52 / 65
50.誓い
しおりを挟む
この話で本編50話目になります。
いつもお読みいただき、ありがとうございます!
―――――――――――――――――――――――――――
「お、おいゼナリオ。ハメられたってどういうことだよ……」
「……初めから奴らは戦う気なんてなかったってことだ」
「なっ! ってことは俺たちは裏をかかれたってことか?」
「そういうことになるな」
「そんな……」
銃声が轟く森林地帯に俺たち二人は木陰にひっそりと佇む。
周りを見ても敵影はない。
ただ銃声のみが響き渡り、次々と友軍兵が倒れていく。
先ほどまで声を張り上げて隊の指揮を執っていたドレイクの声もピタリと止み、気が付けば周りにいた兵たちは全員銃に撃たれ、地に伏していた。
「くそっ、一体どこから狙っている……」
「と、とりあえず他の隊と合流した方がいいんじゃないか? さすがに俺たち二人じゃ……」
「いや、それはダメだ」
「えっ?」
レオスの言葉を遮り、否定する。
それを聞き首を傾げる彼に、俺はある方向を指しながら、
「あれを見ろ」
「ん……?」
指を指す方向にレオスは顔を向ける。
と、そこには複数人の兵士が銃を構え、何かを話している姿があった。
軍服も友軍のものじゃないため、敵兵士で間違いない。
「あ、あれって……」
「さっきまであそこに敵兵士の姿はいなかった。しかもそこだけじゃない。森を囲むようにして四方八方から敵兵士が近づいてきている。前線を上げてきたとなると、もう答えは一つだろう?」
そう言う俺にレオスは少し顔を青ざめながら、
「や、やられたってことか?」
「……ああ、恐らくな」
「ま、マジかよ。じゃあ俺たちは……」
「察しの通りだ。今の俺たちは完全に脱出路を絶たれ、敵の渦中にいる」
「……っ!」
さすがのレオスも今の状況はヤバいと思ったらしく、分かりやすく顔色が悪くなっていく。
だが無理もない。
実際に俺もかなり精神的に追い込まれていた。
友軍が全滅し、脱出路も絶たれ、敵に包囲された俺たちが生還できる可能性は限りなく低い。
今はまだ地形をうまく利用できたことで奇跡的に存在を認知されていないが、このままじゃ時間の問題だった。
確かに嫌な予感は感じていた。
が、まさか本当に的中するとは思ってもいなかったのだ。
(完全に見誤った。くそっ……!)
右手に拳を作り、歯ぎしりしながら地を静かに叩く。
こんなこと初めてだ。
今までこんなこと絶対になかったのに、今日はなんだか歯車が合わない。
いつも一人で任務を遂行しているからとはいえ、普段の俺ならもっと早い段階で気付けていたはずなのに……
「……すまない、レオス」
「は、は? 何でゼナリオが謝るんだよ」
突然、謝罪してくる俺に疑問を持つレオス。
だが俺はすぐにその理由を説明した。
「久々の小隊任務とはいえ、敵の動向に気付けなかったのは俺の未熟さゆえのこと。指導役を任された身なのに逆にお前を危険な目に遭わせてしまうことになった。本当に、すまない」
人に本気で謝罪を述べたのはこれが人生で初めてだった。
今まではずっと一人でやってきたため、責任はいつも自分一人にだけに向けられる。
だけど今回は違う。
俺は彼の指導役としての務めを任された。
これが何を意味するか。それはこの男の命を一時的に自分が預かるということだ。
戦場を知らない彼にとって、今日は生きるか死ぬかの命運を分ける日。
正直に言って二回目三回目の戦場よりも遥かに死亡率が高いのは初めての戦場の時だ。
そこで生き残れるかによって今後の軍人としての人生が大きく左右される。
だからこそ、新兵には指導役をつけるというのが軍の規則だった。
俺はそんな大役を任されていたのにも関わらず、その責任の重みを軽視していた。
そしてこうして窮地に落とされてようやく理解できた。
こいつを死なせてはいけない。
必ず、生きて帰らなければならないんだって。
でも、今の俺の頭の中は混沌と化していた。
自分一人だけ助かる方法ならいくらでもある。
でも二人同時に助かる方法は限りなく少ない、というかほぼ無謀だ。
考えても、考えても妙案は出てこない。
ただただ、死へのカウントダウンが迫って来るばかりだった。
(……くそ! どうしたらいいんだ!)
一人悩み苦しんでいたその時だ。
レオスはいきなり俺の肩をポンと叩くと、こう言った。
「そう自分を責めるなよゼナリオ。別にお前が悪いわけじゃねぇんだから」
「だが俺は……!」
乱れる俺にレオスは真剣な顔をしながら話を続けた。
「別に責任なんて感じる必要なんかねぇんだよ。世の中完璧な人間なんて存在しない。今日はたまたま調子が悪いだけなんだよ」
――それに……
「俺はお前の背中を見てずっと憧れてたんだ」
「……俺に、憧れていた?」
レオスの一言に反応し、俺はフッと顔を上げる。
そしてレオスは俺の肩に手を添えたまま、
「ああ、そうだ。俺が施設の訓練に参加し始めてまだ間もない時、初めてお前の姿を見たんだ。正直、すげぇなって思ったよ。歳もまだ俺とあまり変わらないのに屈強な大人の中に混じって誰よりも最前線で訓練を受けていて。当時はまだ訓練についていくことに精一杯だった俺にとってはとてつもなく高い存在だった」
レオスは一息つき、さらに話を続ける。
「でも逆にそれが俺の闘志に火をつけたんだ。俺もあいつみたいになりたいってな」
「あいつにみたいになりたい……だと?」
「そうさ。だから俺は死に物狂いで努力した。数日前まで軍とは無関係だった民間人の俺にとっては本当に苦痛で何度も心が折れかけたけど、それでもお前という存在がいたからこそ頑張ってこれたんだ」
「俺という存在……」
当時の俺には、まだこの言葉の意味の全てを理解することは難しかった。俺には目標とするような人物なんていなかったから。
いつも自分だけを信じ、己が信じることだけを貫き通してきた俺にとっては理解に悩むことだった。
でも、こいつが俺という存在のおかげで自分を変えられたということだけは分かる。
そしてこの時、俺は初めて人の役に立てたということを実感したんだ。
「だから今日、こうして話せているのが嘘みたいだ。憧れだった人と一緒に戦えているんだからな」
「レオス……」
こいつの目に嘘偽りはない。本当に心の底からそう思っているのだろう。
だが今まで去勢に去勢を重ねてきた俺にとっては理解し難いこと。
正直、すぐには受け入れることはできなかった。
焦りと不安で顔が歪むオレ。
でもレオスはこんな状況下にたたされていても冷静さと笑顔を絶やさなかった。
そしてレオスはその輝かしい笑顔を向けながら俺の肩をガシッと掴み、
「だからよ、そんな顔しないでくれ。俺が憧れたあんたはもっと強く、逞しかった」
「強く、逞しい……?」
「ああ! だからよ、見せてくれよ。お前の……ゼナリオって男の本気ってやつをさ!」
(俺の、本気……)
この言葉を聞いた時、俺は身体全身に電流が流れたかのような衝撃を受けた。
今まで何を思い悩んでいたのだろうと、少しばかり自分を責めた。
でもそれはすぐに終わり、俺の心は新たな方向へと向いていた。
絶対に生きて帰る……もちろん、二人で。
俺の心にはそんな強い願いが生まれていた。
この男が殻に閉じこもっていた俺という一人の男を解放してくれたのだ。
「レオス、ありがとな」
「え、何がだ?」
「ふっ……いや、何でもない」
さっきまで良いことを言っていたのに途端にバカになるスタイルに少し笑ってしまう。
でも、おかげで悪夢から目が覚めた。
俺もこんなところで無駄死はしたくない。
だから帰るんだ、何が何でも二人で!
俺はそう強く心に誓うと、レオスの肩を掴み返し、投げつけるかのようにこう言い放った。
「レオス、絶対に生きて帰るぞ。何が何でもな!」
いつもお読みいただき、ありがとうございます!
―――――――――――――――――――――――――――
「お、おいゼナリオ。ハメられたってどういうことだよ……」
「……初めから奴らは戦う気なんてなかったってことだ」
「なっ! ってことは俺たちは裏をかかれたってことか?」
「そういうことになるな」
「そんな……」
銃声が轟く森林地帯に俺たち二人は木陰にひっそりと佇む。
周りを見ても敵影はない。
ただ銃声のみが響き渡り、次々と友軍兵が倒れていく。
先ほどまで声を張り上げて隊の指揮を執っていたドレイクの声もピタリと止み、気が付けば周りにいた兵たちは全員銃に撃たれ、地に伏していた。
「くそっ、一体どこから狙っている……」
「と、とりあえず他の隊と合流した方がいいんじゃないか? さすがに俺たち二人じゃ……」
「いや、それはダメだ」
「えっ?」
レオスの言葉を遮り、否定する。
それを聞き首を傾げる彼に、俺はある方向を指しながら、
「あれを見ろ」
「ん……?」
指を指す方向にレオスは顔を向ける。
と、そこには複数人の兵士が銃を構え、何かを話している姿があった。
軍服も友軍のものじゃないため、敵兵士で間違いない。
「あ、あれって……」
「さっきまであそこに敵兵士の姿はいなかった。しかもそこだけじゃない。森を囲むようにして四方八方から敵兵士が近づいてきている。前線を上げてきたとなると、もう答えは一つだろう?」
そう言う俺にレオスは少し顔を青ざめながら、
「や、やられたってことか?」
「……ああ、恐らくな」
「ま、マジかよ。じゃあ俺たちは……」
「察しの通りだ。今の俺たちは完全に脱出路を絶たれ、敵の渦中にいる」
「……っ!」
さすがのレオスも今の状況はヤバいと思ったらしく、分かりやすく顔色が悪くなっていく。
だが無理もない。
実際に俺もかなり精神的に追い込まれていた。
友軍が全滅し、脱出路も絶たれ、敵に包囲された俺たちが生還できる可能性は限りなく低い。
今はまだ地形をうまく利用できたことで奇跡的に存在を認知されていないが、このままじゃ時間の問題だった。
確かに嫌な予感は感じていた。
が、まさか本当に的中するとは思ってもいなかったのだ。
(完全に見誤った。くそっ……!)
右手に拳を作り、歯ぎしりしながら地を静かに叩く。
こんなこと初めてだ。
今までこんなこと絶対になかったのに、今日はなんだか歯車が合わない。
いつも一人で任務を遂行しているからとはいえ、普段の俺ならもっと早い段階で気付けていたはずなのに……
「……すまない、レオス」
「は、は? 何でゼナリオが謝るんだよ」
突然、謝罪してくる俺に疑問を持つレオス。
だが俺はすぐにその理由を説明した。
「久々の小隊任務とはいえ、敵の動向に気付けなかったのは俺の未熟さゆえのこと。指導役を任された身なのに逆にお前を危険な目に遭わせてしまうことになった。本当に、すまない」
人に本気で謝罪を述べたのはこれが人生で初めてだった。
今まではずっと一人でやってきたため、責任はいつも自分一人にだけに向けられる。
だけど今回は違う。
俺は彼の指導役としての務めを任された。
これが何を意味するか。それはこの男の命を一時的に自分が預かるということだ。
戦場を知らない彼にとって、今日は生きるか死ぬかの命運を分ける日。
正直に言って二回目三回目の戦場よりも遥かに死亡率が高いのは初めての戦場の時だ。
そこで生き残れるかによって今後の軍人としての人生が大きく左右される。
だからこそ、新兵には指導役をつけるというのが軍の規則だった。
俺はそんな大役を任されていたのにも関わらず、その責任の重みを軽視していた。
そしてこうして窮地に落とされてようやく理解できた。
こいつを死なせてはいけない。
必ず、生きて帰らなければならないんだって。
でも、今の俺の頭の中は混沌と化していた。
自分一人だけ助かる方法ならいくらでもある。
でも二人同時に助かる方法は限りなく少ない、というかほぼ無謀だ。
考えても、考えても妙案は出てこない。
ただただ、死へのカウントダウンが迫って来るばかりだった。
(……くそ! どうしたらいいんだ!)
一人悩み苦しんでいたその時だ。
レオスはいきなり俺の肩をポンと叩くと、こう言った。
「そう自分を責めるなよゼナリオ。別にお前が悪いわけじゃねぇんだから」
「だが俺は……!」
乱れる俺にレオスは真剣な顔をしながら話を続けた。
「別に責任なんて感じる必要なんかねぇんだよ。世の中完璧な人間なんて存在しない。今日はたまたま調子が悪いだけなんだよ」
――それに……
「俺はお前の背中を見てずっと憧れてたんだ」
「……俺に、憧れていた?」
レオスの一言に反応し、俺はフッと顔を上げる。
そしてレオスは俺の肩に手を添えたまま、
「ああ、そうだ。俺が施設の訓練に参加し始めてまだ間もない時、初めてお前の姿を見たんだ。正直、すげぇなって思ったよ。歳もまだ俺とあまり変わらないのに屈強な大人の中に混じって誰よりも最前線で訓練を受けていて。当時はまだ訓練についていくことに精一杯だった俺にとってはとてつもなく高い存在だった」
レオスは一息つき、さらに話を続ける。
「でも逆にそれが俺の闘志に火をつけたんだ。俺もあいつみたいになりたいってな」
「あいつにみたいになりたい……だと?」
「そうさ。だから俺は死に物狂いで努力した。数日前まで軍とは無関係だった民間人の俺にとっては本当に苦痛で何度も心が折れかけたけど、それでもお前という存在がいたからこそ頑張ってこれたんだ」
「俺という存在……」
当時の俺には、まだこの言葉の意味の全てを理解することは難しかった。俺には目標とするような人物なんていなかったから。
いつも自分だけを信じ、己が信じることだけを貫き通してきた俺にとっては理解に悩むことだった。
でも、こいつが俺という存在のおかげで自分を変えられたということだけは分かる。
そしてこの時、俺は初めて人の役に立てたということを実感したんだ。
「だから今日、こうして話せているのが嘘みたいだ。憧れだった人と一緒に戦えているんだからな」
「レオス……」
こいつの目に嘘偽りはない。本当に心の底からそう思っているのだろう。
だが今まで去勢に去勢を重ねてきた俺にとっては理解し難いこと。
正直、すぐには受け入れることはできなかった。
焦りと不安で顔が歪むオレ。
でもレオスはこんな状況下にたたされていても冷静さと笑顔を絶やさなかった。
そしてレオスはその輝かしい笑顔を向けながら俺の肩をガシッと掴み、
「だからよ、そんな顔しないでくれ。俺が憧れたあんたはもっと強く、逞しかった」
「強く、逞しい……?」
「ああ! だからよ、見せてくれよ。お前の……ゼナリオって男の本気ってやつをさ!」
(俺の、本気……)
この言葉を聞いた時、俺は身体全身に電流が流れたかのような衝撃を受けた。
今まで何を思い悩んでいたのだろうと、少しばかり自分を責めた。
でもそれはすぐに終わり、俺の心は新たな方向へと向いていた。
絶対に生きて帰る……もちろん、二人で。
俺の心にはそんな強い願いが生まれていた。
この男が殻に閉じこもっていた俺という一人の男を解放してくれたのだ。
「レオス、ありがとな」
「え、何がだ?」
「ふっ……いや、何でもない」
さっきまで良いことを言っていたのに途端にバカになるスタイルに少し笑ってしまう。
でも、おかげで悪夢から目が覚めた。
俺もこんなところで無駄死はしたくない。
だから帰るんだ、何が何でも二人で!
俺はそう強く心に誓うと、レオスの肩を掴み返し、投げつけるかのようにこう言い放った。
「レオス、絶対に生きて帰るぞ。何が何でもな!」
0
お気に入りに追加
2,553
あなたにおすすめの小説
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
Sランク冒険者の受付嬢
おすし
ファンタジー
王都の中心街にある冒険者ギルド《ラウト・ハーヴ》は、王国最大のギルドで登録冒険者数も依頼数もNo.1と実績のあるギルドだ。
だがそんなギルドには1つの噂があった。それは、『あのギルドにはとてつもなく強い受付嬢』がいる、と。
そんな噂を耳にしてギルドに行けば、受付には1人の綺麗な銀髪をもつ受付嬢がいてー。
「こんにちは、ご用件は何でしょうか?」
その受付嬢は、今日もギルドで静かに仕事をこなしているようです。
これは、最強冒険者でもあるギルドの受付嬢の物語。
※ほのぼので、日常:バトル=2:1くらいにするつもりです。
※前のやつの改訂版です
※一章あたり約10話です。文字数は1話につき1500〜2500くらい。
おっさん、勇者召喚されるがつま弾き...だから、のんびりと冒険する事にした
あおアンドあお
ファンタジー
ギガン城と呼ばれる城の第一王女であるリコット王女が、他の世界に住む四人の男女を
自分の世界へと召喚した。
召喚された四人の事をリコット王女は勇者と呼び、この世界を魔王の手から救ってくれと
願いを託す。
しかしよく見ると、皆の希望の目線は、この俺...城川練矢(しろかわれんや)には、
全く向けられていなかった。
何故ならば、他の三人は若くてハリもある、十代半ばの少年と少女達であり、
将来性も期待性もバッチリであったが...
この城川練矢はどう見ても、しがないただの『おっさん』だったからである。
でもさ、いくらおっさんだからっていって、これはひどくないか?
だって、俺を召喚したリコット王女様、全く俺に目線を合わせてこないし...
周りの兵士や神官達も蔑視の目線は勿論のこと、隠しもしない罵詈雑言な言葉を
俺に投げてくる始末。
そして挙げ句の果てには、ニヤニヤと下卑た顔をして俺の事を『ニセ勇者』と
罵って蔑ろにしてきやがる...。
元の世界に帰りたくても、ある一定の魔力が必要らしく、その魔力が貯まるまで
最低、一年はかかるとの事だ。
こんな城に一年間も居たくない俺は、町の方でのんびり待とうと決め、この城から
出ようとした瞬間...
「ぐふふふ...残念だが、そういう訳にはいかないんだよ、おっさんっ!」
...と、蔑視し嘲笑ってくる兵士達から止められてしまうのだった。
※小説家になろう様でも掲載しています。
追放シーフの成り上がり
白銀六花
ファンタジー
王都のギルドでSS級まで上り詰めた冒険者パーティー【オリオン】の一員として日々活躍するディーノ。
前衛のシーフとしてモンスターを翻弄し、回避しながらダメージを蓄積させていき、最後はパーティー全員でトドメを刺す。
これがディーノの所属するオリオンの戦い方だ。
ところが、SS級モンスター相手に命がけで戦うディーノに対し、ほぼ無傷で戦闘を終えるパーティーメンバー。
ディーノのスキル【ギフト】によってパーティーメンバーのステータスを上昇させ、パーティー内でも誰よりも戦闘に貢献していたはずなのに……
「お前、俺達の実力についてこれなくなってるんじゃねぇの?」とパーティーを追放される。
ディーノを追放し、新たな仲間とパーティーを再結成した元仲間達。
新生パーティー【ブレイブ】でクエストに出るも、以前とは違い命がけの戦闘を繰り広げ、クエストには失敗を繰り返す。
理由もわからず怒りに震え、新入りを役立たずと怒鳴りちらす元仲間達。
そしてソロの冒険者として活動し始めるとディーノは、自分のスキルを見直す事となり、S級冒険者として活躍していく事となる。
ディーノもまさか、パーティーに所属していた事で弱くなっていたなどと気付く事もなかったのだ。
それと同じく、自分がパーティーに所属していた事で仲間を弱いままにしてしまった事にも気付いてしまう。
自由気ままなソロ冒険者生活を楽しむディーノ。
そこに元仲間が会いに来て「戻って来い」?
戻る気などさらさら無いディーノはあっさりと断り、一人自由な生活を……と、思えば何故かブレイブの新人が頼って来た。
転生したらチートでした
ユナネコ
ファンタジー
通り魔に刺されそうになっていた親友を助けたら死んじゃってまさかの転生!?物語だけの話だと思ってたけど、まさかほんとにあるなんて!よし、第二の人生楽しむぞー!!
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
異世界の親が過保護過ぎて最強
みやび
ファンタジー
ある日、突然転生の為に呼び出された男。
しかし、異世界転生前に神様と喧嘩した結果、死地に送られる。
魔物に襲われそうな所を白銀の狼に助けられたが、意思の伝達があまり上手く出来なかった。
狼に拾われた先では、里ならではの子育てをする過保護な里親に振り回される日々。
男はこの状況で生き延びることができるのか───?
大人になった先に待ち受ける彼の未来は────。
☆
第1話~第7話 赤ん坊時代
第8話~第25話 少年時代
第26話~第?話 成人時代
☆
webで投稿している小説を読んでくださった方が登場人物を描いて下さいました!
本当にありがとうございます!!!
そして、ご本人から小説への掲載許可を頂きました(≧▽≦)
♡Thanks♡
イラスト→@ゆお様
あらすじが分かりにくくてごめんなさいっ!
ネタバレにならない程度のあらすじってどーしたらいいの……
読んで貰えると嬉しいです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる