元英雄でSSSSS級おっさんキャスターは引きこもりニート生活をしたい~生きる道を選んだため学園の魔術講師として駆り出されました~

詩葉 豊庸(旧名:堅茹でパスタ)

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第5章 おっさん、優勝を目指す

第121話 提案

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 久々の更新になります。お待たせして申し訳ございません。

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「ルーカス……生徒会長……」
「やぁ、さっきぶりだね。フィオナさん」
「う、うぅ……」
「ああ、これは失礼。念動波の術式魔法を解除していませんでしたね」

 ルーカスはそういうと、指先をパチンと鳴らす。
 すると、

「ッ! 身体が急に軽くなった?」

 さっきまでの頭痛や痺れが嘘だったかのように引いていく。

「今のは念動波を発生させる術式をトラップ化させたもので、対象者に脳内麻痺を与えるものだ。一応、ここは部外者の立ち位置は禁止なんでね。セキュリティーを敷いておいてるってわけだ」
「なるほど、ぬかりないですね」
「まぁね。……で、君はそんな場所に堂々と単独潜入してきたわけだけど一体何の御用かな?」
「それはあなたが一番よく知っているはずです。あの時の発言はどういう意味ですか!」
「あの時の発言……?」
「ええ。レイナード先生が殺されるという話です」

 私は何も挟むことなく単刀直入に問う。
 するとルーカスをポンと手をたたき、

「あぁ、そのことか。わざわざそれを聞きにくるためにここまでやってきたのかい?」

 どこか馬鹿にするかのような言い方。
 だが私は何も迷うことなく「はい」と答えた。

「ほう。あの先生も中々高く評価されているようですね。生徒にここまでさせるなんて」
「当然のことです。レイナード先生は私たちに新たな知識や希望を与えてくれたのですから」
「希望……ねぇ」

 ルーカスは執拗に顎を触りながら、そう呟く。
 その表情はくだらないといわんばかりの蔑むような眼であった。

 でも私にとってそんなことはどうでもいい。

 わざわざここまで来たのは真実を聞くため。
 
 さっきの言葉の真実を。

「そんなことより、説明してくれませんか? ルーカス生徒会長。私はどうにもあの言葉が気になって仕方ないのです」
「別にそれは構わないよ。でも、一つだけ条件がある」
「条件……ですか?」
「うん。あ、予め聞いておくけどまさかここまで来て無傷で帰れる……なんて思ってないよね?」
「どういう……意味でしょうか?」

 この時、私の背筋に冷たい風が走った。
 その言葉をいう時のルーカスの顔は口では笑ってはいなくても目は決して笑っていなかったからだ。

 もちろん覚悟はしていた。

 でもいざそう言われると現実というものを思い知らされる。

 そしてルーカスは少し身構える私に、

「どういう意味って……そのままの意味だよ。君にはあの先生の今後のことについて教える代わりにある提案を飲んでもらう」
「ある……提案?」
「そう。まぁ立ち話もあれだし、詳しいことは中で話そう。ついてきてくれ」
「あっ、ルーカス生徒会長!」

 ルーカスはそのまま後ろを振り向くと、何も言わずについてくるようにと目で合図してくる。
 私は一応警戒しつつも、少し距離を取りながら、彼の後に付いていくことにした。

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新作『俺の冴えない幼馴染がSランク勇者になっていた件~組織から追放されて鍛冶職人になった俺、久々に幼馴染に再会。でも何だか様子がおかしいんだが?~』の投稿を始めましたのでそちらもぜひ応援していただけると嬉しいです。
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