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序章 「追放」
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あらすじにもある通り、完結済みの作品ですので、確実に完結致します!!
応援のほど、宜しくお願い致します!!
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「おいレギルス、お前は今日限りで解雇(クビ)だ」
パーティーマスター、ジョセフが苛立ちながらそう告げる。
酒場の席。俺たちはそこそこ大規模なクエストをやっとのことで終え、祝杯と称してパーティメンバーたちで酒を飲んでいた所だった。
そんな楽しきひとときの最中に我らがリーダーである人物にそう言われたのだ。
「クビって……ど、どうしてですか!」
突拍子にそう言われ困惑する。記憶を掘り下げてみても自分がクビになる理由が見つからなかったからだ。
「お前まさか気づいていなかったとは言わないだろうな?」
「な、何がです?」
本当に分からなかった。でもジョセフの顔には冗談という二文字はどこにも見当たらず、真剣そのものの表情だった。
そして彼がため息交じりに、
「お前がパーティーのお荷物だってことだ。まさか自覚していないとは……」
お荷物……? 俺が?
確かに俺はパーティー内では回復・強化魔法担当のいわゆる後衛職。世間では強化回復術師(ストレンジヒーラー)と呼ばれている役職だ。
パーティー内の序列でも周りがA級冒険者なのに対し、俺は冒険者査定が6段階あるランクの中で最も最下位のE級冒険者だった。
でも俺は下位なら下位なりの仕事をしようとパーティーに尽くしてきた。主に荷物番や荷物持ちとかだったが前線に出てサポートだってしたこともある。
それに俺がこのパーティーに入り立ての頃は右も左も分からなかった自分を優しく迎え入れてくれたのは紛れもないジョセフ本人だった。
なのにここ数日で彼の眼差しからは明るさが次第に消えていき、今日この日俺はクビを宣告されたってわけだ。
「……理由は、理由はなんですか」
ボソッとそう言った俺を見ながらジョセフは一枚の紙きれを机の上にドンと置く。
「これは……昇格承認書?」
「ああ、そうだ。我がパーティー『虚無の黄昏』は普段からの功績が認められ、ギルドからの通達でランクS昇級のチャンスを手にした。だがそれには条件があった」
「条件?」
その条件とは端的に言えばS級パーティーとして認められるための冒険者階級に達しているのかというもの。S級パーティーは他の冒険者パーティーの中でも一躍人目に触れる機会が多いため条件はかなり厚いものなっている。
その中で達していなかった条件とはいわずもがな、冒険者ランクだった。ギルドより与えられた条件はパーティーメンバー全員が最低でもBランク冒険者であることで一人でもそれ以下のランクに属する冒険者がいれば昇級は無効ということになる。これはつい最近できた新しい条件であり、俺を迎え入れた当初はなかったものだった。
そして俺の冒険者ランクはBランクどころか最底辺のEランク。もちろん、条件は満たしていない者とされるので昇級の話は取り消しとなった。S級パーティー設立を目指し、日々鍛錬を重ねてきたジョセフにとっては悔やんでも悔やみきれないことだったのだ。
ジョセフの話は徐々にヒートアップしていく。
そこで俺は初めて自分が誘われた経緯なども知ることとなった。
俺みたいな低ランク冒険者がA級パーティーに入れたのはギルドからの依頼だったということや、新規冒険者の受け入れによる多額の報奨金目当てであったこと。
そして自らのパーティーにギルドの目を傾けさせるための宣伝として俺を誘ったということだった。
(そうか……俺は元々歓迎されてなかったんだな)
確かに世間一般の考えで語ればE級冒険者が突然A級冒険者パーティーに誘われるなんてイベントは起こらない。普通A級という看板を持つパーティーが力も権力も持たない最下層冒険者を受け入れようとは到底思わない。
誘われた側にとっては勝ち組もいいところだが誘った側からすれば損を被るだけだ。
可能性があるとすればカネが動いているかギルドに土下座されて貸を作ったか、という塩梅だろう。
「――バカだな。ホント」
パーティー入った半年前、俺はA級ランクパーティーからのお誘いということで気分が高鳴っていた。
メンバーの皆、良い人たちばかりで冒険者に関することなど色々と教えてもらったのを覚えている。
平穏で収入も安定し、しかも人脈にも恵まれるという最高の冒険者生活を送っていた。
だがそんな平和で裕福な生活も今日で終わり。
これからはまた一人歩きをしていかなければならない。
そんな現実が少しずつ俺の元へと寄って来るのだ。
「これで、分かったな? お前みたいな無能を持つのはもう勘弁なんだ。荷物持ちなら正直その辺の奴隷で十分だ。回復担当もカトレア一人いれば問題ないしな」
とことん俺の不必要性を力説してくる。おまけに【無能】という恥の称号まで手に入れてしまった。
(必要なし……か。クソ、これさえなければ……!)
俺は右手に刻まれたあるものを抑えながらそう思う。
今までの喜びは一気に消え失せ、絶望という名の悪魔の渦に吸い込まれていくような感じを覚える。
他のパーティーメンバーもこっちを見て、話を聞いていたが誰も俺を擁護する声はない。
「――満場一致ってわけか」
酒場は貸し切りにしていたため、他の客は一切いない。つまりはこの場にいる時点で俺は完全アウェーな立場だということ。
しばらく静座をし考え込むが、気が付けばもう目の前にジョセフの姿はなく他のパーティメンバーたちも俺の元から離れていた。
「――帰ろう」
俺はそっと荷物を纏めると、バカ騒ぎをする彼らを背後にし静かにその場を去った。
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第1話をお読みいただきありがとうございます!
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パーティーマスター、ジョセフが苛立ちながらそう告げる。
酒場の席。俺たちはそこそこ大規模なクエストをやっとのことで終え、祝杯と称してパーティメンバーたちで酒を飲んでいた所だった。
そんな楽しきひとときの最中に我らがリーダーである人物にそう言われたのだ。
「クビって……ど、どうしてですか!」
突拍子にそう言われ困惑する。記憶を掘り下げてみても自分がクビになる理由が見つからなかったからだ。
「お前まさか気づいていなかったとは言わないだろうな?」
「な、何がです?」
本当に分からなかった。でもジョセフの顔には冗談という二文字はどこにも見当たらず、真剣そのものの表情だった。
そして彼がため息交じりに、
「お前がパーティーのお荷物だってことだ。まさか自覚していないとは……」
お荷物……? 俺が?
確かに俺はパーティー内では回復・強化魔法担当のいわゆる後衛職。世間では強化回復術師(ストレンジヒーラー)と呼ばれている役職だ。
パーティー内の序列でも周りがA級冒険者なのに対し、俺は冒険者査定が6段階あるランクの中で最も最下位のE級冒険者だった。
でも俺は下位なら下位なりの仕事をしようとパーティーに尽くしてきた。主に荷物番や荷物持ちとかだったが前線に出てサポートだってしたこともある。
それに俺がこのパーティーに入り立ての頃は右も左も分からなかった自分を優しく迎え入れてくれたのは紛れもないジョセフ本人だった。
なのにここ数日で彼の眼差しからは明るさが次第に消えていき、今日この日俺はクビを宣告されたってわけだ。
「……理由は、理由はなんですか」
ボソッとそう言った俺を見ながらジョセフは一枚の紙きれを机の上にドンと置く。
「これは……昇格承認書?」
「ああ、そうだ。我がパーティー『虚無の黄昏』は普段からの功績が認められ、ギルドからの通達でランクS昇級のチャンスを手にした。だがそれには条件があった」
「条件?」
その条件とは端的に言えばS級パーティーとして認められるための冒険者階級に達しているのかというもの。S級パーティーは他の冒険者パーティーの中でも一躍人目に触れる機会が多いため条件はかなり厚いものなっている。
その中で達していなかった条件とはいわずもがな、冒険者ランクだった。ギルドより与えられた条件はパーティーメンバー全員が最低でもBランク冒険者であることで一人でもそれ以下のランクに属する冒険者がいれば昇級は無効ということになる。これはつい最近できた新しい条件であり、俺を迎え入れた当初はなかったものだった。
そして俺の冒険者ランクはBランクどころか最底辺のEランク。もちろん、条件は満たしていない者とされるので昇級の話は取り消しとなった。S級パーティー設立を目指し、日々鍛錬を重ねてきたジョセフにとっては悔やんでも悔やみきれないことだったのだ。
ジョセフの話は徐々にヒートアップしていく。
そこで俺は初めて自分が誘われた経緯なども知ることとなった。
俺みたいな低ランク冒険者がA級パーティーに入れたのはギルドからの依頼だったということや、新規冒険者の受け入れによる多額の報奨金目当てであったこと。
そして自らのパーティーにギルドの目を傾けさせるための宣伝として俺を誘ったということだった。
(そうか……俺は元々歓迎されてなかったんだな)
確かに世間一般の考えで語ればE級冒険者が突然A級冒険者パーティーに誘われるなんてイベントは起こらない。普通A級という看板を持つパーティーが力も権力も持たない最下層冒険者を受け入れようとは到底思わない。
誘われた側にとっては勝ち組もいいところだが誘った側からすれば損を被るだけだ。
可能性があるとすればカネが動いているかギルドに土下座されて貸を作ったか、という塩梅だろう。
「――バカだな。ホント」
パーティー入った半年前、俺はA級ランクパーティーからのお誘いということで気分が高鳴っていた。
メンバーの皆、良い人たちばかりで冒険者に関することなど色々と教えてもらったのを覚えている。
平穏で収入も安定し、しかも人脈にも恵まれるという最高の冒険者生活を送っていた。
だがそんな平和で裕福な生活も今日で終わり。
これからはまた一人歩きをしていかなければならない。
そんな現実が少しずつ俺の元へと寄って来るのだ。
「これで、分かったな? お前みたいな無能を持つのはもう勘弁なんだ。荷物持ちなら正直その辺の奴隷で十分だ。回復担当もカトレア一人いれば問題ないしな」
とことん俺の不必要性を力説してくる。おまけに【無能】という恥の称号まで手に入れてしまった。
(必要なし……か。クソ、これさえなければ……!)
俺は右手に刻まれたあるものを抑えながらそう思う。
今までの喜びは一気に消え失せ、絶望という名の悪魔の渦に吸い込まれていくような感じを覚える。
他のパーティーメンバーもこっちを見て、話を聞いていたが誰も俺を擁護する声はない。
「――満場一致ってわけか」
酒場は貸し切りにしていたため、他の客は一切いない。つまりはこの場にいる時点で俺は完全アウェーな立場だということ。
しばらく静座をし考え込むが、気が付けばもう目の前にジョセフの姿はなく他のパーティメンバーたちも俺の元から離れていた。
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