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第3章 スノープリンス編
第22話「改造種」
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「ゴォォォォォォォォォォォォ!」
低く重い轟音が響き渡る。
「―――怯むな! 進めー!」
ここはアルージュの森。推測通り紅き巨人はやってきた。
もともとアルージュの森を介して王国へ向かってくるだろうという仮説を立てていたため、軍は迅速な行動に移ることができた。
「どうだレゲル。何か分かったか?」
「まだ調査中の段階ですが、ギガンテスとの生態関係を比較した結果、相違点が見つかりました」
「そうか、奴の弱点とかわかるか?」
「すみません。それはまだ……」
「分かった。とりあえず真正面からぶつかれば解ることがあるだろう。2部隊の指揮は頼んだぞ」
「承りました、バルク団長。必ずやよい結果を残しましょう」
「そう堅くなるな。もっと柔軟にいけ」
少々堅い所があるレゲルと柔軟で自由奔放な所があるバルク。
対照的な彼らだからこそいいコンビが組めるのだろう。
王国軍は作戦通り隠密兵が奇襲を仕掛ける。
「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!」
奇襲は成功。同時に騎士部隊が攻める。
「よし! 騎士部隊、突撃!」
「―――おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
一斉に攻め、巨人の動きを止める。それを援護するように背後からの魔術部隊の攻撃。さらにその後ろには神官たちで構成された支援部隊による魔力供給。
安定した布陣で巨人にダメージを与える。
「勢いはこちらに来ている。休まず攻撃を与えるのだ!」
* * *
「戦闘が始まったようね」
「よく見えるな。全く見えないんだが」
「アイリスさんは遠視魔術が使えますからね」
「なんでも魔法だな」
この世界で魔術はなければならない絶対的なものだ。
国によっては魔術によって繁栄した例もある。
魔術がなければ国を保てない所すらあるようだ。
なかなか難しいものだ。
「とりあえず、相手はどんな力を持っているか分からない。最初は固まって攻めよう」
「それは賛成だけど、最初は兄さんに参戦許可を貰わないと」
「そうだね。そうしよう」
俺たちはバルク団長のもとへと尋ねるべくアルージュの森へと入っていく。
すると前線で部隊を指揮するバルク団長の姿が。
「バルク団長!」
「ん? リュウタロウくんにアイリスじゃないか。ここでなにをしている?」
「兄さん、私たちにも戦わせてください」
「だが、君たちは待機ということになっていたはずだ」
「あんなのが出てきて待機しろなんて無理ですよ!」
「そうです。私たちは学生といえど民を守るという目的は変わらないわ」
バルク団長はしばらく考え込む。
そして1つの答えを出す。
「わかった。手伝ってほしい」
「団長……!」
「実際の所疑問な点が多くてな。攻撃は命中しているようなのだが怯んだりする素振りもみせない」
「そういえばコアがないですね」
「ああ、うちの団の知恵人は改造種ではないかと推測している」
(やはりミルの推測は正しかったということか……」
「分かりました団長、とりあえず相手がどの程度の実力なのか見てみます」
「よろしく頼む」
俺たちはすぐさまギガンテスの近くまで行く。
でかい。想像のはるか上をいく大きさだった。
近くで見ると迫力満点、どころではない。
「みんな、準備はいいか?」
「ええ」
「はいですわ」
「大丈夫です!」
「よしヴィーレ、出番だ!」
『はいよ主様』
ヴィーレが美しい輝きを帯び、戦闘モードへと入る。
アイリスたちもそれぞれマグを召喚する。
「で、どう戦うんですか? ギルドリーダー」
「その呼び方はやめてくれよ……まだ慣れてないし」
「はいはい。それで?」
「弱点が分からない以上、戦ってみないと分からない。俺が奴を怯ませるからみんなは追撃を頼むよ」
「りょーかいしましたよーリーダーさん」
「……わざとか?」
「いや別に」
「……じゃ、じゃあ行くぞ」
俺の合図と共に3人は動き出す。
「フライ!」
浮遊魔術で相手の背後に回り込む。
まずは俺が背後に一斬り。
「グワワワワワワワワワワワ!」
予想通り相手は怯み、前屈みになる。
「いくわよムル・フラガ!」
「ナターシャ、ワタクシに力を!」
「ユークリウッド、2人に強化魔術を!」
ミルの支援魔術で強化された2人が怯んだギガンテス相手に連撃を重ねる。
ギガンテスは大きな咆哮をし、そのまま倒れる。
攻撃は効いているようだ。
「リュウタロウ、これなら……」
「ああ、通常攻撃でも十分に効いているようだな」
「これなら普通のギガンテスとあまり変わりませんわ」
「はい、火力で攻めればいけますよ!」
そういうことで火力重視の戦法に変えることになった。
先と同じ戦法で怯ませてから追撃するをローテーションしながら相手にダメージを与える。
絶え間ない攻撃にさすがの巨人も辛かったのか、動きが段々鈍くなる。
「よしいけるぞ。一気に仕留めに行く!」
俺たちはマグに魔力を込める。
* * *
「お嬢様。例の者が現れたとの報告がございました」
「見せていただけます?」
遠くから視認できる手鏡型のマジックアイテムを取りだし、戦況を映し出す。
「そう! この子! やっと見ることができますわ」
「お嬢様、少々実験物が押されているようです。第2段階に移した方がいいかと」
「もちろんですわ。まだまだ彼の勇姿を見てみたいですもの」
「かしこまりました。では……」
ギガンテスはいきなり動きを止める。
「止まった……?」
「ん? なんだ?」
止まったギガンテスの身体に異変が起きる。
「グワワワワワワワワワ!」
大きな叫びと共に背中から突起物が現れ、頭には一角獣を連想させるような角が。
その姿は先ほどのギガンテスとは全く違う物だった。
姿を変えた巨人はいきなり襲い掛かってきた。
「……! なんだこの素早さは」
危なかった。よけていなければ致命傷だったかもしれない。
「きゃっ!」
「アイリス!」
巨人の猛攻にアイリスが飛ばされる。
「くっ! イルーナ足止め行けるか?」
「は、はい! お任せください」
イルーナのマグ、ナターシャの固有能力が発動する。
しかしその足止めを難なく突っ切る巨人。
「な、ナターシャの能力が効かない……」
「イルーナよけろ!」
「えっ……?」
振り上げられた右腕がイルーナを直撃した。
「イルーナさん!」
「う……うう」
「ミル! イルーナとアイリスの治療を頼む」
「リュウタロウさんはどうするんですか?」
「俺がなんとかしてみせる」
(ヴィーレ……行けるな?)
(ああ、もちろんだとも主様。私は主様と共にあるからな)
(それは頼もしい。じゃあ初っ端から力りき出していくぞ!)
(承知)
ヴィーレの輝きが俺を巻き込んでいく。
白銀に輝く一つのマグ。そしてその力の満ちた光に身を包む俺。
力が湧き上がってくる。
「じゃあ行くぞ!」
俺はマグを握りしめ、新たな敵に相対していくのであった。
低く重い轟音が響き渡る。
「―――怯むな! 進めー!」
ここはアルージュの森。推測通り紅き巨人はやってきた。
もともとアルージュの森を介して王国へ向かってくるだろうという仮説を立てていたため、軍は迅速な行動に移ることができた。
「どうだレゲル。何か分かったか?」
「まだ調査中の段階ですが、ギガンテスとの生態関係を比較した結果、相違点が見つかりました」
「そうか、奴の弱点とかわかるか?」
「すみません。それはまだ……」
「分かった。とりあえず真正面からぶつかれば解ることがあるだろう。2部隊の指揮は頼んだぞ」
「承りました、バルク団長。必ずやよい結果を残しましょう」
「そう堅くなるな。もっと柔軟にいけ」
少々堅い所があるレゲルと柔軟で自由奔放な所があるバルク。
対照的な彼らだからこそいいコンビが組めるのだろう。
王国軍は作戦通り隠密兵が奇襲を仕掛ける。
「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!」
奇襲は成功。同時に騎士部隊が攻める。
「よし! 騎士部隊、突撃!」
「―――おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
一斉に攻め、巨人の動きを止める。それを援護するように背後からの魔術部隊の攻撃。さらにその後ろには神官たちで構成された支援部隊による魔力供給。
安定した布陣で巨人にダメージを与える。
「勢いはこちらに来ている。休まず攻撃を与えるのだ!」
* * *
「戦闘が始まったようね」
「よく見えるな。全く見えないんだが」
「アイリスさんは遠視魔術が使えますからね」
「なんでも魔法だな」
この世界で魔術はなければならない絶対的なものだ。
国によっては魔術によって繁栄した例もある。
魔術がなければ国を保てない所すらあるようだ。
なかなか難しいものだ。
「とりあえず、相手はどんな力を持っているか分からない。最初は固まって攻めよう」
「それは賛成だけど、最初は兄さんに参戦許可を貰わないと」
「そうだね。そうしよう」
俺たちはバルク団長のもとへと尋ねるべくアルージュの森へと入っていく。
すると前線で部隊を指揮するバルク団長の姿が。
「バルク団長!」
「ん? リュウタロウくんにアイリスじゃないか。ここでなにをしている?」
「兄さん、私たちにも戦わせてください」
「だが、君たちは待機ということになっていたはずだ」
「あんなのが出てきて待機しろなんて無理ですよ!」
「そうです。私たちは学生といえど民を守るという目的は変わらないわ」
バルク団長はしばらく考え込む。
そして1つの答えを出す。
「わかった。手伝ってほしい」
「団長……!」
「実際の所疑問な点が多くてな。攻撃は命中しているようなのだが怯んだりする素振りもみせない」
「そういえばコアがないですね」
「ああ、うちの団の知恵人は改造種ではないかと推測している」
(やはりミルの推測は正しかったということか……」
「分かりました団長、とりあえず相手がどの程度の実力なのか見てみます」
「よろしく頼む」
俺たちはすぐさまギガンテスの近くまで行く。
でかい。想像のはるか上をいく大きさだった。
近くで見ると迫力満点、どころではない。
「みんな、準備はいいか?」
「ええ」
「はいですわ」
「大丈夫です!」
「よしヴィーレ、出番だ!」
『はいよ主様』
ヴィーレが美しい輝きを帯び、戦闘モードへと入る。
アイリスたちもそれぞれマグを召喚する。
「で、どう戦うんですか? ギルドリーダー」
「その呼び方はやめてくれよ……まだ慣れてないし」
「はいはい。それで?」
「弱点が分からない以上、戦ってみないと分からない。俺が奴を怯ませるからみんなは追撃を頼むよ」
「りょーかいしましたよーリーダーさん」
「……わざとか?」
「いや別に」
「……じゃ、じゃあ行くぞ」
俺の合図と共に3人は動き出す。
「フライ!」
浮遊魔術で相手の背後に回り込む。
まずは俺が背後に一斬り。
「グワワワワワワワワワワワ!」
予想通り相手は怯み、前屈みになる。
「いくわよムル・フラガ!」
「ナターシャ、ワタクシに力を!」
「ユークリウッド、2人に強化魔術を!」
ミルの支援魔術で強化された2人が怯んだギガンテス相手に連撃を重ねる。
ギガンテスは大きな咆哮をし、そのまま倒れる。
攻撃は効いているようだ。
「リュウタロウ、これなら……」
「ああ、通常攻撃でも十分に効いているようだな」
「これなら普通のギガンテスとあまり変わりませんわ」
「はい、火力で攻めればいけますよ!」
そういうことで火力重視の戦法に変えることになった。
先と同じ戦法で怯ませてから追撃するをローテーションしながら相手にダメージを与える。
絶え間ない攻撃にさすがの巨人も辛かったのか、動きが段々鈍くなる。
「よしいけるぞ。一気に仕留めに行く!」
俺たちはマグに魔力を込める。
* * *
「お嬢様。例の者が現れたとの報告がございました」
「見せていただけます?」
遠くから視認できる手鏡型のマジックアイテムを取りだし、戦況を映し出す。
「そう! この子! やっと見ることができますわ」
「お嬢様、少々実験物が押されているようです。第2段階に移した方がいいかと」
「もちろんですわ。まだまだ彼の勇姿を見てみたいですもの」
「かしこまりました。では……」
ギガンテスはいきなり動きを止める。
「止まった……?」
「ん? なんだ?」
止まったギガンテスの身体に異変が起きる。
「グワワワワワワワワワ!」
大きな叫びと共に背中から突起物が現れ、頭には一角獣を連想させるような角が。
その姿は先ほどのギガンテスとは全く違う物だった。
姿を変えた巨人はいきなり襲い掛かってきた。
「……! なんだこの素早さは」
危なかった。よけていなければ致命傷だったかもしれない。
「きゃっ!」
「アイリス!」
巨人の猛攻にアイリスが飛ばされる。
「くっ! イルーナ足止め行けるか?」
「は、はい! お任せください」
イルーナのマグ、ナターシャの固有能力が発動する。
しかしその足止めを難なく突っ切る巨人。
「な、ナターシャの能力が効かない……」
「イルーナよけろ!」
「えっ……?」
振り上げられた右腕がイルーナを直撃した。
「イルーナさん!」
「う……うう」
「ミル! イルーナとアイリスの治療を頼む」
「リュウタロウさんはどうするんですか?」
「俺がなんとかしてみせる」
(ヴィーレ……行けるな?)
(ああ、もちろんだとも主様。私は主様と共にあるからな)
(それは頼もしい。じゃあ初っ端から力りき出していくぞ!)
(承知)
ヴィーレの輝きが俺を巻き込んでいく。
白銀に輝く一つのマグ。そしてその力の満ちた光に身を包む俺。
力が湧き上がってくる。
「じゃあ行くぞ!」
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