チート級スキルを得たゲーマーのやりたいことだけするVRMMO!

しりうす。

文字の大きさ
上 下
24 / 118
オーネストへ!

Stage Twenty-Three

しおりを挟む
「そういえば、ミライの意見を聞いていなかったね。君は、僕が作るクランに入ってクラスメートたちと一緒にこのゲームをクリアするか、キラやカオリと一緒にいるか、どっちがいい?」
「あのさ、水を差すようで悪いけどさ、私の意見は?」
「さぁミライ、どっちにする?」
「あ、無視ですかそうですか・・・」

 カオリ、そう気を落とすな。今はミライが主題だからミライが優先なだけだ。そのうちカオリの番がくる。多分。・・・俺と一緒に来るか誘ってみるか?即食いついてきそうだな。主にガチャのために。

「わ、私は・・・」

 さぁ、ミライ。どっちを選ぶ?俺的には俺を選んであの『自分のところに来るのが当たり前で最善の選択だ』みたいな顔を面白くしてほしい。べ、別に俺がミライと別れたくないが為の言い訳じゃないんだからねっ!

「キラ君と一緒に居たいです!・・・あとカオリも」
「そうだろうそうだ・・・え?」
「私はおまけなの!?」

 よし!ミライが俺を選んでくれた!あのイケメンより俺を!嬉しい!・・・はずなのに、何故だろう。この後ミライに何かしなければならない気がする。告白の返事か?俺的にはOK、なのか・・・?はぁ。何でだろうな。いつ、俺がミライに惚れた?このゲームの七不思議だな。うん。・・・魔法とか使ってないよな?・・・・・・いい加減現実見るか。そもそも、カオリを一人にするためにミライと一緒の部屋に泊まった時には多分もう。じゃなきゃ俺の貞操的な理由で違う部屋を新しく取ってるはずだもん。

 ま、そんなことはともかく。この後どうしよう。俺のイメージでは気楽に話して気分よく分かれるつもりだったのに。

「み、ミライ?考え直してみてくれ。たった三人と数十人、いやたくさん集まって数百人にもなるかもしれない。どっちが安全だと思う?」
「キラ君の隣です」

 まぁそうだよな。当然だ。ふふん!どやっ!・・・はっ!ついミライに頼られて浮かれてしまった!まて、俺こんな感じだったか?現実見たから?まだ見てないはず・・・どうでもいいか。

「本当にそう思うのかい?考え直してみる気は・・・」
「うるさい。他にようがないならもう行くからな」
「あと一つ。カオリはどうする?」
「やっと私の番ね!さぁさぁさぁ!私を取り合いなさい!」
「カオリ?要るか?」
「遠慮しておこうかな」
「そうか。じゃあカオリ、俺達と一緒だ。良かったな、ミライと一緒だぞ?」
「もう少し取り合う演技とかしてくれてもいいのよ?」

 やだよ面倒くさい。

「さて、もう行くから。あ、そうだ。・・・ほい」
「ん?・・・あぁ、はい」

 俺たちは一応フレになっておいた。・・・使うときあるかな?

「じゃあな」
「ああ、また」

 なんか別れだけはスマートだった。何故。


 さて、ウザイ奴神崎と別れたし、何しようかな。【オーネスト】への旅路まで戻る?

「なぁ、何する?あの場所まで戻るか?」
「そうね。ここに居ても何もないしね」
「じゃあ戻るか。はい、ミライ」
「えと、あ、ありがとうございます」

 俺はミライに手を差し出し、ミライと手をつないだ。・・・カオリが何か叫んでる。無視無視。

「じゃあ、行くぞ。―――【転移・街道】」

 あの場所の名前分からなかった。でも、場所さえわかれば【転移】で行ける。【転移】マジ有能。


 【オーネスト】に続く街道に【転移】してきた俺たちは、のんびりしていた。以下、俺達の会話文である。


「キラ~あとどれくらい?」
「あと3週間くらいだと思うぞ」
「そんなに~?」
「そんなに。文句言うなら置いてくぞ」
「置いていきますよ」
「ミライまで!?さっきカオリも一緒にキラについていく!とか言ってなかった?」
「ごめんなさい。カオリはおまけです。本当は二人っきりがいいけど、カオリがいた方が賑やかだし、仕方なく、です」
「あ、はい」
「まぁ、カオリはずっと居て欲しいな。主にツッコミ要因として」
「最後の一言要らなくない!?最初だけだったら私コロッと惚れてたかもしれないわよ?」
「カオリはいらない」
「他の女はいらない」
「私全否定された・・・」
「まぁ、これからも俺のそばにいてくれ」
「・・・プロポーズ?」
「主にツッコミ要因又は肉壁として」
「私、カムイのところに戻ろうかしら?」
「「どうぞ」」
「揃って言うな!夫婦か!少しは引き留めてよ!」
「「わ~カオリいなくなっちゃダメ~」」
「息ピッタリの棒読みありがとう!結婚して頓死しろ!!チクショウ!!!」
「「結婚?」」
「あなたたちお似合いよ!私に対しての態度とか全く同じじゃない!!」
「結婚ねぇ」
「キラ君、結婚しましょう!」
「おう!そうだな!」
「結婚おめでとう!早く夫婦揃って逝け!」
「「わーい!新婚さんだー!と言うわけでカオリ、ご祝儀頂戴?」」
「私からガチャのための金を奪うな!その前に結婚決めるの早過ぎない!?」
「それもそうだな。じゃ、付き合うとこから始めるか」
「やった!キラ君の彼女になれた!」
「わーミライおめでとう!早く爆発しろッ!!」
「「自分で結婚するの早すぎるとか言ってその意見を聞いて彼氏彼女の関係になったら今度は死ね?カオリは酷いよね」」
「なんでそんなに息ピッタリなのよ!と言うわけでさ、私も彼女に・・・」
「どう言う訳だ?」
「カオリ、私からキラ君を奪うと。決闘デュエルしましょうか」
「ただの冗談じゃない!本気にしないで!!お願い!!!まだ死にたくない‼‼」
「そもそも、私はキラ君にとって一番であれば、彼女が何人いたって、愛人が何人いたっていいんです」
「愛人どころか彼女すらもいないよ!?ミライ以外に!ミライが初めての彼女だよ!」
「私が初めて・・・キラ君の全ての初めては私のもの。まずはやっぱりなんといってもアレから・・・」
「俺の貞操が危険な気がする。・・・でも彼女になったミライだから別に大丈夫か」

 とまぁ、こんな感じ。・・・最後、話がヤバい方向に進んでたけどね!それにしれっとミライと彼女になったりしたし。これが小説とかだったらかなり大事な場面さらっと流したことになるね。小説じゃないから関係ないけど!(小説です。関係あります。←著者)


————————————————————————————————————————————————————
この話は間違えて投稿してしまって、読んでしまった方がたくさんいると思うので、今日はこの話のあとにもう一話投稿します。
しおりを挟む
感想 39

あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

愛されない皇妃~最強の母になります!~

椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』 やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。 夫も子どもも――そして、皇妃の地位。 最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。 けれど、そこからが問題だ。 皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。 そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど…… 皇帝一家を倒した大魔女。 大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!? ※表紙は作成者様からお借りしてます。 ※他サイト様に掲載しております。

田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。

けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。 日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。 あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの? ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。 感想などお待ちしております。

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅

あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり? 異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました! 完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)

葵セナ
ファンタジー
 主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?  管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…  不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。   曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!  ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。  初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)  ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

処理中です...