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しりうす。

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デスゲーム?

Stage Fifteen

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【お知らせ】
 本日、午後11頃から明日、午前4時頃までメンテナンス及びアップデートを行います。ログインしたままでの大丈夫ですので、存分にゲームをお楽しみください。尚、アップデート内容は伏せさせていただきます。


 メンテナンス?これ・・・全員取り込む準備ができたってことか?それにアップデート?プレイヤーを引き留めるために急いで用意したのかな?なら内容はあまり期待できないな。・・・さてと。これからこの世界で頑張っていきますか!・・・・・・アンラにはログアウトしておけってメッセ送っとこ。



【お知らせ】
 メンテナンスが終了いたしました。

【お知らせ】
 アップデートが終了いたしました。今回追加されたコンテンツは以下の通りです。

・ガチャの実装
・魔物を倒した時に【G】が貰えるようになる
・新エリアの開放
・新しい魔物の追加
・新しい称号の追加
・新しいアイテムの追加
・新しいスキルの種類、【エクストラスキル】の追加
・新しい【コモンスキル】の追加
・空腹度を追加
・新ストーリー追加
・上限レベル制限解除
・一日に上げられるレベル制限


 朝起きたら視界の端にメールのアイコンがあったので見てみると、このようなことが書いてあった。

 メンテナンスは多分ログアウト不可の事だと思うから無視。問題なのはアップデート内容だ。ガチャ?運営は何を企んでいる?ガチャの景品によるプレイヤーの監視?新規プレイヤーを増やすためのテコ入れ?デスゲームにしたことへのお詫び?遊び?それとも——————全て、か?

 他にも確認したいことがある。例えば【新しいアイテムの追加】。何が追加されたんだ?このお知らせの中にはアップデート内容の詳細が載っていない。自分たちで確かめろ、と言うことか?【エクストラスキル】?【ユニークスキル】とは違うのか?・・・そもそも、【ユニークスキル】なんてあるのか疑問だけど。【コモンスキル】を追加してどうする?ただの思い付きか?そうかもしれない。後は【満腹度の追加】か?【新ストーリー追加】は別に関係ないしスルーでいいか。満腹度、か・・・。【料理】取っておいて正解だったな。今は最高レベルまで上がってるから余程のことがない限り空腹度は気にしなくていいかな。

 一通りの確認が済んだころ、俺は今まで無視していたことを意識するようにする。今まで無視していたこと、それは・・・

「すぅ・・・すぅ・・・」

 こいつ・・・!
 そう、ミライだ。昨日と同じく全裸である。

「起きろ!」
「ひぅ!・・・ぁ、キラ君。おふぁよ~」
「ああ、おはよう。じゃねーわ!ねぇ、何で全裸なの!?何で一緒のベッドで寝てんの!?」
「え?えっと・・・一つずつ、説明するね。まず、全裸の理由。それは、私がお風呂から上がったままレン君の布団に潜り込んだから。・・・あ、これ、両方の説明になるね」
「ほう。風呂上がりの全裸のまま俺の布団に潜り込み、そしてそのまま寝た、と。そういうことだな?」
「うん!そういうこと!」
「【電撃ショックボルト】」
「あばばばばばばばばば」

 とりあえず【雷属性初級魔法・電撃】を打っておいた。本気でやると筋肉が破裂し、皮膚が捲れ上がり、血が四方八方に飛び散るというグロいことになってしまうので、ビリビリと痺れる電撃だ。どれくらいの威力なのか簡単に言うと、長時間正座し続け、足が痺れているところに足を突かれた時に来るあの感覚の2倍くらいだ。・・・そこまで威力なさそう。

「もう!ひどいよ!か弱い女の子の寝起きに電撃を浴びせるなんて!そこは朝から美少女の裸を見れたんだから拝むとか、襲うとかしてくれてもいいと思うんだけどな~。だからほら、早く服脱いで」
「お前はもう既にか弱くないし、美少女なのは認めるけど拝まないし、襲わないし。ってか服脱がせようとすんな!」
「え~」
「【でんg―――」
「わー!わかったから!もうしないから!こんなこと!」
「わかればいいんだよ、わかれば」

 まったく。ミライは可愛いんだけど恥じらいがないからなー。俺に対しての。それさえあれば完璧なんだけどな。それより、いつか本当にミライを襲いそうで怖い。この調子だと1ヶ月持たないで理性が吹き飛びそう。・・・その場合、どうしようか。・・・あれ?ミライに普通に受け入れられてる未来が見える。しかもミライが喜んでいるような・・・そ、そんなことはないはずだ!・・・多分、きっと、恐らく。・・・ないよね?・・・・・・・・・ってか、この状況って、女の子から誘われてるのにそれに乗らないチキン?据え膳食わぬは男の恥ってやつ?・・・はぁ。

「ミライ、わかったなら服を着ような。この状況でカオリが来たら——————」
「ミライ!キラ!起きな———————ごめんね!ごゆっくり~」
「ほらこうなる。だから今度からはやめてくれよ?」
「むぅ。わかったよ・・・」
「よし、それじゃあカオリを追いかけますか。そんな遠くまで行ってないといいけど」


「ふむふむ。なるほど~」
「お前ホントにわかってる?」
「わかってるわよ~。つまり、ミライが夜這いをかけて、それにキラが欲情したってことでしょ?」
「後半が間違ってるな。・・・あれ?全部か?」
「どっちでもいいわよ。・・・さて!キラ!あなたならもう【お知らせ】読んでいるでしょう?」
「ああ、勿論だ」

 ミライのせいで起きられなかったし。

「早速ガチャ引きましょうよ!」
「お、いいなそれ!」
「が、ガチャ・・・?」
「そうよ。今回のアプデでガチャが実装されたのよ!だから引きましょ?」
「でも、どうやって引くの?」
「多分、メニューからガチャの画面に行くんじゃないか?」
「そうかもしれないわね。・・・あったわよ」
「カオリグッジョブ」

 ガチャか・・・何が出るんだろう。素材かな?それとも新しく出たとかいうアイテムか?

「げっ」
「?どうしたの?」
「どうした?」
 
 俺がガチャの中身を考えていると、カオリが顔を引きつらせていた。どうしたんだ?

「が、ガチャのね、引くために必要なのがGなのよ」
「それがどうした?」
「問題なのがね、必要なGの量よ」
「どれくらいなんだ?」

 俺はメニューウィンドウを表示させ、ガチャの画面に移った。そこにはガチャを引くためのボタンと思われるボタンと景品一覧が表示されていた。そして気になる1回ガチャを回すために必要なGの量は?
 と、その時、俺が見るよりも早くカオリが答えを言ってしまった。

「1回、1万Gよ・・・」

 え?嘘だろ?そんなの新規プレイヤーじゃガチャ引けないじゃん。ってかそれが一回?十連で10万G?高くないか?

「あ、でもその代わり、ガチャで出てくるのが凄いわね。えっとなになに?・・・味方NPC!?それに貴重な素材アイテムに装備品まで!?なにこれ大盤振る舞いじゃない!」

 あ~なるほど。それくらいなら納得だわ。・・・この宿二泊でガチャ三回か・・・この宿が高いの?
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