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第一巻
★樹里から『それ以上は不要やから』と釘を刺された。
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「で、あにぃ、どうやったん?」
ブッ!
お茶をちょっと吹く。
「えらい変化球で、こっち飛んできたなあ」
僕が言うと、
「魔球の使い手やで」
となにやらボールを握るような手の真似をする。。。多分フォークボールのつもりかな
「うん、まあ、いけたよ」
「おお!いけたんや!」
いつもは斜に構えた感じなのに、
今日は手を机について前に乗り出してきた。
「ええ?で?ボッチの陰キャのあにぃがどうやって・・・・なんとかさん?」
だいぶ手前に僕をなじる失礼なワード連発した上に、相手女性の名前忘れとるがな。
――――これをええとこ無しって言うんだぜ樹里。
「田中さん」
「ああ、田中さん、田中さん。田中さんをどうやって誘ったん?どこに誘ったん?」
対面に座っていたが、ズンズンズンと横に回り込んできて、
僕の横に、体だけ僕向きに座る。
(※机は四人掛けで、二人で住んでるけど、椅子四つあります)
樹里のリアクションにちょっと引きぎみになる。
「いけるって言うたんあんたやないけ?」
メッセージアプリではそう送ってきた。
「だってあにぃそう言わな、絶対いけへんやん」
まあそりゃそうか・・・・
「石橋叩いて、切って斫って落として渡らないあにぃやんか」
そこまでじゃないっちゅうねん。
「ひょっとして・・・・まさか金で釣ってないやろうなあ?」
一気に不安そうな怪訝そうな表情。
「金では釣ってないと思う。でも釣ったといえば一部そうかも?」
「え~??何したん??ヤバいって、不純やって。こわ!あにぃやばこわ!」
樹里は引きながら自分の体を抱く。
「いや、違うって。田中さんが手持ちあんまりないから、それなら僕出すわ、ぐらいやんか。それでもあかんの?」
「なんや、そんなんかいな。もういきなりやらかしてんかと思ったわ」
何をやらかす言うねん、ホンマ。
「田中さんと帰り話してて、盛り上がってな」
そう切り出したものの、説明がつきにくいため、もうちょっと頭の中で樹里に分かりやすく話すことにした。
「共通の話題なんて、お互いそんなん分からんやん」
先を急ぐ樹里に話の「外側」から入ることにした。
頭のいい樹里にイマジネーションを膨らましてもらうためだ。
「そうやなあ、前から知っててとか、部活が一緒で、とか、共通の知り合いがおって、やわなあ」
「せやから、僕はあえて自分のこと話そうとしてん」
樹里がニヤリと笑って頷く。
「だってもうそれしかないやん、日頃そんな色んな連れと会話しまくってるわけじゃないし、そういうことしてこなかったからなあ」
「そうやなあ、それが一番ええと思うわ。興味があったら聞いてくれると思うし、この段階やったら聞いてくれるわ」
記憶を辿りながら話を続ける。
「色んな話、したと思うよ。けど最初にヒットしたのはsalvageの蒼介の話でな」
「おお、懐かしい、、、しかもめっちゃあにぃの得意ジャンルやん」
もう懐かしいってレベルになるんかな。蒼介って。僕からしたらヒット曲出すペースは落ち着いたけど、ロックのオーソリティとして、大御所化していってると思ってるんだけど。
「めっちゃいきりまくって知識披露してたんちゃうん?」
「おうよ!」
「(笑)ほどほどにしいや、引くから」
ちょっと心配だが、多分相手のこと伺いながらしていたように思うから
「多分大丈夫。てか田中さんもお兄さんおってな」
「うんうん」
「その影響で好きになったみたいよ」
「あ、それ強いなあ。あたしかって結局そうやもんなあ、知ってたけど改めて聞きだしたのはあにぃやったわ」
なんとなくそうかなあとは思っていたが、改めて本人から聞くは初耳。
「へえ・・・・よかったやん。駅まで無言とかにならんで」
「あ、もう全然逆。めちゃ話してくれた田中さんが」
ペットボトルのお茶をグラスに注ぐ。
樹里がずっと『私も』と言葉にはしないが、グラスを横に置く。
「んで、僕、あのバンドが解散するときのライブDVDの非売品の横流し持ってたやろ」
樹里のグラスにもお茶を注ぐ
「あったなあ、あのあんまり映像よくないやつ」
そのグラスをとり、お茶に口をつける。
「動画サイトとかはフルバージョンがないから、あれ見てみたいってなってん」
「あ~ほんで、あいつらのとこ帰ってたんかあ」
あいつらって・・・・
まあ、いいや今は。今の話題はそこじゃないし
「ほんでほんで?」
樹里が先を促す。こいつこんな恋バナ好きやったかなあ?
なんかいっつもスマホ見て自分が当事者やのに、淡々とクリアしていくイメージやったけどなあ。めっちゃがっついてくるわ。
自分がちょっと表情が固まってしまっていたことに気が付く。
「ああ・・・・そしたらな、やっぱあのときの衣装が凄いよね、とかあの時のMCがとか話続くやん。また共通の話題一つできる」
「うん、そうやな」
「そしたら時間て、足りんくなるんよなあ」
そういうと、樹里が目を閉じて、大きな音は鳴らないように小さな拍手を自分の顔の前でして、
「ああ、もうおめでとう」
なんだそりゃ。
「もうそこまでいったら、よっぽど次に用事があるとか、警戒心の塊とかじゃない限り大丈夫やろ。そもそも警戒心の塊やったら一緒に帰らへんし。連れ出し成功やん」
この行為を『連れ出し』というみたいだ
初めて知った。
「で、確か、僕・・・・よかったら、軽く飯食っていかない?って言ったんよ」
『そしたら、そしたら?』と樹里
餌欲しい群がってくる鯉か、こいつは?
「う、うん、て、ちょっと照れくさそうやったけどな」
「・・・・・・・・・」
口をポカーンと開けていたかと、思えば
「あかん、今一瞬昇天したわ」
天に召されたか。
「尊いなあ、めっちゃ尊いわ。キュンキュンする!小学校のときのことを思い出すわ」
「しょ、小学生って」
僕は焦る。
「うん、小学校のとき。高学年のときにそういうの、めっちゃあったよ」
――――小学生レベルかよ?!これで。
ああ、なんと時代はいつの間に僕を置いてけぼりにしてくれたんだろう。
そういや、五年頃から結構出かけてたりしたように思うなあ。
あれが「それ」だったのかなあ。
小学校五年かあ。
僕は普通に自転車こいで、
近くの川を遡上していって、流れが溜まっているところで釣りしたり、海向きに行くなら、ボートを停泊させている係留施設で釣りしていた僕。
でも樹里も普通についてきてたけどなあ。
ちなみに確か、釣り一人で行ったり、樹里と二人で行くの解禁されたの、小学校五年からだったっけ。
それまではダメだった。
何しろ僕たち、親からしたら「前科一犯」だから。何の前科ものか・・・あまりはっきりとは覚えていないけど親の目が離れた隙に二人で池に近づきすぎて、足を滑らして落ちたから。
『安全注意義務違反』の前科一犯かな。。。
確かにあの時からズバ抜けた大人っぽいキレイさと、子供らしからぬスタイルしていたなあ。
小四までは普通の・・・・ではないけど、美少女だった。
けど第二次成長期がはじまって、小五ぐらいで、ぐんと大人っぽくなった。実はそのころまで・・・・まあいいや。今その話を思い出すと長くなる。
ということで、僕の全力を費やした『連れ出し』は、
樹里の小学校の時の思い出を、懐古させたようだった。
「で、どこいったん?」
「駅前のファミレス」
「一階の?」
「一階の。あそこ以外にあった?」
「最上階にもあるよ。ちょっと高いけど個室とかあるところ」
よう知ってるなあ・・・・どうせ男に連れってもらっているんやろう。
良からぬ想像しかできない。
「そうそう、まずはそういう手軽なとこでええねん」
よくやったよくやったと言わんばかりに腕組みをして、頷いている。
「で、そっから話はどうなったん?」
「結局なんか、学校の先生の話とか、またsalvageの話とか、住んでる地域や家の話とかかな・・・・めっちゃ雑談だった(笑)」
「そいでええねん、そいで。そういうのん焦らんと重ねていくねん」
また、うんうんと頷いている。
しかし、何度か頷いたあと、急に首の動きを止めて、目を剥きがちに僕をガン見し、
「もうその辺ぐらいが良いからな」
「は?」
「それ以上はいらんから。不要」
「・・・・なんのこと?」
話題?田中さんとの関係性?なに?
「なんでもなーい」
スマホを手に取り、いじりだす。
意味不明な発言に、思わずきょとんとしてしまう。時々こいつはこういう暗号めいたことを宣う。
ブッ!
お茶をちょっと吹く。
「えらい変化球で、こっち飛んできたなあ」
僕が言うと、
「魔球の使い手やで」
となにやらボールを握るような手の真似をする。。。多分フォークボールのつもりかな
「うん、まあ、いけたよ」
「おお!いけたんや!」
いつもは斜に構えた感じなのに、
今日は手を机について前に乗り出してきた。
「ええ?で?ボッチの陰キャのあにぃがどうやって・・・・なんとかさん?」
だいぶ手前に僕をなじる失礼なワード連発した上に、相手女性の名前忘れとるがな。
――――これをええとこ無しって言うんだぜ樹里。
「田中さん」
「ああ、田中さん、田中さん。田中さんをどうやって誘ったん?どこに誘ったん?」
対面に座っていたが、ズンズンズンと横に回り込んできて、
僕の横に、体だけ僕向きに座る。
(※机は四人掛けで、二人で住んでるけど、椅子四つあります)
樹里のリアクションにちょっと引きぎみになる。
「いけるって言うたんあんたやないけ?」
メッセージアプリではそう送ってきた。
「だってあにぃそう言わな、絶対いけへんやん」
まあそりゃそうか・・・・
「石橋叩いて、切って斫って落として渡らないあにぃやんか」
そこまでじゃないっちゅうねん。
「ひょっとして・・・・まさか金で釣ってないやろうなあ?」
一気に不安そうな怪訝そうな表情。
「金では釣ってないと思う。でも釣ったといえば一部そうかも?」
「え~??何したん??ヤバいって、不純やって。こわ!あにぃやばこわ!」
樹里は引きながら自分の体を抱く。
「いや、違うって。田中さんが手持ちあんまりないから、それなら僕出すわ、ぐらいやんか。それでもあかんの?」
「なんや、そんなんかいな。もういきなりやらかしてんかと思ったわ」
何をやらかす言うねん、ホンマ。
「田中さんと帰り話してて、盛り上がってな」
そう切り出したものの、説明がつきにくいため、もうちょっと頭の中で樹里に分かりやすく話すことにした。
「共通の話題なんて、お互いそんなん分からんやん」
先を急ぐ樹里に話の「外側」から入ることにした。
頭のいい樹里にイマジネーションを膨らましてもらうためだ。
「そうやなあ、前から知っててとか、部活が一緒で、とか、共通の知り合いがおって、やわなあ」
「せやから、僕はあえて自分のこと話そうとしてん」
樹里がニヤリと笑って頷く。
「だってもうそれしかないやん、日頃そんな色んな連れと会話しまくってるわけじゃないし、そういうことしてこなかったからなあ」
「そうやなあ、それが一番ええと思うわ。興味があったら聞いてくれると思うし、この段階やったら聞いてくれるわ」
記憶を辿りながら話を続ける。
「色んな話、したと思うよ。けど最初にヒットしたのはsalvageの蒼介の話でな」
「おお、懐かしい、、、しかもめっちゃあにぃの得意ジャンルやん」
もう懐かしいってレベルになるんかな。蒼介って。僕からしたらヒット曲出すペースは落ち着いたけど、ロックのオーソリティとして、大御所化していってると思ってるんだけど。
「めっちゃいきりまくって知識披露してたんちゃうん?」
「おうよ!」
「(笑)ほどほどにしいや、引くから」
ちょっと心配だが、多分相手のこと伺いながらしていたように思うから
「多分大丈夫。てか田中さんもお兄さんおってな」
「うんうん」
「その影響で好きになったみたいよ」
「あ、それ強いなあ。あたしかって結局そうやもんなあ、知ってたけど改めて聞きだしたのはあにぃやったわ」
なんとなくそうかなあとは思っていたが、改めて本人から聞くは初耳。
「へえ・・・・よかったやん。駅まで無言とかにならんで」
「あ、もう全然逆。めちゃ話してくれた田中さんが」
ペットボトルのお茶をグラスに注ぐ。
樹里がずっと『私も』と言葉にはしないが、グラスを横に置く。
「んで、僕、あのバンドが解散するときのライブDVDの非売品の横流し持ってたやろ」
樹里のグラスにもお茶を注ぐ
「あったなあ、あのあんまり映像よくないやつ」
そのグラスをとり、お茶に口をつける。
「動画サイトとかはフルバージョンがないから、あれ見てみたいってなってん」
「あ~ほんで、あいつらのとこ帰ってたんかあ」
あいつらって・・・・
まあ、いいや今は。今の話題はそこじゃないし
「ほんでほんで?」
樹里が先を促す。こいつこんな恋バナ好きやったかなあ?
なんかいっつもスマホ見て自分が当事者やのに、淡々とクリアしていくイメージやったけどなあ。めっちゃがっついてくるわ。
自分がちょっと表情が固まってしまっていたことに気が付く。
「ああ・・・・そしたらな、やっぱあのときの衣装が凄いよね、とかあの時のMCがとか話続くやん。また共通の話題一つできる」
「うん、そうやな」
「そしたら時間て、足りんくなるんよなあ」
そういうと、樹里が目を閉じて、大きな音は鳴らないように小さな拍手を自分の顔の前でして、
「ああ、もうおめでとう」
なんだそりゃ。
「もうそこまでいったら、よっぽど次に用事があるとか、警戒心の塊とかじゃない限り大丈夫やろ。そもそも警戒心の塊やったら一緒に帰らへんし。連れ出し成功やん」
この行為を『連れ出し』というみたいだ
初めて知った。
「で、確か、僕・・・・よかったら、軽く飯食っていかない?って言ったんよ」
『そしたら、そしたら?』と樹里
餌欲しい群がってくる鯉か、こいつは?
「う、うん、て、ちょっと照れくさそうやったけどな」
「・・・・・・・・・」
口をポカーンと開けていたかと、思えば
「あかん、今一瞬昇天したわ」
天に召されたか。
「尊いなあ、めっちゃ尊いわ。キュンキュンする!小学校のときのことを思い出すわ」
「しょ、小学生って」
僕は焦る。
「うん、小学校のとき。高学年のときにそういうの、めっちゃあったよ」
――――小学生レベルかよ?!これで。
ああ、なんと時代はいつの間に僕を置いてけぼりにしてくれたんだろう。
そういや、五年頃から結構出かけてたりしたように思うなあ。
あれが「それ」だったのかなあ。
小学校五年かあ。
僕は普通に自転車こいで、
近くの川を遡上していって、流れが溜まっているところで釣りしたり、海向きに行くなら、ボートを停泊させている係留施設で釣りしていた僕。
でも樹里も普通についてきてたけどなあ。
ちなみに確か、釣り一人で行ったり、樹里と二人で行くの解禁されたの、小学校五年からだったっけ。
それまではダメだった。
何しろ僕たち、親からしたら「前科一犯」だから。何の前科ものか・・・あまりはっきりとは覚えていないけど親の目が離れた隙に二人で池に近づきすぎて、足を滑らして落ちたから。
『安全注意義務違反』の前科一犯かな。。。
確かにあの時からズバ抜けた大人っぽいキレイさと、子供らしからぬスタイルしていたなあ。
小四までは普通の・・・・ではないけど、美少女だった。
けど第二次成長期がはじまって、小五ぐらいで、ぐんと大人っぽくなった。実はそのころまで・・・・まあいいや。今その話を思い出すと長くなる。
ということで、僕の全力を費やした『連れ出し』は、
樹里の小学校の時の思い出を、懐古させたようだった。
「で、どこいったん?」
「駅前のファミレス」
「一階の?」
「一階の。あそこ以外にあった?」
「最上階にもあるよ。ちょっと高いけど個室とかあるところ」
よう知ってるなあ・・・・どうせ男に連れってもらっているんやろう。
良からぬ想像しかできない。
「そうそう、まずはそういう手軽なとこでええねん」
よくやったよくやったと言わんばかりに腕組みをして、頷いている。
「で、そっから話はどうなったん?」
「結局なんか、学校の先生の話とか、またsalvageの話とか、住んでる地域や家の話とかかな・・・・めっちゃ雑談だった(笑)」
「そいでええねん、そいで。そういうのん焦らんと重ねていくねん」
また、うんうんと頷いている。
しかし、何度か頷いたあと、急に首の動きを止めて、目を剥きがちに僕をガン見し、
「もうその辺ぐらいが良いからな」
「は?」
「それ以上はいらんから。不要」
「・・・・なんのこと?」
話題?田中さんとの関係性?なに?
「なんでもなーい」
スマホを手に取り、いじりだす。
意味不明な発言に、思わずきょとんとしてしまう。時々こいつはこういう暗号めいたことを宣う。
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