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一章 「二人の少女」
10.決闘3
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「では両者、前へ」
ジャッジのカトレアが指示し、二人の冒険者は所定の位置に立つ。
ジョセフは双剣を、俺はワンドを構えてその瞬間を待つ。
「少しは楽しませてくれよ? これ以上俺に失望させないでくれ」
「まぁ……楽しめると思いますよ。色々とね」
そんなに戦闘を楽しみたいのならE級冒険者なんか相手にせず、自分たちと同じA級冒険者とドンパチやればいい話だろと言いたいくらいだが挑発に乗るのも疲れる。
(すぐ終わらせて帰ろう。メロディアたちの修行の件もあるし)
ただ相手だけを見つめ、ついにその瞬間がやって来る。
「デュエル……スタート!」
カトレアの合図とともにジョセフは開幕から勢いよく仕掛けてくる。
その湾曲した剣を両手に持ち、無強化とは思えないその速度で切りかかろうとしてくるのだ。
(へぇ……中々早いじゃん)
能力透視系の魔法を使っていないので明確な力量はわからないが、動きから察すれば大体第6階梯から第7階梯レベルといったところだろう。
第5階梯平均のA級冒険者の中じゃ確かにずば抜けている。
だがな……
「―――その程度じゃ、俺には勝てないよ」
魔力をワンドに込め、ジョセフをギリギリまで引きつける。
ジョセフは思惑通りに俺の懐へと潜り込み、その二刀の剣を振ろうと力(りき)を入れる。
「もらったぁぁぁぁぁ!」
雄叫びと共に剣を振りかざそうと腕を上げるジョセフ。
その一瞬を目視しつつも、俺は冷静に魔術を発動させる。
「開闢せよ、≪アンリミテッド・タイムズ/永遠なる無世界≫」
瞬間。全ての動きが止まり、目の前には剣を振ろうとしたまま停止するジョセフの姿が目に映る。
周りの観客も同様、この空間では時間という概念は存在しない。
ただ”無”のみが広がる静寂のみの空間。音や光の侵入さえも許さない現世より隔離された世界だ。
そしてそんな空間を疑似的に作り出すことができるのがこのアンリミテッド・タイムズ。空間転移系の第7階梯魔法だ。
「―――悪いが、終幕(チェックメイト)だ」
俺は腹部に一発、顔面に一発だけ拳をぶち込む。そして少しでも動けば強制発動するトラップ型の風属性魔法をジョセフの周囲に設置した。
「さすがに転移系魔法を使ったのはやりすぎだったか」
正直勝つ方法ならいくらでもあったが、周りの目をごまかしつつ完勝を収めるにはこの方法くらいしか思いつかなかった。
「記憶操作系の魔法を使うっていう手もあったけど……」
ま、条件さえ合えばなんでもいいか。
俺はトラップを設置後、自らも巻き込まれないようにその場から離れる。
そして再び一声。
「終焉せよ。元(げん)の世界へと呼び戻したまえ」
俺はそっと指を鳴らし、ジョセフたちを元の世界へと呼び戻す。
その瞬間、今まで無抵抗だったジョセフに次々と災難が襲い掛かる。
「グハッッ! な、なんだ!?」
俺が食らわせた腹部と顔面による一発が時間差で襲い、予め仕掛けておいたトラップが発動。
ジョセフは自身の周囲で巻き起こった強風に飛ばされ、アリーナの壁に叩きつけられる。
「ど、どうなってやがる……」
さっきまで目の前にいた敵は遠くに離れており、その上出所の分からない攻撃が次々に自分を襲うなんて誰も予想しないだろう。
アンリミテッド・タイムズ中に相手に与えたダメージは全て解放時に束になって叩き込まれる。言い方を変えれば無抵抗な相手をやりたい放題っていうことだ。
賢者の中でも使えるものはごく少数に限られた賢界でも伝説級の魔法でなぜか俺は賢者候補の身でありながらそれを使うことができる。
「ちょっと気の毒だな……」
目の前にはボロボロの身体のまま横たわるジョセフの姿があった。
ジャッジのカトレアが何があったのと言わんばかりの顔を見せる。観客席もあまりにも不可解な出来事にざわめき始める。
「ジャッジ、勝敗は?」
だが俺はそんなことはおかまいなしにジャッジのカトレアに判定を求める。
平然と澄ました顔をして仁王立ちする俺にカトレアは動揺を隠せずにいた。
「えっと……」
「ん、どうした? 判定は?」
ジャッジには白旗と黒旗を与えられ、白旗が上がれば俺の、黒旗が上がればジョセフの勝利だという判定結果となる。
カトレアは俺の顔をみるなり、震えながらゆっくりと右手に持った白旗を上げる、
「しょ、勝者……レギルス」
細く弱々しい話し方で判定を告げる。
俺はやっとかと思いながら入場口に背を向け歩き出す。
「はぁ……判定が出るまでその場を動いちゃいけないって決闘のルールってやつはホント面倒だな。まったく」
ため息交じりに愚痴を吐く。
判定が出るまで動けないというのは模範書に定められたルールにそう書かれてあるからだ。
決闘の際は決闘模範書というルールに基づいて行わなければならないという鉄の掟がある。
ルールを守らなければその一戦は無効試合となり、再戦を申し立てることができるのだ。
中でも決闘による観戦料を産業の一つとしている国家はこのルールに特に厳しいようで、破った時には極刑を言い渡す国も少なからず存在しているという。
「―――ホント、くだらない」
捨て台詞を吐き、入場口へと戻っていると背後から大声で俺の名を呼ぶ声が聞こえてくる。
「おい待てよレギルス!」
「……ん?」
振り向くとけがをしたのか右肩を抑え、足を引きづりながらこちらへと向かってくるジョセフの姿があった。
「しぶといな……」
致命的とまでは言わないが結構なダメージを与えたはずなのにまだ大声を出す余力があるようだった。
(さすがA級冒険者、あの程度じゃまだ根は上げないってか)
タフさだけは称賛に値する。が、喋るのに精いっぱいな様子を見ると戦うほどの力は残されてはいないようだった。
「おい、まだ勝負はおわっちゃいねぇぞ。何勝手に判定出してんだカトレア」
「す、すみませんリーダー」
ジョセフの一言にカトレアは委縮しながらも小さな声で謝罪する。
「おいレギルス、何勝手に背向けて帰ろうとしてんだ? それよりさっきのあれはなんだ、何をしやがった!」
「それは言えません。それに、もう勝負はついています。あなたの身体がそう言っているじゃありませんか」
「ああ? なんだとてめぇ……俺をなめてんのか?」
別にそういうわけじゃないんだけどな……
ただ、これ以上やると本当に命を奪っちゃいそうで怖い。
ここは丁重に……
「もうやめましょうよリーダー。俺にはこれ以上あなたを傷つける理由がない。あまり余計なことすると死にますよ?」
「死ぬだと? この俺が? ふふ、ふはははは!」
下劣な笑い声がコロシアム内に響く。
(まだ相当余裕があるなこいつ……)
そんな下品な笑いを見つつも俺は冷静に、
「何がおかしいんです?」
「何がって? そりゃ決まってんだろ。お前ごとき俺が本気を出せばなんら問題はねぇってことだ」
「本気……ですか?」
「ああ、さっきのはさすがに手を抜きすぎた。たかがE級回復術師とはいえ魔術師相手に無強化で挑むのはナンセンスだった。次は正真正銘ハンデなしでやってやる……だからもう一回俺と再戦しろ!」
意気揚々にふざけたことを抜かすジョセフに思わず憐みの目を向けてしまうそうになる。
そんなこと傍から見ればただの言い訳だ。これが皆の憧れなのかと思うと思わず笑いが飛び出してしまいそうになる。
(これ以上やっても無意味だしな……俺にだって予定があるし)
なのでここは……
「すみませんジョセフさん。正直これ以上やっても無意味……」
「ストレンジマジック≪スーパーアーマー/鉄壁なる防穀≫、≪ソードリテクター/孤高の剣舞≫!」
「……!」
突如ジョセフが強化系魔法を連続で詠唱し始める。
防御系、そして剣術強化系の魔法だ。
「……人を舐めるのもいい加減にしろよ若造。そんなにぶっ殺されたいんだったらお望み通りA級冒険者の力ってやつを見せてやるよ」
先ほどとは違い、執念を感じる強い覇気が彼の周りに漂っていた。
見たところ、完全に俺は彼を怒らせてしまったようだ。
「―――あーあ、こりゃあまだ帰らさせてくれる雰囲気じゃないな」
「さぁ……杖を構えろ、勝負だ!」
「はぁ、はいはい分かりましたよ。折角しまったのに……」
数秒前にしまったワンドをしぶしぶ取出し、テキトーに身構える。
時間とともに極限にまで強化されたジョセフの身体は今にもはち切れそうなくらい筋肉が隆起していた。
(同じ手使うのも面倒だし、目立つけど範囲魔法で一気に終わらせるか)
「行くぞレギルス、覚悟しやがれ!」
ジョセフはその強化された身体と二刀の剣を使い、ふたたび俺に牙を向けてくる。
ジャッジのカトレアが指示し、二人の冒険者は所定の位置に立つ。
ジョセフは双剣を、俺はワンドを構えてその瞬間を待つ。
「少しは楽しませてくれよ? これ以上俺に失望させないでくれ」
「まぁ……楽しめると思いますよ。色々とね」
そんなに戦闘を楽しみたいのならE級冒険者なんか相手にせず、自分たちと同じA級冒険者とドンパチやればいい話だろと言いたいくらいだが挑発に乗るのも疲れる。
(すぐ終わらせて帰ろう。メロディアたちの修行の件もあるし)
ただ相手だけを見つめ、ついにその瞬間がやって来る。
「デュエル……スタート!」
カトレアの合図とともにジョセフは開幕から勢いよく仕掛けてくる。
その湾曲した剣を両手に持ち、無強化とは思えないその速度で切りかかろうとしてくるのだ。
(へぇ……中々早いじゃん)
能力透視系の魔法を使っていないので明確な力量はわからないが、動きから察すれば大体第6階梯から第7階梯レベルといったところだろう。
第5階梯平均のA級冒険者の中じゃ確かにずば抜けている。
だがな……
「―――その程度じゃ、俺には勝てないよ」
魔力をワンドに込め、ジョセフをギリギリまで引きつける。
ジョセフは思惑通りに俺の懐へと潜り込み、その二刀の剣を振ろうと力(りき)を入れる。
「もらったぁぁぁぁぁ!」
雄叫びと共に剣を振りかざそうと腕を上げるジョセフ。
その一瞬を目視しつつも、俺は冷静に魔術を発動させる。
「開闢せよ、≪アンリミテッド・タイムズ/永遠なる無世界≫」
瞬間。全ての動きが止まり、目の前には剣を振ろうとしたまま停止するジョセフの姿が目に映る。
周りの観客も同様、この空間では時間という概念は存在しない。
ただ”無”のみが広がる静寂のみの空間。音や光の侵入さえも許さない現世より隔離された世界だ。
そしてそんな空間を疑似的に作り出すことができるのがこのアンリミテッド・タイムズ。空間転移系の第7階梯魔法だ。
「―――悪いが、終幕(チェックメイト)だ」
俺は腹部に一発、顔面に一発だけ拳をぶち込む。そして少しでも動けば強制発動するトラップ型の風属性魔法をジョセフの周囲に設置した。
「さすがに転移系魔法を使ったのはやりすぎだったか」
正直勝つ方法ならいくらでもあったが、周りの目をごまかしつつ完勝を収めるにはこの方法くらいしか思いつかなかった。
「記憶操作系の魔法を使うっていう手もあったけど……」
ま、条件さえ合えばなんでもいいか。
俺はトラップを設置後、自らも巻き込まれないようにその場から離れる。
そして再び一声。
「終焉せよ。元(げん)の世界へと呼び戻したまえ」
俺はそっと指を鳴らし、ジョセフたちを元の世界へと呼び戻す。
その瞬間、今まで無抵抗だったジョセフに次々と災難が襲い掛かる。
「グハッッ! な、なんだ!?」
俺が食らわせた腹部と顔面による一発が時間差で襲い、予め仕掛けておいたトラップが発動。
ジョセフは自身の周囲で巻き起こった強風に飛ばされ、アリーナの壁に叩きつけられる。
「ど、どうなってやがる……」
さっきまで目の前にいた敵は遠くに離れており、その上出所の分からない攻撃が次々に自分を襲うなんて誰も予想しないだろう。
アンリミテッド・タイムズ中に相手に与えたダメージは全て解放時に束になって叩き込まれる。言い方を変えれば無抵抗な相手をやりたい放題っていうことだ。
賢者の中でも使えるものはごく少数に限られた賢界でも伝説級の魔法でなぜか俺は賢者候補の身でありながらそれを使うことができる。
「ちょっと気の毒だな……」
目の前にはボロボロの身体のまま横たわるジョセフの姿があった。
ジャッジのカトレアが何があったのと言わんばかりの顔を見せる。観客席もあまりにも不可解な出来事にざわめき始める。
「ジャッジ、勝敗は?」
だが俺はそんなことはおかまいなしにジャッジのカトレアに判定を求める。
平然と澄ました顔をして仁王立ちする俺にカトレアは動揺を隠せずにいた。
「えっと……」
「ん、どうした? 判定は?」
ジャッジには白旗と黒旗を与えられ、白旗が上がれば俺の、黒旗が上がればジョセフの勝利だという判定結果となる。
カトレアは俺の顔をみるなり、震えながらゆっくりと右手に持った白旗を上げる、
「しょ、勝者……レギルス」
細く弱々しい話し方で判定を告げる。
俺はやっとかと思いながら入場口に背を向け歩き出す。
「はぁ……判定が出るまでその場を動いちゃいけないって決闘のルールってやつはホント面倒だな。まったく」
ため息交じりに愚痴を吐く。
判定が出るまで動けないというのは模範書に定められたルールにそう書かれてあるからだ。
決闘の際は決闘模範書というルールに基づいて行わなければならないという鉄の掟がある。
ルールを守らなければその一戦は無効試合となり、再戦を申し立てることができるのだ。
中でも決闘による観戦料を産業の一つとしている国家はこのルールに特に厳しいようで、破った時には極刑を言い渡す国も少なからず存在しているという。
「―――ホント、くだらない」
捨て台詞を吐き、入場口へと戻っていると背後から大声で俺の名を呼ぶ声が聞こえてくる。
「おい待てよレギルス!」
「……ん?」
振り向くとけがをしたのか右肩を抑え、足を引きづりながらこちらへと向かってくるジョセフの姿があった。
「しぶといな……」
致命的とまでは言わないが結構なダメージを与えたはずなのにまだ大声を出す余力があるようだった。
(さすがA級冒険者、あの程度じゃまだ根は上げないってか)
タフさだけは称賛に値する。が、喋るのに精いっぱいな様子を見ると戦うほどの力は残されてはいないようだった。
「おい、まだ勝負はおわっちゃいねぇぞ。何勝手に判定出してんだカトレア」
「す、すみませんリーダー」
ジョセフの一言にカトレアは委縮しながらも小さな声で謝罪する。
「おいレギルス、何勝手に背向けて帰ろうとしてんだ? それよりさっきのあれはなんだ、何をしやがった!」
「それは言えません。それに、もう勝負はついています。あなたの身体がそう言っているじゃありませんか」
「ああ? なんだとてめぇ……俺をなめてんのか?」
別にそういうわけじゃないんだけどな……
ただ、これ以上やると本当に命を奪っちゃいそうで怖い。
ここは丁重に……
「もうやめましょうよリーダー。俺にはこれ以上あなたを傷つける理由がない。あまり余計なことすると死にますよ?」
「死ぬだと? この俺が? ふふ、ふはははは!」
下劣な笑い声がコロシアム内に響く。
(まだ相当余裕があるなこいつ……)
そんな下品な笑いを見つつも俺は冷静に、
「何がおかしいんです?」
「何がって? そりゃ決まってんだろ。お前ごとき俺が本気を出せばなんら問題はねぇってことだ」
「本気……ですか?」
「ああ、さっきのはさすがに手を抜きすぎた。たかがE級回復術師とはいえ魔術師相手に無強化で挑むのはナンセンスだった。次は正真正銘ハンデなしでやってやる……だからもう一回俺と再戦しろ!」
意気揚々にふざけたことを抜かすジョセフに思わず憐みの目を向けてしまうそうになる。
そんなこと傍から見ればただの言い訳だ。これが皆の憧れなのかと思うと思わず笑いが飛び出してしまいそうになる。
(これ以上やっても無意味だしな……俺にだって予定があるし)
なのでここは……
「すみませんジョセフさん。正直これ以上やっても無意味……」
「ストレンジマジック≪スーパーアーマー/鉄壁なる防穀≫、≪ソードリテクター/孤高の剣舞≫!」
「……!」
突如ジョセフが強化系魔法を連続で詠唱し始める。
防御系、そして剣術強化系の魔法だ。
「……人を舐めるのもいい加減にしろよ若造。そんなにぶっ殺されたいんだったらお望み通りA級冒険者の力ってやつを見せてやるよ」
先ほどとは違い、執念を感じる強い覇気が彼の周りに漂っていた。
見たところ、完全に俺は彼を怒らせてしまったようだ。
「―――あーあ、こりゃあまだ帰らさせてくれる雰囲気じゃないな」
「さぁ……杖を構えろ、勝負だ!」
「はぁ、はいはい分かりましたよ。折角しまったのに……」
数秒前にしまったワンドをしぶしぶ取出し、テキトーに身構える。
時間とともに極限にまで強化されたジョセフの身体は今にもはち切れそうなくらい筋肉が隆起していた。
(同じ手使うのも面倒だし、目立つけど範囲魔法で一気に終わらせるか)
「行くぞレギルス、覚悟しやがれ!」
ジョセフはその強化された身体と二刀の剣を使い、ふたたび俺に牙を向けてくる。
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