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★神宮のお祭り
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「ピーマンは大丈夫かあ」
スマホの画面から指先が離れる。
田中さんとメッセージアプリのやりとりばかりしてしまうと「手料理」が進まなくなる。
手料理と文明の利器スマホの操作は相容れない。
本末転倒になる。
レンジで温めた玉ねぎのこま切れにしたものを合い挽き肉が入っているボールに入れて
そこに引っつかせる役割をするパン粉、卵、牛乳それぞれ適量、あと、僕のはカレー粉を入れて素手で混ぜ合わせる。お弁当用だからちょっと濃い味のほうがいいのかなと思っている。
やっぱり今日のは堪えたみたいで、
田中<今日は一人で帰るわ>
と学校にいるときにアプリできた。
僕は、うん、としか返事ができなかった。
次の授業の合間の休憩時間に、辻本君にお礼を言った。
お礼が本当の目的ではなかった。
内心なぜ止めてくれたのかが知りたかった。
理由は僕が考えているような横恋慕的なことではなく、実に辻本君らしい答えで、自分の器の小ささを感じざるを得なかった。
「あ、いいよ、当たり前なことやし。あいつ(仲道)の絡みはちょっと度が過ぎてるんよ。クラスの乱れは僕の責任でもあるし」
人間的なレベルの違いを見せつけられた気がした。
「あと、僕は田中さんと一緒の地域で、神宮やねん。中学校も一緒やったし。あんまり関わりはなかったけど。だけど同じ中学校の子があんな言われようしていたら、僕だって気良くないわ」
通称、神宮。それが辻本君と田中さんの住んでいる地元である。
一時間に三本の電車を駅5つほど先にいったところで、僕たちの実家の都会の方とは反対方向だが、ここも大きな地方私鉄が乗り入れしていて、新興住宅や賃貸マンションなどが立ち並んでいる。この田舎の地域ではベッドタウンとして上位クラスの発展都市だ。
ただ駅の東口の方には、その名も神宮と呼ばれる皇族の御料地がある。
神宮に夏頃毎年皇族の方々が参拝される。
そのあとに開催されるお祭りがある。
規模は日本有数の大きなお祭り。出店も多くカップルのデートスポットにもなる。
僕はそこまで興味がない。彼女無しボッチキャラですから。
何しろ人が多い。暑い。ヤンキー出る。酔っ払いが続出してそこらでケンカもしだすこともある。ボッチキャラは出店の食い物満腹食べたら帰るしかない。そもそも誰と行くねん?て話だし。
去年は「あれ」の練習ついでに行って、グルーっと散歩しながらたこ焼き食べて、サイダー飲んで、、、またフランクフルト食べて、ベビーカステラ食べて、口の中がカスカスになってきたからまた水ッ気なんか飲んだ。それだけで帰ってきたかな。高一の兄ちゃんが一人ベビーカステラ食いながらその袋持って祭りをウロウロする。今思っても自分の絵面が嫌になる。
ちなみに同日開催のこちらの地元の神社の祭りもある。
これは地味なもので、駅の僕らからすれば裏側の、神社に続く一本道でなだらかな山を上がっていく道に、それでも屋台が十数件、いやもっと出るのかな。
神宮もこちらも二日ずつあるので、こっちも去年行ってみた。地元民や、ファミリーは最近こちらの方がいいと言われているし、確かにそう見える。僕は学生なので祭りの運営など知らないが、傍で見てても「神宮とかは規模が大きい分観光面とかの色々大きくなりすぎてて、騒音面や地域とのトラブルなど面倒くさい部分も大きくむき出しになっているなあ」と認識できる。なのでまだ地域と一体感のあるこじんまりしたこちらの祭りのほうが、自分のキャラクター的にも雰囲気的にも合うのかなと思う。まあそもそも陰キャでボッチの地点で、あまりご縁がないものでもあるのだが。
今年は樹里が行くのかな。。。
しっかりこねたあとは手のひらサイズのお団子にするために、ハンバーグになる前段階の肉と具材を左右の手元で一人キャッチボールをする。ペチペチペチと音がダイニングとキッチンに鳴り響く。
田中さんは今日一人で帰ったものの、さっきまでアプリでは繋がっていた。
僕<大丈夫?>
しばらくしてから
田中<あれは、酷いわホンマ(泣き顔マーク)めちゃくちゃ悔しい。シバキたい(パンチ)>
シバキたいってなかなかの過激発言。
まあでもそれぐらい悔しかったんやろうなあ。あんな言われよう、誰でもこいつシバいたろかってなるって。
何もしてあげれたくてごめん、そう言いたいけど、言うと僕は弱いやつなんです実は。樹里がいないとあなたにも手が届きません、へたれです。と宣言したような気持ちになりそうだったので話を逸らした。
僕<あのバンドのDVD見た?>
田中<今日はそんな気分になれない。。。ごめん>
話が逸らせなかった・・・・
僕<明日のおかずだけど、食材の中にピーマン入ってても大丈夫な人?>
ピーマン嫌いな人たまにいるからね。ピーマンをいれると全部ピーマン風味になるのが嫌だとか言う。
田中<全然大丈夫だよ(笑いマーク)。けど、わざわざそんなことしてくれなくてホンマにいいよ(お願いマーク)>
わざわざ、である。こんなところからは作らない。いつもは駅前のスーパーにいって、できているハンバーグを買って家でレンチンするか、せめて整形・味付けが終わっていて、後は焼くだけの状態になっているものを買い、僕が焼いて樹里と二人で食べている。とはいえ、何度かやってみたこともあるが、確実にわざわざであることには違いない。
でも、
僕<わざわざちゃうよ。今日ハンバーグ作るつもりやったし、どうせ多めに作ってもそんなにお金変わらないし>
と送ってしまう。
田中<ありがとう、楽しみにしてる(笑いマーク)>
形ができてきたハンバーグのタネに、指で真ん中を押してくぼみをつけておき、火の通りをよくする。ちなみに焼いたら、くぼみは膨らみ、だいたい元通りになる。しかし加熱処理に自信があるわけではない。
『御堂君のハンバーグ食べてお腹壊したわ』
これは最低最悪であり、もっとも避けたい事態だ。
コンロに火をかけ、フライパンが熱くなるのを少し待つ。
ハンバーグのタネをフライパンの上に乗せ、肉の焼ける音と香りがキッチンとダイニングに広がりを見せたとき、ダイニングの扉が開いて、樹里が帰ってきた。
「おかえりー」
「ただいま~ってか、玄関まですでに玉ねぎとカレーのおいしいにおいしててんけど」
制服のまま鞄も持ったまま、『なんぞや?』といった感じで樹里がキッチンにきた。
「今日はハンバーグ」あ、思い出した。。。
「そういやちょっと最近肉ッ気連発やなあ、樹里大丈夫か?いける?」
「いけるいける。任せて!こんなええにおいしてるのん、食べんと人生負けやわ」
明日はなんか魚のものにしてあげようかな。。。
魚系にすると、なかなかお弁当の献立が思い浮かばない。
けど樹里はそろそろ魚が食べたいはず。
白身魚のフライ?いやそれは田中さんのお弁当にはいいけど、樹里は嫌やろう。
うーん、どうしよう。。。
「ハンバーグはハンバーグやけど、あにぃこれ・・・・手作りちゃうん?」
「うん、そうやで。久々にやってみた」
「へー、あ、あにぃの好きなカレー味が隠されたハンバーグやん」
樹里がカレーパウダーを手に取る。
「前に何回か作ってくれたよなあ、中学校のときとかも」
「うん、なんとなくハンバーグとカレー味って合うと思ってるねん。せやから前の家でも母さんに手伝ってもらって作ったよ」
「うん、知ってるよ。あにぃのは玉ねぎとかピーマンも結構ごつくって私好みやから」
「あ、そうなん?」
「あんまり肉ばかりぎゅうぎゅうに詰まっているやつよりも、私は玉ねぎ感いっぱいあるほうが好きやで」
言うとくが、
「切り方が横着なだけやで」
「ハハハハハ! 結果オーライ!」
ハンバーグからでる肉の油と同じぐらい弾ける笑顔を僕にくれる。
今フライパンにあたっている面は焼けてきた。
あらかじめ用意しておいておいたフライ返しを手に取り、ひっくり返す。樹里は色々マジマジと見ている。そう、見ているだけである。。。
樹里が漂うにおいと雰囲気と油に、口のなかが欲しがったのか、
「シュワっとしたのが飲みたくなってきた」と、冷蔵庫を漁りだした。
「サイダーあるんじゃないかな」
「これはもうちょっと古いなあ・・・・私コーラ買ってくるわ」
スマホの画面から指先が離れる。
田中さんとメッセージアプリのやりとりばかりしてしまうと「手料理」が進まなくなる。
手料理と文明の利器スマホの操作は相容れない。
本末転倒になる。
レンジで温めた玉ねぎのこま切れにしたものを合い挽き肉が入っているボールに入れて
そこに引っつかせる役割をするパン粉、卵、牛乳それぞれ適量、あと、僕のはカレー粉を入れて素手で混ぜ合わせる。お弁当用だからちょっと濃い味のほうがいいのかなと思っている。
やっぱり今日のは堪えたみたいで、
田中<今日は一人で帰るわ>
と学校にいるときにアプリできた。
僕は、うん、としか返事ができなかった。
次の授業の合間の休憩時間に、辻本君にお礼を言った。
お礼が本当の目的ではなかった。
内心なぜ止めてくれたのかが知りたかった。
理由は僕が考えているような横恋慕的なことではなく、実に辻本君らしい答えで、自分の器の小ささを感じざるを得なかった。
「あ、いいよ、当たり前なことやし。あいつ(仲道)の絡みはちょっと度が過ぎてるんよ。クラスの乱れは僕の責任でもあるし」
人間的なレベルの違いを見せつけられた気がした。
「あと、僕は田中さんと一緒の地域で、神宮やねん。中学校も一緒やったし。あんまり関わりはなかったけど。だけど同じ中学校の子があんな言われようしていたら、僕だって気良くないわ」
通称、神宮。それが辻本君と田中さんの住んでいる地元である。
一時間に三本の電車を駅5つほど先にいったところで、僕たちの実家の都会の方とは反対方向だが、ここも大きな地方私鉄が乗り入れしていて、新興住宅や賃貸マンションなどが立ち並んでいる。この田舎の地域ではベッドタウンとして上位クラスの発展都市だ。
ただ駅の東口の方には、その名も神宮と呼ばれる皇族の御料地がある。
神宮に夏頃毎年皇族の方々が参拝される。
そのあとに開催されるお祭りがある。
規模は日本有数の大きなお祭り。出店も多くカップルのデートスポットにもなる。
僕はそこまで興味がない。彼女無しボッチキャラですから。
何しろ人が多い。暑い。ヤンキー出る。酔っ払いが続出してそこらでケンカもしだすこともある。ボッチキャラは出店の食い物満腹食べたら帰るしかない。そもそも誰と行くねん?て話だし。
去年は「あれ」の練習ついでに行って、グルーっと散歩しながらたこ焼き食べて、サイダー飲んで、、、またフランクフルト食べて、ベビーカステラ食べて、口の中がカスカスになってきたからまた水ッ気なんか飲んだ。それだけで帰ってきたかな。高一の兄ちゃんが一人ベビーカステラ食いながらその袋持って祭りをウロウロする。今思っても自分の絵面が嫌になる。
ちなみに同日開催のこちらの地元の神社の祭りもある。
これは地味なもので、駅の僕らからすれば裏側の、神社に続く一本道でなだらかな山を上がっていく道に、それでも屋台が十数件、いやもっと出るのかな。
神宮もこちらも二日ずつあるので、こっちも去年行ってみた。地元民や、ファミリーは最近こちらの方がいいと言われているし、確かにそう見える。僕は学生なので祭りの運営など知らないが、傍で見てても「神宮とかは規模が大きい分観光面とかの色々大きくなりすぎてて、騒音面や地域とのトラブルなど面倒くさい部分も大きくむき出しになっているなあ」と認識できる。なのでまだ地域と一体感のあるこじんまりしたこちらの祭りのほうが、自分のキャラクター的にも雰囲気的にも合うのかなと思う。まあそもそも陰キャでボッチの地点で、あまりご縁がないものでもあるのだが。
今年は樹里が行くのかな。。。
しっかりこねたあとは手のひらサイズのお団子にするために、ハンバーグになる前段階の肉と具材を左右の手元で一人キャッチボールをする。ペチペチペチと音がダイニングとキッチンに鳴り響く。
田中さんは今日一人で帰ったものの、さっきまでアプリでは繋がっていた。
僕<大丈夫?>
しばらくしてから
田中<あれは、酷いわホンマ(泣き顔マーク)めちゃくちゃ悔しい。シバキたい(パンチ)>
シバキたいってなかなかの過激発言。
まあでもそれぐらい悔しかったんやろうなあ。あんな言われよう、誰でもこいつシバいたろかってなるって。
何もしてあげれたくてごめん、そう言いたいけど、言うと僕は弱いやつなんです実は。樹里がいないとあなたにも手が届きません、へたれです。と宣言したような気持ちになりそうだったので話を逸らした。
僕<あのバンドのDVD見た?>
田中<今日はそんな気分になれない。。。ごめん>
話が逸らせなかった・・・・
僕<明日のおかずだけど、食材の中にピーマン入ってても大丈夫な人?>
ピーマン嫌いな人たまにいるからね。ピーマンをいれると全部ピーマン風味になるのが嫌だとか言う。
田中<全然大丈夫だよ(笑いマーク)。けど、わざわざそんなことしてくれなくてホンマにいいよ(お願いマーク)>
わざわざ、である。こんなところからは作らない。いつもは駅前のスーパーにいって、できているハンバーグを買って家でレンチンするか、せめて整形・味付けが終わっていて、後は焼くだけの状態になっているものを買い、僕が焼いて樹里と二人で食べている。とはいえ、何度かやってみたこともあるが、確実にわざわざであることには違いない。
でも、
僕<わざわざちゃうよ。今日ハンバーグ作るつもりやったし、どうせ多めに作ってもそんなにお金変わらないし>
と送ってしまう。
田中<ありがとう、楽しみにしてる(笑いマーク)>
形ができてきたハンバーグのタネに、指で真ん中を押してくぼみをつけておき、火の通りをよくする。ちなみに焼いたら、くぼみは膨らみ、だいたい元通りになる。しかし加熱処理に自信があるわけではない。
『御堂君のハンバーグ食べてお腹壊したわ』
これは最低最悪であり、もっとも避けたい事態だ。
コンロに火をかけ、フライパンが熱くなるのを少し待つ。
ハンバーグのタネをフライパンの上に乗せ、肉の焼ける音と香りがキッチンとダイニングに広がりを見せたとき、ダイニングの扉が開いて、樹里が帰ってきた。
「おかえりー」
「ただいま~ってか、玄関まですでに玉ねぎとカレーのおいしいにおいしててんけど」
制服のまま鞄も持ったまま、『なんぞや?』といった感じで樹里がキッチンにきた。
「今日はハンバーグ」あ、思い出した。。。
「そういやちょっと最近肉ッ気連発やなあ、樹里大丈夫か?いける?」
「いけるいける。任せて!こんなええにおいしてるのん、食べんと人生負けやわ」
明日はなんか魚のものにしてあげようかな。。。
魚系にすると、なかなかお弁当の献立が思い浮かばない。
けど樹里はそろそろ魚が食べたいはず。
白身魚のフライ?いやそれは田中さんのお弁当にはいいけど、樹里は嫌やろう。
うーん、どうしよう。。。
「ハンバーグはハンバーグやけど、あにぃこれ・・・・手作りちゃうん?」
「うん、そうやで。久々にやってみた」
「へー、あ、あにぃの好きなカレー味が隠されたハンバーグやん」
樹里がカレーパウダーを手に取る。
「前に何回か作ってくれたよなあ、中学校のときとかも」
「うん、なんとなくハンバーグとカレー味って合うと思ってるねん。せやから前の家でも母さんに手伝ってもらって作ったよ」
「うん、知ってるよ。あにぃのは玉ねぎとかピーマンも結構ごつくって私好みやから」
「あ、そうなん?」
「あんまり肉ばかりぎゅうぎゅうに詰まっているやつよりも、私は玉ねぎ感いっぱいあるほうが好きやで」
言うとくが、
「切り方が横着なだけやで」
「ハハハハハ! 結果オーライ!」
ハンバーグからでる肉の油と同じぐらい弾ける笑顔を僕にくれる。
今フライパンにあたっている面は焼けてきた。
あらかじめ用意しておいておいたフライ返しを手に取り、ひっくり返す。樹里は色々マジマジと見ている。そう、見ているだけである。。。
樹里が漂うにおいと雰囲気と油に、口のなかが欲しがったのか、
「シュワっとしたのが飲みたくなってきた」と、冷蔵庫を漁りだした。
「サイダーあるんじゃないかな」
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