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デスゲーム?
Stage Twelve
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「ここが【荒れ果て荒野】か・・・」
俺がしんみり呟くと、それに続いてミライとカオリも呟いた。
「強そうな魔物しかいないね・・・」
「本当に。幾つ命があっても足りなさそうね、ここ」
「ま、大丈夫だろ」
「余裕そうね」
「まぁな」
「頼りにしてますからね!キラ君!」
「任せとけ!何があってもミライだけは絶対に助ける!」
ミライから頼りにしてますと言われたので、必ず、絶対、何があってもミライだけは助けよう。
「ちょ、私は!?」
・・・仕方がないのでカオリも追加で。
「ねぇ、なんでそんなイヤそうな顔してんの?ねぇ、なんで?」
「・・・」
「無言はやめてぇ!」
さて、そろそろおふざけはやめて気を引き締めないと。
「ねぇ、ねぇ!聞いてるの!?」
「はいはい、聞いてる聞いてる」
「嘘よね!?」
「そんなことより、集中しろ。周り魔物だらけだぞ?」
「え!?」
「気づかなかったんですか?」
「気づかなかった・・・あれ?でもどうして襲ってこないの?」
「それはキラ君が牽制してるからだよ」
「え?」
そう言われて初めて気が付いたようだ。因みに俺が何をしていたかと言うと、【賢者】で使えるようになっている、PP50000程で買える【無詠唱】を使い【聖属性上級魔法・聖域】で俺達を中心に半径3m内に魔物を入れなくさせたのだ。この魔法は、展開する範囲と時間によって消費する魔力が変わる。俺の場合、【賢者】で凄く少なくなっているが。
「さてと。とりあえず、パーティー組もうぜ?」
「あ、そういえばまだしてなかったわね」
「そうだね。早く組もうよ!」
「わかった。・・・ほら、送ったぞ」
「あ、来た来た。・・・了承っと」
「来た!・・・勿論、了承で!」
素早くパーティー申請をミライとカオリに送り、すぐに了承された旨のウィンドウが表示された。
「んじゃ、ちょっと約束事が一つ。ここで見たことは絶対に、何があっても内緒にすること。いいな?」
「?別にいいよ?」
「別にいいわよ?」
「よし。言質取ったからな?・・・大きな声出すなよ。 #$%&―――【水球幕】」
ドドドドドドドドーーーーーーーーーーーン!!
「「な、なにこれー!!」」
【水属性中級魔法・水球幕】。【水属性初級魔法・水球】を弾幕上に放射する魔法だ。その飛び散る方向は決められる。今回は全方位に打ってみた。威力は過剰なほど。
二人は途轍もない威力の魔法を見て、呆気にとられていた。まぁ、わからなくはないけど。
「秘密にしておけよ?」
「秘密にはするけど、これ私がいる意味ないよね・・・」
「何なのよこれ!・・・秘密にはするわよ?女に二言はないわ」
「あぁ、頼むぞ?それとミライ、俺は剣士でやろうと思ってるからミライは必要だぞ?カオリはともかく」
「え?そうなんですか?よかったぁ・・・」
「え?ちょっと、私っていらない子なの?」
「いらない子だな。それよりどれくらいレベル上がった?」
「!わ、私!50近く上がった!」
「私もそれくらいね」
「結構上がるな」
確か、15体くらいだったから、結構経験値あったのかな?・・・俺?80以上だよ。ほんっとチートだよな。はははっ。・・・レベル上げの楽しみがぁ・・・・・・。あ、因みにスキルの方はカンストしました。・・・新しいの買わないと。・・・レベルアップのお知らせがうるさすぎる。頭痛い。
「そろそろ帰ろうぜ。暗くなってきたし」
【始まりの街】を出たのが午前8時頃。そこから移動に9時間でここに到着したのが午後5時頃。そこから楽しく雑談などしてたから今現在の時刻は午後5時半過ぎ。そろそろ暗くなり始める時間だ。
「そうね。で、どこに泊まる?」
「そうだな・・・どこがいい?」
「ここから一番近いところでいいわよね」
「なら【ポートタウン】だな」
「わかったわ。・・・って、着くの深夜じゃない!」
「なら野宿するか?」
「・・・そうする?」
「どっちでもいいぞ?」
「なら野宿にしましょう。歩きたくないし」
「あ、俺【転移】使えたわ」
「何で使えるのよ・・・ま、いいわ。早く行きましょ?」
「そうだな。なら俺のどこかに触れてくれ」
「わかったわ。・・・ほら、ミライも早く」
「え、えっと・・・」
「ん?どうした?」
「あの、もう落ちちゃうんですか・・・?」
「あー、いや、俺はもう落ちないぞ」
「わたしも落ちなくていいかな」
「え?な、なんでですか?」
「え、だって、ミライ一人になっちゃうじゃん。昨日は1人にしちゃったけどもう一人にしないからな」
「キラ君・・・」
「それにすぐにログアウト不可になるだろうし、こっちの生活にも慣れないとね」
「・・・・・・・・・カオリ・・・」
「何よ今の間は」
多分、多分だけど、俺と二人きりの方が良かったんじゃないか?多分だけど。ってかヤバいな。どんどん魔物が集まってきてる。
「早く帰るぞ。だんだん魔物が集まってきてる」
「そうね。早く帰りましょ。ほらミライも早く」
「うん!」
「よーしそれじゃあ! ■■◆▲●▲◆●●▲――――――【転移・ポートタウン】!」
魔法名を言った次の瞬間、俺の足元に純白の魔法陣が出てきた。それは次第に大きくなり、直径1メートルほどになると足から脛へ、脛から太ももへとどんどん上がってきた。・・・演出だけど。そして、ついに顔もすべて飲み込まれ、視界が暗転した。
・・・詠唱は本来必要ないけど気分で言ってみた。
俺がしんみり呟くと、それに続いてミライとカオリも呟いた。
「強そうな魔物しかいないね・・・」
「本当に。幾つ命があっても足りなさそうね、ここ」
「ま、大丈夫だろ」
「余裕そうね」
「まぁな」
「頼りにしてますからね!キラ君!」
「任せとけ!何があってもミライだけは絶対に助ける!」
ミライから頼りにしてますと言われたので、必ず、絶対、何があってもミライだけは助けよう。
「ちょ、私は!?」
・・・仕方がないのでカオリも追加で。
「ねぇ、なんでそんなイヤそうな顔してんの?ねぇ、なんで?」
「・・・」
「無言はやめてぇ!」
さて、そろそろおふざけはやめて気を引き締めないと。
「ねぇ、ねぇ!聞いてるの!?」
「はいはい、聞いてる聞いてる」
「嘘よね!?」
「そんなことより、集中しろ。周り魔物だらけだぞ?」
「え!?」
「気づかなかったんですか?」
「気づかなかった・・・あれ?でもどうして襲ってこないの?」
「それはキラ君が牽制してるからだよ」
「え?」
そう言われて初めて気が付いたようだ。因みに俺が何をしていたかと言うと、【賢者】で使えるようになっている、PP50000程で買える【無詠唱】を使い【聖属性上級魔法・聖域】で俺達を中心に半径3m内に魔物を入れなくさせたのだ。この魔法は、展開する範囲と時間によって消費する魔力が変わる。俺の場合、【賢者】で凄く少なくなっているが。
「さてと。とりあえず、パーティー組もうぜ?」
「あ、そういえばまだしてなかったわね」
「そうだね。早く組もうよ!」
「わかった。・・・ほら、送ったぞ」
「あ、来た来た。・・・了承っと」
「来た!・・・勿論、了承で!」
素早くパーティー申請をミライとカオリに送り、すぐに了承された旨のウィンドウが表示された。
「んじゃ、ちょっと約束事が一つ。ここで見たことは絶対に、何があっても内緒にすること。いいな?」
「?別にいいよ?」
「別にいいわよ?」
「よし。言質取ったからな?・・・大きな声出すなよ。 #$%&―――【水球幕】」
ドドドドドドドドーーーーーーーーーーーン!!
「「な、なにこれー!!」」
【水属性中級魔法・水球幕】。【水属性初級魔法・水球】を弾幕上に放射する魔法だ。その飛び散る方向は決められる。今回は全方位に打ってみた。威力は過剰なほど。
二人は途轍もない威力の魔法を見て、呆気にとられていた。まぁ、わからなくはないけど。
「秘密にしておけよ?」
「秘密にはするけど、これ私がいる意味ないよね・・・」
「何なのよこれ!・・・秘密にはするわよ?女に二言はないわ」
「あぁ、頼むぞ?それとミライ、俺は剣士でやろうと思ってるからミライは必要だぞ?カオリはともかく」
「え?そうなんですか?よかったぁ・・・」
「え?ちょっと、私っていらない子なの?」
「いらない子だな。それよりどれくらいレベル上がった?」
「!わ、私!50近く上がった!」
「私もそれくらいね」
「結構上がるな」
確か、15体くらいだったから、結構経験値あったのかな?・・・俺?80以上だよ。ほんっとチートだよな。はははっ。・・・レベル上げの楽しみがぁ・・・・・・。あ、因みにスキルの方はカンストしました。・・・新しいの買わないと。・・・レベルアップのお知らせがうるさすぎる。頭痛い。
「そろそろ帰ろうぜ。暗くなってきたし」
【始まりの街】を出たのが午前8時頃。そこから移動に9時間でここに到着したのが午後5時頃。そこから楽しく雑談などしてたから今現在の時刻は午後5時半過ぎ。そろそろ暗くなり始める時間だ。
「そうね。で、どこに泊まる?」
「そうだな・・・どこがいい?」
「ここから一番近いところでいいわよね」
「なら【ポートタウン】だな」
「わかったわ。・・・って、着くの深夜じゃない!」
「なら野宿するか?」
「・・・そうする?」
「どっちでもいいぞ?」
「なら野宿にしましょう。歩きたくないし」
「あ、俺【転移】使えたわ」
「何で使えるのよ・・・ま、いいわ。早く行きましょ?」
「そうだな。なら俺のどこかに触れてくれ」
「わかったわ。・・・ほら、ミライも早く」
「え、えっと・・・」
「ん?どうした?」
「あの、もう落ちちゃうんですか・・・?」
「あー、いや、俺はもう落ちないぞ」
「わたしも落ちなくていいかな」
「え?な、なんでですか?」
「え、だって、ミライ一人になっちゃうじゃん。昨日は1人にしちゃったけどもう一人にしないからな」
「キラ君・・・」
「それにすぐにログアウト不可になるだろうし、こっちの生活にも慣れないとね」
「・・・・・・・・・カオリ・・・」
「何よ今の間は」
多分、多分だけど、俺と二人きりの方が良かったんじゃないか?多分だけど。ってかヤバいな。どんどん魔物が集まってきてる。
「早く帰るぞ。だんだん魔物が集まってきてる」
「そうね。早く帰りましょ。ほらミライも早く」
「うん!」
「よーしそれじゃあ! ■■◆▲●▲◆●●▲――――――【転移・ポートタウン】!」
魔法名を言った次の瞬間、俺の足元に純白の魔法陣が出てきた。それは次第に大きくなり、直径1メートルほどになると足から脛へ、脛から太ももへとどんどん上がってきた。・・・演出だけど。そして、ついに顔もすべて飲み込まれ、視界が暗転した。
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