてきたんだろ?自分を守るためかなんだか知らないけど。だからよく分かるんだよな、けどそんな扱いされた男がどんな気持ちかって分かんねえよなあ?」
「・・・・・・・・・・・」
「神様さ、それを僕に伝えるんじゃなくて、樹里自身や田中に伝えてくれや。僕は関係ないだろ?」
ますます背中を丸める樹里。小さくすら見える。
「・・・・そうね」
「別に俺もな、最初からそんな扱い受けたくってやってんじゃねえや。他に手がないしそれが優しさだって思ってっからやってるだけだ!やりたかねーよ!!大事なお金と時間使ってな」
腹から爆発したように声が出た。周りの人が一瞬振り返る。僕という一人称が怒りで俺に変わる。
きっと痴話げんかだろうと僕たちの前をまた人々が通り過ぎる。
「・・・・・・・うん、そうやね」
樹里に助けてもらったのに、今日もいっぱい世話になったのに・・・
「俺はファミレスの軽食も奢り、DVDが見たいなら即取りに帰りレンタル、お昼のおかず作り、それが気に入らないなら宿題見せろ、テーマパークのデートは全部支払い。そうだよ、田中は望んでないわそんなこと。俺はそれが俺がやってあげれることだって思ったからやったんだ」
「・・・・・・・・・・」
「好きになってもらいたいから。けどなんだありゃ?でもあれだろ、あのチンピラ崩れみたいな連中だったらタダで乗っかれるんだろ?田中に?楽しそうだったじゃないか、辻本君も超えたわけだ。あのチンピラ風情が。あれがいいんだろおまえも?なあ、そうだろ?夜な夜な出歩いて、あんな奴ら数人まとめて遊んで楽しんでんだろうがよ?」
言い方したくなかった。八つ当たりだ。けど猜疑心はあった。
「そんなことしたことないし・・・人それぞれの好みよ」
言葉の最初だけは強い否定を感じたが、語尾は消え入りそうだった。弱い樹里。それに反応して僕はどんどん増上していく。
「好みかい、ああそうね。俺がどんだけその好みとやらを超えて好かれようとして、やることは召使か奴隷の所業で、良かれと思ってやってきた宿題の工夫も罵倒されたんだ。人前でだぞ。しかも亜子さんが助けてくれるってどんだけショボいんだよ俺」
「・・・・・・・・・・」
「そしてあんなの見せられてショックでPTSDを再発して、胃痙攣で妹に助けられながら、泣きながら抱えられながら歩いている兄の俺、負け組のどうしようもないやつだよな。あいつらはこんなことにはならねー電光石火の早業でいい女次から次へと抱くんだよな」
「・・・そうとは限らないよ」
「なんで優しくしちゃだめなんだ?なんでお金使って好かれようとしたらダメなんだ?そこには温度がある?両者の温度を考えて?そんなの学校でもテレビでもどこでも習ってないぞこっちは。日本の教育なにしてんだよ、こんなに男なら女といることがステータスみたいに描いてるくせにそのやり方正しいのを教えないっておかしいだろ」
「・・・・・・・・・・」
「ふざけんなって、だいたい女って何様なんだよ?なんでそこまで合わせにゃならんのだ。なんでそんな受け身で審判みたいな権利だけあるんだよ」
「・・・・・・・・・・」
「女は俺に合わせてくれたことあんのか?こっちは黙っていたら誰も振り向いてくれないから精一杯頑張っているんだろうが」
「・・・・・・・うん」
「田中なんだあれ?」
「・・・・・・・・・」
「元オッペケペーだろ」
言いたくなかった。ただの負け惜しみだ。ヘドロの中から色んなものが溢れて、止まらないんだ。
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