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Let's ギルドバトル!
Stage Eighty-One
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安全そうなところに避難した俺達は、まず計画を立てた。簡単なものだけど。
「俺がぶらぶら移動して見つけ次第倒す。ミライはカオリと一緒に行動。カオリはミライに相手を近づけさせない事。相手が魔法を使うのならミライに任せろ。サクラはアンラとだ。こっちも大体同じように。ブルーとレッドは・・・相手に生産職が居たら参戦してくれ。それまではここで待機か俺と一緒に来るか」
チーム分けをして、俺達は家屋から出た。ブルーとレッドは隠れているらしい。
俺の装備は、オリハルコンの片手剣を二振り、純白翼のコート、天翔ける天の靴くらいが特筆するものだろう。靴はその名の通り、空を飛べる。何故効果が被るのにこの装備にしたかと言うと、空を飛べるだけでなくMP消費で空中ジャンプ───二段ジャンプ───ができるからだ。回数は無制限、MPが続く限り持続する。
と、装備の説明はここらへんで。武器は変わるかもしれないからその時はしっかり言うよ。
「さてっと。───【探査】【昇華】」
近くにあった家屋の屋根に乗り、魔法を使ってこのフィールドにいる全プレイヤーの位置を特定する。すると、一ヶ所に集まっているところを見つけた。恐らくそこがカムイ達がいるところだろう。俺がこのまま行ってもいいが、それだと面白みに欠ける。ならばどうするか?簡単だ。分散するまで待てばいい。
ミライとカオリペアは、俺とは真逆の方に進んでいる。サクラとアンラペアはさっきの場所からあまり動いていないように思う。
それから数分後、やっとカムイ達が動き出した。全体で約30人。それが5人程に分かれて行動している。さて、やっと動けるのか。
俺は屋根から飛び降りて分かれたうちの一つのグループに接近していった。
俺が最初に遭遇したチームは、そこまで強そうじゃなかった。職は剣豪と騎士と細剣士。それと魔術師に癒術師か?まぁ、オーソドックスなチーム編成だ。
なんで職がわかるか?それは名前の隣にアイコンがあって、そのアイコンでどんな職業なのかがわかる。今は二つしか表示されていない。
この表示は設定の方から表示、非表示を選べる。俺の場合は非表示設定にしている。
接触まであと数十メートル。俺は【探査】のお陰でマップに映っているが、相手は【探査】も【気配探知】も持っていないらしく、接近する俺に気付く様子もない。
接触まであと、7メートル。ここでようやく俺がマップに表示されたらしい。相手は臨戦態勢を取っている。
まぁ気付かれたのはわざとなんだけどな。俺が【気配遮断】を使うと、それ以上の【気配探知】がないとマップに表示されないから。それじゃつまらないでしょ?魔法に【透明化】というのがあるけど、これは一定時間姿を消せる。勿論目視できない。その代わり空間属性魔法だからものすごい量のMPを消費する。
こんなことを考えているうちに対面したようだ。装備は見るからに駆け出しって感じで、全然強そうに見えない。一応、剣や盾はそれなりのものそうだからお金を全てそれにつぎ込んでるのかもしれない。
対して俺はさっきの言ったように背中に交差させるように剣を背負っているだけでコートと靴しか装備していない。これ相手ならばどう思うか?きっとこう思うはずだ。
───『何アイツ。めっちゃ弱そうなんだけど』
と。だがそれは間違いだ。何故なら、俺が着ている装備は★10。当然初期装備よりも断然防御力が高いのだ。さらに俺にはHP自動回復がある。さぁ、この事実を相手に伝えたらどんな顔をするのだろう。
ま、しないけど。自分から手の内を教えるのは馬鹿のすることだ。俺は終始無言で対決する。
両者の間には数メートルほど空間がある。俺ならば一瞬で詰められる距離だ。さて、まずはどうする?
「【パワーブレイド】!」
「●●●◆───【水球】!」
「【スターラッシュ】!」
剣豪、魔術師、細剣士の順で俺に攻撃を仕掛けてくる。俺の腹のあたりは剣豪の【パワーブレイド】が、その他の部分は細剣士の【スターラッシュ】。さらに回避されないように後ろに【水球】を。なるほど。これならダメージを与えられるだろう。
俺じゃなければ。当然100以上もレベル差があるのにダメージを食らうわけがない。(必ず食らうダメージを除く)
俺は四方に逃げ場がないのを確認すると、上に跳んだ。そのまま一番近い家屋の方を向き、足元にMPを使って足場を展開。その足場を片足で蹴り、家屋へ接近して回転し、地面に向かって壁を蹴る。足を上手く使い、衝撃を減らしつつ着地する。この行動は、スキルに【空間把握】と【立体起動】と【跳躍】があったからできたことだ。前の二つは俺がやったようなことがやりやすくなるようシステムで少し補正がかかる。【跳躍】はその名の通り跳べる距離を大きくするスキルだ。
俺が予想外の回避行動をしたせいか、相手は俺の方を唖然として見つめている。仕方ないじゃないか。上に避けられるルートがあるんだからそこを通るに決まってるじゃん。これが【大爆発】とかなら全体攻撃だから回避は無理だったろうけど。
てか隙を見せすぎだぞ?さて、さっさと決着をつけるか。・・・いや、その前に。
「【縮地】【居合】」
爆発的に移動速度を高める武技【縮地】を使い、剣豪との間合いを詰める。この武技と【神足通】の違いだけど、【縮地】は移動速度を高めて一瞬で移動する技。対して【神足通】は魔法の【転移】のように移動したい場所に直接移動する武技だ。
剣豪は【居合】に反応していたが、行動するまでの時間は、ない。よってこの剣豪さんは俺の武技で倒れた。
「♥♥♥♥───【復活】!」
「【縮地】【居合】」
「おっと、そうはいかねぇぜ!【防壁】!」
俺が倒した奴を復活させられそうだったので倒そうとしたところ、騎士さんに止められた。やっぱ同じ手は無理か。と、考えていると、復活が終わったらしい。今は回復されてる。でも【復活】にはかなりのMPが必要なはず。なら今は空っぽだったり?
さ、小手調べ(笑)は終わりだ。まずは騎士をたたく。
「俺がぶらぶら移動して見つけ次第倒す。ミライはカオリと一緒に行動。カオリはミライに相手を近づけさせない事。相手が魔法を使うのならミライに任せろ。サクラはアンラとだ。こっちも大体同じように。ブルーとレッドは・・・相手に生産職が居たら参戦してくれ。それまではここで待機か俺と一緒に来るか」
チーム分けをして、俺達は家屋から出た。ブルーとレッドは隠れているらしい。
俺の装備は、オリハルコンの片手剣を二振り、純白翼のコート、天翔ける天の靴くらいが特筆するものだろう。靴はその名の通り、空を飛べる。何故効果が被るのにこの装備にしたかと言うと、空を飛べるだけでなくMP消費で空中ジャンプ───二段ジャンプ───ができるからだ。回数は無制限、MPが続く限り持続する。
と、装備の説明はここらへんで。武器は変わるかもしれないからその時はしっかり言うよ。
「さてっと。───【探査】【昇華】」
近くにあった家屋の屋根に乗り、魔法を使ってこのフィールドにいる全プレイヤーの位置を特定する。すると、一ヶ所に集まっているところを見つけた。恐らくそこがカムイ達がいるところだろう。俺がこのまま行ってもいいが、それだと面白みに欠ける。ならばどうするか?簡単だ。分散するまで待てばいい。
ミライとカオリペアは、俺とは真逆の方に進んでいる。サクラとアンラペアはさっきの場所からあまり動いていないように思う。
それから数分後、やっとカムイ達が動き出した。全体で約30人。それが5人程に分かれて行動している。さて、やっと動けるのか。
俺は屋根から飛び降りて分かれたうちの一つのグループに接近していった。
俺が最初に遭遇したチームは、そこまで強そうじゃなかった。職は剣豪と騎士と細剣士。それと魔術師に癒術師か?まぁ、オーソドックスなチーム編成だ。
なんで職がわかるか?それは名前の隣にアイコンがあって、そのアイコンでどんな職業なのかがわかる。今は二つしか表示されていない。
この表示は設定の方から表示、非表示を選べる。俺の場合は非表示設定にしている。
接触まであと数十メートル。俺は【探査】のお陰でマップに映っているが、相手は【探査】も【気配探知】も持っていないらしく、接近する俺に気付く様子もない。
接触まであと、7メートル。ここでようやく俺がマップに表示されたらしい。相手は臨戦態勢を取っている。
まぁ気付かれたのはわざとなんだけどな。俺が【気配遮断】を使うと、それ以上の【気配探知】がないとマップに表示されないから。それじゃつまらないでしょ?魔法に【透明化】というのがあるけど、これは一定時間姿を消せる。勿論目視できない。その代わり空間属性魔法だからものすごい量のMPを消費する。
こんなことを考えているうちに対面したようだ。装備は見るからに駆け出しって感じで、全然強そうに見えない。一応、剣や盾はそれなりのものそうだからお金を全てそれにつぎ込んでるのかもしれない。
対して俺はさっきの言ったように背中に交差させるように剣を背負っているだけでコートと靴しか装備していない。これ相手ならばどう思うか?きっとこう思うはずだ。
───『何アイツ。めっちゃ弱そうなんだけど』
と。だがそれは間違いだ。何故なら、俺が着ている装備は★10。当然初期装備よりも断然防御力が高いのだ。さらに俺にはHP自動回復がある。さぁ、この事実を相手に伝えたらどんな顔をするのだろう。
ま、しないけど。自分から手の内を教えるのは馬鹿のすることだ。俺は終始無言で対決する。
両者の間には数メートルほど空間がある。俺ならば一瞬で詰められる距離だ。さて、まずはどうする?
「【パワーブレイド】!」
「●●●◆───【水球】!」
「【スターラッシュ】!」
剣豪、魔術師、細剣士の順で俺に攻撃を仕掛けてくる。俺の腹のあたりは剣豪の【パワーブレイド】が、その他の部分は細剣士の【スターラッシュ】。さらに回避されないように後ろに【水球】を。なるほど。これならダメージを与えられるだろう。
俺じゃなければ。当然100以上もレベル差があるのにダメージを食らうわけがない。(必ず食らうダメージを除く)
俺は四方に逃げ場がないのを確認すると、上に跳んだ。そのまま一番近い家屋の方を向き、足元にMPを使って足場を展開。その足場を片足で蹴り、家屋へ接近して回転し、地面に向かって壁を蹴る。足を上手く使い、衝撃を減らしつつ着地する。この行動は、スキルに【空間把握】と【立体起動】と【跳躍】があったからできたことだ。前の二つは俺がやったようなことがやりやすくなるようシステムで少し補正がかかる。【跳躍】はその名の通り跳べる距離を大きくするスキルだ。
俺が予想外の回避行動をしたせいか、相手は俺の方を唖然として見つめている。仕方ないじゃないか。上に避けられるルートがあるんだからそこを通るに決まってるじゃん。これが【大爆発】とかなら全体攻撃だから回避は無理だったろうけど。
てか隙を見せすぎだぞ?さて、さっさと決着をつけるか。・・・いや、その前に。
「【縮地】【居合】」
爆発的に移動速度を高める武技【縮地】を使い、剣豪との間合いを詰める。この武技と【神足通】の違いだけど、【縮地】は移動速度を高めて一瞬で移動する技。対して【神足通】は魔法の【転移】のように移動したい場所に直接移動する武技だ。
剣豪は【居合】に反応していたが、行動するまでの時間は、ない。よってこの剣豪さんは俺の武技で倒れた。
「♥♥♥♥───【復活】!」
「【縮地】【居合】」
「おっと、そうはいかねぇぜ!【防壁】!」
俺が倒した奴を復活させられそうだったので倒そうとしたところ、騎士さんに止められた。やっぱ同じ手は無理か。と、考えていると、復活が終わったらしい。今は回復されてる。でも【復活】にはかなりのMPが必要なはず。なら今は空っぽだったり?
さ、小手調べ(笑)は終わりだ。まずは騎士をたたく。
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