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第4章 おっさん、祭りに参加する
第78話 三人の天才
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ここ数日、生徒たちの目つきが見違えるほど変わった。そういう所はさすがはA組に選ばれた者たちだと感心する。あれから3日ほど経ったが彼らの成長は目まぐるしいものだ。
残り2週間で総合競技の磨きに全てを懸けるという練習方法に乗り出した1年A組は順調であった。クラスを二つのグループに分け、レーナとハルカにも協力してもらい実戦形式での練習を主として行って早3日。 皆、順調に成長への階段を昇っていた。
「よしそこまで。皆休憩にはいれ」
「「「「「はい!」」」」」
俺の指示と共に生徒たちは水分補給なりタオルで汗を拭くなりしてクールダウンをする。
3日前に初めて行った模擬試合では正直言ってレベルが低いと言わざる負えない状況であった。総合競技はその名の通り、総合的な力を試される競技だ。その定義は多岐に渡り、魔術だけでなくメンタリティな部分や場合によって姑息な手段ですら総合という名の定義に入る。
勝ちこそ、勝利こそが絶対的権力を持つ思想が反映されたような競技だ。要するによっぽど非人道的な事をしない限りは勝てればどんな手段を使っても良いという事だ。
「決闘に関してのイロハは大体叩き込んだ。次は……」
「レイナード先生、お疲れ様です」
「ああ、お疲れレーナ。すまないな病み上がりなのに」
「大丈夫です。もう魔技祭も近いですから!」
彼女の根気とやる気には本当に感心する。生徒たちがやる気を出したのも彼女の存在による効果が大きいだろう。どんな時でも全力で前向きで決して下を向かない姿勢は自分も見習うべきだといつも思う。
「ほらほらどうしたどうした? そんなんじゃ私は倒せないよ~?」
「くそっ、なんで当たらないんだ?」
「ハルカ先生強すぎですって!」
ハルカが一度に三人の男子生徒の相手をしている。彼女もまたクラスを鼓舞するには欠かせない存在だ。ノリの良い性格も相まってかハルカは男子生徒に非常に人気がある。どちらかというと大人しいレーナの方は女子生徒の支持の方が厚い。
とにもかくにも今のA組は役割がはっきりした指導者がいることもあり、上手く調和が取れていた。
「さて……」
「あれ、どこへいかれるのです?」
「ん? ああ、あいつらの指導だよ」
「あいつら……って。ああ、あの三人の」
「そうだ。あいつらは俺じゃないと潜在能力を引き出せそうにないからな」
あいつら、それは我がA組では主力を担っているフィオナ、ガルシア、リーフの三人のことだ。
別格である三人は正直に言ってしまうと周りとのレベル差がありすぎて練習になっていなかった。
レーナとハルカも他の生徒を見なければならないので適任は俺しかいない。
「……ということでだ。お前たち三人にはこれからオレと戦ってもらう。ちなみに一対一じゃなく三対一でな」
「おいおいそんなことして大丈夫なのか先生。俺たち三人をいっぺんに相手するなんていくらなんでも無理だろ」
「オレの心配はいらない。とにかくお前たちは全力で倒しに来てくれればそれでいいんだ」
「へいへい、どうなってもしらねぇからな」
「ガルシア、そんなことを言っていると足元をすくわれるわよ」
「そうだよ。相手はレイナード先生なんだよ?」
ガルシアの態度は相変わらずだ。少しは慎重な態度を崩さないフィオナとリーフを見習ってもらいたい。正直ガルシアの精神的不安定な所は割と悩ましい点である。
「あの、先生」
「なんだフィオナ」
「あの、今からの模擬戦はルールは本番と同様でよろしいのですか?」
「ああ、問題ない。効率性を考えて三人まとめて相手をするだけだ。ルールは実戦形式に基づく」
分かったと頷くフィオナとレーナ。ガルシアはもう戦闘準備を整えており、やる気は十分のようだ。
俺たちは演習場の隅の方まで移動し、周りに迷惑がかからないよう配慮する。そうでもしないと他の生徒の練習の邪魔になってしまうからな。そうなってしまっては意味がない。
俺も軽く準備運動をし、戦闘に備える。
(……オルカとの闘いで少し疲労感あるがなんとかなるか)
「先生、準備ができました」
「よし、じゃあ始めよう。どこからでもかかってこい」
「「「「「精霊の加護よ……!」」」」」
三人は一同に防御と魔法耐性を上げる精霊魔術を行使する。
「覚悟しなせんせー。俺たちの力存分に味わってもらうぜ!」
三人の眼差しとその立ち筋は真剣そのもの。一瞬でも油断したら隙をつかれそうな勢いだ。
(ふん、これならばリミッターを解除しても耐えられるか……)
「大賢者ゲーベルよ。我に聖なる灯と安寧を与えたまえ……」
俺は心臓部分に魔力を集中させると、自身の身体の限界値を強化。全てにおいての能力を向上させる古代魔術を行使する。
(さぁ、どこまでやれるかな)
俺は少しばかりの期待を抱きつつ、三人との決闘に対抗するのであった。
残り2週間で総合競技の磨きに全てを懸けるという練習方法に乗り出した1年A組は順調であった。クラスを二つのグループに分け、レーナとハルカにも協力してもらい実戦形式での練習を主として行って早3日。 皆、順調に成長への階段を昇っていた。
「よしそこまで。皆休憩にはいれ」
「「「「「はい!」」」」」
俺の指示と共に生徒たちは水分補給なりタオルで汗を拭くなりしてクールダウンをする。
3日前に初めて行った模擬試合では正直言ってレベルが低いと言わざる負えない状況であった。総合競技はその名の通り、総合的な力を試される競技だ。その定義は多岐に渡り、魔術だけでなくメンタリティな部分や場合によって姑息な手段ですら総合という名の定義に入る。
勝ちこそ、勝利こそが絶対的権力を持つ思想が反映されたような競技だ。要するによっぽど非人道的な事をしない限りは勝てればどんな手段を使っても良いという事だ。
「決闘に関してのイロハは大体叩き込んだ。次は……」
「レイナード先生、お疲れ様です」
「ああ、お疲れレーナ。すまないな病み上がりなのに」
「大丈夫です。もう魔技祭も近いですから!」
彼女の根気とやる気には本当に感心する。生徒たちがやる気を出したのも彼女の存在による効果が大きいだろう。どんな時でも全力で前向きで決して下を向かない姿勢は自分も見習うべきだといつも思う。
「ほらほらどうしたどうした? そんなんじゃ私は倒せないよ~?」
「くそっ、なんで当たらないんだ?」
「ハルカ先生強すぎですって!」
ハルカが一度に三人の男子生徒の相手をしている。彼女もまたクラスを鼓舞するには欠かせない存在だ。ノリの良い性格も相まってかハルカは男子生徒に非常に人気がある。どちらかというと大人しいレーナの方は女子生徒の支持の方が厚い。
とにもかくにも今のA組は役割がはっきりした指導者がいることもあり、上手く調和が取れていた。
「さて……」
「あれ、どこへいかれるのです?」
「ん? ああ、あいつらの指導だよ」
「あいつら……って。ああ、あの三人の」
「そうだ。あいつらは俺じゃないと潜在能力を引き出せそうにないからな」
あいつら、それは我がA組では主力を担っているフィオナ、ガルシア、リーフの三人のことだ。
別格である三人は正直に言ってしまうと周りとのレベル差がありすぎて練習になっていなかった。
レーナとハルカも他の生徒を見なければならないので適任は俺しかいない。
「……ということでだ。お前たち三人にはこれからオレと戦ってもらう。ちなみに一対一じゃなく三対一でな」
「おいおいそんなことして大丈夫なのか先生。俺たち三人をいっぺんに相手するなんていくらなんでも無理だろ」
「オレの心配はいらない。とにかくお前たちは全力で倒しに来てくれればそれでいいんだ」
「へいへい、どうなってもしらねぇからな」
「ガルシア、そんなことを言っていると足元をすくわれるわよ」
「そうだよ。相手はレイナード先生なんだよ?」
ガルシアの態度は相変わらずだ。少しは慎重な態度を崩さないフィオナとリーフを見習ってもらいたい。正直ガルシアの精神的不安定な所は割と悩ましい点である。
「あの、先生」
「なんだフィオナ」
「あの、今からの模擬戦はルールは本番と同様でよろしいのですか?」
「ああ、問題ない。効率性を考えて三人まとめて相手をするだけだ。ルールは実戦形式に基づく」
分かったと頷くフィオナとレーナ。ガルシアはもう戦闘準備を整えており、やる気は十分のようだ。
俺たちは演習場の隅の方まで移動し、周りに迷惑がかからないよう配慮する。そうでもしないと他の生徒の練習の邪魔になってしまうからな。そうなってしまっては意味がない。
俺も軽く準備運動をし、戦闘に備える。
(……オルカとの闘いで少し疲労感あるがなんとかなるか)
「先生、準備ができました」
「よし、じゃあ始めよう。どこからでもかかってこい」
「「「「「精霊の加護よ……!」」」」」
三人は一同に防御と魔法耐性を上げる精霊魔術を行使する。
「覚悟しなせんせー。俺たちの力存分に味わってもらうぜ!」
三人の眼差しとその立ち筋は真剣そのもの。一瞬でも油断したら隙をつかれそうな勢いだ。
(ふん、これならばリミッターを解除しても耐えられるか……)
「大賢者ゲーベルよ。我に聖なる灯と安寧を与えたまえ……」
俺は心臓部分に魔力を集中させると、自身の身体の限界値を強化。全てにおいての能力を向上させる古代魔術を行使する。
(さぁ、どこまでやれるかな)
俺は少しばかりの期待を抱きつつ、三人との決闘に対抗するのであった。
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