116 / 118
新たなステージへ!
Stage One Hundred And Seven
しおりを挟む
「どうしよう・・・」
「どうしようか・・・」
解決策を考え始めて数秒。たったそれだけの時間で、二人は頭痛を覚えるほどに脳を酷使していた。一つの武器に、キラ、ミライ、カオリ、サクラの特徴を織り込んだ武器を造ることはできる。それでも造れないのは、武器が変形するため稼働部が増え、耐久度が異常に少なくなってしまうからだ。
「もうさ、別々にする?」
「そうしようか」
数十秒後、二人はそれぞれの武器を造り始めた。一つの武器にするのは諦めたようだ。そして、作り始めてから数十分後、武器は完成していた。
「「できたー!」」
「お、新しい武器、造り終わったのか。どんな武器なんだ?」
二人の武器が完成した丁度その時、キラ達が帰ってきた。二人はキラに武器の性能を説明し、今度はキラ達にどうだったのかを聞いた。
♢♢♢
「まぁ俺は楽勝だったな。ミライ達はそうでもないようだが」
「そうですね。突然強くなりましたから。サクラちゃんに聞いていなかったら対応できなかったと思います」
「私も同じ考えね。よくサクラは勝てたと思うわ」
「あの変化は卑怯だよね。今まで攻めてこなかったのにいきなり攻めてくるんだもん」
俺の場合は相手が俺達の事を人族、それも【種族進化】していないプレイヤーだと思ってるから最初は力を見極めるため防御に徹し、ある程度読み切ったらそれを攻略するための戦闘データをインストール。そして猛攻してくるっていうだけのプログラムだから、防御している間は遠くから魔法を使って魔法職だと思い込ませて、その後は魔法職に対しての攻撃しかしてこないから一気に接近して連続攻撃を食らわせれば勝利。これができれば楽勝だ。この戦い方は魔法剣士とかでもできると思う。
と、言うことをブルーとレッドに話し、俺は二人を連れて神殿に向かった。
そこは、やはり険しい崖の上に建っていて、吹き付ける暴風により全体的に風化しているように見える。しかしそれでもなんとも言えぬ威圧感があり、遊び半分で中に入ろうなどとは思わない。
「いいか?絶対に最初から本気を出すんじゃないぞ?途中で何かブツブツ呟くと思うから、その後の攻撃には十分に気を付けてくれ。・・・誰から行く?」
「わ、私から行きます・・・お姉ちゃんですから・・・・・・」
名乗り出たのは、ブルーだった。やっぱり死ぬかもしれないことをするのは怖いのか、足がぶるぶると震えている。それを見て、俺は努めて優しく声をかけた。
「怖いならしなくてもいいんだぞ?ブルー達は家の中で武器を造ったり修理しててくれれば、俺やミライが絶対に守ってあげるから」
「いやです。守られているだけって言うのは、いやです。この前戦ったゴッドギャラクシーに所属する生産職の人も絶対にこれに挑戦するはずです。それで負けるのは嫌なんです」
ブルーのその決意表明は、即答だった。横ではレッドも首を振り、その眼はブルーと同じ色をしていた。
「・・・わかった。アイテムのチェックは終わってるな?」
「はい」
「・・・絶対に、クリアして来いよ」
「・・・はい」
「・・・お姉ちゃん、頑張ってね」
「うん。頑張ってくるね」
ブルーは俺達と違って、純粋なプレイヤーだ。スキルや称号でステータスアップを受けていないため、この戦いは、本当に危険だ。それでも行くというのならば、俺は止めない。止めることはできない。
レッドもブルーを応援し、ブルーもそれに応える。
そして、
「行ってきます」
ブルーは一人、神殿の中に入っていった。
数時間後、ブルーとレッドの【種族進化】は完了し、俺達は家に帰った。
家に帰ると、豪華な料理がテーブルの上に並んでいた。片隅にある禍々しいオーラを放つダークマター的な何かは、俺には見えない。
「おかえりなさい、キラ君」
「ただいま。ミライ、これは?」
「ギルドメンバー全員の【種族進化】完了のお祝いパーティーです!」
と、言うことは、ミライは二人がクリアできると信じて・・・いや、確信してたわけだ。それに、ここにミライがいて、サクラとカオリが料理を運んでいるということは、アンラもそう思っていたと言う訳だろう。少しは心配してもいいと思うけど、信頼するのもいいと思う。ギルドメンバー同士、信用がないといざという時最悪なことになりそうだからね。
それに、こういうお祝いの準備をするのはギルマスの仕事だよね。
「さぁ!全員の【種族進化】完了を祝って───乾杯!」
「「「「「「かんぱーい!」」」」」」
それぞれが持ったジュース入りのグラスを突き合わせ、カンッといい音を響かせる。中身はオレンジジュースだったりリンゴジュースだったり、大人な雰囲気を味わえるように味の濃いぶどうジュースやマスカットジュースのスパークリングなどもある。
テーブルには様々な料理が並べられている。鳥の丸焼きなどもあり、とても食欲をそそる。この鳥の丸焼きは【センド平野】という【始まりの平原】の次にある平たい土地に生息する鶏の姿をした魔物で、主に食用に使われる肉がドロップする。初期の頃はいい稼ぎどころだろう。
その魔物は強力なケリで攻撃するため、足、特にももの発達が凄く、食べると脂がのっていて口の中で溶けるような食感だ。
並んでいるのは、ご飯だけではない。氷の入ったグラスに挿されているポッ〇ーや、チーズなどの素材が乗せられたリ〇ツなど、沢山のお菓子がある。
これ、現実で食べたら確実に太る奴だな、うん。
その後は、夜遅くまで騒ぎまくり、疲れ果て寝落ちしてしまったサクラ、カオリ、アンラ、ブルー、レッドをそれぞれの自室に運んだ。ミライも目を擦ってたので眠いのだろう。俺も眠い。
「ミライ、寝るか?」
「・・・キラふんといっひょにれすかぁ~?」
「いやそういう訳じゃ・・・まぁ、俺と寝たいならそれでもいいけど」
「・・・いっひょにねたいれふぅ!」
「じゃあ俺の部屋まで行こう。・・・歩ける?」
ミライは既に目を瞑り、ゆらゆらと微かに揺れている。ほぼ寝ているのと同じだろう。仕方がないので、俺はミライの背後から背中と膝を支え、持ち上げた。所謂お姫様抱っこの状態だ。
その状態でミライを見ると、口元がにやけていた。起きているというより、とても良い夢を見ているのだろう。
そう思うことにして、俺は階段を上り・・・
「・・・おやひゅみなはい、キラふん・・・」
「・・・おやすみ、ミライ」
恐らく寝相と寝言だろうが、ミライに頬にキスされ、不意打ちだったのもあり少し顔が赤くなっているのを自覚しつつ俺は速やかに自室に戻り、ミライをベッドに寝かせて、その横で俺も眠りについた。
「どうしようか・・・」
解決策を考え始めて数秒。たったそれだけの時間で、二人は頭痛を覚えるほどに脳を酷使していた。一つの武器に、キラ、ミライ、カオリ、サクラの特徴を織り込んだ武器を造ることはできる。それでも造れないのは、武器が変形するため稼働部が増え、耐久度が異常に少なくなってしまうからだ。
「もうさ、別々にする?」
「そうしようか」
数十秒後、二人はそれぞれの武器を造り始めた。一つの武器にするのは諦めたようだ。そして、作り始めてから数十分後、武器は完成していた。
「「できたー!」」
「お、新しい武器、造り終わったのか。どんな武器なんだ?」
二人の武器が完成した丁度その時、キラ達が帰ってきた。二人はキラに武器の性能を説明し、今度はキラ達にどうだったのかを聞いた。
♢♢♢
「まぁ俺は楽勝だったな。ミライ達はそうでもないようだが」
「そうですね。突然強くなりましたから。サクラちゃんに聞いていなかったら対応できなかったと思います」
「私も同じ考えね。よくサクラは勝てたと思うわ」
「あの変化は卑怯だよね。今まで攻めてこなかったのにいきなり攻めてくるんだもん」
俺の場合は相手が俺達の事を人族、それも【種族進化】していないプレイヤーだと思ってるから最初は力を見極めるため防御に徹し、ある程度読み切ったらそれを攻略するための戦闘データをインストール。そして猛攻してくるっていうだけのプログラムだから、防御している間は遠くから魔法を使って魔法職だと思い込ませて、その後は魔法職に対しての攻撃しかしてこないから一気に接近して連続攻撃を食らわせれば勝利。これができれば楽勝だ。この戦い方は魔法剣士とかでもできると思う。
と、言うことをブルーとレッドに話し、俺は二人を連れて神殿に向かった。
そこは、やはり険しい崖の上に建っていて、吹き付ける暴風により全体的に風化しているように見える。しかしそれでもなんとも言えぬ威圧感があり、遊び半分で中に入ろうなどとは思わない。
「いいか?絶対に最初から本気を出すんじゃないぞ?途中で何かブツブツ呟くと思うから、その後の攻撃には十分に気を付けてくれ。・・・誰から行く?」
「わ、私から行きます・・・お姉ちゃんですから・・・・・・」
名乗り出たのは、ブルーだった。やっぱり死ぬかもしれないことをするのは怖いのか、足がぶるぶると震えている。それを見て、俺は努めて優しく声をかけた。
「怖いならしなくてもいいんだぞ?ブルー達は家の中で武器を造ったり修理しててくれれば、俺やミライが絶対に守ってあげるから」
「いやです。守られているだけって言うのは、いやです。この前戦ったゴッドギャラクシーに所属する生産職の人も絶対にこれに挑戦するはずです。それで負けるのは嫌なんです」
ブルーのその決意表明は、即答だった。横ではレッドも首を振り、その眼はブルーと同じ色をしていた。
「・・・わかった。アイテムのチェックは終わってるな?」
「はい」
「・・・絶対に、クリアして来いよ」
「・・・はい」
「・・・お姉ちゃん、頑張ってね」
「うん。頑張ってくるね」
ブルーは俺達と違って、純粋なプレイヤーだ。スキルや称号でステータスアップを受けていないため、この戦いは、本当に危険だ。それでも行くというのならば、俺は止めない。止めることはできない。
レッドもブルーを応援し、ブルーもそれに応える。
そして、
「行ってきます」
ブルーは一人、神殿の中に入っていった。
数時間後、ブルーとレッドの【種族進化】は完了し、俺達は家に帰った。
家に帰ると、豪華な料理がテーブルの上に並んでいた。片隅にある禍々しいオーラを放つダークマター的な何かは、俺には見えない。
「おかえりなさい、キラ君」
「ただいま。ミライ、これは?」
「ギルドメンバー全員の【種族進化】完了のお祝いパーティーです!」
と、言うことは、ミライは二人がクリアできると信じて・・・いや、確信してたわけだ。それに、ここにミライがいて、サクラとカオリが料理を運んでいるということは、アンラもそう思っていたと言う訳だろう。少しは心配してもいいと思うけど、信頼するのもいいと思う。ギルドメンバー同士、信用がないといざという時最悪なことになりそうだからね。
それに、こういうお祝いの準備をするのはギルマスの仕事だよね。
「さぁ!全員の【種族進化】完了を祝って───乾杯!」
「「「「「「かんぱーい!」」」」」」
それぞれが持ったジュース入りのグラスを突き合わせ、カンッといい音を響かせる。中身はオレンジジュースだったりリンゴジュースだったり、大人な雰囲気を味わえるように味の濃いぶどうジュースやマスカットジュースのスパークリングなどもある。
テーブルには様々な料理が並べられている。鳥の丸焼きなどもあり、とても食欲をそそる。この鳥の丸焼きは【センド平野】という【始まりの平原】の次にある平たい土地に生息する鶏の姿をした魔物で、主に食用に使われる肉がドロップする。初期の頃はいい稼ぎどころだろう。
その魔物は強力なケリで攻撃するため、足、特にももの発達が凄く、食べると脂がのっていて口の中で溶けるような食感だ。
並んでいるのは、ご飯だけではない。氷の入ったグラスに挿されているポッ〇ーや、チーズなどの素材が乗せられたリ〇ツなど、沢山のお菓子がある。
これ、現実で食べたら確実に太る奴だな、うん。
その後は、夜遅くまで騒ぎまくり、疲れ果て寝落ちしてしまったサクラ、カオリ、アンラ、ブルー、レッドをそれぞれの自室に運んだ。ミライも目を擦ってたので眠いのだろう。俺も眠い。
「ミライ、寝るか?」
「・・・キラふんといっひょにれすかぁ~?」
「いやそういう訳じゃ・・・まぁ、俺と寝たいならそれでもいいけど」
「・・・いっひょにねたいれふぅ!」
「じゃあ俺の部屋まで行こう。・・・歩ける?」
ミライは既に目を瞑り、ゆらゆらと微かに揺れている。ほぼ寝ているのと同じだろう。仕方がないので、俺はミライの背後から背中と膝を支え、持ち上げた。所謂お姫様抱っこの状態だ。
その状態でミライを見ると、口元がにやけていた。起きているというより、とても良い夢を見ているのだろう。
そう思うことにして、俺は階段を上り・・・
「・・・おやひゅみなはい、キラふん・・・」
「・・・おやすみ、ミライ」
恐らく寝相と寝言だろうが、ミライに頬にキスされ、不意打ちだったのもあり少し顔が赤くなっているのを自覚しつつ俺は速やかに自室に戻り、ミライをベッドに寝かせて、その横で俺も眠りについた。
11
お気に入りに追加
1,213
あなたにおすすめの小説

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!
あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!?
資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。
そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。
どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。
「私、ガンバる!」
だったら私は帰してもらえない?ダメ?
聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。
スローライフまでは到達しなかったよ……。
緩いざまああり。
注意
いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる