44 / 204
第一巻
★意外と知られていない~実は樹里は涙脆いんです。
しおりを挟む
朝六時頃、もう世間は明るくなってきてしまっていて、日曜日の朝日を迎えたも迎えたも・・・もうかなり上に上がっている頃、
エンディングロールが始まり、二人の愛の軌跡を奏でる旋律が流れはじめていた。
僕は押し切られる形で、攻略本片手に、樹里にエンディングまでエロゲーをしてもらった。
恋愛シミュレーションのエロゲー、特にエロゲーは、絵をみてもらってなんぼなので、それほど難しく作られているわけではない。昔のロールプレイングとかになると、クリアするのに一週間以上かかるし、同じ敵を何度も倒してレベルアップとかしないといけなかったが、エロゲーはだいたい一つのエンディングまで二日、三日ぐらいで一人攻略できたりする。
その代わりマルチエンディングなので、全員クリアしようとしたら何日もかかる。
最初にエロシーンになったとき、僕の邪念と眠さがカフェオレ状態になったのか?
樹里が千鶴ちゃんを僕から寝取って、百合の行為を目の前で見せつけている妄想が浮かんだんだ。もうエロすぎた!
それはさておき、
やっぱこのゲームのエンディングって凝っているよなあ。
幾多のすれ違いと、千鶴ちゃんの親からの反対と条件付きつけられて、
それらをクリアして・・・・
高校の卒業式で二人結ばれていく。
千鶴ちゃんを抱き寄せたPC内の僕は、いわゆる「お姫様だっこ」を同級生たちの前でして、
(モブ男子A)「おめでとう!」
(モブ男子B)「おめでとう!雅樹、おまえは凄いやつだ!」
(モブ女子A)「千鶴!幸せになってね!」
(モブ女子B)「これからが本番なんだからね!」
皆からの拍手と喝采に包まれている。千鶴ちゃんはこの上なく幸せそうな笑顔。そして反対していた千鶴の父親や母親も、
(父親)「フン、しょうがない」
(母親)「いつまでも片意地張ってないで、認めてあげましょう」
(父親)「・・・・そうだな。彼は僕らを超えて行った」
(母親)「千鶴と二人でね。素晴らしい夫婦じゃないですか」
(父親)「・・・・そうだな」
なんか横で見ていて、胸の奥がジーンとしてきていて・・・・ええ話やなあ
と、目頭を熱くしていたら、
スッ・・・・
樹里が立ち上がり、顔を見せずに反対のベッドの方に行き、僕に背を向け、左手は腰にあて、右手は、なにやらあてなくフラフラしてたら・・・・・
「グスン・・・・・・」
「えーーーーーーーーーーー??」
泣いてた。
そう、実は昔からだけど、知っていたけど・・・・
反撃のチャーンス!!
ここは猛攻撃やで!!
「泣いてる?泣いてる?泣いてる??」
「いや!ちゃうねんてちゃうねんて!」
こっち振り返ったら、目が真っ赤。
手はパーにして左右に振り「NO」のジェスチャーをする。
「ちょっと、眠たいから、、ヒック、、、変なとこに気持ち入ったんやてホンマ・・・」
目を擦る。
泣きじゃくりも出ている。
そう、樹里って案外、涙もろいのだ。
テレビでも、動物系の悲しいシーンが出てきたら普通に泣いている。意外と皆は知らない。
僕は「それでいいよ」という感じで、
「もうええから、これはこういう感動する作りなんだから」
そういって僕はティッシュを渡す。
目と鼻をふいて、
再び樹里が映像をみる。
ティッシュの使われ方が、今日まさかこんな清いことに使われるとか、想像もできなかった。
そして映像はかわり、引き続きエンディングロールに流れる愛の旋律が二番になっている。
その映像は、よく刑事ものの友情を描く映画とかで使われた、
背景が黒抜きのところに、キャストが流れて、
一部くりぬかれた様に、セピア色で、
あ、このシーンあったよなあってシーンの数々が、回想のように流れていく。
「グスン・・・・・」
よしよよしよしよし・・・・
「あかんて、これ、くるって・・・・ホンマ・・・・ズズッ」
また涙ぐんでしまい、ベッドの横まで戻って、クールダウンしている。
「ハーーーフーーーハーーーフーーー」
呼吸を大きくしている。そして、
「雅樹とか、千鶴とか、、、、ええやつらやなあ、、、、よう頑張ったわ、、、ヒック」
チューしてからの苦難が結構あったもんね。
今や!そうそう、樹里のメンタルを揺さぶって泣かせてしまえ!恋愛エロゲーは感動ものなんだと市民権をゲットしよう!!
「あの、千鶴のお父さんに見つかって、揉めて、、、そのあと二人こっそり会ってて、また見つかって、あのあたりからの千鶴の、父親に対する意思の表れがよかったよな~」
僕の感想に「うんうん」と樹里が頷き、
「さっき、回想シーンが走馬灯のように流れていったやろ、、、あの中に、そのあと勉強が、千鶴のほうができるようになってきて。逆に、雅樹のほうが実力テストで落ち込んで、逃げ出すシーンあったやんか。それを千鶴が追いかけて行って、浜辺で、泣きながら捕まえて、、、また二人、戻るシーンがあったやんかあ・・・・グズッ」
あ、樹里がまた泣きそう・・・・
「千鶴が、、、最後はしっかりして強くなれたんやなあって・・・・・それ思い出してな、ヒック。。。ハア~もう、、、えらいことですわ」
またティッシュをとり、目と鼻を拭く。
「どう?今のエロゲーのすごさは?」
ちょっと僕は涙腺崩壊した樹里に、勝ち誇ってみた。
――――エッチシーンが長いし、多い。
――――主人公の思わせぶりな会話に対してそんな風に都合よく反応しない
――――こんなに丁寧に言葉話す女なんておらん
――――女がおしとやか過ぎ。ホンマのんはもっとうるさいぞ
と文句タラタラ。
素直じゃないね。
分からないこともないけど。
けど、
ストーリーはドラマか映画を見ているようなしっかりしたもので驚いた。で、それを自分がプレイしているなら、より主人公に近いところで感じれるので、入り込み感が半端なかった。音楽もどことなく、悲しげかつ儚げで、いつか主人公の恋が終わるんじゃないかという不安をエンディングの手前までかきたてられた。
エロさえもう少し抑えてくれれば、ちょっと個人的にやってみてもいいかなって思う。
という評価を樹里からいただきました!
これはひょっとして、ひょっとして、、、
僕は勝ったんじゃね?
勝ったんじゃね?
エロゲーは市民権を得たんじゃね?
でもエロすぎるから、ダメらしい。
なんでだよ??ったく。
結局、樹里が満足し、特に僕も樹里も早朝の予定がなかったから、それぞれの部屋で寝たいだけ寝た。
二人とも起きてきたのはお昼過ぎ。
僕が作ったベーコンエッグと、食パンに牛乳でお昼をすました時にそんな話をした。
あと、樹里はこうも言った
『(男もだけど)女もあざといで。どんな子であってもある程度は。あにぃの思うよりずっと』『なんでも教えてあげて、協力してあげるのは、あくまで『きっかけ』を作っているだけ。それを恩に着せて、自分のこと好きになる、は違う。そういうのが好きな子がハマるだけで、イコールではなく、また別物だから』
なんか最後のは、、、僕はちょっと分かんなかった。
「導く」ってことは、その子は僕についてくるわけだろ?
恩に着せるなんて、そんな気はないけど。
それって好きってことになるんじゃないのかな?
うまく表現できないけど・・・・というかできないから、そこは樹里とは話さなかった。
エンディングロールが始まり、二人の愛の軌跡を奏でる旋律が流れはじめていた。
僕は押し切られる形で、攻略本片手に、樹里にエンディングまでエロゲーをしてもらった。
恋愛シミュレーションのエロゲー、特にエロゲーは、絵をみてもらってなんぼなので、それほど難しく作られているわけではない。昔のロールプレイングとかになると、クリアするのに一週間以上かかるし、同じ敵を何度も倒してレベルアップとかしないといけなかったが、エロゲーはだいたい一つのエンディングまで二日、三日ぐらいで一人攻略できたりする。
その代わりマルチエンディングなので、全員クリアしようとしたら何日もかかる。
最初にエロシーンになったとき、僕の邪念と眠さがカフェオレ状態になったのか?
樹里が千鶴ちゃんを僕から寝取って、百合の行為を目の前で見せつけている妄想が浮かんだんだ。もうエロすぎた!
それはさておき、
やっぱこのゲームのエンディングって凝っているよなあ。
幾多のすれ違いと、千鶴ちゃんの親からの反対と条件付きつけられて、
それらをクリアして・・・・
高校の卒業式で二人結ばれていく。
千鶴ちゃんを抱き寄せたPC内の僕は、いわゆる「お姫様だっこ」を同級生たちの前でして、
(モブ男子A)「おめでとう!」
(モブ男子B)「おめでとう!雅樹、おまえは凄いやつだ!」
(モブ女子A)「千鶴!幸せになってね!」
(モブ女子B)「これからが本番なんだからね!」
皆からの拍手と喝采に包まれている。千鶴ちゃんはこの上なく幸せそうな笑顔。そして反対していた千鶴の父親や母親も、
(父親)「フン、しょうがない」
(母親)「いつまでも片意地張ってないで、認めてあげましょう」
(父親)「・・・・そうだな。彼は僕らを超えて行った」
(母親)「千鶴と二人でね。素晴らしい夫婦じゃないですか」
(父親)「・・・・そうだな」
なんか横で見ていて、胸の奥がジーンとしてきていて・・・・ええ話やなあ
と、目頭を熱くしていたら、
スッ・・・・
樹里が立ち上がり、顔を見せずに反対のベッドの方に行き、僕に背を向け、左手は腰にあて、右手は、なにやらあてなくフラフラしてたら・・・・・
「グスン・・・・・・」
「えーーーーーーーーーーー??」
泣いてた。
そう、実は昔からだけど、知っていたけど・・・・
反撃のチャーンス!!
ここは猛攻撃やで!!
「泣いてる?泣いてる?泣いてる??」
「いや!ちゃうねんてちゃうねんて!」
こっち振り返ったら、目が真っ赤。
手はパーにして左右に振り「NO」のジェスチャーをする。
「ちょっと、眠たいから、、ヒック、、、変なとこに気持ち入ったんやてホンマ・・・」
目を擦る。
泣きじゃくりも出ている。
そう、樹里って案外、涙もろいのだ。
テレビでも、動物系の悲しいシーンが出てきたら普通に泣いている。意外と皆は知らない。
僕は「それでいいよ」という感じで、
「もうええから、これはこういう感動する作りなんだから」
そういって僕はティッシュを渡す。
目と鼻をふいて、
再び樹里が映像をみる。
ティッシュの使われ方が、今日まさかこんな清いことに使われるとか、想像もできなかった。
そして映像はかわり、引き続きエンディングロールに流れる愛の旋律が二番になっている。
その映像は、よく刑事ものの友情を描く映画とかで使われた、
背景が黒抜きのところに、キャストが流れて、
一部くりぬかれた様に、セピア色で、
あ、このシーンあったよなあってシーンの数々が、回想のように流れていく。
「グスン・・・・・」
よしよよしよしよし・・・・
「あかんて、これ、くるって・・・・ホンマ・・・・ズズッ」
また涙ぐんでしまい、ベッドの横まで戻って、クールダウンしている。
「ハーーーフーーーハーーーフーーー」
呼吸を大きくしている。そして、
「雅樹とか、千鶴とか、、、、ええやつらやなあ、、、、よう頑張ったわ、、、ヒック」
チューしてからの苦難が結構あったもんね。
今や!そうそう、樹里のメンタルを揺さぶって泣かせてしまえ!恋愛エロゲーは感動ものなんだと市民権をゲットしよう!!
「あの、千鶴のお父さんに見つかって、揉めて、、、そのあと二人こっそり会ってて、また見つかって、あのあたりからの千鶴の、父親に対する意思の表れがよかったよな~」
僕の感想に「うんうん」と樹里が頷き、
「さっき、回想シーンが走馬灯のように流れていったやろ、、、あの中に、そのあと勉強が、千鶴のほうができるようになってきて。逆に、雅樹のほうが実力テストで落ち込んで、逃げ出すシーンあったやんか。それを千鶴が追いかけて行って、浜辺で、泣きながら捕まえて、、、また二人、戻るシーンがあったやんかあ・・・・グズッ」
あ、樹里がまた泣きそう・・・・
「千鶴が、、、最後はしっかりして強くなれたんやなあって・・・・・それ思い出してな、ヒック。。。ハア~もう、、、えらいことですわ」
またティッシュをとり、目と鼻を拭く。
「どう?今のエロゲーのすごさは?」
ちょっと僕は涙腺崩壊した樹里に、勝ち誇ってみた。
――――エッチシーンが長いし、多い。
――――主人公の思わせぶりな会話に対してそんな風に都合よく反応しない
――――こんなに丁寧に言葉話す女なんておらん
――――女がおしとやか過ぎ。ホンマのんはもっとうるさいぞ
と文句タラタラ。
素直じゃないね。
分からないこともないけど。
けど、
ストーリーはドラマか映画を見ているようなしっかりしたもので驚いた。で、それを自分がプレイしているなら、より主人公に近いところで感じれるので、入り込み感が半端なかった。音楽もどことなく、悲しげかつ儚げで、いつか主人公の恋が終わるんじゃないかという不安をエンディングの手前までかきたてられた。
エロさえもう少し抑えてくれれば、ちょっと個人的にやってみてもいいかなって思う。
という評価を樹里からいただきました!
これはひょっとして、ひょっとして、、、
僕は勝ったんじゃね?
勝ったんじゃね?
エロゲーは市民権を得たんじゃね?
でもエロすぎるから、ダメらしい。
なんでだよ??ったく。
結局、樹里が満足し、特に僕も樹里も早朝の予定がなかったから、それぞれの部屋で寝たいだけ寝た。
二人とも起きてきたのはお昼過ぎ。
僕が作ったベーコンエッグと、食パンに牛乳でお昼をすました時にそんな話をした。
あと、樹里はこうも言った
『(男もだけど)女もあざといで。どんな子であってもある程度は。あにぃの思うよりずっと』『なんでも教えてあげて、協力してあげるのは、あくまで『きっかけ』を作っているだけ。それを恩に着せて、自分のこと好きになる、は違う。そういうのが好きな子がハマるだけで、イコールではなく、また別物だから』
なんか最後のは、、、僕はちょっと分かんなかった。
「導く」ってことは、その子は僕についてくるわけだろ?
恩に着せるなんて、そんな気はないけど。
それって好きってことになるんじゃないのかな?
うまく表現できないけど・・・・というかできないから、そこは樹里とは話さなかった。
3
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

学園のマドンナの渡辺さんが、なぜか毎週予定を聞いてくる
まるせい
青春
高校に入学して暫く経った頃、ナンパされている少女を助けた相川。相手は入学早々に学園のマドンナと呼ばれている渡辺美沙だった。
それ以来、彼女は学校内でも声を掛けてくるようになり、なぜか毎週「週末の御予定は?」と聞いてくるようになる。
ある趣味を持つ相川は週末の度に出掛けるのだが……。
焦れ焦れと距離を詰めようとするヒロインとの青春ラブコメディ。ここに開幕
鷹鷲高校執事科
三石成
青春
経済社会が崩壊した後に、貴族制度が生まれた近未来。
東京都内に広大な敷地を持つ全寮制の鷹鷲高校には、貴族の子息が所属する帝王科と、そんな貴族に仕える、優秀な執事を育成するための執事科が設立されている。
物語の中心となるのは、鷹鷲高校男子部の三年生。
各々に悩みや望みを抱えた彼らは、高校三年生という貴重な一年間で、学校の行事や事件を通して、生涯の主人と執事を見つけていく。
表紙イラスト:燈実 黙(@off_the_lamp)

可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。
四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……?
どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、
「私と同棲してください!」
「要求が増えてますよ!」
意味のわからない同棲宣言をされてしまう。
とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。
中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。
無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる