34 / 202
第一巻
★僕は寝取られものの主人公かよ?という妄想に襲われて、今晩も嫉妬に苦しみ眠りにくい。
しおりを挟む
樹里が帰ってきたのは、翌日の朝
おそらく電車の始発?でもないか、まあそれなりの早い時間に乗って帰ってきたのだろう。
扉が開く音がし、また扉が開く音がした。
玄関のドアをあけて、自分の部屋の扉を開いたんだな。
『ププンスププンス!!』
って書いてあるメッセージアプリのスタンプがあった。
可愛い太っちょの兎が怒っている絵だった。
僕はスタンプのように可愛くないけど、
正直今は内心「ププンス!」だ。
らんちゃんもいただろうから、樹里一人ではないにせよ、どうせ宇喜多高校の複数人の男子と遊んでいたんだろう。
ひょっとしたら「そういう関係」にもなって帰ってきたのかもしれないし、
この時間、朝帰りならその可能性がまあまああるかもな。
そんな時ってどうするんだろう。昔エロ漫画で悪そうな男たち複数人が、同意があってだけど複数人の女を一つの部屋で代る代るやっていくシチュエーションがあったけど・・・・まさかそれ??
そんなことを考えると眠れない。
悶々となる。
そのエロ漫画には続きがあって、その中に一人真面目そうな女の子がいたんだけど、当然悪そうな男たちにやられまくっている。そこにその子のことが好きな真面目で誠実な男子からメッセージアプリが届く。誠実な控え目なデートのお誘いである。そんなことを知らせるスマホをしり目に悪そうな男たちに次から次へと楽しんで行ってしまっているっているシーン・・・・
ーーーー僕、その真面目で誠実な男子??
こんな気持ちにさせる女と、彼氏彼女になることはできない。
まあ彼氏彼女になることなんてありえないし、兄妹だし。
なに詰まらないこと考えてるんだろ・・・・
あいつが淫れたことを楽しんでいても、僕の知ったことじゃない。
そういうスタンスがいいのかもな。
でも親や彼氏なら、
『おまえどうなっているんだ??」』
とその全容を説明させることができるだろう。その後に、どういう処分が相応しいか判断する。けど僕は兄で、親や、ましてや彼氏ではなく、あいつの人生とは並走している立場。
干渉することすら、憚られる。
『おまえほんまちょっとええ加減にしいや』
って言ってやりたいが、この関係性を壊したくはないのが先にきて、言い出すことができない。僕は遠くで見守って、なにがあいつに近づいてきていても、あいつがそれでいいのなら、それでいいとするしかない。
ただ、愛するということの、難しさ。
神は偉大だ。
僕は、今日はDVDを取りに帰るために実家に帰る。
あれで、行くか、、、電車で行くか。
電車の方がいいや、しんどいし、駅近いし。。。
帰ってきて、樹里が起きていたら、、、また相談に乗ってもらうか。
そういう意味でも樹里のことは、僕の気持ちを押し殺して、
寄らず、遠ざからず。。。
だな。
僕は再び目を閉じた。
おそらく電車の始発?でもないか、まあそれなりの早い時間に乗って帰ってきたのだろう。
扉が開く音がし、また扉が開く音がした。
玄関のドアをあけて、自分の部屋の扉を開いたんだな。
『ププンスププンス!!』
って書いてあるメッセージアプリのスタンプがあった。
可愛い太っちょの兎が怒っている絵だった。
僕はスタンプのように可愛くないけど、
正直今は内心「ププンス!」だ。
らんちゃんもいただろうから、樹里一人ではないにせよ、どうせ宇喜多高校の複数人の男子と遊んでいたんだろう。
ひょっとしたら「そういう関係」にもなって帰ってきたのかもしれないし、
この時間、朝帰りならその可能性がまあまああるかもな。
そんな時ってどうするんだろう。昔エロ漫画で悪そうな男たち複数人が、同意があってだけど複数人の女を一つの部屋で代る代るやっていくシチュエーションがあったけど・・・・まさかそれ??
そんなことを考えると眠れない。
悶々となる。
そのエロ漫画には続きがあって、その中に一人真面目そうな女の子がいたんだけど、当然悪そうな男たちにやられまくっている。そこにその子のことが好きな真面目で誠実な男子からメッセージアプリが届く。誠実な控え目なデートのお誘いである。そんなことを知らせるスマホをしり目に悪そうな男たちに次から次へと楽しんで行ってしまっているっているシーン・・・・
ーーーー僕、その真面目で誠実な男子??
こんな気持ちにさせる女と、彼氏彼女になることはできない。
まあ彼氏彼女になることなんてありえないし、兄妹だし。
なに詰まらないこと考えてるんだろ・・・・
あいつが淫れたことを楽しんでいても、僕の知ったことじゃない。
そういうスタンスがいいのかもな。
でも親や彼氏なら、
『おまえどうなっているんだ??」』
とその全容を説明させることができるだろう。その後に、どういう処分が相応しいか判断する。けど僕は兄で、親や、ましてや彼氏ではなく、あいつの人生とは並走している立場。
干渉することすら、憚られる。
『おまえほんまちょっとええ加減にしいや』
って言ってやりたいが、この関係性を壊したくはないのが先にきて、言い出すことができない。僕は遠くで見守って、なにがあいつに近づいてきていても、あいつがそれでいいのなら、それでいいとするしかない。
ただ、愛するということの、難しさ。
神は偉大だ。
僕は、今日はDVDを取りに帰るために実家に帰る。
あれで、行くか、、、電車で行くか。
電車の方がいいや、しんどいし、駅近いし。。。
帰ってきて、樹里が起きていたら、、、また相談に乗ってもらうか。
そういう意味でも樹里のことは、僕の気持ちを押し殺して、
寄らず、遠ざからず。。。
だな。
僕は再び目を閉じた。
2
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
乙男女じぇねれーしょん
ムラハチ
青春
見知らぬ街でセーラー服を着るはめになったほぼニートのおじさんが、『乙男女《おつとめ》じぇねれーしょん』というアイドルグループに加入し、神戸を舞台に事件に巻き込まれながらトップアイドルを目指す青春群像劇! 怪しいおじさん達の周りで巻き起こる少女誘拐事件、そして消えた3億円の行方は……。
小説家になろうは現在休止中。

学園のマドンナの渡辺さんが、なぜか毎週予定を聞いてくる
まるせい
青春
高校に入学して暫く経った頃、ナンパされている少女を助けた相川。相手は入学早々に学園のマドンナと呼ばれている渡辺美沙だった。
それ以来、彼女は学校内でも声を掛けてくるようになり、なぜか毎週「週末の御予定は?」と聞いてくるようになる。
ある趣味を持つ相川は週末の度に出掛けるのだが……。
焦れ焦れと距離を詰めようとするヒロインとの青春ラブコメディ。ここに開幕
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。

大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる