チート級スキルを得たゲーマーのやりたいことだけするVRMMO!

しりうす。

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Let's ギルドバトル!

Stage Seventy-One

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 とまあこんな感じで検証は終わり、今度はどう対策するかになった。

「で、具体的にはどうするつもりだったんだ?」
「それはね、この二人に武器と防具を作ってもらって私一人で戦うつもりだったんだよ。その為に私は素材集め。この二人はレベル上げしてたんだ」
「それは無理があるぞ。どう考えてもアンラ一人で敵を全滅させることはできないはずだ」
「・・・わかってたよ」
「なら何で・・・」
「だって、ブルーとレッドが怒ってたんだもん!大切な友達が大事なもの貶されて怒ってたんだよ!?なら助けてあげないといけないじゃん!だから無理なことは知ってたけど、最後まで諦めないで、足掻きまくって戦おうとしてたんだよ」
「「アンラ・・・」」

 え、何この状況。アンラが戦おうとした理由は感動できるが、ブルーとレッドが頬を染めてアンラを見る理由が浮かばな───まさか!?ダメだ!そっちの道は行ってはダメだ!ただアンラの戦うと決めた動機に感動しただけだよな!?そうなんだろ!?そうだと言ってくれ!

「こういう作戦だったんだけど、今は変更。キラに全部任せる」
「わかっ・・・っておい!なんで俺だけ戦うんだよ!」

 おかしくない?それ、アンラの時に無理があるって言ったよな?それを俺にやらせる?Sかな?

「だって、キラ264レべだし」
「キラ君NPC沢山持ってますし」
「キラは全ての武技が使えるじゃない」
「・・・魔法も」
「「最強ですから」」

 あれ?何故だかできそうな気がしてきたぞ?何か蒼龍に乗って上から【流星群メテオール】ぶっぱで勝てそうな気さえするぞ?でも、本当にそれでいいのか?

「アンラ、本当に俺がすべてやってもいいのか?友達のために戦う決意をしたんだろ?友達の大事な物を守るために。それを俺にすべて任せてもいいのか?」
「それは・・・うん。やっぱり私もやるよ。キラにだけいいとこ見せられないもん。それに、もともとは私だけで戦おうとしてたんだよ?それを私より強い人が来たからって理由で投げ出すなんて、可笑しいもん」
「だ、そうだが?」

 アンラは共に戦うことに賛成したが、ミライ達はどうだろう?双子達は生産職で戦うことができないので、この話し合いを見守ってる。あ、因みに。生産職は戦闘が出来ない代わりに、戦闘職からの攻撃は無効化させられるんだよ。逆もまた然り。当然、生産職同士は攻撃できる。

「まさか、本当に私がキラ君だけに任せるわけがないじゃないですか。当然、私も戦闘に参加しますよ」

 本当にしそうだなって思ってたよ。この家の件もそうだしね。まぁ、これは仕方ないかもだけど。

「仕方ないわねぇ。私も戦闘に参加するわ」

 当たり前だからな?これ、ギルドバトルだからギルドに所属してるプレイヤーは強制参加だからね?

「・・・狙撃は任せて」

 心強いなぁ。当然のことだけど。今回は、サクラをギルドに誘ったプレイヤーも参加するはずだから気を付けて欲しいな。

「「頑張ってね!」」

 応援も嬉しいけど、全ての元凶お前らだからな?売り言葉に買い言葉なのは分かるけど。

「全員の参加表明が終わったところで、ご飯にしましょう!私が作るわ!」
「わーい!カオリさんの手作りご飯だ!」
「「わーい!」」

 か、カオリの作ったご飯だと!?あれは絶対に食べちゃいけにやつだ!阻止しないと!アイコンタクトだけでミライとサクラに合図を送り、カオリを拘束しようとする。が、

「コラ!邪魔しないの!」

 アンラに怒られてしまった。違うんだアンラ。俺達はアンラ達の事を思って・・・。

「完成よ!」
「わぁー・・・」
「「・・・」」

 だから言っただろ!?でも面白い顔だからいいや。アンラの蒼白顔なんて見たことない。双子なんかは愕然としてるし。

「さぁ食べてみなさい!絶対においしいから!」
「キラ、よろしく」
「「キラさん!お願いします!」」
「キラ君、決断の時です。食べて男気を見せるか、食べずにチキンの称号を得るかの!」
「・・・食べて?」

 みんなからの視線を感じる。いやだ!俺は食べたくない!あ、ちょ、やめてミライ!あ、アーーー!

「どう?キラ・・・」
「ま、不味い・・・」
「何ですって!?そんなわけないわ!」
「けど・・・」
「「「「「けど・・・?」」」」」
「バフが凄い」

 不味いのに、攻撃力強化や防御力強化、俊敏強化に武技威力アップなど、様々なバフが付いた。これは凄いと思う。対価に数分間口の中に筆舌に尽くし難い風味が残るが。

「これをギルドバトル前に食べたら・・・」

 ミライが言うように、これを食べたら勝てる確率が上がるだろう。だが、俺は食べたくない。最悪【昇華】使えばいいし。

「とりあえず、食べてみましょうか」

 数十分後、カオリに残されたくないからという自分勝手な気持ちで無理やり完食させられ倒れた俺が、ミライに膝枕されていた。ミライのふとももが柔らかくて気持ちいです。
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