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オーネストへ!
Stage Twenty-Two
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謎の空間から出た先は、【始まりの街】転移水晶前広場だった。移動の手間が省けたので良かった。周りにはたくさんのプレイヤーがいたが、あの空間より少ない感じ。多分、出る場所によってどこに出るか分かれてるんだろうな。あ、スポーン地点も最初に選択した種族によって場所が違う。だから【始まりの街】に全プレイヤーが溢れたりしない。種族ごとにステータスに特徴があるんだけど、それはまた今度。
「ここで待っていればいいのか?」
「うん、多分そうだと思う。すぐに来るはず」
「おーい!」
「あ、ほら!来たわよ!」
遠くから聞こえてきた声に反応し、声が聞こえてきた方を見ると、神崎が来ていた。・・・複数の女性を連れて。ハーレムかよ。くたばれ。
「待たせてしまったかい?」
「ああ、そうだな。凄く待った」
「そこまで待ってないでしょ!」
「いてっ!」
いやさ、ボケただけじゃん。脇腹抓りながら叩かなくてもいいじゃん。そう思わない?
「ごめんよ。さて、僕はカムイ。リアルと同じさ。で、彼女たちは俺についてきたクラスメート。男子たちや他の女子たちはソロかパーティーを組んで活動しているよ」
「そうなんだ」
「冷たいね、雲母君は」
「キラだ。で、何か俺に聞きたいことはあるか?」
「ちょっと!カムイ君に対してその言葉は失礼じゃない?」
「「「そうよ、そうよ!」」」
「・・・はぁ。で、聞きたいことはないのか?」
「いくつかある。まず、これは聞きたいことではないがミライを助けてくれてありがとう」
「いや、礼を言われるほどの事じゃない。たまたま見つけたから保護した。それだけだ」
「だから!カムイ君に対してその態度はどうなの、っていてるの!」
うるさい。誰こいつ。
「一宮神楽ちゃんですよ。クラスで一番の神崎君溺愛者です」
「マジか。教えてくれてありがと」
「どういたしまして」
俺が疑問に思ったことをすぐに教えてくれた。でもね?俺、言葉に出してないと思うんだ。何でわかったの?読心術?そんなスキルあったっけ?でもなぁ、ミライだしな・・・俺に関してなら何でもできそうなミライだからな。うん、ミライならできるわ、読心術。
「それで聞きたいことねぇ・・・あ、今までどこに居たの?キラの事もミライの事もさらにはカオリも見当たらなかったし」
「隣町までだよ」
「そうか。では次の質問。キラは僕が作るクランに入る気は?」
「ゼロだ」
「即答だね」
「当たり前だ。俺はソロ・・・じゃなくてミライとのコンビでこの世界を生きていく」
「キラ君・・・」
「ちょ、私は!?」
「自分で考えろ」
正直、カオリ要らないしね。ついてくるならついてくればいい。その場合、身の安全だけは保障するし。・・・本人の前では言わないけど。調子乗りそうだし。
「そうか・・・でもキラ、ミライは君には渡せないかな」
「何でだ?」
「いくら君が強くても、ミライが強いわけじゃない。不測の事態があるかもしれない。そうなった場合、君はどうするつもりだい?」
いや、ミライ強いよ?カムイの数倍。レベルも上だし、俺、ミライ、カオリがこのゲームでのトップ3だよ?それに不測の事態?ミライは自分のNPCいるし、俺からもアーサーとか護衛につけるし。俺意外だと、ミライに1ダメージも与えられないんじゃない?
「どうするも何も、そんなことにはならない。ミライが死ぬことはない」
「何故言い切れる?」
護衛が過剰戦力だからです。装備がチートだからです。
説明すると、ミライが出した漆黒のローブ(★9)は【特性】に【自動HP回復】が付いていて、その効果が毎秒HPを10%回復するとかいうチート性能。毒状態でも秒間1%だからノーダメージ。はは、チートだチート。・・・尚、俺が出した純白翼のコート(★9)は毎秒HPとMP20%回復にMPを使っての障壁展開。さらには名前に翼があるわけだから勿論空も飛べる。名前に純白と漆黒が入っているのは、純白の方は魔法攻撃力アップ、漆黒の方が攻撃力アップだ。・・・同じ★9なのにここまで違うものなのか。あ、漆黒のローブにも魔法攻撃力アップのバフが常時つくようになってる。・・・まぁ、危険な所に行くなら純白翼のコートはミライに渡すけどな。因みに、天駆のブーツ(★9)は空中にいるとき、MPを使って障壁を足の裏に展開し、空中ジャンプを可能にする。何故だろう。しょぼく感じるのは。
少し話が脱線したが、つまり、チート装備を渡すし、過剰戦力な護衛がいるし、俺が一緒に居るので、ミライが危険が迫ることはない、言うことだ。
でもここまで長く説明しても面倒なことになりそうだから、言いたくない。ってかさ、これってカムイが作るクランへの誘いだよな?『クラスメート全員が入るから君たちも入らない?共に協力してこのゲームをクリアしよう!』みたいな。
「何故言い切れるだと?なら逆に質問しよう。ミライがカムイたちの所に行って、死なない確率はどれくらいだ?」
「確率は分からないけど、キラとミライ、カオリの三人でいるより安全だと思うよ」
ほう、言ったな?【天変地異】打つぞ?それでも安全か?・・・打たないけどさ。周りの人に迷惑だもんね。
「あ、カオリはやるよ。いらないし」
「ちょっと!?いままでミライを取り合ってたじゃない!何で私が出てくるの?」
「ちょっと黙ってろ」
「いらないって言われて抗議したのに黙れは酷くない!?そもそもなんで喧嘩みたくなってるわけ?」
「さあ?」
喧嘩してるわけじゃないけどな。だけど、どうしてもミライを渡したくないだけだ。・・・なんだかんだ言いつつも俺、ミライの事・・・って、そんなことより、俺がクランに入ればいいんだけどな。入らないけど。だって足手まといじゃん。
「ここで待っていればいいのか?」
「うん、多分そうだと思う。すぐに来るはず」
「おーい!」
「あ、ほら!来たわよ!」
遠くから聞こえてきた声に反応し、声が聞こえてきた方を見ると、神崎が来ていた。・・・複数の女性を連れて。ハーレムかよ。くたばれ。
「待たせてしまったかい?」
「ああ、そうだな。凄く待った」
「そこまで待ってないでしょ!」
「いてっ!」
いやさ、ボケただけじゃん。脇腹抓りながら叩かなくてもいいじゃん。そう思わない?
「ごめんよ。さて、僕はカムイ。リアルと同じさ。で、彼女たちは俺についてきたクラスメート。男子たちや他の女子たちはソロかパーティーを組んで活動しているよ」
「そうなんだ」
「冷たいね、雲母君は」
「キラだ。で、何か俺に聞きたいことはあるか?」
「ちょっと!カムイ君に対してその言葉は失礼じゃない?」
「「「そうよ、そうよ!」」」
「・・・はぁ。で、聞きたいことはないのか?」
「いくつかある。まず、これは聞きたいことではないがミライを助けてくれてありがとう」
「いや、礼を言われるほどの事じゃない。たまたま見つけたから保護した。それだけだ」
「だから!カムイ君に対してその態度はどうなの、っていてるの!」
うるさい。誰こいつ。
「一宮神楽ちゃんですよ。クラスで一番の神崎君溺愛者です」
「マジか。教えてくれてありがと」
「どういたしまして」
俺が疑問に思ったことをすぐに教えてくれた。でもね?俺、言葉に出してないと思うんだ。何でわかったの?読心術?そんなスキルあったっけ?でもなぁ、ミライだしな・・・俺に関してなら何でもできそうなミライだからな。うん、ミライならできるわ、読心術。
「それで聞きたいことねぇ・・・あ、今までどこに居たの?キラの事もミライの事もさらにはカオリも見当たらなかったし」
「隣町までだよ」
「そうか。では次の質問。キラは僕が作るクランに入る気は?」
「ゼロだ」
「即答だね」
「当たり前だ。俺はソロ・・・じゃなくてミライとのコンビでこの世界を生きていく」
「キラ君・・・」
「ちょ、私は!?」
「自分で考えろ」
正直、カオリ要らないしね。ついてくるならついてくればいい。その場合、身の安全だけは保障するし。・・・本人の前では言わないけど。調子乗りそうだし。
「そうか・・・でもキラ、ミライは君には渡せないかな」
「何でだ?」
「いくら君が強くても、ミライが強いわけじゃない。不測の事態があるかもしれない。そうなった場合、君はどうするつもりだい?」
いや、ミライ強いよ?カムイの数倍。レベルも上だし、俺、ミライ、カオリがこのゲームでのトップ3だよ?それに不測の事態?ミライは自分のNPCいるし、俺からもアーサーとか護衛につけるし。俺意外だと、ミライに1ダメージも与えられないんじゃない?
「どうするも何も、そんなことにはならない。ミライが死ぬことはない」
「何故言い切れる?」
護衛が過剰戦力だからです。装備がチートだからです。
説明すると、ミライが出した漆黒のローブ(★9)は【特性】に【自動HP回復】が付いていて、その効果が毎秒HPを10%回復するとかいうチート性能。毒状態でも秒間1%だからノーダメージ。はは、チートだチート。・・・尚、俺が出した純白翼のコート(★9)は毎秒HPとMP20%回復にMPを使っての障壁展開。さらには名前に翼があるわけだから勿論空も飛べる。名前に純白と漆黒が入っているのは、純白の方は魔法攻撃力アップ、漆黒の方が攻撃力アップだ。・・・同じ★9なのにここまで違うものなのか。あ、漆黒のローブにも魔法攻撃力アップのバフが常時つくようになってる。・・・まぁ、危険な所に行くなら純白翼のコートはミライに渡すけどな。因みに、天駆のブーツ(★9)は空中にいるとき、MPを使って障壁を足の裏に展開し、空中ジャンプを可能にする。何故だろう。しょぼく感じるのは。
少し話が脱線したが、つまり、チート装備を渡すし、過剰戦力な護衛がいるし、俺が一緒に居るので、ミライが危険が迫ることはない、言うことだ。
でもここまで長く説明しても面倒なことになりそうだから、言いたくない。ってかさ、これってカムイが作るクランへの誘いだよな?『クラスメート全員が入るから君たちも入らない?共に協力してこのゲームをクリアしよう!』みたいな。
「何故言い切れるだと?なら逆に質問しよう。ミライがカムイたちの所に行って、死なない確率はどれくらいだ?」
「確率は分からないけど、キラとミライ、カオリの三人でいるより安全だと思うよ」
ほう、言ったな?【天変地異】打つぞ?それでも安全か?・・・打たないけどさ。周りの人に迷惑だもんね。
「あ、カオリはやるよ。いらないし」
「ちょっと!?いままでミライを取り合ってたじゃない!何で私が出てくるの?」
「ちょっと黙ってろ」
「いらないって言われて抗議したのに黙れは酷くない!?そもそもなんで喧嘩みたくなってるわけ?」
「さあ?」
喧嘩してるわけじゃないけどな。だけど、どうしてもミライを渡したくないだけだ。・・・なんだかんだ言いつつも俺、ミライの事・・・って、そんなことより、俺がクランに入ればいいんだけどな。入らないけど。だって足手まといじゃん。
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