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第一巻
★樹里の恐喝~処方する相手への用法容量を間違えてしまった~
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「いや、関係ない」即答
「前に言ったかなあ・・・・」
ダイニングの扉をあける
まだ目元に腫れが残っているけど、樹里独特の突き刺さるような視線
「あいつあんまり賢くないから。目先のことですぐいっぱいになってまうから、気つけや」
「・・・・なあ、樹里」
「うん?」
この前、言おうとしていたこと、傷だらけになって帰ってきたからあの日聞けなかったことを、今この場で聞こう。今はそういう気分に最適かもな。
「僕、ここを出た方がいいかな?」
「はあ?どういう意味」
樹里が近づき、開いているダイニングの扉を持つ。僕に何か言い切られてピシャっと閉められたくないからだ。
「もう、一緒に住まない方が良いかなって」
そう言って笑ってみた。顔は直視しない。
「田中になんか言われたんか?」
「いや、この話は田中関係ない」
「じゃあ何でそんなことを?」
声には樹里からの怒気、疑念が感じられる。
「今週も晩どっか遊びに行くんか?」
「それは・・・まだ分からない」
「うん。僕がここに居なければ、樹里は余所に行かないで、ここで遊べるやん」
「・・・・・ああ、そういうこと?」
ちょっと声のトーンが軽くなった。かと思えば鼻から抜けたような小さな溜息をついた。
「なんでそっちの方向行くかなあ・・・・」
何か自分がしたことに対する後悔のような、自責の念を感じる物言いだった。あまりこういうのは樹里に関しては見たことがなかった。良く僕らで言うところの『やってもうた・・・』だ。
「何が?」一応聞いてみるものの、
「いや、何でもないよ」
「まあそれと、そろそろ僕たちも一人ひとり自立した方がいいのかなと思う部分もあるし」
「うん、私が夜遊びするから、あにぃは出て行った方が良いって思うのは、全くに不必要な配慮。だって私誰もここに入れたくないもん」
「せやけど、出ていかんで済むやん」
「あれは私が出たくて出ているだけ。あにぃが居ても居なくても、ここには入れない。これは私の主義の問題。だからあにぃは別に気にすることないって」
「・・・・そうか」
「そうやねん」
「・・・・・・・」
「後、私等は自立していると思っているけどな」
「そんなことないやろ・・・お互いに頼りっぱなしやし」
「そんなん誰だって何から何まで一人では無理やって。誰かは頼りに生きて行くもんやって」
「いやだけど・・・・今回の件で、僕が樹里に頼りっぱなしになったし」
「私だって家事全般頼っているよ」
「いや、それはそうだけど・・・・・」
「田中か・・・?」
「いや・・・だから違うって。自分自身の問題・・・・ちょっと最近色々情けない」
「・・・・田中やんかあ」
「いやそこは違うって・・・・」
「でも田中が原因でそう思い出したんやろ?」
「・・・・・・」
「そんなん気にせんでええねんて。私は私のできることをやっているだけ。あにぃはあにぃの出来ることを私にやってくれているだけ。それでお互い充分やん」
なんか気分が晴れない。「そうやなあ!」ってスカッと終われない。けどこれ以上言えばちょっと拗ねていると思われる。
どうすれば、この気持ちが晴れるんだろう・・・・
「出ていくとか無しやって。せっかく親もおらんところで二人気楽にしているのに・・・」
「・・・・・・・・」
「それとも、私の世話をするのが嫌になったんか?それはあかんで」
「そんなことないよ。けど樹里が遊びたいのに、僕がおったら邪魔かなって」
「全くそんなことない。それよりおらんくなったら私何も家のことできへんのにどうすんよ?」
「そんなんすぐできるようになるって」
他愛もない話だと思っていた。家事に対しての食わず嫌い的な、やらずいやいやみたいな。けどそうじゃなかった。
「あにぃは私の未来を変えたんやで、分かってんの?」
「・・・・・・・・・・」
僕の前の空気がピアノ線のように張りつめる。
そしてまた、胃の上部辺りに、違和感が生まれだす。
中納の時の件だ。
分かってんの?なんて確認いらなかった。分かりたくないほど分かっている。
――――あの時、僕は樹里の未来を変えてしまった。
「そこは責任とってな。私の気が済むまで。とりあえずは今のままで」
僕があんな詰まらないデビューをしようとしなければ、樹里が巻き込まれて解決するために警察に勾留されて、保護観察・内申書ズタズタにはならなかった。情けない兄である。無力ならまだしも、大事な妹の未来まで暗く閉ざす方向に巻き込んでしまった。
「いや・・・あの、そこまで悪く考えてくれんでええんやで」
僕の何を、何処を見てか、さっきまでと少し態度を変えた。けどそれに気が付き分析する心の余裕などなかった。田中さんの件、樹里への自責の念、それらが覆いかぶさってきて背中から身体にかけて冷たく重くのしかかるようだ。
――――僕は存在しない方が良かったか?今更遅いか。
自分の愚かさが体中に蔓延し、樹里を横目に鼻で笑うしかなかった。
何か樹里が言って僕を止めようとしてくれたが、僕は自分の部屋に入り、扉を閉ざした。
そうしないと、またあの場で胃痙攣を起こして樹里に迷惑をかけるから。
今日はまだ痙攣しかけ。だからしばらく安静にすれば襲われることはない。
★樹里の視界
一人でタコの酢味噌和えを食べている。あにぃは食べに来ない。冷蔵庫で冷やしてあったお茶を口に含んで飲み込んだ後、溜息を付き、思わず塞ぎこむ。
旨味を感じない。好きなのに・・・・
キッチンの方からやかんが沸騰したことを音で知らせてくる。私は立ち上がり火を止めて、自分の分だけのフリーズドライのお味噌汁が入ったお椀にお湯を張る。
最悪だ。こんな方向性に向くと思っていなかった。
一つはおそらく効果はあったので、その部分は私の目論見通り。だけど得たい結果が全く違う。予想だにしなかった方向へ化学反応を起こした。
もう一つは効果てきめん。これはこれで発射するタイミングが違っていた。粛清する必要のないときに粛清してしまった。
二つ目は今日が初の実験で、発射するタイミングを適切にすれば効果はある。けど、放った後のあにぃの青くなっていく顔はやはり見ていてキツかった。顔色や相が変わっていくのがはっきりと目に見えて分かった。自分を守るためとは言え、こんなこと乱発は絶対したらあかん。
一つ目がそう来るとは思っていなかった。おそらく嫉妬心を想起させるところは思った通り行ったけど、
――――ゾッとした。まさか『出ていった方がいい』と思うだなんて・・・そんな風にそんなところまで思い詰めるだなんて。自分によくちょっかいをかけてくるチャラついた陽キャたちと全くに違う。
(ミスった。ホンマにミスった)
ホンマのことを打ち明ければ簡潔で一気に解決できるかもしれないけど、私の私たるプライドが邪魔してそれもできないし。。。いや、今までの自分のやってきたことが層のようになっていると考えれば、全部打ち明けたとて、信じてもらえるかが怪しい。そして「あれはなに?」「これはどうなった?」と問われれば、もう忘れてしまっていることも多くあってちゃんと受け答えができないかもしれない。
――――やった方は忘れている。けどやられた方は覚えている。そんなもんだ。
考えを巡らせていれば、気が付くころには沸騰して入れたお湯で激熱になってしまった味噌汁は、すっかり冷めてしまっていた。
★樹里の視界 終了
「前に言ったかなあ・・・・」
ダイニングの扉をあける
まだ目元に腫れが残っているけど、樹里独特の突き刺さるような視線
「あいつあんまり賢くないから。目先のことですぐいっぱいになってまうから、気つけや」
「・・・・なあ、樹里」
「うん?」
この前、言おうとしていたこと、傷だらけになって帰ってきたからあの日聞けなかったことを、今この場で聞こう。今はそういう気分に最適かもな。
「僕、ここを出た方がいいかな?」
「はあ?どういう意味」
樹里が近づき、開いているダイニングの扉を持つ。僕に何か言い切られてピシャっと閉められたくないからだ。
「もう、一緒に住まない方が良いかなって」
そう言って笑ってみた。顔は直視しない。
「田中になんか言われたんか?」
「いや、この話は田中関係ない」
「じゃあ何でそんなことを?」
声には樹里からの怒気、疑念が感じられる。
「今週も晩どっか遊びに行くんか?」
「それは・・・まだ分からない」
「うん。僕がここに居なければ、樹里は余所に行かないで、ここで遊べるやん」
「・・・・・ああ、そういうこと?」
ちょっと声のトーンが軽くなった。かと思えば鼻から抜けたような小さな溜息をついた。
「なんでそっちの方向行くかなあ・・・・」
何か自分がしたことに対する後悔のような、自責の念を感じる物言いだった。あまりこういうのは樹里に関しては見たことがなかった。良く僕らで言うところの『やってもうた・・・』だ。
「何が?」一応聞いてみるものの、
「いや、何でもないよ」
「まあそれと、そろそろ僕たちも一人ひとり自立した方がいいのかなと思う部分もあるし」
「うん、私が夜遊びするから、あにぃは出て行った方が良いって思うのは、全くに不必要な配慮。だって私誰もここに入れたくないもん」
「せやけど、出ていかんで済むやん」
「あれは私が出たくて出ているだけ。あにぃが居ても居なくても、ここには入れない。これは私の主義の問題。だからあにぃは別に気にすることないって」
「・・・・そうか」
「そうやねん」
「・・・・・・・」
「後、私等は自立していると思っているけどな」
「そんなことないやろ・・・お互いに頼りっぱなしやし」
「そんなん誰だって何から何まで一人では無理やって。誰かは頼りに生きて行くもんやって」
「いやだけど・・・・今回の件で、僕が樹里に頼りっぱなしになったし」
「私だって家事全般頼っているよ」
「いや、それはそうだけど・・・・・」
「田中か・・・?」
「いや・・・だから違うって。自分自身の問題・・・・ちょっと最近色々情けない」
「・・・・田中やんかあ」
「いやそこは違うって・・・・」
「でも田中が原因でそう思い出したんやろ?」
「・・・・・・」
「そんなん気にせんでええねんて。私は私のできることをやっているだけ。あにぃはあにぃの出来ることを私にやってくれているだけ。それでお互い充分やん」
なんか気分が晴れない。「そうやなあ!」ってスカッと終われない。けどこれ以上言えばちょっと拗ねていると思われる。
どうすれば、この気持ちが晴れるんだろう・・・・
「出ていくとか無しやって。せっかく親もおらんところで二人気楽にしているのに・・・」
「・・・・・・・・」
「それとも、私の世話をするのが嫌になったんか?それはあかんで」
「そんなことないよ。けど樹里が遊びたいのに、僕がおったら邪魔かなって」
「全くそんなことない。それよりおらんくなったら私何も家のことできへんのにどうすんよ?」
「そんなんすぐできるようになるって」
他愛もない話だと思っていた。家事に対しての食わず嫌い的な、やらずいやいやみたいな。けどそうじゃなかった。
「あにぃは私の未来を変えたんやで、分かってんの?」
「・・・・・・・・・・」
僕の前の空気がピアノ線のように張りつめる。
そしてまた、胃の上部辺りに、違和感が生まれだす。
中納の時の件だ。
分かってんの?なんて確認いらなかった。分かりたくないほど分かっている。
――――あの時、僕は樹里の未来を変えてしまった。
「そこは責任とってな。私の気が済むまで。とりあえずは今のままで」
僕があんな詰まらないデビューをしようとしなければ、樹里が巻き込まれて解決するために警察に勾留されて、保護観察・内申書ズタズタにはならなかった。情けない兄である。無力ならまだしも、大事な妹の未来まで暗く閉ざす方向に巻き込んでしまった。
「いや・・・あの、そこまで悪く考えてくれんでええんやで」
僕の何を、何処を見てか、さっきまでと少し態度を変えた。けどそれに気が付き分析する心の余裕などなかった。田中さんの件、樹里への自責の念、それらが覆いかぶさってきて背中から身体にかけて冷たく重くのしかかるようだ。
――――僕は存在しない方が良かったか?今更遅いか。
自分の愚かさが体中に蔓延し、樹里を横目に鼻で笑うしかなかった。
何か樹里が言って僕を止めようとしてくれたが、僕は自分の部屋に入り、扉を閉ざした。
そうしないと、またあの場で胃痙攣を起こして樹里に迷惑をかけるから。
今日はまだ痙攣しかけ。だからしばらく安静にすれば襲われることはない。
★樹里の視界
一人でタコの酢味噌和えを食べている。あにぃは食べに来ない。冷蔵庫で冷やしてあったお茶を口に含んで飲み込んだ後、溜息を付き、思わず塞ぎこむ。
旨味を感じない。好きなのに・・・・
キッチンの方からやかんが沸騰したことを音で知らせてくる。私は立ち上がり火を止めて、自分の分だけのフリーズドライのお味噌汁が入ったお椀にお湯を張る。
最悪だ。こんな方向性に向くと思っていなかった。
一つはおそらく効果はあったので、その部分は私の目論見通り。だけど得たい結果が全く違う。予想だにしなかった方向へ化学反応を起こした。
もう一つは効果てきめん。これはこれで発射するタイミングが違っていた。粛清する必要のないときに粛清してしまった。
二つ目は今日が初の実験で、発射するタイミングを適切にすれば効果はある。けど、放った後のあにぃの青くなっていく顔はやはり見ていてキツかった。顔色や相が変わっていくのがはっきりと目に見えて分かった。自分を守るためとは言え、こんなこと乱発は絶対したらあかん。
一つ目がそう来るとは思っていなかった。おそらく嫉妬心を想起させるところは思った通り行ったけど、
――――ゾッとした。まさか『出ていった方がいい』と思うだなんて・・・そんな風にそんなところまで思い詰めるだなんて。自分によくちょっかいをかけてくるチャラついた陽キャたちと全くに違う。
(ミスった。ホンマにミスった)
ホンマのことを打ち明ければ簡潔で一気に解決できるかもしれないけど、私の私たるプライドが邪魔してそれもできないし。。。いや、今までの自分のやってきたことが層のようになっていると考えれば、全部打ち明けたとて、信じてもらえるかが怪しい。そして「あれはなに?」「これはどうなった?」と問われれば、もう忘れてしまっていることも多くあってちゃんと受け答えができないかもしれない。
――――やった方は忘れている。けどやられた方は覚えている。そんなもんだ。
考えを巡らせていれば、気が付くころには沸騰して入れたお湯で激熱になってしまった味噌汁は、すっかり冷めてしまっていた。
★樹里の視界 終了
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