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一章 「二人の少女」

12.格差

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「はぁぁぁぁ、疲れましたぁ……」
「メロ、すごく頑張ってたもんね。私も治癒術かけられすぎて身体の調子が良すぎるくらいだよ」
「でもおかげでブリスヒールを習得できたから良かったよ。協力してくれてありがとねクロ!」
「お、お安いこと……ってあまり街中で抱きつかないでよ恥ずかしい!」

 仲の良いコンビだこと。まるで姉妹みたいだ。
 俺とボルもこうであったら……ってあと何百年一緒に生きていたとしてもあり得ないな。

 というか……

「―――気持ち悪いわ、逆に」

 仮にそうなったとしても事件レベルで気持ちが悪い。大袈裟かもしれないが想像しただけでもゾッとする。

 それにしても……

(あの刻印は一体何だったんだ? 見た所俺たちと似たような紋様だったが……)

「あのぉレギルスさん?」
「……ん? どうしたメロディア」
「いえ、なんかぼーっとしていたみたいだったので」
「ああ……すまない。ちょっと疲れているみたいだ」
「大丈夫ですか? すみません、私の指導なんかに夕暮れまで付き合って頂いて……」
「いや、それは気にしなくていい。逆に半日で習得できたのは驚いたくらいだ。軽く一週間はかかるかなとは思っていたからな」

 そう……彼女の才能は本当に素晴らしいものだ。
 ブリスヒールは中位レベルとはいえど習得するにはかなりの時間を有する特殊な治癒魔法だ。かなり複雑かつ魔力操作が難しい。例として例えるとすれば複雑に絡みあった毛糸を一本一本ほどいていくような感覚だ。脊髄に魔力を込めるというのも大雑把な言い回しで本当は脊髄ではなくその中にある神経細胞が集まった部分、いわゆる中枢神経系にピンポイントで魔力を溜め込むというのが本来の言い方だ。
 
 だがメロディアは魔力を脊髄に……という意識だけでブリスヒールを習得した。
 生粋の人間族(ヒューマン)にしてはたいしたものだ。
 
 でもそれよりも俺自身が意識してしまうのが例の刻印のことについてだった。

「―――まぁ今ここで悩んでも仕方ないか……」

 直接聞くのも躊躇ってしまう。もしかしたら触れてはいけないことなのかもしれないという危惧感がそうさせるのだ。
 今はとりあえず……

「―――休みたい」
 
 こう思いつつ、夕暮れの水の都を歩く。
 
 するとその時、一人の少女が複数人の男たちに路地へと連れていかれる光景を目の当たりにする。

(なんだ……?)

 様子がおかしかった。どうみてもあれは……

「すまん二人とも。先に宿へと帰っていてくれ」
「えっ、ちょっとレギルスさん!?」

 俺は気になってメロディアたちに先に帰るよう伝え、全力疾走で路地へと駆け込む。
 そしてしばらく走ると先ほどの男たちが一人の少女を囲んでいる所を発見した。

(やはりあいつら……!)

 俺はとにかく走った。そして先頭に立つ男が少女めがけて木の棒で殴ろうとした瞬間に俺の手がそれを阻む。

「……おい、お前ら何をしている?」

 開幕は鋭い剣幕で相手を睨みつけ、そのまま木の棒を振り払うと衝撃波で先頭にいた男を盛大に吹き飛ばす。

「グ八ッッ!」

 壁に叩きつけられそのまま地面に倒れ込む。
 するとすぐ隣にいた男が、

「て、てめぇなにしやがる!」
「なにしやがる……だと? 子ども相手に木棒を振り回す輩の台詞じゃないな」
「悪いが兄ちゃんよ、お前さんは一つ勘違いをしている。予め言っておくが俺たちは被害者だ」
「被害者?」
「ああそうよ。そのガキが俺たちの食糧庫を漁ってたんだ。盗みをしてたってことだ」

(そういうことか……だけど)


「子供たちは何も持っていないみたいだが? 未遂くらいなら許してやっても……」
「うるせぇ! 未遂だろうがなんだろうが盗みは盗みだ! ザコは引っ込んでろよ!」
「そうはいかない。生憎だが人の血を見るのはあまり好まなくてね。それが子どもなら尚更だ」
「なにきれいごとぬかしてんだ兄ちゃんよ。おいお前ら、まずはこいつからだ。やっちまえ!」

 標的変更。今度は子供たちではなく俺に刃を向け始める。
 人数は倒れている奴を含めて五人。全員が木の棒やら棍棒やらで武装していた。
 そして彼らはその武器片手に襲い掛かって来る。

「どりぁぁぁぁぁ!」

 豪快な一振り。だが俺はそれを難なくかわしていく。

(恐らくこいつら現役の冒険者だな)

 だが俺にはそんなことはどうでもいい。ここ数日で様々なイベントがあってもうくたくたなんだ。
 俺は早々に決着をつけることにする。

「ストレンジマジック≪体術強化≫」

 強化魔法を発動。さすがに街中で魔法を放つわけにもいかないので肉弾戦で決めるとする。
 俺は彼らの一瞬の隙を突くと目にも止まらぬ速さで腹部に一撃。次々と男たちをなぎ倒していく。
 そして最後に残ったのは数秒前まで倒れていたリーダー格の男ただ一人だった。

「おい、お前はどうする? こいつらみたいにもう一度おねんねするか?」
「ひ、ひぃぃぃぃ! ご、ごめんなさい! す、すぐに引き上げますので!」

 男は「おい起きろ」と言わんばかりに仲間たちを叩き起こし、逃げるように去って行った。
 
「……ふぅ、なんかさらに疲れたな」

 そう呟くと俺はすぐに後ろを振り向く。
 俺の目には一人の幼子が震えながら地に座る姿が映った。

「大丈夫か?」
「……は、はい。あ、ありがとう……ございます」

 震える声で話す一人の少女。

「ちょっと一つ……ってお前ケガをしているじゃないか!」

 盗みの理由を聞きだそうとした時に目に入ったのは膝に刻まれた大きな切り傷だった。薄い布のズボンをはいていたため気づかなかったが血が滲んでいくのを見てすぐに理解した。
 そしてちょうどその時。

「レギルスさぁぁん!」

(この声……メロディアか?)

 来た道を振り向くとこちらに手を振りながら走って来るメロディアとクローレの姿があった。
 恐らく尾行していたのだろう。だが状況までは全て把握していないようだった。

(ちょうどいい。例の治癒魔法を試す絶好の機会だ)

 俺はふとそう思うと、メロディアに一つ頼みごとをする。

「メロディア、すまないが治療をしてやってくれないか?」
「ち、治療? 一体何が……」
「話はあとだ。すぐ彼女にブリスヒールを」
「わ、分かりました!」

 メロディアは何も分からないまま、俺の指示に従う。
 そしてメロディアは念じるのだ。

「脊髄……脊髄に魔力を……」

 目を瞑り精神統一、ケガをした少女に向けてゆっくりと手を翳す。
 そして魔力がたまったのを確認すると彼女は一声放つ。

「≪ブリスヒール≫!」

 至極の癒しが少女を包む。メロディアはもう完全にブリスヒールをわが物にできていた。

(うん、これだけできれば十分だな)

 そう感心して間に少女の傷口はすぐに塞がり、血を嘘のように消えてなくなっていく。
 
「あ、ありがとうお姉ちゃん」
「どういたしまして」

 少女の顔に笑顔が戻る。
 そして俺は彼女が落ち着いたのを確認すると静かに話し始める。

「一つ聞いていいか? どうして盗みなんてしようと思ったんだ?」
「……」

 悲し気な表情を浮かべ俯く少女。
 だが少女は黙ることはなく、その答えはすぐに帰ってきた。

「た、倒れそうだったんです。お腹が減りすぎて……」

 少女はこの後、必死に自分の心中にある思いを語ってくれた。もちろん盗みを働いた理由もすべて話してくれた。
 ゼヴァン郊外にあるスラム地域のこと、貧しく生活すらままならないこと。そして深刻な食糧不足。中には低階層の民族だと罵倒され、奴隷市場送りにされた子もいるらしい。
 その他にも問題は山積みだった。

 それなりに広大な都市ゆえに俺はその存在をまったく知らなかった。そしてそれと同時に過去の記憶が薄っすらと脳裏を遮った。
 
「辛かったのだな」
「はい……」

 涙目を見せながらコクリと静かに頷く少女。メロディアとクローレも目をうるわせながら話をじっと聞いていた。
 俺も過去に似たような境遇を経験したことがあるので気持ちは分かる。
 だがたとえどんなに辛くても罪を犯してはならない。今回は未遂だったからまだ良かったものの罪に問われれば今度は今の生活すら奪われる可能性だってある。

 ギリギリな所で生きているからこそそういう過ち一つで自分の居場所を失ってほしくはない。
 俺はそう思いながら懐に入れておいた一個の小巾着を取り出し、それを少女の手のひらにそっと乗せる。

「これを持っていけ」
「こ、これは……?」
「ほんの少しだけだが金目のものが入っている。前にクエストの報酬で手に入れた物だ。これを金に換えて生活の足しにするんだ」
「で、でも……」
「いいんだ。こんなことしかできなくてすまないな」

 俺はそう言うと彼女にこの場からすぐに立ち去るよう告げる。もうすぐで日が落ち、さっきのような輩が増えてくる時間帯でもある。
 もう一度同じようなことが起きないためにも早く帰らせることを優先した方がいいと判断したのだ。

「あ、あの……ありがとうございました!」

 俺の忠告を聞き、少女は深々と礼をするとその巾着を両手で抱えながら去って行った。
 その姿を俺はただ見守り、改めて世の裏側を知るきっかけとなった。

 貧富の差。これはどこの世界でも同じことだった。賢界でもこの世界でも貧困問題があることは変わらない。
 それにやり方はどうであれ、先ほどの少女のように一生懸命に生きようとしている者がこの世界にもいるのだということも痛感した。
 そう思うと、なぜだか心が締め付けられるかのような感覚を覚える。
 
「レギルスさん……?」

 メロディアとクローレが心配そうにこちらを見てくる。
 俺はそんな二人の姿を見ると少しばかり罪悪感に駆られた。
 
(あまり人前で暗い顔を見せるのはよくないか)

 俺はそのような複雑に交わる思いを噛みしめ、彼女たちに笑いかける。

「……さぁ、帰ろう」
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