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第一巻
★樹里は会計研究部に誘われているのと、彼女の新たな宣言
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「あの子らは?」
僕にとっては見たことない子らだったので。
「英数科一年の子ら」
ああ、、なるほど。それで見たことがなかったのかも。
英数科は三年間三階の廊下に扉がある、ある意味隔離部屋みたいのところがあって、そこで三年間同じクラス同じメンバーで過ごす。クラスも一クラスしかなくてそこでずっと三年間過ごすから、あまりクラスメンバーが普通科・特進科と比べてよくわからない。偏差値六十五越えの精鋭たちだから、大事に隔離して三年間過ごさせるのだろう。教員も僕らのと違って、理系エリート専門で教える講師を金で雇っているとか。
「そんで会計研究部やねん」
「会計研究部?」
「うん、私をスカウトしに来てた」
「えらい渋めなところから‥‥」
「こないだあったやん、某大手予備校の実力テスト、全クラス共通のやつ。あれ見て来たみたい」
「‥‥なるほど」
それで分かった。確か樹里の偏差値は国語、社会、英語(文理共通)で、特進科より上位に立ち、英語、数学、理科に関しては英数科の上位3名と肩を並べていた。名前が公表された通知表と採点結果が僕らに返ってきたから分かったんだな。
そんなに勉強しているようにも見えないのに、めちゃ成績を伸ばしていた。僕より遥か上の成績だった。
「会計って何の研究してるの?」
「主には簿記らしい」
簿記・・・聞いたことはある。確か税理士や公認会計士になるためには必須の勉強科目で金融や会計学、経営においても絶対に知っておかなければならない、ある意味今僕らがしている勉学と同じぐらい大切な学術。
「で、一回見に来ないかって」
「 ?」らんちゃんの悪ノリ発生。
「アンタアホか!」亜子さんが透かさず突っ込み、
「これ出たわ」樹里が白目を向く。
らんちゃんがスピン気味の悪ノリをした。
コラ!そこ!十五歳か十六歳女子!さらにそこから『いやーん、それ見たーい』とか言って悶えてないよ!
「樹里は基本全部の部活から誘われてるもんなあ」亜子さん。
「そして全部断ってる(笑)陸上の人らのが一番しつこかったかもん(笑)まだ来てるもんね」らんちゃん。
「そらしつこいって。あの朝の疾走ぶりみたら(笑)」亜子さん。
僕も樹里からじゃないけど聞いたことある。
体力測定の時、百メートル走のタイム測定を本気で走っていない。走るとお胸の上の方の肉が引っ張られて痛いから、とか、男子のギャラリーが前に集まりまくるから、などなどで公式には「走るのは嫌い」と言っている。ただ、朝の自転車置き場から下駄箱までは否応なく本気で走る。ただしハンデがあってローファーの革靴に革製の鞄と体育があるときは補助バッグ。それらを持ってダッシュする。一度体育教師と陸上部のスカウトしたい連中らが、面白半分で最後の下駄箱までのストレートの距離を測量し、樹里を朝待ち構えて陰に隠れてダッシュを計測した。
多分ストップウォッチが壊れていたのだろう、ということになったが、それらのハンデを背負いながら高校三年生女子日本記録より早かったとかいう噂が・・・
「部活入る気はないけど、なんとなくあの二人はいい子らやし、もう結構一緒におるし、まあ一度ぐらいは見に行ってもいいかなって。でも入る気はないで」
そして、
「あにぃ、なんでこうなったのかは近いうちにはっきりさせとかんと、また同じ目に遭うからな」との忠告と、
「それと、私夜遊び止めるから」
と宣言した。
「??」
さすがに亜子さんも、らんちゃんも目を丸くした。
え、何で、夜遊び仲間が減るやんか??といった心境か?
「遊びたくなったらあにぃも連れて行くわ。別にええやろ、亜子?らん?」
「・・・・ええ?そんな樹里、気を使わなくても」
僕は慌ててフォローに入る。アタフタする。
一番楽しく遊びたい時期に僕がつまらない、頼まれてもいない気を使ったせいだ。こんな僕の嫉妬心で自分の行動を制限するのは止めてほしかった。
「そんな遊んでたん?私と二回・・・・しかないやろ」
「私はこないだ一回だけ」
亜子さんが二回、らんちゃんが一回らしい。。。まあ勿論この子らだけじゃない。他に男女問わずにいっぱいあると思う。
「他にもあるけど、とりあえずもう止めておくわ。もうあんまり夜中遊ぶことに興味もないし・・・これからは夜中遊びたくなったら、あにぃも連れて遊ぶことにするわ」
「!!」
「私はよっぽどプライベートなこと話したい時以外は、全然お兄さん来てくれてかまへんよ。けど今後、男紹介とかは・・・・」
(それだそれだそれだ!!それが嫌なんだー!!)
って内心アンチな興奮をしまくっているが、顔には出さない。
「前にも言ったけど私今男いらんし。こないだも、らんのどうしてもって言うことで、宇喜多高校の子らと会ったけど、ごめん、友達として以外続ける気はないねん。だからもうしばらくは男の案件はもういいわ。また欲しくなった時にこっちからあにぃの許可を得て言うし」
許可を得て・・・?いや、嫌だけど・・・けどそんな厳重管理していくつもりないし、そこまで束縛するつもりもないってば。
「いやあ、お兄さんの腕の中で守られててええなあ、樹里。羨ましい」
「!!」
亜子さんの冷やかしは、めっさ恥ずかしいんですけど。。。多分赤面している。暑いのは教室のせい??いや、僕がドキドキしているせいか。ちなみに余談だけど、亜子さんちはお姉さんが居てるらしい。まあまあ年は離れていて、海外で仕事をしているとか。すげえキャリアウーマンやん。
「女は?」さすが、らんちゃん、そこ聞くか・・・・
「女も同様」
「前々から言ってたもんなあ。分かった。じゃあオールゼロで」
「りょーかいー」
二人とも樹里の決断を優しく受け入れてくれた。
亜子さん、らんちゃんによると、樹里のキレイさや面白さ、そして屈強さの評判は隣町やその隣町まで・・・もっともっと遠くまで届いていて、友達であると知られれば必ず、紹介して、と男女問わず言われるそうだ。別に二人とも率先的に友達です宣言しているわけじゃない。向こうから聞いてくるそうだ。で、樹里は基本NGで通していたけど、中にはどうしてもと言われるケースもあったそうだ。田中さんもそれを拒むのがなかなか大変だって言ってたなあ。で、そのどうしてもの中に、亜子さんや、らんちゃん自身の義理がかむ事もある。信用できる幼馴染からのもあったりする。そこだけは樹里に相談して持ち込んでいて、「いいよ」と言われたらやっていたそうだ。それもなるべく時間は夕方学校終わり。それでも会う時間が合わないときは夜中にすることもあった。あと、中にはこないだのように亜子さんの身がヤバくってSOSで会う事もあったという。ちなみに夜中会った一回は確かに男紹介がらみの案件で、あっさり樹里がフッたそうな。もう一度亜子さんと会ったのは今は仲悪き田中の件がうまく行きそうな目途がついたための慰労会だったそうだ。二人で亜子さんちで朝までドンちゃんしていただけだったらしい。らんちゃんのは僕も知っている宇喜多高校の連中らとの食事会。カラオケ、その後なぜか全員、グラウンド隅の街灯のあるところで筋トレ、マラソン、ゴムボールでのキャッチボールが始まり、その場にいた全員樹里の剛速球を身体に食らっていたらしい。。。中にはだんだん気持ち良くなっていってた男もいたとかいないとか・・・・
――――それはある種のプレイかもしれない。
これだけが全てではない。今まで居なくなった数が合わないし、中学校の時の友達とのもあるだろう。中には僕には決して言えない男たちとの情事もあっただろうと思う。
疑念は晴れたわけではない。
でも何か・・・・これだけでも、僕の気持ちはだいぶ晴れやかになれた。
ありがとう、樹里・・・・
勿論まだ曇っている。疑っているところもあるし、ヘドロは・・・・沈殿している。
僕にとっては見たことない子らだったので。
「英数科一年の子ら」
ああ、、なるほど。それで見たことがなかったのかも。
英数科は三年間三階の廊下に扉がある、ある意味隔離部屋みたいのところがあって、そこで三年間同じクラス同じメンバーで過ごす。クラスも一クラスしかなくてそこでずっと三年間過ごすから、あまりクラスメンバーが普通科・特進科と比べてよくわからない。偏差値六十五越えの精鋭たちだから、大事に隔離して三年間過ごさせるのだろう。教員も僕らのと違って、理系エリート専門で教える講師を金で雇っているとか。
「そんで会計研究部やねん」
「会計研究部?」
「うん、私をスカウトしに来てた」
「えらい渋めなところから‥‥」
「こないだあったやん、某大手予備校の実力テスト、全クラス共通のやつ。あれ見て来たみたい」
「‥‥なるほど」
それで分かった。確か樹里の偏差値は国語、社会、英語(文理共通)で、特進科より上位に立ち、英語、数学、理科に関しては英数科の上位3名と肩を並べていた。名前が公表された通知表と採点結果が僕らに返ってきたから分かったんだな。
そんなに勉強しているようにも見えないのに、めちゃ成績を伸ばしていた。僕より遥か上の成績だった。
「会計って何の研究してるの?」
「主には簿記らしい」
簿記・・・聞いたことはある。確か税理士や公認会計士になるためには必須の勉強科目で金融や会計学、経営においても絶対に知っておかなければならない、ある意味今僕らがしている勉学と同じぐらい大切な学術。
「で、一回見に来ないかって」
「 ?」らんちゃんの悪ノリ発生。
「アンタアホか!」亜子さんが透かさず突っ込み、
「これ出たわ」樹里が白目を向く。
らんちゃんがスピン気味の悪ノリをした。
コラ!そこ!十五歳か十六歳女子!さらにそこから『いやーん、それ見たーい』とか言って悶えてないよ!
「樹里は基本全部の部活から誘われてるもんなあ」亜子さん。
「そして全部断ってる(笑)陸上の人らのが一番しつこかったかもん(笑)まだ来てるもんね」らんちゃん。
「そらしつこいって。あの朝の疾走ぶりみたら(笑)」亜子さん。
僕も樹里からじゃないけど聞いたことある。
体力測定の時、百メートル走のタイム測定を本気で走っていない。走るとお胸の上の方の肉が引っ張られて痛いから、とか、男子のギャラリーが前に集まりまくるから、などなどで公式には「走るのは嫌い」と言っている。ただ、朝の自転車置き場から下駄箱までは否応なく本気で走る。ただしハンデがあってローファーの革靴に革製の鞄と体育があるときは補助バッグ。それらを持ってダッシュする。一度体育教師と陸上部のスカウトしたい連中らが、面白半分で最後の下駄箱までのストレートの距離を測量し、樹里を朝待ち構えて陰に隠れてダッシュを計測した。
多分ストップウォッチが壊れていたのだろう、ということになったが、それらのハンデを背負いながら高校三年生女子日本記録より早かったとかいう噂が・・・
「部活入る気はないけど、なんとなくあの二人はいい子らやし、もう結構一緒におるし、まあ一度ぐらいは見に行ってもいいかなって。でも入る気はないで」
そして、
「あにぃ、なんでこうなったのかは近いうちにはっきりさせとかんと、また同じ目に遭うからな」との忠告と、
「それと、私夜遊び止めるから」
と宣言した。
「??」
さすがに亜子さんも、らんちゃんも目を丸くした。
え、何で、夜遊び仲間が減るやんか??といった心境か?
「遊びたくなったらあにぃも連れて行くわ。別にええやろ、亜子?らん?」
「・・・・ええ?そんな樹里、気を使わなくても」
僕は慌ててフォローに入る。アタフタする。
一番楽しく遊びたい時期に僕がつまらない、頼まれてもいない気を使ったせいだ。こんな僕の嫉妬心で自分の行動を制限するのは止めてほしかった。
「そんな遊んでたん?私と二回・・・・しかないやろ」
「私はこないだ一回だけ」
亜子さんが二回、らんちゃんが一回らしい。。。まあ勿論この子らだけじゃない。他に男女問わずにいっぱいあると思う。
「他にもあるけど、とりあえずもう止めておくわ。もうあんまり夜中遊ぶことに興味もないし・・・これからは夜中遊びたくなったら、あにぃも連れて遊ぶことにするわ」
「!!」
「私はよっぽどプライベートなこと話したい時以外は、全然お兄さん来てくれてかまへんよ。けど今後、男紹介とかは・・・・」
(それだそれだそれだ!!それが嫌なんだー!!)
って内心アンチな興奮をしまくっているが、顔には出さない。
「前にも言ったけど私今男いらんし。こないだも、らんのどうしてもって言うことで、宇喜多高校の子らと会ったけど、ごめん、友達として以外続ける気はないねん。だからもうしばらくは男の案件はもういいわ。また欲しくなった時にこっちからあにぃの許可を得て言うし」
許可を得て・・・?いや、嫌だけど・・・けどそんな厳重管理していくつもりないし、そこまで束縛するつもりもないってば。
「いやあ、お兄さんの腕の中で守られててええなあ、樹里。羨ましい」
「!!」
亜子さんの冷やかしは、めっさ恥ずかしいんですけど。。。多分赤面している。暑いのは教室のせい??いや、僕がドキドキしているせいか。ちなみに余談だけど、亜子さんちはお姉さんが居てるらしい。まあまあ年は離れていて、海外で仕事をしているとか。すげえキャリアウーマンやん。
「女は?」さすが、らんちゃん、そこ聞くか・・・・
「女も同様」
「前々から言ってたもんなあ。分かった。じゃあオールゼロで」
「りょーかいー」
二人とも樹里の決断を優しく受け入れてくれた。
亜子さん、らんちゃんによると、樹里のキレイさや面白さ、そして屈強さの評判は隣町やその隣町まで・・・もっともっと遠くまで届いていて、友達であると知られれば必ず、紹介して、と男女問わず言われるそうだ。別に二人とも率先的に友達です宣言しているわけじゃない。向こうから聞いてくるそうだ。で、樹里は基本NGで通していたけど、中にはどうしてもと言われるケースもあったそうだ。田中さんもそれを拒むのがなかなか大変だって言ってたなあ。で、そのどうしてもの中に、亜子さんや、らんちゃん自身の義理がかむ事もある。信用できる幼馴染からのもあったりする。そこだけは樹里に相談して持ち込んでいて、「いいよ」と言われたらやっていたそうだ。それもなるべく時間は夕方学校終わり。それでも会う時間が合わないときは夜中にすることもあった。あと、中にはこないだのように亜子さんの身がヤバくってSOSで会う事もあったという。ちなみに夜中会った一回は確かに男紹介がらみの案件で、あっさり樹里がフッたそうな。もう一度亜子さんと会ったのは今は仲悪き田中の件がうまく行きそうな目途がついたための慰労会だったそうだ。二人で亜子さんちで朝までドンちゃんしていただけだったらしい。らんちゃんのは僕も知っている宇喜多高校の連中らとの食事会。カラオケ、その後なぜか全員、グラウンド隅の街灯のあるところで筋トレ、マラソン、ゴムボールでのキャッチボールが始まり、その場にいた全員樹里の剛速球を身体に食らっていたらしい。。。中にはだんだん気持ち良くなっていってた男もいたとかいないとか・・・・
――――それはある種のプレイかもしれない。
これだけが全てではない。今まで居なくなった数が合わないし、中学校の時の友達とのもあるだろう。中には僕には決して言えない男たちとの情事もあっただろうと思う。
疑念は晴れたわけではない。
でも何か・・・・これだけでも、僕の気持ちはだいぶ晴れやかになれた。
ありがとう、樹里・・・・
勿論まだ曇っている。疑っているところもあるし、ヘドロは・・・・沈殿している。
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