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25.5.ベールの一日(午前編)
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本編とはズレてしまいますが、ちょっとしたサブストーリー(日常話)となります。
ちょくちょく挟んでいく予定ですのでよろしくお願い致します。
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ベール・グリモンド、御年20歳。バンガード国家騎士団幹部の一人で工作特務部隊隊長兼セシアの指揮する前衛騎馬隊の小隊長を務めている。
幹部の中では若年層で、ライドとかと比べたら経験や知識が豊富とは言い難い。
というのも、つい3年ほど前までは騎士学校に通っていた身であり、卒業後すぐにこの騎士団へと配属になった。
それから1年ほど経った時だろうか、私は特務部隊の隊長と呼ばれる地位にまで上り詰めていた。
「今日も良い天気ですね」
早朝。自室のカーテンを開けてそう呟き、身体中に光を浴びさせる。
自分で言うのもあれだが、騎士学校では優秀な成績を収めている方だった。
団に入った時もその優等な成績を買われて、いきなり大仕事を任されたこともあった。
期待されているという実感を噛みしめながら当時は死にもの狂いで頑張っていたことを思い出す。
「よし、ここはもう大丈夫だな」
毎日の日課とも呼べる早朝の城内見回り。この仕事をやると今日も一日が始まるんだなという気持ちになる。
「さてと、お次は……」
そして私にとって真の一日の始まりとも呼べる仕事は――
「おはようございます、リーリア団長!」
「あら、ベールくんおはよう。もう見回りは終わったのかしら?」
「はい! 今日も異常ありませんでした!」
「良かった。いつもありがとうね」
私に向けてくる優しさで溢れた笑顔。これぞ天使の微笑み!
そう、私にとっての一日は団長のこの笑顔を見ることから始まる。
そしてこの笑顔は自分にとっては最大なる原動力。
一日のエネルギーの源と言っても過言ではないくらいだった。
それに、国家騎士を志した理由も彼女による影響は大きい。
美しさと人望を兼ね揃え、国家騎士団長という高貴な身分でありながら庶民、貴族わけ隔てなしに接してくれて騎士学校にいた時も彼女の存在による影響は大きかった。
騎士を目指す誰もが憧れ、目標とした存在。
俺もその中の一人だった。
「今日もよろしくお願いしますね。ベールくん」
「は、はい! お願いします!」
いつもの如く美しい。
こうして一緒に騎士として活動をしていることが今でも信じられないくらい。
ホント、数年前までは夢物語だと思っていたくらいだったし。
「では、団長。私は次の仕事があるので失礼します」
「はい。ご苦労様でした」
本当は隣で一緒に仕事がしたい……が、任された仕事がある以上放置するわけにはいかない。
いつかは……と思いながら私はその内に秘めたる感情を抑え、団長室を出る。
「えーっと、次は……あ、そういえばあいつらのエサやりがまだだったな」
と、そうして来たのは城の玄関口にある大きな水槽。
これは別にオブジェクト……というわけではなく、完全なる私の趣味だ。
本当は自室に置くべきなのだが、構造上置けず、特別に城の玄関口に置かせてもらっているというわけ。
「ほらほら~朝ごはんだぞ~」
パクパクと口を動かし、エサを貪る魚たち。
ちなみに私の趣味は珍魚のコレクト。
これは自分の父親が漁師であった影響が大きく、幼い頃から魚と触れる機会が多かった。
よく漁の手伝いもしたし、珍しい魚が獲れると父が自信満々に解説してくれた。
そういったこともあってか、私は珍魚を集めることが好きになっていき、今に至ると言うわけ。
「――お、あれベール上等騎士じゃね?」
「――あ、本当だ。こんな早朝から何やってんだ?」
「――多分、あの水槽の中にいる魚のエサやりじゃねーか? なんか噂によるとベール殿はヘンテコな魚を集めるのが趣味だとかなんとか」
「――へぇ~変わった趣味を持っているんすね。なんか意外っす」
「――お、おいちょっと声がでかいぞ。聞かれたらどうする」
はいはい、ばっちり聞こえていますよ。
と、まぁこんな感じで団員からは変わった趣味ですねと言われたりもするが、特に気にしてはいない。
「よし、次は――」
魚のエサを無事やり終え、向かった先は誰もいない演習場。
ここで私は毎日の如く早朝鍛錬を行っている。
基本的に日中は兵たちの指導で忙しく、鍛錬する暇がないのもあって、誰もいないこの時間帯に自身を鍛えるのが私の日常となっている。
騎士団の幹部とはいえ、自分はまだまだ若輩者だ。
だから人の上に立つに相応しい人間となるべく、毎日ここで汗を流している。
「おっ、そろそろ開始時間か」
演習開始の時間が迫ると、私はすぐに騎士団の制服に着替え、兵たちを待つ。
部隊長であるセシアと指導教官であるライドと共に昼休憩まで指導をし、二人を補佐する。
今日は天気が良いためか、昼になっていくにつれて日差しが強く、夏という季節も相まってか猛暑日だった。
騎士団の制服は夏冬関係なしに統一のため、冬はそこそこ温かいが夏は死ぬほど暑い。
そういうこともあってかセシアは兵たちと同じ演習服、ライドは上半身裸というクールスタイルで指導をする。
ちなみに俺はどちらも好まないため、制服のままだ。
「……あ、暑い……」
「なに弱気なこと言っているのよおにぃ。暑さなんかにやられてちゃ話にならないわよ」
「お前、そんなに動いておいてよくそんなことが言えるな。暑くないのか?」
「全然。私はおにぃと違って丈夫だから」
「暑さに丈夫さは関係ないだろ……」
と、ここでライドが『ははは』と笑いながら割って入って来る。
「おいおいベール。今のはセシア嬢ちゃんの言う通りだぜ? 兵たちが気力振り絞って頑張っているのに肝心のお前さんがそれでどうする。どうしても無理なら黙って脱げばいいじゃないか」
「いや、私はライドと違って見せられるような身体じゃないし、第一脱いでも暑さは凌げませんよ」
弱きな発言が前面に出る。
そう、私は暑さがとことん苦手なのだ。
これは自分にとって唯一の苦手要素。
なぜかは知らないが、身体が暑さを拒絶するという、まぁいわゆる体質的問題と言う奴だった。
情けない話だが、中々克服が出来ず、しばしば二人を困らせている。
「もう、これだからおにぃはおにぃなのよ!」
「どういう意味だよ……」
「そのままの意味よ。全く――」
――ゴーンゴーン
昼休憩を示す鐘の音だ。
その鐘が鳴った瞬間、兵たちが一斉に食堂の方へと向かう。
「とりあえずおにぃ、あんたは昼休憩までに身体全体に冷却シートを張っておきなさい。分かったわね?」
「わ、分かった……」
「まぁベールよ気にするな。人には誰だって弱いものはある。お前の場合、それ以外は完璧なんだから」
「ごめん、ライド……」
肩を叩き、俺を励ますライド。
(そうだよな、直さないといけないよな。いつか団長と、隣り合わせで仕事をするためにも……)
そんな私、ベール・グリモンドの日常は午後へと移っていく。
ちょくちょく挟んでいく予定ですのでよろしくお願い致します。
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ベール・グリモンド、御年20歳。バンガード国家騎士団幹部の一人で工作特務部隊隊長兼セシアの指揮する前衛騎馬隊の小隊長を務めている。
幹部の中では若年層で、ライドとかと比べたら経験や知識が豊富とは言い難い。
というのも、つい3年ほど前までは騎士学校に通っていた身であり、卒業後すぐにこの騎士団へと配属になった。
それから1年ほど経った時だろうか、私は特務部隊の隊長と呼ばれる地位にまで上り詰めていた。
「今日も良い天気ですね」
早朝。自室のカーテンを開けてそう呟き、身体中に光を浴びさせる。
自分で言うのもあれだが、騎士学校では優秀な成績を収めている方だった。
団に入った時もその優等な成績を買われて、いきなり大仕事を任されたこともあった。
期待されているという実感を噛みしめながら当時は死にもの狂いで頑張っていたことを思い出す。
「よし、ここはもう大丈夫だな」
毎日の日課とも呼べる早朝の城内見回り。この仕事をやると今日も一日が始まるんだなという気持ちになる。
「さてと、お次は……」
そして私にとって真の一日の始まりとも呼べる仕事は――
「おはようございます、リーリア団長!」
「あら、ベールくんおはよう。もう見回りは終わったのかしら?」
「はい! 今日も異常ありませんでした!」
「良かった。いつもありがとうね」
私に向けてくる優しさで溢れた笑顔。これぞ天使の微笑み!
そう、私にとっての一日は団長のこの笑顔を見ることから始まる。
そしてこの笑顔は自分にとっては最大なる原動力。
一日のエネルギーの源と言っても過言ではないくらいだった。
それに、国家騎士を志した理由も彼女による影響は大きい。
美しさと人望を兼ね揃え、国家騎士団長という高貴な身分でありながら庶民、貴族わけ隔てなしに接してくれて騎士学校にいた時も彼女の存在による影響は大きかった。
騎士を目指す誰もが憧れ、目標とした存在。
俺もその中の一人だった。
「今日もよろしくお願いしますね。ベールくん」
「は、はい! お願いします!」
いつもの如く美しい。
こうして一緒に騎士として活動をしていることが今でも信じられないくらい。
ホント、数年前までは夢物語だと思っていたくらいだったし。
「では、団長。私は次の仕事があるので失礼します」
「はい。ご苦労様でした」
本当は隣で一緒に仕事がしたい……が、任された仕事がある以上放置するわけにはいかない。
いつかは……と思いながら私はその内に秘めたる感情を抑え、団長室を出る。
「えーっと、次は……あ、そういえばあいつらのエサやりがまだだったな」
と、そうして来たのは城の玄関口にある大きな水槽。
これは別にオブジェクト……というわけではなく、完全なる私の趣味だ。
本当は自室に置くべきなのだが、構造上置けず、特別に城の玄関口に置かせてもらっているというわけ。
「ほらほら~朝ごはんだぞ~」
パクパクと口を動かし、エサを貪る魚たち。
ちなみに私の趣味は珍魚のコレクト。
これは自分の父親が漁師であった影響が大きく、幼い頃から魚と触れる機会が多かった。
よく漁の手伝いもしたし、珍しい魚が獲れると父が自信満々に解説してくれた。
そういったこともあってか、私は珍魚を集めることが好きになっていき、今に至ると言うわけ。
「――お、あれベール上等騎士じゃね?」
「――あ、本当だ。こんな早朝から何やってんだ?」
「――多分、あの水槽の中にいる魚のエサやりじゃねーか? なんか噂によるとベール殿はヘンテコな魚を集めるのが趣味だとかなんとか」
「――へぇ~変わった趣味を持っているんすね。なんか意外っす」
「――お、おいちょっと声がでかいぞ。聞かれたらどうする」
はいはい、ばっちり聞こえていますよ。
と、まぁこんな感じで団員からは変わった趣味ですねと言われたりもするが、特に気にしてはいない。
「よし、次は――」
魚のエサを無事やり終え、向かった先は誰もいない演習場。
ここで私は毎日の如く早朝鍛錬を行っている。
基本的に日中は兵たちの指導で忙しく、鍛錬する暇がないのもあって、誰もいないこの時間帯に自身を鍛えるのが私の日常となっている。
騎士団の幹部とはいえ、自分はまだまだ若輩者だ。
だから人の上に立つに相応しい人間となるべく、毎日ここで汗を流している。
「おっ、そろそろ開始時間か」
演習開始の時間が迫ると、私はすぐに騎士団の制服に着替え、兵たちを待つ。
部隊長であるセシアと指導教官であるライドと共に昼休憩まで指導をし、二人を補佐する。
今日は天気が良いためか、昼になっていくにつれて日差しが強く、夏という季節も相まってか猛暑日だった。
騎士団の制服は夏冬関係なしに統一のため、冬はそこそこ温かいが夏は死ぬほど暑い。
そういうこともあってかセシアは兵たちと同じ演習服、ライドは上半身裸というクールスタイルで指導をする。
ちなみに俺はどちらも好まないため、制服のままだ。
「……あ、暑い……」
「なに弱気なこと言っているのよおにぃ。暑さなんかにやられてちゃ話にならないわよ」
「お前、そんなに動いておいてよくそんなことが言えるな。暑くないのか?」
「全然。私はおにぃと違って丈夫だから」
「暑さに丈夫さは関係ないだろ……」
と、ここでライドが『ははは』と笑いながら割って入って来る。
「おいおいベール。今のはセシア嬢ちゃんの言う通りだぜ? 兵たちが気力振り絞って頑張っているのに肝心のお前さんがそれでどうする。どうしても無理なら黙って脱げばいいじゃないか」
「いや、私はライドと違って見せられるような身体じゃないし、第一脱いでも暑さは凌げませんよ」
弱きな発言が前面に出る。
そう、私は暑さがとことん苦手なのだ。
これは自分にとって唯一の苦手要素。
なぜかは知らないが、身体が暑さを拒絶するという、まぁいわゆる体質的問題と言う奴だった。
情けない話だが、中々克服が出来ず、しばしば二人を困らせている。
「もう、これだからおにぃはおにぃなのよ!」
「どういう意味だよ……」
「そのままの意味よ。全く――」
――ゴーンゴーン
昼休憩を示す鐘の音だ。
その鐘が鳴った瞬間、兵たちが一斉に食堂の方へと向かう。
「とりあえずおにぃ、あんたは昼休憩までに身体全体に冷却シートを張っておきなさい。分かったわね?」
「わ、分かった……」
「まぁベールよ気にするな。人には誰だって弱いものはある。お前の場合、それ以外は完璧なんだから」
「ごめん、ライド……」
肩を叩き、俺を励ますライド。
(そうだよな、直さないといけないよな。いつか団長と、隣り合わせで仕事をするためにも……)
そんな私、ベール・グリモンドの日常は午後へと移っていく。
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