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Let's ギルドバトル!
Stage Seventy-Four
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「キラ、出た?」
「いいや、全く。本当に出るのか?」
「キラから言い出したんでしょ。ちゃんと調べてきなさいよ!」
採掘開始から1時間程経ち、俺達は一旦採掘はやめて休憩していた。
あ、全く、全然、これっぽっちも関係ないけど、視界が悪いので一時的にいくつかのウィンドウは閉じておいた。例えばマップとか、空腹ゲージとか。今視界に残ってるウィンドウは、HPバーとMPバー。それとログくらいかな。そう言えば・・・
「なぁ、カオリ。俺カオリのHPバーが見えないんだけどこれって仕様か?」
「何言ってんのよ?自分のHPバーの下に私のHPバーがあるでしょ?」
え、無いんですが。もしかして設定しないといけないとか?・・・設定に『パーティーのHPバーを表示』っていうタグがあった。見落としですね。ってか普通設定しなくても出てくるよな?何だこのゲーム。優しくねーなぁ。
「視界に何も映さないで楽しむ人用の配慮でしょ」
「お、また思考読んだのか?いい加減やめて?」
ウィンドウを使わずに楽しむって、それ危険じゃね?もしかして、死ぬかもしれない恐怖を楽しんでる?アブナイ人や。
「キラ、結構掘ったと思ったんだけど全然この鶴嘴壊れないわよ?」
「当たり前だろ。それオリハルコン製だぞ?」
早めに壊れたら意味がないんだから頑丈なの持ってくるだろ普通。そんなこともわからないのか?
「全部で幾つ鶴嘴持ってきたのよ?」
「え~っと・・・10本だな。それだけあれば足りるだろ?」
「一時間で5%くらいしか耐久値を消費してないから、20時間で1本。それが一人当たり5本だから・・・100時間!?そんなにやるの!?」
「やりたい?」
「そんなわけないでしょ!」
思った以上使えるんだな。ま、多めにあって困ることはないし何も問題じゃないけど。とりあえず、今日は泊り掛けで採掘しておくか?
「今日中に帰りたいか?」
「え。それって今日はずっと採掘してるってこと?」
「そうだが?」
「・・・仕方ないわね。いいわよ。付き合ってあげる」
「サンキュ」
カオリが嫌なら別に返してもいいんだけど、折角やってくれるって言ってるんだから、その言葉に甘えよう。それと、今ってどれくらい集まってるんだろう?
「カオリ、今それくらい集まってる?」
「パープルサファイア、カラーチェンジトルマリン、ブルーダイアモンド、後は鉄鉱石や銅鉱石、魔石とか屑石くらいね。ほとんど知らない鉱石だわ」
「お、そんなに集まってんのか」
俺は主にミルキーオパールとブルースピネル、金鉱石や銀鉱石だから、あと少しで集まるのか?・・・あれ?後トリカラートルマリンだけじゃね?案外早く終わるかも。
「カオリ、トリカラ―トルマリン手に入れたらどこか行くか?」
「なによ?量は少なくてもいいの?それなら案外早く終わりそうだから・・・そうね。【マジエンスシティ】の夜景でも見たいわ。キラも見たことない?AWOの紹介パンフレットに載ってたのよ?」
あぁ、あの夜景か。確かに綺麗だった。科学技術が発展してるから街の家々の光が密集してて、まさに夜空に煌めく星々のような感じで。あの光景をレストランとかで見たらどれほどロマンチックか・・・恐らくあそこは数多くのプレイヤーがプロポーズするところになるだろう。(パンフレットより抜粋)
あ、あと魔法と科学の融合ってことで花火みたいなのもあるんだっけ?すごいなー【マジエンスシティ】。あの時は全然観光してなかったからギルドバトルが終わったら皆で行くか。
そして時は流れ夕方、と思われる時間。
「き、キラ・・・本当にトリカラートルマリンって出るんでしょうね・・・!?」
「あ、あぁ、出るはずだ」
「なら、なんで一個も出ないのよ!」
「知るかそんなもん!」
もう何時間も採掘続けてるのに一つも出てこなかった。レア度少なさすぎじゃね?物欲センサーは発動しなくていいんですよ?
「キラ・・・この採掘ってステータスにある運に依存してるって考えていいのよね?」
「多分そうだと思う」
「なら、運を上げる魔法ってないの?」
「・・・ある。 ───【幸運】」
「最初から使いなさいよ・・・!」
こんなに時間がかかると思ってなかったんだよ。許してくれ。
「早速掘ってみるわね。・・・トリカラートルマリン出た!」
「ま、まじか・・・」
なら最初から使っておけばよかった!無駄な努力だった!鉱石はたくさん集まったけども!
「よし!目的のものも取れたし!夜景を見に行きましょう!」
「よく見る気になれるな・・・」
俺はもう疲労困憊だ。あぁ、パト〇ッシュとネ〇が手招きしてる・・・。もう疲れたよパトラッ〇ュ。
「さ、迎えの天使が来る前に【マジエンスシティ】に行くわよ!さぁ早く【転移】使って!」
「人使いが酷くなってきてないかねカオリさんや。あと思考読むな」
結局カオリに説得されて【マジエンスシティ】まで【転移】で移動してきた。
「いいや、全く。本当に出るのか?」
「キラから言い出したんでしょ。ちゃんと調べてきなさいよ!」
採掘開始から1時間程経ち、俺達は一旦採掘はやめて休憩していた。
あ、全く、全然、これっぽっちも関係ないけど、視界が悪いので一時的にいくつかのウィンドウは閉じておいた。例えばマップとか、空腹ゲージとか。今視界に残ってるウィンドウは、HPバーとMPバー。それとログくらいかな。そう言えば・・・
「なぁ、カオリ。俺カオリのHPバーが見えないんだけどこれって仕様か?」
「何言ってんのよ?自分のHPバーの下に私のHPバーがあるでしょ?」
え、無いんですが。もしかして設定しないといけないとか?・・・設定に『パーティーのHPバーを表示』っていうタグがあった。見落としですね。ってか普通設定しなくても出てくるよな?何だこのゲーム。優しくねーなぁ。
「視界に何も映さないで楽しむ人用の配慮でしょ」
「お、また思考読んだのか?いい加減やめて?」
ウィンドウを使わずに楽しむって、それ危険じゃね?もしかして、死ぬかもしれない恐怖を楽しんでる?アブナイ人や。
「キラ、結構掘ったと思ったんだけど全然この鶴嘴壊れないわよ?」
「当たり前だろ。それオリハルコン製だぞ?」
早めに壊れたら意味がないんだから頑丈なの持ってくるだろ普通。そんなこともわからないのか?
「全部で幾つ鶴嘴持ってきたのよ?」
「え~っと・・・10本だな。それだけあれば足りるだろ?」
「一時間で5%くらいしか耐久値を消費してないから、20時間で1本。それが一人当たり5本だから・・・100時間!?そんなにやるの!?」
「やりたい?」
「そんなわけないでしょ!」
思った以上使えるんだな。ま、多めにあって困ることはないし何も問題じゃないけど。とりあえず、今日は泊り掛けで採掘しておくか?
「今日中に帰りたいか?」
「え。それって今日はずっと採掘してるってこと?」
「そうだが?」
「・・・仕方ないわね。いいわよ。付き合ってあげる」
「サンキュ」
カオリが嫌なら別に返してもいいんだけど、折角やってくれるって言ってるんだから、その言葉に甘えよう。それと、今ってどれくらい集まってるんだろう?
「カオリ、今それくらい集まってる?」
「パープルサファイア、カラーチェンジトルマリン、ブルーダイアモンド、後は鉄鉱石や銅鉱石、魔石とか屑石くらいね。ほとんど知らない鉱石だわ」
「お、そんなに集まってんのか」
俺は主にミルキーオパールとブルースピネル、金鉱石や銀鉱石だから、あと少しで集まるのか?・・・あれ?後トリカラートルマリンだけじゃね?案外早く終わるかも。
「カオリ、トリカラ―トルマリン手に入れたらどこか行くか?」
「なによ?量は少なくてもいいの?それなら案外早く終わりそうだから・・・そうね。【マジエンスシティ】の夜景でも見たいわ。キラも見たことない?AWOの紹介パンフレットに載ってたのよ?」
あぁ、あの夜景か。確かに綺麗だった。科学技術が発展してるから街の家々の光が密集してて、まさに夜空に煌めく星々のような感じで。あの光景をレストランとかで見たらどれほどロマンチックか・・・恐らくあそこは数多くのプレイヤーがプロポーズするところになるだろう。(パンフレットより抜粋)
あ、あと魔法と科学の融合ってことで花火みたいなのもあるんだっけ?すごいなー【マジエンスシティ】。あの時は全然観光してなかったからギルドバトルが終わったら皆で行くか。
そして時は流れ夕方、と思われる時間。
「き、キラ・・・本当にトリカラートルマリンって出るんでしょうね・・・!?」
「あ、あぁ、出るはずだ」
「なら、なんで一個も出ないのよ!」
「知るかそんなもん!」
もう何時間も採掘続けてるのに一つも出てこなかった。レア度少なさすぎじゃね?物欲センサーは発動しなくていいんですよ?
「キラ・・・この採掘ってステータスにある運に依存してるって考えていいのよね?」
「多分そうだと思う」
「なら、運を上げる魔法ってないの?」
「・・・ある。 ───【幸運】」
「最初から使いなさいよ・・・!」
こんなに時間がかかると思ってなかったんだよ。許してくれ。
「早速掘ってみるわね。・・・トリカラートルマリン出た!」
「ま、まじか・・・」
なら最初から使っておけばよかった!無駄な努力だった!鉱石はたくさん集まったけども!
「よし!目的のものも取れたし!夜景を見に行きましょう!」
「よく見る気になれるな・・・」
俺はもう疲労困憊だ。あぁ、パト〇ッシュとネ〇が手招きしてる・・・。もう疲れたよパトラッ〇ュ。
「さ、迎えの天使が来る前に【マジエンスシティ】に行くわよ!さぁ早く【転移】使って!」
「人使いが酷くなってきてないかねカオリさんや。あと思考読むな」
結局カオリに説得されて【マジエンスシティ】まで【転移】で移動してきた。
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