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新たなステージへ!
Stage One Hundred And One
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——————————————————————————————————
挑戦条件
・レベルが190以上
・パーティーを組んでいない
・森霊族である
——————————————————————————————————
書いてあった挑戦条件は、この三つだった。思ったより条件が少なく、今の俺達だったら余裕クリアできるものだった。まぁ、要約すると『ここにたどり着けるだけの強さがあってソロで森霊族だったら挑戦できるよ~』ってことだ。
「ここはサクラだけだな。よし、行ってこい!」
「・・・頑張る」
「頑張ってきてください!」
「ちゃんとクリアするのよ!」
サクラは、俺達の声援を浴びながら神殿の中へ入っていった。
「さて、サクラがいない間何してる?」
「ナニって、そんな・・・///」
「そろそろ飽きてきたよそのボケ?」
「そうですか。でも本当に何しましょうか。暇ですね」
サクラが神殿に入り、そこから出てくるまで暇になった俺達。さて、何をしようか。と考えていた時、どこからともなく声が響いてきた。
「フフフッ・・・」
「キラ君どうしましょう。カオリがついにおかしくなりました」
「落ち着けミライ。カオリは元からこういう奴だ」
「あ、そうでした」
「ちっがうわよ!久しぶりにガチャを引きましょうと言いたかったのに邪魔しないでくれるかしら!?」
「ご自由にそうぞ」
「キラからお金貰うって約束なんだけど」
あったな、そういう約束。面倒くせーなー。どうせたわしなんだし引かなくてもよくね?
「違いますー絶対当てて見せますー」
「んじゃ一回だけな」
「十連を一回よね」
「はいはい」
十連分のお金を渡すと、カオリが早速ガチャを引いた。カオリの前に十一個の魔法陣が浮かび上がり、段々と色を変えていく。白から赤へ。赤から青へ。青から黒へ。黒から銀へ。銀から金へ。金から紫へ。紫から虹へ。・・・虹?
「全部虹色来たーーーー!」
「たわし」
「たわしですね」
果たして、その魔法陣から現れたのは・・・
「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」
まぁ予想通りというかなんというか、たわしだった。ま、まぁ?一つだけ当たりっぽいのあったし良いんじゃないか?
その当たりっぽいのというのが、これ。
[???の卵]
何かの卵。殻が固く、とても大きい。温めると孵化する可能性がある。
よくわからない卵。大きさはダチョウの卵よりも二回り以上大きく、重量もかなりある。何が生まれてくるのかな。
「私この卵から孵った子を大切にする!もうガチャも引かない!だから孵化させて!」
「それは構わないが・・・」
「やったー!」
「キラ君カオリに優しくなりました?」
「いや、別にそういうわけじゃないけど・・・」
だって俺も気になるし、卵。
「で、どうやって温めるの!?」
「さぁ?」
「さぁ?って・・・卵を温めると言えば鳥よね。キラって確か朱雀持ってたわよね。貸してちょうだい?」
「貸すのは構わないが・・・それでいいのか?」
「え?」
「卵から孵る動物って確か最初に見たものを親と認識するんだよな?朱雀を使うなら朱雀が親ってことになって必然的に俺に所有権が移りそうだが」
「それはダメね。よし!私も朱雀当てる!キラ!お金!」
えっと、いくらかかるんですかねぇ、それ。絶対カオリには最強の物欲センサーがついてるはずだからヤバそうなんですが。てか引かないんじゃなかったのかよ。
「うぅ・・・仕方ないわね。私に貸し一つってことでいいからお金を渡しなさい!勿論私のお金から使うわ!」
カオリがそう言ってから既に数時間が経った。場所は【オーネスト】の自宅に変わり、サクラも帰ってきている。どうやらちゃんと強化されたみたいだ。
そして、ガチャを引き続けているカオリの周りには、収納できなくなったたわしの山が形成されている。カオリの全財産をはたいても朱雀は出ず、俺のお金を使って今は引きまくっている。予備のお金も底をつきそうなんだけど。カオリ本当にガチャ運無さすぎだろ。
「「じゃじゃーん!本日何作目かわからないたわし武具シリーズ!名付けて~たわしソード!」」
余り過ぎているたわしで、ブルーとレッドが遊びだした。因みにたわしソードは今ので3本目だ。他にも[たわしハルバード]や[たわしボウ]、[たわしの着たら痛そうな鎧]などもある。絶対使わねぇ・・・しかも結構性能が良いから困る。
「よっしゃきたー!」
やっと朱雀を引けたらしい。長すぎるだろ・・・ガチャの排出率じゃなくてこれは絶対にカオリの運が悪い。それと嬉しいのはわかったから泣きついてくるな鼻水を拭くな!
「じゃあ、この卵を温めてね、ピーちゃん」
ピーちゃんて・・・どっちかっていると「クェェェエエエエエ!」って鳴いてるけどな。あ、それとたわし武具シリーズはカオリにあげるのは勿体ないというかカオリもいらないということなので俺が貰っておいた。カムイにでもあげようと思う。
因みに、サクラの方はかなり難しかったそうだ。敵は一体しかいないが、とても素早く魔法も効きづらいらしい。でもそれだけなので時間をかければ攻略できたとのこと。まぁ、レベルは200あれば何とかクリアできるだろうとも言っていた。それならサクラはかなり楽だったんだろうな。
それと、強化の効果は、ステータス値が1,5倍。他にはわからない。あとで確認してみよう。
挑戦条件
・レベルが190以上
・パーティーを組んでいない
・森霊族である
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書いてあった挑戦条件は、この三つだった。思ったより条件が少なく、今の俺達だったら余裕クリアできるものだった。まぁ、要約すると『ここにたどり着けるだけの強さがあってソロで森霊族だったら挑戦できるよ~』ってことだ。
「ここはサクラだけだな。よし、行ってこい!」
「・・・頑張る」
「頑張ってきてください!」
「ちゃんとクリアするのよ!」
サクラは、俺達の声援を浴びながら神殿の中へ入っていった。
「さて、サクラがいない間何してる?」
「ナニって、そんな・・・///」
「そろそろ飽きてきたよそのボケ?」
「そうですか。でも本当に何しましょうか。暇ですね」
サクラが神殿に入り、そこから出てくるまで暇になった俺達。さて、何をしようか。と考えていた時、どこからともなく声が響いてきた。
「フフフッ・・・」
「キラ君どうしましょう。カオリがついにおかしくなりました」
「落ち着けミライ。カオリは元からこういう奴だ」
「あ、そうでした」
「ちっがうわよ!久しぶりにガチャを引きましょうと言いたかったのに邪魔しないでくれるかしら!?」
「ご自由にそうぞ」
「キラからお金貰うって約束なんだけど」
あったな、そういう約束。面倒くせーなー。どうせたわしなんだし引かなくてもよくね?
「違いますー絶対当てて見せますー」
「んじゃ一回だけな」
「十連を一回よね」
「はいはい」
十連分のお金を渡すと、カオリが早速ガチャを引いた。カオリの前に十一個の魔法陣が浮かび上がり、段々と色を変えていく。白から赤へ。赤から青へ。青から黒へ。黒から銀へ。銀から金へ。金から紫へ。紫から虹へ。・・・虹?
「全部虹色来たーーーー!」
「たわし」
「たわしですね」
果たして、その魔法陣から現れたのは・・・
「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」
まぁ予想通りというかなんというか、たわしだった。ま、まぁ?一つだけ当たりっぽいのあったし良いんじゃないか?
その当たりっぽいのというのが、これ。
[???の卵]
何かの卵。殻が固く、とても大きい。温めると孵化する可能性がある。
よくわからない卵。大きさはダチョウの卵よりも二回り以上大きく、重量もかなりある。何が生まれてくるのかな。
「私この卵から孵った子を大切にする!もうガチャも引かない!だから孵化させて!」
「それは構わないが・・・」
「やったー!」
「キラ君カオリに優しくなりました?」
「いや、別にそういうわけじゃないけど・・・」
だって俺も気になるし、卵。
「で、どうやって温めるの!?」
「さぁ?」
「さぁ?って・・・卵を温めると言えば鳥よね。キラって確か朱雀持ってたわよね。貸してちょうだい?」
「貸すのは構わないが・・・それでいいのか?」
「え?」
「卵から孵る動物って確か最初に見たものを親と認識するんだよな?朱雀を使うなら朱雀が親ってことになって必然的に俺に所有権が移りそうだが」
「それはダメね。よし!私も朱雀当てる!キラ!お金!」
えっと、いくらかかるんですかねぇ、それ。絶対カオリには最強の物欲センサーがついてるはずだからヤバそうなんですが。てか引かないんじゃなかったのかよ。
「うぅ・・・仕方ないわね。私に貸し一つってことでいいからお金を渡しなさい!勿論私のお金から使うわ!」
カオリがそう言ってから既に数時間が経った。場所は【オーネスト】の自宅に変わり、サクラも帰ってきている。どうやらちゃんと強化されたみたいだ。
そして、ガチャを引き続けているカオリの周りには、収納できなくなったたわしの山が形成されている。カオリの全財産をはたいても朱雀は出ず、俺のお金を使って今は引きまくっている。予備のお金も底をつきそうなんだけど。カオリ本当にガチャ運無さすぎだろ。
「「じゃじゃーん!本日何作目かわからないたわし武具シリーズ!名付けて~たわしソード!」」
余り過ぎているたわしで、ブルーとレッドが遊びだした。因みにたわしソードは今ので3本目だ。他にも[たわしハルバード]や[たわしボウ]、[たわしの着たら痛そうな鎧]などもある。絶対使わねぇ・・・しかも結構性能が良いから困る。
「よっしゃきたー!」
やっと朱雀を引けたらしい。長すぎるだろ・・・ガチャの排出率じゃなくてこれは絶対にカオリの運が悪い。それと嬉しいのはわかったから泣きついてくるな鼻水を拭くな!
「じゃあ、この卵を温めてね、ピーちゃん」
ピーちゃんて・・・どっちかっていると「クェェェエエエエエ!」って鳴いてるけどな。あ、それとたわし武具シリーズはカオリにあげるのは勿体ないというかカオリもいらないということなので俺が貰っておいた。カムイにでもあげようと思う。
因みに、サクラの方はかなり難しかったそうだ。敵は一体しかいないが、とても素早く魔法も効きづらいらしい。でもそれだけなので時間をかければ攻略できたとのこと。まぁ、レベルは200あれば何とかクリアできるだろうとも言っていた。それならサクラはかなり楽だったんだろうな。
それと、強化の効果は、ステータス値が1,5倍。他にはわからない。あとで確認してみよう。
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